2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全53件 (53件中 1-50件目)
![]()
小料理屋「ふく嶋」の板前、桃次郎は店舗の買収を目論む「加賀屋」と、店を賭けた料理対決に鎬を削っていた。一方、その「ふく嶋」の近辺では、罪のない善良な人々を殺害しておきながら、ぬくぬくと生き延びている殺人犯たちが、何者かに包丁で惨殺されるという奇怪な事件が続発していた…。腕の立つ実直な料理人が殺人鬼として極悪非道の犯罪者たちを“料理”していくブラックな味わいの連作短篇集。 鯨統一郎さんの「庖丁人 轟桃次郎」を読みましたが、これは期待通りに馬鹿馬鹿しかったです(←褒め言葉ですよww)連作ミステリという感じではなく、サスペンス色が非常に強かったでのが少し意外でした。話的には買収されそうな小料理屋を凄腕の板前が料理勝負7本勝負で救おうとするという少年料理漫画にありそうなベタベタな展開ですが、これを小説でやってしまうのが鯨さんらしいですねwそれと同時並行で店の近辺で起こる凶悪犯罪が描かれるのですが、こちらの犯罪の様子は収録されている7短編全て生々しくて読んでいて嫌な気分になりました・・・。ただ、西澤保彦さんが描く様な心の闇とか、そういう描写とは無縁で画一的な犯罪を描いているという感じで平坦な印象があります。お約束の天誅場面も7編も続くとマンネリを感じますね。それに料理勝負も登場する敵料理人の書き込みが足りなくて個性が確立できていなかったり、あっさりと決着が付いて場が収まるのには不満がありますね。もっと馬鹿馬鹿しい位の無茶苦茶な料理人を出しても全然良かったと思いますし、個人的には「ミスター味っ子」とか「中華一番」を遥かに凌ぐ変態料理勝負が読みたかったですwwブラックユーモア溢れる展開は嫌いではないのですが、連作のオチも読み易く、全体的に素材を活かし切れていない印象があります。鯨作品は当たり外れがあるのですが、これは外れでしたね~。かなり期待していたので残念でした・・・。
2006年02月28日
コメント(2)
やっと札幌も暖かくなって来て街頭の雪も溶け出したのに風邪を引きました・・・。と言っても、頭痛がするのではなく鼻水と喉が痛いという症状なので日常生活に支障はないのですが、それでも憂鬱になりますね~。しかも今日は昼から出かけるので、悪化させない様に気をつけたいと思います。でも、本当に気を付けなければいけないのは、日当たりの少ない部分に残っている雪道で、天気がよいと中途半端に溶けて滑りやすい氷になるのでタチが悪いです(汗)昨日も出歩いたら、幾度となく転びそうになりました。もしかしたら、この時期が最も歩き難いかもしれませんね~。
2006年02月28日
コメント(6)
![]()
どこにでもいる善良な大学生・白戸修にとって東京の中野は鬼門である。殺人の容疑者が飛び込んで来たり、ピンチヒッターで行ったバイトが違法だったり、銀行で強盗に銃を突きつけられたり…。だが次々に事件を解決する彼を人は「巻き込まれ探偵」「お人好し探偵」と呼ぶようになる。小説推理新人賞受賞作を含む、ちょっと心が優しくなれる癒し系ミステリー。 大倉崇裕さんの短編集「白戸修の事件簿」を読みました。先日、アンソロジーで落語ミステリ「やさしい死神」を読んだばかりだったのですが、こちらの作品は小説推理新人賞受賞作を含む5編からなる「日常の謎」系の短編集でした。解説が最も好きな書評家・千街晶之さんだったからというか軽い気持ちで読んだのですが、これが想像以上に面白くて大当たりでしたw主人公の大学生・白戸修は巻き込まれ体質のお人好しというキャラなので毎回毎回、中野駅周辺で妙な事件に巻き込まれてしまいます。この事件の数々は軽犯罪を扱ったものが多いのですが、ミステリとしてだけでなく情報小説的な楽しみ方もできます。テンポも軽快でサクサク読めるのも良いですね。以下、1編ずつ感想です。 「ツール&ストール」小説推理新人賞受賞作です。初登場の白戸修は当初探偵役にする予定ではなかった様で、ただの巻き込まれ方の語り手という感じですw友人の殺人容疑を晴らす為に重要人物のスリを元警官と共に探すというストーリーですが、随所に挿入されるスリの手口は防犯の意味で勉強になりましたw 「サインペインター」代打で行ったバイトが違法な看板取り付けだった・・・という話ですが、この作品で最も好きな短編ですね。登場する「なんでも屋」の日比登も魅力的ですし、前回は完全に傍観者だった白戸修が見事な推理を魅せるのも楽しかったです。 「セイフティゾーン」銀行の手違いで待たされている間に銀行強盗に遭遇するという巻き込まれ人間の真骨頂を見せてくれますが、親切にしてくれたオバさんの為に立ち向かおうとする心意気は好きです。白戸と共闘する清掃員・芹沢も格好良かったですし、終わり方も鮮やかでした♪ 「トラブルシューター」何故か買ったばかりの携帯電話に間違い電話が掛かって来て、いつの間にか探偵の助手になってストーカーに立ち向かうという話ですw今作も白戸の機転の良さが如何なく発揮されていて、終盤の鮮やかな逆転は読んでいてスカッとしました。 「ショップリフター」1話目と類似した内容で万引きに関する情報が豊富な短編でした。珍しく白戸を憎む嫌なキャラが登場し、他の短編よりも読んでいてハラハラしましたwすっかり感情移入した上での最終話なので本当に名残惜しかったですが、綺麗な幕切れをみせてくれて満足して読み終わりました。是非是非、このシリーズは続編を期待したいですね♪そして、他の大倉崇裕さんの作品も文庫化したら読んでみたいと思います。
2006年02月27日
コメント(6)
![]()
連続放火事件の現場に残された謎のグラフィティアート。無意味な言葉の羅列に見える落書きは、一体何を意味するのか?キーワードは、放火と落書きと遺伝子のルール。とある兄弟の物語。とりあえず、書きたい事は書いたので伊坂さんの「重力ピエロ」の感想です。案の定、即効で一気読みしてしまったのですが、今回も期待通りに良かったです♪テーマは家族と同時にレイプという重い題材もまとわり付いていますが、それを軽快な調子で読ませる伊坂さんの力量は凄いですね。主人公の家族も決して、そのテーマから逃げ出さないで受け止めた上で生きている辺りも好感が持てます。特に随所に挿入される昔話が家族を描き出す意味で巧く扱われていて、読み進めると自然に感情移入できました。語り手で謎解きが好きな兄、ガンジーと犬を心から愛する弟・春、癌と戦う父、美人で明るい母といった家族は誰もが魅力的です。特に好きなのは、競馬場でのエピソードでした。 連続放火事件と現場近くに描かれるグラフィティアートの謎というミステリ要素もありますが、メインは謎解きではない所が面白かったです。それでも暗号は少し複雑過ぎた気もしますがwデビュー作以降の勧善懲悪な物語展開も健在ですが、今作は爽快感は少し薄めでしたが、終わり方が読後感の良くなる様な爽やかさだったので救われました。「オーデュボンの祈り」「ラッシュライフ」とのリンクも当然あり、懐かしいキャラが登場していました。特に伊坂作品の中でも大好きなキャラが登場するだけでなく、かなり活躍していたのは嬉しかったです。先日読んだ「死神の精度」とのリンクも分かりましたし、やはり作品間のリンクの数々は楽しいですね♪伊坂節やテンポの良いストーリー展開は、やはり読んでいて気持ちが良いですが、後の作品と比べると若干発展途上な印象があります。それでも並ではない作品に間違いはないですね。これで既刊の伊坂作品は全て読み終わったので、以下好きな作品順に並べてみようと思います。「ラッシュライフ」「砂漠」「死神の精度」「チルドレン」「魔王」「オーデュボンの祈り」「重力ピエロ」「アヒルと鴨のコインロッカー」「グラスホッパー」「陽気なギャングが地球を回す」現時点では、こんな感じですね。また読み返したりすれば順番は入れ替わると思いますが、それでも「ラッシュライフ」と「砂漠」は別格で好きです。とはいえ、これまで読んだ伊坂作品に駄作は1作も無く、どの作品も強く印象に残っているので私にとって安心して読める作家さんの1人ですね。来月には新作が出るようですし、ますます今後の活躍が楽しな作家さんですよ♪
2006年02月27日
コメント(12)
