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NHKスペシャル 「8000mで見た生と死 ~写真家 石川直樹の記録~」を見ました。ヒマラヤの8000m峰14座をすべて登頂したカメラマンです。調べてみると、日本人では2人目、世界的にも70人に満たないようで、それぞれの山の死亡率を考えても14座すべてを登るのはとんでもないことですね。しかし、番組では、登頂することよりも、石川直樹がその過程で出会ってきた人々や環境に焦点をあてていました。優れたシェルパと死を覚悟した登山をしたこと、女性初登頂のスピード記録で目の前で登山家の死を見たことなど、まさにデスゾーンの世界です。そして、石川直樹が山に登る前にネパールの伝統にのっとって神に祈ることを重視しているのがわかりました。私は無神論者ですが、彼の姿を見て、「神」の存在如何にかかわらず、祈ることの大事さを感じました。古来、人々はさまざまな場面で祈りをささげてきて、その祈りの対象は「神」と呼ばれることが多かったのは事実です。しかし、祈る感情のほうが先にあって、その感情を大切にすることが豊かな生き方なのかもしれません。祈りよりもスピードを優先した登山で死が訪れたのは、心落ち着けて安全に登山をする気の持ち方を失っていたためかもしれません。アイヌの人たちは、神がさまざまな生き物や道具に宿ると考え、神々に祈りをささげて暮らしてきました。クマに宿った神様を送り、残されたクマの肉を感謝の気持ちで食べていたのです。そうした暮らし方は、生き物の住む環境や道具を大事にすることにつながっています。神を信じないとしても、祈りをささげるのと同じ感情を持って生きることは大切だと認識しました。
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