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田んぼにくちばし突っこんで オオヒシクイは 今日もついばむ はるかなるカムチャッカを感じるために ときおり顔を北方にむけ かれらには 国も国境もなし ただ命をつなぐため 母なるこの星を旅す
2022.01.29
いろはにほへと ちりぬるを 木の葉が一枚 ちりました 花びら一片 ちりました 心がひとつ ちりました いのちがひとつ ちりました 潮花ちってるその中を 風花ふわりと舞ってます
2022.01.28
空が落ちてきた と思ったら ヘリが真上にいた ヘリは着陸地点にピタリと降りたち 翼を止める 空は落ちてはこなかった 天は 天のまま
2022.01.27
ふくらみはじめた白梅の 花芽をみつけて にんまりす うれしくて うれしくて 深呼吸を 8回したら 野バトが1羽 グホホホ ググググ と うめきだす まて まて まてよ 空気を独り占めしてしまったか あわてて肺から気体を出すが 野バトはそのまま目をまわす
2022.01.26
雲の平原を歩いていたら まあるい雲穴の下に 下界がちいさく見えた よおく見ようと身を乗り出したら 落っこちた 進めば風が起こり 雲平原にもどれると信じて 今 下界に立っている
2022.01.25
ほおが曙色に染まる頃 きみを乗せたロケットは宇宙へと向かう きみまでの距離はあまりにも遠すぎて もはや きみの顔を思い出すことすらできない 五文字言葉をつぶやく
2022.01.23
この大地のにおいが好きだ このにおいをまとって歩いていくのだ 長い年月の果てに このにおいにつつまれて横たわりたい そして、この大地の一部になる
2022.01.22
いつか 見知らぬまちを愛したとしても このまちの匂いを 忘れることはないだろう このまちの この匂いを すいこむ 風のかおりを たっぷりとすいこむ
2022.01.21
こんな時に あんなことを 言える人を尊敬す 批判も炎上もなんのその こんな時に あんなことを あんなふうに 言い切ってみたいものだ
2022.01.20
たとえ誰が去ろうとも この世はまわっているのだろ 悔しいけれど それは真実 さすれば 風に吹かれて生きるのが いと いと よろしかろ
2022.01.19
すがすがしい風を感じつつ ゼロ地点に立つ 見渡せば 360度の地平線 どの方角にも行ける 決めた こっちへ行こう
2022.01.18
群れなすカラスが飛ぶ下を いつものカラスが歩いてる 飛べばいいのに歩いてる 群れなすカラスが飛ぶときは いつものカラスは 足音ひとつたてずに歩く 静かに 静かに そっと歩く カラスの気配を全く消して歩いていく
2022.01.17
雨上がりの空 雲間に青 青から落ちる光一筋 太陽が地上にやってきた
2022.01.16
かつては何かだった原子が わたしにぶつかる かつては何だったか 誰だったか わからないけれど 風が運んできて ぶつかる いつか わたしも原子にかえり 風に運ばれていくのだろうか
2022.01.15
何様 ねこ様 あなた様 何様 かみ様 おまえ様 貴様に おれ様 ご愁傷様 さまさま さまざま さまの歌 聞こえてくれば 春近し
2022.01.14
いつか終わりがくることはわかっていた なんとか先延ばしにしてきたのだが そろそろ限界のようだ 仕方ないか と思えるところに まだ希望が残っている なあんだ、未来は光に満ちているじゃないか
2022.01.13
赤い海に降りていく 赤い海はいつものように荒れ狂い 凪が訪れる気配はない 赤い海に住む人は 赤くそまった頬をよせ 赤い言葉で話してる 白い海から来た人は 赤い波紋が 己が頬に広がっていく様を 鏡の中に知る 本日、紐育に降りたつ
2022.01.12
とおい目をした少年の 傍らにそっとすわる 10億光年かなたの歌を きいているきみの瞳は とてつもなく とおい わたしは ここにいるよ
2022.01.11
咲きはじめたロウバイに 白い雪が降りつもる 黄の狂気は白におおわれ 甘い香りも時をとめる 氷河にかくれたウイルスのように 狂気も雪にかくれている 雪あかりに見えるのは 透けた黄色の狂気
2022.01.10
夜のとばりが下りる頃 記憶がひとつ 夜のしじまに消えていく 忘却 ほっと安堵する 記録に残っているものも いつか 消えていくがいい 地球にかえろう
2022.01.07
北風に 心をつめたく冷やされたなら 大地に穴を掘るがいい 大地のかすかな温もりが きっと温めてくれるだろう マグマのエネルギーに満ちるまで 穴の中にいるがいい 決して北風をうらむなよ
2022.01.05
遠い思いにとらわれて 白いレクイエムをうたう 過ぎ去っていったものへのレクイエム すべては遠く ついには過去の淵へとしずむ 遠い空の青は 遠い思いを ずうっとみつめている
2022.01.04
暗闇でしか見えないものを見る 暗闇でしか聞こえない音を聞く もう少しだ もう少しで突破できる 向こうの世界へ行くのだ
2022.01.03
心は タックのようにつままれ ゆったりと やわらかいドレープをつくる ドレープは ほんわり波うち なめらかな幸せを 広げていく あなたの言葉につままれる いつもの幸せ
2022.01.02
旋律が魂をゆさぶる 詞が魂にくいこむ 歌声が魂にしみいる その歌海に沈みそうになる自分を とめる 泳いで 泳いで 泳いで 歌海からあがる わたしは わたしの歌をうたおう
2022.01.01
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