本当は伊坂さんの「重力ピエロ」について書こうと思っていたのですが、その前にどうしても書かないと気が納まらない事があったのでトリノ五輪について書きます。内容は選手団長のコメントについてです(http://torino.yahoo.co.jp/news?c=torino&a=20060226-00000056-mai-spo)何に腹が立ったかと言えば「最低の結果といえる。日本の国民に謝罪を申し上げる」というコメント。確かにメダル数は少なかったですが、それに対して「最低の結果」ってのは何様なのでしょうか。確かに参加する以上は選手はメダル獲得を目指しているのかもしれませんが、それはあくまでベストを尽くした結果付随するものであってメダル獲得が全てだとは思えません。何に対して謝罪しているのか知りませんが、ずれたコメントに感じました。それに「選手団のスリム化にも手をつけなければならない。国内で競争原理を導入し、戦う選手団にする」とのコメントもスリム化して派遣枠数を絞れば良い結果に即繋がるという訳では決してないですし、ただのメダル至上主義者の戯言に聞こえます。メダルを獲得しなくてもアトランタ夏季五輪のサッカーの様にブラジルを撃破して強く記憶に残るケースもありますし、こういう予想外の活躍はスポーツの醍醐味だと思います。あと、マスコミも相変わらず成長がみられない報道が多く、本番前から「メダルの期待がかかる」とスター扱いにするのにはウンザリです。民放の五輪特別番組でもわざわざ素人のタレントを司会に起用するのか意味不明ですし、結局の所、何だかんだ言ってもNHKの中継が最も落ち着いて観られますね。それと「アテネの栄光はどこへ行った」という新聞にも驚きでした。夏季と冬季では競技が全然違うのを知らないのでしょうかww
2006年02月27日
コメント(2)
![]()
新世紀「ベスト本格」の精粋がここに!!21人の本格達人(マスター)が贈る極上ミステリ。本格ミステリ作家クラブのアンソロジー「死神と雷鳴の暗号」を読みました。これは元々「本格ミステリ02」というタイトルのノベルスを文庫本2冊に分冊した片割れなのですが、収録作品が小説8編、マンガ1編、評論1編と幅の広いアンソロジーとなっています。以下、1言ずつ感想を。<小説>・芦辺拓 「フレンチ警部と雷鳴の城」芦部さんお得意の贋作作品ですが、トリック自体は非常に微妙でした・・・。伏線の張り方は見事なのですが、基本的に目新しさは乏しかったです。有名探偵の競演というのは面白い設定だと思いますが、探偵だけでなく警察関係者も登場する度に「~事件に登場した」とか書かれるのはサービス精神が旺盛なのかもしれませんが、知らない人間にとっては「ああ、そうですか」という感じでしたねw・大倉祟裕 「やさしい死神」名前は聞いた事があったのですが、初めて読みました。落語を舞台にした作品ですが、北村薫さんの「円紫さんと私」シリーズとは違い事件も落語の業界に関するもので、そういう意味では近藤史恵さんの「梨園」シリーズに近い感じを受けました。事件に「死神」という落語を巧く絡めていて好きな短編ですね。・鯨統一郎 「「別れても好きな人」見立て殺人」来月文庫化する「「神田川」見立て殺人」に収録されている短編ですが、鯨さんらしい無茶苦茶なキャラや世界観が楽しめましたw文庫化したら読もうと思っていたのですが、作品に対する期待は急上昇です。だって警察関係者がデュエットで「別れても好きな人」を歌うミステリなんてありえないでしょう!ww・倉阪鬼一郎 「鳥雲に」倉阪さんの作品は何かのアンソロジーで読んだ覚えがありましたが、ホラー作家らしい雰囲気が出ていました。ただ、それだけでなく終盤で軽いどんでん返しを魅せてくれたのが嬉しかったです。「落語」「歌謡曲」と来て、こちらは「俳句」を扱っております・倉知淳 「闇ニ笑フ」このアンソロジーで最も良かったです!残酷描写の流れる映画を観ながら微笑む女性という不気味な謎をラストで鮮やかに解き明かしています。舞台となる映画館の描写も読んでいて楽しかったですね。寡作ですが、やはり倉知さんは大好きな作家さんの1人ですよ♪・菅浩江 「英雄と皇帝」全く初めて読んだ作家さんでしたが、かなり好印象な作品でした。ピアノ教室を舞台にした「日常の謎」を扱っていますが、話も専門的にならずスラスラと読めました。ただ、連作短編の1編なので探偵役の秘密が非常に気になりましたwノベルスで出ているようなので、探してみようと思います。こういう新たな作家さんとの出会いがアンソロジーの醍醐味ですね♪・西澤保彦 「通りすがりの改造人間」先日読んだ「猟死の果て」とは打って変わって、かなりコミカルな作品でした。普通に怪獣が登場する「笑う怪獣 ミステリ劇場」に収録されている短編なので、特撮っぽい設定の改造人間が出て来ますwwwミステリとしては丸分かりでしたが、雰囲気や特撮を利用してミステリを書こうという姿勢は大好きですねw特撮と言えば今日の「仮面ライダーカブト」寝坊して観れませんでした(汗)・山田正紀 「麺とスープと殺人と」正直、山田正紀さんって「ミステリ・オペラ」とか「新曲法廷」の様なシリアスな作品(両作とも積立状態ですが)を書く方だと思っていたので、この短編を読んで印象が変わりましたwラーメン横丁で起こる殺人事件っていう設定からして好きですし、登場人物もコミカルで良い感じです。シリーズ作品みたいなので、いずれ読んでみようと思います!<マンガ>・河内美加 「消えた裁縫道具(ソーイング)」二階堂黎人さんの「ボクちゃん探偵」シリーズの設定を使って漫画家・河内美加さんがオリジナル漫画して描いた作品です。このシリーズの漫画を前にコミックで読んでいたので全く違和感は無かったですし、オリジナルというのも気にならないで読めました漫画まで載せてしまう柔軟性は好きですね。<評論>・波多野健 「京極作品は暗号である」京極夏彦さんの「魍魎の匣」に関する評論ですが、事前に先入観を持たない為にも読みませんでした。いい加減、このシリーズも読まなければ・・・。全体的にシリーズものの短編が多くて読み易かったですね。そして、新たな作品を読んでみようという気になりましたし、中々の好アンソロジーだったと思います。
2006年02月26日
コメント(0)
案の定と言うか、堪え性がないと言うか、今日伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」を購入しましたw文庫化を待つと言ったにも拘らず「古本で500円だから・・・」と意志の弱さを発揮してしまいましたね~。そんな訳で、以下が今日買った本です。・伊坂幸太郎 「重力ピエロ」・鯨統一郎 「庖丁人 轟桃次郎」・桜庭一樹 「赤×ピンク」・はやみねかおる 「ミステリーの館へ、ようこそ」・山田正紀 「花面祭」「重力ピエロ」以外にも前々から気になっていた鯨統一郎さんの「庖丁人 轟桃次郎」を発見したのも嬉しかったですw粗筋を読む限り、かなり鯨さんらしいぶっ飛んだ短編集のようなので楽しみですwあと、はやみねかおるさんの「夢水清志郎」シリーズも前から読んでみたかったので見つけたのは僥倖でしたw数こそ少ないですが、かなり良い買い物ができました。ただ、相変わらず森博嗣作品は見当たらないのが残念でした・・・・。
2006年02月25日
コメント(4)
![]()
卒業を間近に控えた青鹿女子学園の生徒が、「市民公園」で全裸死体で発見された。性的暴行および強盗目的の痕跡がないことから、動機として怨恨の線が強まるのだが、捜査中に同じ青鹿女子学園の、同じクラスの生徒が全裸死体で発見されてしまう。そしてさらに第三の殺人が…。名門女子高に潜む殺意とは一体何なのか?大胆にして緻密なトリックで読者を魅了しつづける著者が、新たなるミステリーに挑む意欲作。 いや~、これは途轍もなく暗い話でした(汗)所謂、名探偵が登場しない警察小説的な作品なのですが、とにかく全編に渡ってダークな印象が強いです。犠牲者も沢山出る上に心なしか雨の描写が多く、更に憂鬱な気分になりますね。ミッシングリンクの連続殺人事件としては、動機やトリックの面でも論理的に描かれていると思います。超能力も登場してきませんし、純粋なパズラーとして楽しめるには楽しめるのですが、西澤作品特有のコミカルさは皆無ですね。逆に西澤作品の大きな特徴である心に闇を飼っている変態さんが、主要人物だけでなく脇役でも数多く登場し、正に歪んだ心のオンパレードですよ(汗)様々な視点で次々と「人の心の闇」を具現化した様な西澤さんの得意の嫌なキャラを見せられる変態さんの万華鏡の様な世界観は読後も少しブルーになりますね・・・。他の作品では、メインのテーマでは無かった「心の闇」が今作では非常にストレートな形で表現した結果なのではと思います。ただ、警察関係者で最大の変態さんについてもっと書き込んで欲しかったですね。特に事件発生前の様子がどんな感じだったのかが若干気になります。ともかく気分がブルーな時に読むのは、とても薦められないダークで重い作品でした。
