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富良野の麓郷へ行ってみようと、足を伸ばした。
今、テレビでは「北の国から」の再放送をやっていて、そういう意味ではタイムリーだったのかも知れない。
美瑛からナビは家の無い原野のような中を通り、麓郷に向かう。
やっと家がパラパラと出て来たとっかかりの交差点を、家の無い森へ向かって進む。
森の中の駐車場へ車を停めて歩くと、入場券売り場が出て来た。
ドラマで作ったセットの家が3か所あって、通しの入場券があるがそれは買わないで、石の家の入場券だけ買った。
つまり、ここは柵外から見ただけで入らなかったという事だ。

三か所の黒板五郎の家はそれぞれ離れた場所にポツン、ポツンと建てたらしい。
ボクには「石の家」一つで充分だったから、それだけ500円で購入して、ダートの道をこれで行けるのか?と不安にかられながら行った。
駐車場に車を置いて、入場口を通り、木々の間を歩いて行くと見えて来た。
切り開かれた草原のような広場の向こうにそれは建っていた。
ドラマは1981年に始まっていて、当時、未だ僕には子供がいなかった。だからかどうか、ドラマの中の純と蛍が無性に愛らしく映ったのをよく覚えている。
もしかしたら、ドラマが懐かしいというよりも、ドラマを見ていた当時のボクを懐かしんでいるのかも知れない。
炭焼き窯の屋根だ、そんな場面もあったのかも知れない。
黒板五郎はドラマの中で亡くなったんだっけ?よく覚えていない、そんなものなのかもしれない記憶。
ただ、ドラマの出演者の多くは鬼籍に入っている。
石の家。そうか、現実の家はこんなものだったのか・・・
ドラマの為のものが、それだけ残って独立した観光施設になったことが、何故か違和感もある。
昨年行った夕張の「幸せの黄色いハンカチ」もそうなのだが。
良くできている。
余り懐かしさは感じない。
登場人物の方が遥かに懐かしい気がした。
大友柳太郎(東映時代劇のスターだった。自宅マンションから飛び降り・・・)
地井武男、いしだあゆみ、田中邦衛、レオナルド・クマさん、小松正夫、大滝秀治・・・皆居なくなった。



北海道へ戻ったばかりの時に住んだ廃屋らしいが、ここは無料だった。
ボクが生まれて育った家と大差はない。
昔はみんなこんな家だった。


入場口の管理棟を振り返り、ボクは帰路に就いた。
子役が成長していくその様をドラマの中で生かして展開していく、そんな長い時間と、同じ俳優の時間経過をそのまま取り込んでいく。
無常、人は時間の中を生きていく旅人を実感をもって受け止める。
この後、美瑛に戻り、白金ピルケという道の駅に行って車中泊だった。
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