2006年02月24日
コメント(4)
![]()
記録的な大雪にあらゆる都市機能が麻痺するなか、汚職疑惑の渦中にある大物政治家の孫娘が誘拐された。被害者宅の至る所に仕掛けられた盗聴器に、一歩も身動きのとれない警察。追いつめられていく母親。そして前日から流される動物たちの血…。二転、三転の誘拐劇の果てにあるものとは!?連城マジック炸烈の驚愕ミステリー。「このミステリーがすごい!」2003年版・第7位。 初めて連城三紀彦さんの作品を読みましたが、これは傑作でした!前々から「人間動物園」という怪しげなタイトルに惹かれていたのですが、冒頭からラストまで魅せに魅せてくれた作品でしたね。誘拐を扱った作品ですが、被害社宅に盗聴器が仕掛けられている状態に戸惑う警察や様々な視点で語られる事件の関係者の描写は圧巻で、冒頭から絶えず緊迫感が漂っていて手に汗握ります。若干、章分けが少ないのと視点切り替えの多さから読み難い部分もあるのですが、ある程度まで読み続けると目が離せない魔力を秘めていますねw何よりも驚いたのは、一般的な誘拐ものとは全く違う発想による真相が隠されている点で、この発想と仕掛けは凄過ぎます!こんな作品は読んだ事ないですし、タイトルの絶妙さが分かる終盤の展開とラストシーンはお見事です。ちょっと犯人像が微妙な印象がありましたが、ここまで練りに練った作品だと、そんなのは非常に些細な問題にしか感じませんねw誘拐ものには傑作が多いという持論がありますが、この作品はその中でも飛び抜けて特異な作品に間違いはないでしょうね。先日読んだ東野さんの「ゲームの名は誘拐」は最先端の道具立てを利用した傑作だと思いますが、今作の独創的過ぎる発想と比較すると色褪せて感じます。今作の仕掛けに類似した作品があるかもしれませんが、ここまでの規模と伏線の妙技を駆使した作品には仕上がらないのではと思います。これが連城マジックだとしたら、まだまだ味わいたいので他の作品にも手を伸ばしたいですね。誘拐ものの新たな可能性を強く感じられた素晴らしい作品でした♪
2006年02月24日
コメント(2)
先程、起きてテレビを付けると女子フィギュアの表彰式がやっていました。荒川静香選手が金メダルとのことで観ていましたが「君が代」が演奏された途端に母上が飛び起きたのには驚きでしたw「何で起こさないも!」と怒っていましたが、そもそもフリーやっているの知らなかったでしょうがwwその後、何度か流れる女子フィギュアの演技を観ていますが、兎にも角にも最高の結果が出て良かったのではと思います。荒川静香選手は同い年ですし、女子フィギュアの選手では最も好きなので嬉しいですね~。ともかく荒川静香選手、おめでとうございます♪そして、徹夜で観ていた方達もお疲れ様でした!
2006年02月24日
コメント(6)
唐突ですが、今日の話題はゆでたまぎ先生の「キン肉マン」についてですwwと言うのも、愚弟との雑談中にキン肉マンで最も強い超人は誰かという、しょうもない話題が出たからでしたwで、私は子供心に刷り込まれた「悪魔将軍」最強というイメージが強いです。アニメを観たり、漫画を読んでいて「こいつは倒せないんじゃないか」という印象が死ぬほど強くて未だに「将軍様」は別格ですねww対して愚弟は、かなり終盤に登場した殺人光線を使う「プリズマン」と小賢しい人選をして来ましたねぇ。それにしても2人共、正義超人から選んでいないのが笑えますwwちなみに、好きなキャラでは圧倒的に「ラーメンマン」ですね~。あの外見だけでなく、残虐超人だった初期のはっちゃけ具合が忘れられませんww愚弟は無難に「ロビンマスク」だそうですw
2006年02月23日
コメント(2)
![]()
ある時は恋愛小説風に、ある時はロード・ノベル風に、ある時は本格推理風に……様々なスタイルで語られる、死神の見た6つの人間模様 案の定、一気に読み終わりましたw伊坂作品で大好きな短編集と来れば、もう1日で読み終わりは鉄板という感じですねw読むまでは、お洒落ながら良く意味が分からなかった表紙もバッチリ分かりましたよ♪インパクトでは「砂漠」の方が大きいですが、こちらも好きなデザインです。今作は6つの短編から構成される短編集で表題作の「死神の精度」は日本推理作家協会賞短編賞受賞作だそうです。その肩書き通りに1話目の「死神の精度」で魅力的な死神というキャラと個性を提示して読者を掴んで離さないですね。視聴目的でCDショップに入り浸る死神像なんて面白過ぎですよw今作はミステリの要素が普段よりも濃い短編が多くて、そういう意味でも楽しめる短編ばかりでした。特に「吹雪に死神」は、伝統的な「吹雪の山荘」ものに死神という存在をミックスして描いているので、どこかコミカルでパロディの様な面白みがありますねw他にもノワール調な「死神と藤田」や恋愛小説の様な「恋愛で死神」といった様々なジャンルの小説の長所を活かした短編はどれも読み応えありましたし、それでいてミステリとしてもレベルが高いです。「恋愛と死神」の終盤で明かされる、ある推理はアイディアといい伏線の張り方といい非常に感心しました。最終話の「死神対老女」では、連作短編集的な仕掛けを魅せてくれて、その部分が少し気になる部分だったので大満足で読み終わりました。読後感も良くて、期待以上の作品でしたよ♪そして、この作品のリンクが「魔王」にある事に気付きましたwこれで伊坂作品の未読作は文庫待ちの「重力ピエロ」だけですが、その前に読んでしまいそうな気もしますww
2006年02月23日
コメント(8)
![]()
荒れ狂う海で、六人のダイバーはお互いの身体をつかんで、ひとつの輪になった。米村美月、吉川清美、大橋麻子、三好保雄、磯崎義春、そして、僕、児島克之。石垣島へのダイビングツアー。その大時化の海で遭難した六人は、信頼で結ばれた、かけがえのない仲間になった―。そんな僕らを突然、襲った、米村美月の自殺。彼女はダイビングの後の打ち上げの夜に、青酸カリを飲んだ。その死の意味をもう一度見つめ直すために、再び集まった五人の仲間は、一枚の写真に不審を覚える。青酸カリの入っていた褐色の小瓶のキャップは、なぜ閉められていたのか?彼女の自殺に、協力者はいなかったのか?メロスの友、セリヌンティウスは、「疑心」の荒海の中に投げ出された。石持浅海さんの「セリヌンティウスの舟」を読みましたが、これで石持さんの既刊作品は全て読み終わりですね♪特殊な舞台設定での警察不介入ミステリが多い石持ちさんですが、今作はマンションの一室で起った仲間の自殺について警察介入後に残された5人の仲間による推理合戦という趣向です。そしてキーワードは人を信じるということですね。本編は200ページ程度とギリギリで長編という長さですが、僅かな過去の回想意外は大半がマンション内でのディスカッションに全てを費やされているのは新鮮でした。何だかんだとビールを飲みながらの推理合戦は西澤保彦さんの「麦酒の家の冒険」が頭に浮かびますが、念頭に信じあっていた仲間の自殺という現実がある分、こちらは空気が重めで適当な推理が出ないのが少し残念ですねw全体的に動きが少なく、元々ある情報から様々な推測を掘り下げて行くという純粋な論理の結晶的な作品に仕上がっているのは流石ですが、個人的にはこの直前に出た「扉は閉ざされたまま」の方が好きですね。あちらは倒叙形式の作品でしたが、登場人物の魅力という部分で大きく差がありました。共に海を漂い助け合った仲間同士という特殊な関係に相応しい真相と結末は嫌いではないですね。ただ、良い意味でも悪い意味でも特殊な関係に頼った部分が物語全体に多くて読者への説得力という意味では少し乏しさを感じました。ともかく今後も石持浅海さんの作品を楽しみにさせるだけのインパクトがある作品でした。以下、とりあえず既刊の6作品を好きな順に並べてみました。「アイルランドの薔薇」「扉は閉ざされたまま」「月の扉」「水の迷宮」「セリヌンティウスの舟」「BG、あるいは死せるカイニス」こんな感じでしょうか。上位2作品は別格、3位以下は僅差ですね。
2006年02月22日
コメント(6)
最近買った本をまとめておこうと思ったのですが、書き出している内に1つの事に気付きました。それは、文庫本を1冊も買っていないのです!!という事は、裏を返せばノベルスか単行本しか買っていないという事で、文庫本至上主義の私にとっては非常に珍しいですね。以下、買った本です。・伊坂幸太郎 「死神の精度」・石持浅海 「セリヌンティウスの舟」・新世紀「謎」倶楽部 「新世紀犯罪博覧会」・創元クライムノベルス 「あなたが名探偵」・東川篤哉 「館島」・日向まさみち 「本格推理委員会」・森谷明子 「れんげ野原のまんなかで」この内、石持さんの「セリヌンティウスの舟」は既に読み終わりました。伊坂さんの「死神の精度」も前から探していたので、これから読み進めたいと思います。あと、デザイン的に好きなので帯が付いている事を条件に安ければ買ってしまうミステリ・フロンティアの作品も読むのが楽しみですね。
2006年02月22日
コメント(4)
![]()
マンションの隣に越してきた萩原さんは大人のくせにいつもゲームばかりしている。中三の夏休み、受験勉強に飽きたぼくは、居心地のいい萩原さんの部屋に遊びに行くようになった。でも、そんな無邪気で楽しい日々も、死人が出るまでのことだった。ある日、窓の外を若い女が落ちていったんだ…。飛び降り事件は自殺?それとも他殺?思春期の四つの季節を瑞々しく描く青春ミステリ連作。 我孫子武丸さんの「少年たちの四季」を読みました。この作品は、集英社の「JUMP J BOOKS」から刊行されたノベルス2冊を再編集して文庫化した作品で、対象読者が中学生位のジュブナイル作品です。我孫子さんの作品は最近「弥勒の掌」や「殺戮にいたる病」といった中々にダークな作品ばかり読んでいたので妙に新鮮でしたwそれでもジュブナイルだから子供騙しという訳では決してないです。マンションに住む少年と少女が探偵役の萩原さんというゲーム好きな青年を通して成長していく様が描かれていますが、思春期の少年少女の心情を鋭く描いていますね。ミステリとしてはゲーム感覚で手頃ですが、テーマが中々に重いので読み応えは十分です。トリックも当時としては最先端な道具等を積極的に起用しているので今読むと真相はあっさり分かりますが、それでも色褪せないものがあります。個人的には女の子パートの「凍てついた季節」と「少女たちの戦争」の2短編がお気に入りで、実際にありそうな思春期特有の心情を巧く描いておりますね。そういえば「弥勒の掌」の巻末に「少女たちの戦争」のネタバレを含むという解説があってので今度読んでみようと思いますw解説と言えば、今作の解説は乙一さんが担当しており、自作程にぶっ飛んではないものの十分に期待に応える名解説を魅せてくれていますwでも、きっちり作品の本質を語っているのは流石ですね♪
2006年02月21日
コメント(4)
とは言ってもドラマ化されるのは「S&M」シリーズとか既存の作品ではなく、3月に刊行される書き下ろし長編作品で放送は9月のようです(http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2006/02/post_275.php)以前、後輩のK原君に「森博嗣読本」なる企画本を読ませてもらった事があるのですが、ファン投票によると「S&M」「V」シリーズが映像化される場合にやって欲しい役者の項は全て1位が空位でしたww今回は最初からドラマ化前提の作品の様なので、素直にどんな作品なのか気になりますね。それよりもショックだったのは伊坂幸太郎さんの「チルドレン」がWOWOWでドラマ化される事です(http://www.wowow.jp/CGI/autoup/autoup_dsp.cgi/bsguide/j1/0001165?file=d_kiji_list&detail_cd=1&seq=0001165)監督が「東京タワー」の人で、配役は陣内が大森南朋で武藤が坂口憲二だそうです。荒筋を読む限り、家庭裁判所編がメインで学生編は描かれないのかな?「武藤が一目ぼれをしてしまう書店員」って、一目惚れしたのは陣内でビデオ屋の店員だった気がしますwおそらく、話を混ぜてやるのではと予想しますが、どちらにせよWOWOWでは観れませんねwそういえば加納朋子さんの「てるてるあした」もテレビ朝日で深夜ドラマ化されるようですし、ミステリ作家さんの映像化目白押しですね~。乙一さんの「暗いところで待ち合わせ」や伊坂さんの「陽気なギャングが地球を回す」も今年は控えていますし、今度は何が映像化されるか楽しみですよ♪
2006年02月21日
コメント(6)
![]()
人気絶頂のロックシンガー椎名ゆかは、コンサート中お気に入りの曲を歌っている瞬間に自分を撃ち殺してくれと頼む。シュウは彼女の額に照準を定めるのだが…(「シュート・ミー」より)。フィッツジェラルドを愛読するセンチメンタルな殺し屋のもとに転がり込んだ奇妙な7つの依頼。急逝した著者がハリウッドで映画化を夢見た幻のシリーズ。 野沢尚さんの「殺し屋シュウ」を読みました。タイトル通りに父を殺して殺し屋への道を進んだシュウの物語が連作形式で描かれております。殺し屋が登場する作品では伊坂幸太郎さんの「グラスホッパー」を思い出しますが、こちらは短編集なので依頼をこなしつつもセンチメンタルになるシュウの葛藤と成長が見所ですね。どの短編もこの作品を構成する上で欠かせないと思いますが、特に好きなのは荒筋にもある人気絶頂のロックシンガーを狙う「シュート・ミー」とアルツハイマーの映画監督が2ヶ月に1回訪ねるシュウの事を忘れたら殺して欲しいという「スーサイド・ヒル」ですね。依頼内容だけでなく、描き方も秀逸で良かったです。あと第1話となる父殺しの過程を描いた「ファーザーズ・デイ」と殺し屋の訓練を受ける「マーシー・オブ・サムライ」の冒頭の2編も好きですが、後半の話はドラマ的になり過ぎと言うか、私にとって少し苦手な話でした。最終話の「キル・ゾーン」は若竹七海さんの某作品を思い出しましたね。それでもエピローグは感動的で、ああ巧いまとめ方だと読後感よく読み終われました。そして関口苑生さんの解説は、まさに名解説と言うべき胸に迫るものがありました。解説まで含めて読んで全く損のない作品だと思います。
2006年02月20日
コメント(2)
我が母上様はドコモの携帯電話を持っております。と言っても、これまで使用する機会は通話機能と目覚ましのアラームだけでした。しかし、最近何を思ったのかメールを覚えようとしています。それ自体は良い事だと思うのですが、全く文字を打つのが分からないのでイチイチ聞かれるのが少し面倒です。そもそも私の携帯電話はボーダファンなのでドコモの文字入力を教えるのは少し困難です(汗)そんな内に仙台の叔母からアドレスを教えて貰い、早速メールを送ろうとしていたのですが、何故か送れないと怒っていました。で、よくよく聞いてみると叔母がアドレスの前半分(@の前)しか教えていなかったのが原因だったようですが、母上もわざわざ大文字にしてアドレスを入力していたようでしたww結局、私が入力し直したのですが、最初から私と叔母の娘である従兄弟の間でやり取りした方が早かった気がします。でも苦労した為か使い方も少しは分かって来たようですが「au」を「EU」と言ったり、まだまだハイテクには縁遠そうですww
2006年02月19日
コメント(8)
先程、日記で書いていた通りに「仮面ライダーカブト」の4話目を観ました。その前に今日から始まったらしい新しい戦隊ものにチャンネルを合わせていたのですが、観ながら本を読んでいたので内容は全く頭に入らず番組の正式名称すら頭に入らない始末でした(汗)確か「ボウケンジャー」だったと思うのですが、このご時世に冒険とは粋ですねwそんな訳で「仮面ライダーカブト」の感想ですが、2,3話目と見逃していたので加賀美君名義で天道君が着払いで鯖を配送する様な関係になっている事に驚きでしたw猫柳ナツメさんのコメントによると連作のネタらしく、改めて見逃したのを後悔wでも天道君の妹さんと加賀美君が今回が初顔合わせだったり、それに加賀美君もいつの間にかバイト(?)をしていたのも意外でした。あの秘密組織はリストラされたのでしょうかwと、思っていたら普通に関係があるのですね。そりゃあそうだwでも一番驚いたのは戦闘シーンで変身した天道君が鎧を外して戦いだすと、急に雨が止まってしまいました!そんな中で戦闘するのですが、雨が降っているのは局地的で天道君とか加賀美君はびしょ濡れなのに遠くの空は晴れ晴れとしていたのは(大汗)とはいえ、今回も楽しく観れました。個人的に天道君のお婆ちゃん語録がツボですねwという訳で、来週も頑張って観たいと思います!
2006年02月19日
コメント(0)
今日は午前中から出かける用事があったので昨日は早く寝たのですが、かなり早起きしてしまったのでしたw早起きは三文の徳と言いますし、何か徳があるかと思いきや今日は日曜日なので「仮面ライダーカブト」があるではないですか!!1話目を大変面白く観たにも拘らず、先週、先々週ときっちり寝坊してしまい見逃していたので、これは嬉しいですw幸い、これを観てもまだまだ時間に余裕があるので余計な心配をせずに観れそうですよ。後は、既に理解不能な所まで話が進行していない事を祈るばかりですねww
2006年02月19日
コメント(4)
![]()
敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。葛城邸に出向いた彼は、家出してきた葛城の娘と出会う。“ゲームの達人”を自称する葛城に、二人はプライドをかけた勝負を挑む。娘を人質にした狂言誘拐。携帯電話、インターネットを駆使し、身代金三億円の奪取を狙う。犯人側の視点のみで描く、鮮烈なノンストップ・ミステリー。 やっとこさ「ゲームの名は誘拐」の感想です。実は、この作品の映画版を以前DVDで観ていたのですが、大筋は流石に覚えていましたが細かな部分は良い具合に忘れていたので普通に楽しめましたwタイトル通り、この作品は誘拐ものなのですが、誘拐を扱った多くの作品が被害者や捜査陣側から描かれることが多いのに対し、今作は全て犯人側から描かれています。しかも犯人の正体まで明かされている上に被害者側の描写が一切描かれていないという非常に珍しい作品です。言うならば倒叙ものの誘拐バージョンでしょうか。当然、誘拐ものでお約束の被害者の嘆きや捜査陣の苦闘がなく、誘拐を阻止する為に生まれる緊迫感は皆無なのですが、代わりに誘拐の成功を見守るという意味での緊迫感はあります。そういう意味でも誘拐の犯人に肩入れして読める非常に珍しい作品ですね。主人公の佐久間が立てる計画の綿密さも見所で、ファックスを利用して誘拐声明文を時間稼ぎの為にバラバラに送ったり、インターネットを利用して葛城副社長と連絡を取る等、かなり現代的で最新版の誘拐テクニックには脱帽ですね。最大の難所である身代金の受け渡しも考え抜いたものになっており、最後の最後まで目が離せません。ただ、終盤の展開自体は読み易いものがあります。丁寧に読んでいると深層を見破るのは難しくは無いと思いますが、終わり方を含めてラストは原作と映画で大きく異なるので見比べてみるのも面白いと思います。どちらかと言えば、蛇足的ですが映画版の方が好みですねwともかく正当派の東野作品の中では、かなりお薦めな作品ですね。
2006年02月18日
コメント(6)
![]()
安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子。かつて世界的に活躍したスポーツ選手だった彼らには、葬り去らなければならない過去があった。四人は唯一彼らの過去を知る仙堂之則を殺害し、いっさいのデータを消去。すべてはうまく運んだかに思われたが…。毒グモのように忍び寄る影が次々と彼らを襲った!迫りくる恐怖、衝撃の真相!俊英が贈る傑作サスペンス。 今日こそ「ゲームの名は誘拐」の感想を書こうと思っていたのですが、その前に読んでいた「美しき凶器」を優先しますwスポーツ選手絡みの事件という事で名作「鳥人計画」を連想しますが、今作はサスペンスがメインで若干ミステリの要素が加味されているという感じですね。マッド・サイエンティストに鍛えられた通称「タランチュラ」と呼ばれる長身の女性が元・スポーツ選手に迫るという映画的なストーリです。とにかくタランチュラの身体能力の高さと機械的な心理描写が怖いのですが、ただのサスペンスに胡坐をかかずミステリの要素を融合した終盤は東野さんらしくて良かったです。ちょっとバレバレ感もありますが、それでも納得できる結末になっていますし、ラストシーンも救いがあるのではと思います。絶賛できる傑作ではないですが、十二分に楽しませてくれるエンターテイメント性のある作品に間違いはないと思います。
2006年02月17日
コメント(2)
忘れない内に最近買った本をまとめておきます。と言っても、今回は少なめですが、その都度書かないとすぐに忘れてしまうのでw・窪依凛 「エスケープ!」・近藤史恵 「カナリヤは眠れない」・桜庭一樹 「Girl's Guard 君の歌は僕の歌」・桜庭一樹 「GOSICK 1」・桜庭一樹 「B-EDGE AGE 獅子たちはアリスの庭で」・永井するみ 「天使などいない」・永井するみ 「ボランティア・スピリット」・東野圭吾 「容疑者Xの献身」・松尾由美 「ピピネラ」・松尾由美 「銀杏坂」書き出してみると、以外にあって10冊でしたw今回は大半を105円で購入しており、折角だから買っておこうというパターンが多かったですね。そんな中で念願の「容疑者Xの献身」を購入できたのは今回の白眉でした。今度は「白夜行」を見付けたいですが、おそらくドラマ終了後に古本で大量流出するので、それまで待つのも一計ですねw先日「少女には向かない職業」を読んで気になっていた桜庭一樹さんのライトノベル作品も多く購入しました。どうしても、気になった作家さんは過去を作品を読まないと気が済まないのでしたwあと、意外に新しい本なのに105円だった窪依凛さんの「エスケープ!」は、以前後輩のK原君が微妙な作品と称していたので、どう微妙なのか確かめたくて購入しましたwやはり読まないと評価は下せないですし、読まないのに偉そうな事を言いたくはないので、とりあえず読んでみたいと思います・・・。余談ですが、某古書店で「模倣犯」の全巻セットが1700円位でありました。少し興味を持ったのですが、袋詰めされたセットは本の状態が分かり難いですし、そんなに焦って買わなくても良いかなと思い見逃しました。いずれ読んでみたいですが小野不由美さんの「屍鬼」の様な分冊5冊なので読む時は覚悟が必要ですねwあと、探している森博嗣さんの「V」シリーズのラスト2作は全く見ないので、こちらは気長に探したいですね。
2006年02月17日
コメント(0)
![]()
天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか。 森博嗣さんの「V」シリーズも手持ち作品が尽きて一息付いたので、最近は未読だった東野圭吾さんを読んでいます。本来なら昨日読み終わった「ゲームの名は誘拐」の感想を書こうと思っていたのですが、その前に先程読み終わった「容疑者Xの献身」について書こうと思います。実は昨日古本屋で購入し、今日1日で読んでしまったのでしたw直木賞受賞に昨年の各種ミステリ・ランキングで3冠と話題の作品でしたが、期待通りの完成度で最後の最後まで楽しめて大満足で読み終えました。「探偵ガリレオ」シリーズの作品なので、湯川助教授がどういう役所になるかと思っていましたが、これまでのシリーズからは想像できない展開でした。シリーズキャラである湯川や草薙以上に存在感を魅せる石神も然る事ながら、登場人物を最低限に抑えて視点等も含めて全体的にシンプルな構成にしているのが良かったと思います。ただ、話的には色々と想像できる部分が多くて感想が多種多様になるのも納得ですね。どうしてもネタバレなしで感想を書けそうにないので、以下からネタバレ注意とします。(以下では「容疑者Xの献身」の真相やトリックに触れますので未読の方はご注意下さい)ホームレスとの入れ替わりは途中で何度か挿入される公園を歩く描写で分かりましたが、日付の問題はお手上げでしたw石神の工作だけでなく、叙述トリックも仕掛けられているとは凄過ぎです!それでも殺されたホームレスこと技師は可哀想ですね・・・。間違いなく、この作品で最もやり切れない人でしょう。それだけに終盤に石神、湯川、草薙、靖子が様々な選択を迫られ、選び取るシーンは流石の描写ですね。次々と明かされる石神の献身ぶりには関心仕切りですが、それだけに靖子の選択が引き起こすラストは物悲しく、恋愛ものとしても評価されるのも頷けます。でも、ここに着地したのが少し意外だったりします。なぜなら、悪い癖で中盤から深読みを重ね、もしかして石神が献身する相手は靖子ではなく美里なのではと想像していたからでしたwと言うのも、中盤以降にあまりにも美里の登場回数が少ない事や、やたらと重要な場面で奥の部屋に篭るのが怪しく感じられたからです。終盤で回想される石神が自殺しようとした所に訪ねて来た靖子と美里に対する石神の心情が「綺麗な目をした母娘」と対照がどちらにも取れる書き方だったのと、同じく終盤で美里が高校で自殺未遂をするのは石神の本心に気付いたからではと真面目に疑いしましたwwそれは全て的外れだったのですが、こういう妄想も出来るの位に深みのある作品なのではと思います。それに湯川が語る推理も想像で補っている場面が多い気がするので、このラストで全てが現実の解明かどうか未だに疑わしいですwwそれでも名作と言える事に変わりはなく、素晴らしい作品でした。でも、やはりこの作品で直木賞受賞は意外ですね。ネタバレ以下の部分について掲示板で書く場合は、お手数ですが注意書きを書いてから書き込みお願いします。
2006年02月16日
コメント(7)
![]()
エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣が眠る“メビウスの帯”構造の巨大なオブジェの捩れ屋敷。密室状態の建物内部で死体が発見され、宝剣も消えた。そして発見される第二の死体。屋敷に招待されていた保呂草潤平と西之園萌絵が、事件の真相に至る。S&MシリーズとVシリーズがリンクする密室ミステリィ。 「V」シリーズ第8作目にして、手持ちの森博嗣作品で最後の作品ですw講談社ノベルス20周年の書き下ろしで刊行されたので一応、密室本の一種なのでしょうか。他の「V」シリーズ作品が平均して400ページはあるのに対し、僅か250ページと短めでした。だからなのか、今作はシリーズの外伝的な位置付けになっていて「S&Mシリーズ」と「V」シリーズのキャラが競演しております。主に登場するのは西之園萌絵、国枝桃子と保呂草潤平で、普段は探偵役を譲っている萌絵と保呂草の知恵比べが存分に楽しめました。メインの謎としては、2つの密室殺人と捩れ屋敷からのエンジェル・マヌーバ消失なのですが、それぞれ萌絵と保呂草の専門分野なのですよねwタイトルにもなっている捩れ屋敷はメビウス状で鍵が何重にも掛かるという建物で正にミステリの為の建物ですねw意外に早く密室の真相が解かれてしまったのは意外でしたし、ただの宝物庫のような建物なので、どこら辺が屋敷なのでしょうか?こちらの密室の真相は納得できたのですが、もう1つの方は微妙でした・・・。それでもエンジェル・マヌーバの消失事件に関しては、それぞれの個性が発揮されており、最後まで楽しく読めました。それに結構好きなエンジェル・マヌーバが再び登場したのは嬉しかったですwこちらは納得の幕切れでしたが、今作でほとんどシリーズの秘密を明かしているのではないでしょうか。以下、例によってネタバレ注意で推測を書いてみようと思います。(ここからは「V」シリーズ全体の謎についてついて私の想像を書いてみようと思います。あくまで想像ですが、余計なイメージを抱きたくない方はご注意下さい。また「捩れ屋敷の利鈍」のネタも割るので未読の方もご注意下さい)そもそも変なのは「エンジェル・マヌーバ」の存在です。「V」シリーズを通して度々登場する秘宝ですが「恋恋蓮歩の演習」に登場したフランス人富豪(名前失念w)の手に渡っているはずです。それなのに今作の被害者(こちらも名前失念w)は、まるで長い間の幸運のシンボルの様な話し方をしているのは奇妙です。しかし、前にも書いた「V」シリーズは「S&M」シリーズの20年位前が舞台だと考えれば、今作は萌絵が大学院生なので「S&M」シリーズ終結後の「V」シリーズから見れば、大幅に未来の出来事という風に思えます。そうすれば、小鳥遊練無や香具山紫子が登場しないのも年齢的に納得できます。他にも怪しい部分は多く、今作では携帯電話やメールといった最新機器が登場するのに対し「V」シリーズでは全く登場しません。今作のエピローグで保呂草が紅子から聞かされ驚いたのは、萌絵が「へっ君」こと犀川の教え子だからではないでしょうか。以上が現時点での予想でした。前回同様、この事についてコメントして頂く場合には正当は書かない様にお願い致しますwあと2作近い内に探して早く読みたいと思います・・・。
2006年02月16日
コメント(0)
夕方、某ハンバーガーショップへと行きました。あまりにも愚弟がハンバーガーが食べたいと五月蝿いので、ついでに買っていこうと珍しく思ったのでしたw前に人がいたので普通に並んでいると、当たり前の様に列に横から入ってくる同年代の若者と中学生の坊がいて、店員も普通に先に会計するという理不尽さに内心憤慨しました。でも、たかだかそんな事で不機嫌になるのも馬鹿馬鹿しいので、特に何も言わず持ち帰りにして帰宅しました。一足先に自分の分を食べようと包みを開けると注文した分のハンバーガーが入っておらず愕然としましたよ・・・。それでも電話で講義するのはやり過ぎだと思うので泣き寝入りしましたが、本当に腹立たしかったです。これが、ただのハンバーガーではなくチキンフィレオなら迷わず電話していましたねwwこんな私は小市民でしょうか?で、小市民と言えば米澤穂信さんの「春季限定いちごタルト事件」でしょうw今日届いた東京創元社のメールマガジンによると4月の新刊として「夏期限定トロピカルパフェ事件」が創元推理文庫から出るそうです♪タイトル的に夏に出ると思ったいたので嬉しい誤算でしたwこれは即買いですね!若干、機嫌が直ったとはいえ、もうあの店には行きません・・・。
2006年02月15日
コメント(6)
![]()
土井超音波研究所、山中深くに位置し橋によってのみ外界と接する、隔絶された場所。所内で開かれたパーティに紅子と阿漕荘の面々が出席中、死体が発見される。爆破予告を警察に送った何者かは橋を爆破、現場は完全な陸の孤島と化す。真相究明に乗り出す紅子の怜悧な論理。美しいロジック溢れる推理長編。「V」シリーズ第7作目です。今作は山奥にある研究所を舞台にした「嵐の山荘」ものという事で私が大好きな設定なので非常に期待して読みましたが、冒頭で吊橋は爆破され、車椅子に乗った仮面の博士と期待通りに雰囲気十分でしたよwとはいえ、ミステリとしては特に目新しいトリックがあった訳でなく、無難な所に落ち着いてしまったのが残念でした。中盤に大きな読ませ所があって、それ以降は小さく収束していくという印象があり、そういう意味では盛り上がり所に乏しくてシリーズ作品としては、極々平均的な作品という感じですね。前2作で大活躍だった保呂草さんは所々で活躍しますが、全体的に大人しかったも残念でした。代わりに活躍したと思うのが、祖父江&立松の刑事コンビで特に立松刑事は完全にドジな後輩刑事というキャラを確立しましたね。祖父江さんは、前作同様に紅子と行動を共にする場面が多く、相変わらずの冷戦ぶりでしたw紅子は最後の最後で感情を露にするシーンがあるのですが、やはり好きになれないですねぇ。そんな訳で読後感はイマイチでしたが、このシリーズでは非常に珍しく研究所の見取り図があって興奮しましたw結構、魅力的な建物が多いのに見取り図がないのが残念に思っていたので、これは嬉しかったですし、今後も出来れば見取り図を付けて欲しいです♪
2006年02月15日
コメント(0)
札幌駅に行く予定があったので、駅周辺の大型本屋で今月の新刊本等を見て来ました。まず、注目は伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングが地球を回す」の文庫版ですが、ノベルスそのまんまのデザインが良い感じでしたw帯に噂の続編の予告があり「陽気なギャングの日常と襲撃」というタイトルで予定通りの5月にノベルスで刊行されるようですね♪同じく祥伝社文庫から鯨統一郎さんの「謎解き道中」も出ていました。鯨統一郎さんといえば東京創元社の「ミステリーズ!」の最新号で「山内一豊の妻の推理帖」という新連載がスタートしておりましたw何故か、この人が書くと大河ドラマと被らせたというマイナス・イメージが湧かないですねwおそらく、来年の単行本化が楽しみですよ♪他に文春文庫では東野圭吾さんの「レイクサイド」と北村薫さんの「詩歌の待ち伏せ(1)」が注目ですが、どちらの作家さんも未読本が多いので新刊ではとても買えませんw光文社文庫の新刊では、講談社文庫からの移籍となる若竹七海さんの「閉ざされた夏」やノベルスで持っている東川篤哉さんの「密室の鍵貸します」の文庫版も気になりますが、やはり柴田よしきさんの「猫はこたつで丸くなる 猫探偵正太郎の冒険3」が最注目ですwこんなに早く文庫化するとは思っていなかったので嬉しい驚きですねw今月の新刊本で注目なのは以上ですが、それよりも森博嗣さんの「V」シリーズの手持ち作品でラストだった8作目「捩れ屋敷の利潤」まで読んでしまったので9作目、10作目を早く探さなければいけませんね(汗)「四季」は全て揃っているので早く続きを読みたいです・・・。しばらくは積立本になっていた東野作品を消化して行こうと思いますw
2006年02月14日
コメント(4)
![]()
世界一周中の豪華客船ヒミコ号に持ち込まれた天才画家・関根朔太の自画像を巡る陰謀。仕事のためその客船に乗り込んだ保呂草と紫子、無賃乗船した紅子と練無は、完全密室たる航海中の船内で男性客の奇妙な消失事件に遭遇する。交錯する謎、ロマンティックな罠、スリリングに深まるVシリーズ長編第6作。 「V」シリーズ第6作ですが、このシリーズで最も好きな作品になりました。これまでの話は基本的に1話完結だったのですが、今作は「魔剣天翔」との繋がりが強いですね。関根朔太とフランス人絡みで今後も流れが続きそうな気がします。毎回事件発生までが長いこのシリーズの中でも異色作で、事件発生まで本編の半分位のページ数が消費されています。その間、伏線を織り交ぜつつも恋愛小説の様な恋愛模様が描かれていますが、これはシリーズ作品の特権で間違ってもこの作品から読むと混乱しそうな展開ですねw今作でも間違いなく主役は保呂草ですね。かなり積極的な香具山紫子との兼ね合いも良かったですし、前作以上に本領発揮の活躍ぶりは心躍りましたよw正直、消失事件のトリックよりも保呂草の方が断然気になりました。ラストで明かされる真相は早い段階で予想はできたのですが、それでも綺麗な終わり方だったと思います。自画像の行方も納得できましたし、読後感は非常に良かったです。ただ、今作は非常に紅子が余計な存在に感じました。祖父江さんとのやり取り以上に文無しにも拘らず客船での傍若無人な言動が非常に腹立たしかったですwエキセントリックなのが名探偵の条件かもしれませんが、あんなに好き勝手されると不快感しか感じませんよ。とにかく香具山紫子が可哀想でした。そんな訳で「V」シリーズの主要キャラを好きな順に並べると現時点で以下の様になります。保呂草潤平>>>小鳥遊練無>香具山紫子>祖父江七夏>>>>>林刑事>>>>>>瀬在丸紅子こんな感じでしょうかww
2006年02月14日
コメント(2)
先日、某寿司屋に家族で行きました。その帰り道、ふざけながら愚弟に雪玉をぶつけていると、母上がこんな事を言い出しました。母上 「あんた、ただの雪ダルマじゃないんだから止めなさい」私 「はぁ?雪ダルマって何のこと?」母上 「だから、あんたが投げているそれの事だよ」どうやら、母上的解釈によると雪玉は雪ダルマらしく、ただの雪ダルマでないとは私が雪玉に石を仕込んで投げていると勘違いしていたようです・・・。当然、そんな物入れていないですし、そもそも冬の北海道に石なんて見当たりませんよ!それにしても寿司食べた帰りに自分の母親から「ただの雪ダルマ」呼ばわりされるとは夢にも思いませんでしたよww
2006年02月13日
コメント(2)
先日発表された綾辻行人さんと法月綸太郎さんのミステリーランド作品以外にも来月は注目作が目白押しで何を買うか迷ってしまいますね。以下は文庫、ノベルス、単行本含めた気になる作品のリストです。 ・綾辻行人 「殺人方程式(2)鳴風荘事件」(講談社文庫)・綾辻行人 「びっくり館の殺人」(講談社ミステリー・ランド)・伊坂幸太郎 「終末のフール」(集英社)・奥田英朗 「イン・ザ・プール」(文春文庫)・折原一 「天井男の奇想 倒錯のオブジェ」(文春文庫)・北村薫 「詩歌の待ち伏せ(2)」(文春文庫)・鯨統一郎 「「神田川」見立て殺人」(小学館文庫)・定金伸治・乙一・松原真琴 「とるこ日記」(集英社)・清涼院流水 「とく。」(徳間デュアル文庫)・高田崇史 「QED 竹取伝説」(講談社文庫)・二階堂黎人 「増加博士と目減卿」(講談社文庫)・法月綸太郎 「怪盗グリフィン、絶体絶命」(講談社ミステリー・ランド)・森博嗣 「アイソパラメトリック」(講談社文庫)・森博嗣 「悪戯王子と猫の物語」(講談社文庫)現在、判明しているだけでもこのラインナップとは凄すぎです。確実に即買いするのは綾辻行人さんの「びっくり館の殺人」と文庫化を待ちに待った奥田英朗さんの「イン・ザ・プール」ですね。他に評判によっては、伊坂幸太郎さんの「終末のフール」と法月綸太郎も「怪盗グリフィン、絶体絶命」も新刊で買うかもしれませんね。他の作品は基本的に古本で探したいと思います。
2006年02月13日
コメント(4)
![]()
アクロバット飛行中の二人乗り航空機。高空に浮ぶその完全密室で起こった殺人。エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣をめぐって、会場を訪れた保呂草と無料招待券につられた阿漕荘の面々は不可思議な事件に巻き込まれてしまう。悲劇の宝剣と最高難度の密室トリックの謎を瀬在丸紅子が鮮やかに触き明かす。 「V」シリーズ第5作目ですが、前作「夢・出逢い・魔性」と同様に楽しめました。どうやら、このシリーズの水に慣れて来たようですw今作もお約束の密室殺人が起こりますが「高空の密室」という試みは非常に派手でしたね。あまりアクロバット飛行のイメージが湧かないのですが、それでも事件が発生する部分には強く引き込まれましたよ。条件が限られているので真相自体は比較的早く分かりましたが、それでもスケールの大きい密室として記憶に残りました。しかし、今作の見所は保呂草の活躍でしょうね。これまでも地味に良い仕事していましたが、今回は主役と言える躍動感がありました。宝剣・エンジェル・マヌーヴァや謎の天才画家・関根朔太という存在も魅力的ですし、殺人事件よりも興味深かったですねwwただ、その為に小鳥遊練無の過去のエピソードが薄くなってしまったので、この部分はもう少し読みたかったです。あと「黒猫の三角」に名前だけ出ていた立松刑事がキャラを作られた上で登場し、祖父江さんと良いコンビになっていたのが意外であり、楽しかったですねwラストは、この作品に合った物悲しい余韻があると思います。
2006年02月12日
コメント(0)
![]()
“川渡しの問題”を高田流に磨き上げた「山羊・海苔・私」をはじめ、論理パズルと小説が渾然一体となった、傑作短編集。どういうわけか、毎月立ち現れる、端から解けそうもない難問から、冗談としか思えない奇問・珍事件まで、貴方の脳ミソを激しくシェイクする仕掛けが、快感中枢を刺激する。今回は、有栖川有栖氏が“高田崇史ワールド”を解説!!最近、森博嗣さんの「V」シリーズばかり読んでいますが、その合間に高田崇史さんの「試験に出ないパズル」を読み終わりました。高田崇史さんと言えば「QED」シリーズが主要作品ですが、個人的に「千葉千波」シリーズの方が好きだったりしますwとはいえ、前作「試験に敗けない密室」は長編作品で全体的に微妙でした。しかし、今作で短編集に戻り、パズルの内容的にも1作目の「試験に出るパズル」よりも楽しめました。1月1編の形式なので今作は9月から1月までが収録されているのですが、特に面白かったのは「九月 山羊・海苔・私」と「十月 八丁堀図書館の秘密」で九月の橋渡しの問題と十月の図書館の暗号のパズルは両方とも好きですね。あと某短編に「QED」シリーズのあの人が少し出演していたのが中々面白かったです。お馴染み巻末の通信簿と有栖川有栖さんの解説やサービス精神旺盛で読書とパズル遊びが同時に楽しめる得難いシリーズですね♪
2006年02月12日
コメント(2)
![]()
20年前に死んだ恋人の夢に怯えていたN放送プロデューサが殺害された。犯行時響いた炸裂音は一つ、だが遺体には二つの弾痕。番組出演のためテレビ局にいた小鳥遊練無は、事件の核心に位置するアイドルの少女と行方不明に…。繊細な心の揺らぎと、瀬在丸紅子の論理的な推理が際立つ、Vシリーズ第4作。「V」シリーズの第4作目を読みました。前作は少し微妙でしたが、今作は中々に面白かったです。クイズ番組に出演する為に上京したいつものメンバーという始まりも面白かったですね。意外というか当然というか林刑事と祖父江は登場せず、紅子とのドロドロ勝負も今作はお休みでしたw同時に結構好きな森川素直もお休みという事で少し残念でしたが、代わりに探偵・稲沢真澄が良い味出していましたね。主要キャラで活躍していたのは小鳥遊練無で、今作では主役と言える活躍だったのではないでしょうか。ミステリとしても落し所も良かったですし、これまで読んだこのシリーズでは最も楽しめました。ただ、犯人は少し分かり易くて意外性は薄かったですし、今作も異様に登場人物が多いのが少し違和感でしたが、これは全て迷彩なのでしょうか?もう1つ、ラストで明かされる本筋には関係ない仕掛けは見事に決まっていたと思うのですが、少し気になる部分がありました。ハッキリ言って大筋に関係ないどうでも良い部分なのですが、かなり気になったので下にネタバレ注意にして書いてみようと思います。この作品を読んだ方には是非に意見を聴きたいです。(ここから「夢・出逢い・魔性」の一部のネタを割っているので未読の方はご注意下さい)疑問とは稲沢真澄の性別が女性だという部分なのですが、文庫版では81ページで保呂草と稲沢真澄が死体を発見する場面で保呂草視点で「彼と目が合う」「彼も同じ意見だ」と書いている箇所です。他の部分は稲沢と書いていると思うのですが、ここだけ彼と書いているのですよ。これって地味にアンフェアな記述ではと思うのですが・・・。一応、このシリーズは形式的に事件終了後に保呂草がまとめているという体裁なのですが、稲沢探偵の性別を誤魔化す様な事はどこにも書いていないのが気になりました。ラストで立花亜裕美が「メガネをかけた女の人」とあっさり見抜いているので、別に稲沢探偵が性別を分からなくしている訳がないですし、そもそも保呂草が騙されるとは思えません。そんな訳で、少し気になったので書いてみましたwここの箇所についてコメントして頂く場合、未読の方の為にネタバレ注意とどこかに書いてくれると嬉しいです。
2006年02月11日
コメント(2)
今月の講談社のメールマガジン「ミステリーの館」に予告されていた綾辻行人さんと法月綸太郎さんのミステリーランド作品の題名と刊行日が新聞広告で発表されました!3月18日刊行予定で、綾辻さんが「びっくり館の殺人」で法月さんは「怪盗グリフィン、絶体絶命」という題名になるようです。綾辻さんは新作は前々から「館」シリーズの新作と言っていたので、どんな館か楽しみにしていたのですが、タイトル同様にビックリでしたよw「びっくり館」とは非常にストレートですよね。紹介文も「びっくり館で、奇怪な密室殺人事件が発生した。十年以上過ぎた今も犯人は捕まっていない」と極めてスタンダードですねwwでも、筆者が綾辻さんなので驚愕の仕掛けを期待しております♪何を書くか想像出来なかった法月さんも「怪盗グリフィン」とはタイトルが発表されても内容が想像できませんwただ紹介文に「グリフィンが請け負うことになったCIAの極秘オペレーション耳を疑うその全貌は?」とあるので、生半な怪盗ものでは無さそうですね♪どんな作品に仕上がっているかこちらも気になります。ともかく、来月が楽しみですよ♪
2006年02月11日
コメント(4)
21時からの金曜ロードショー「スチュアート・リトル特別篇」を観ながら寝てしまい、この時間に起きてしまいました(汗)かなり以前にもこの映画を観ながら寝てしまった記憶があり、面白いと感じている割に何故か気付くと夢の中です。そういえば、子供の頃にディズニーの「ファンタジア」を観ながら爆睡した経験が3回はありますし、ネズミを模したキャラとの相性が悪いのでしょうかwともかく、中途半端な時間なので眠くなるまで読書でもしたいと思います・・・。
2006年02月10日
コメント(0)
先日、第6回本格ミステリ大賞の候補作が掲載されていた本格ミステリ作家クラブの「2月の本格トピックス」を眺めていました(http://honkaku.com/kongetsu/kongetsu.html)すると「執行会議メンバー・今月の一言」というコーナーで敬愛する綾辻行人先生のコメントがあったのですが、話題が「ローゼンメイデン・トロイメント」でしたw私も最近、CSで観ているので少しは話を知っているのですが、微妙に後半のネタバレだったのでショックでした(汗)十分に予想できる展開みたいなのでダメージは少ないのですが、それはそれで綾辻先生同様、私も悲しいです・・・。でも綾辻先生のコメントのラストが微妙に翠星石の口真似だったので少し幸せな気分になりましたwこういう茶目っ気あるコメントって良いですねw他の作家さんのコメントで注目なのは「Timebook Town」で連載していた有栖川有栖さんの長編「乱鴉の島」が、まもなく解決編突入で6月に単行本刊行という情報ですね。「作家アリス」シリーズ初の孤島ものという事で楽しみですよ♪あと、歌野晶午さんのコメントに出ている「名探偵モンク」は地味にかなり面白い海外ドラマなので4月から新シリーズ開始は本当に朗報です!意外な所で情報入手ですねwそれと「私の愛する本格ミステリ・ベスト3」のコーナーでは、相変わらず飄々とした倉知淳さんのコメントも良かったですw挙げられていた泡坂妻夫さんの「妖女のねむり」は手元にあるので読まなければ!
2006年02月09日
コメント(0)
![]()
薔薇屋敷あるいは月夜邸と呼ばれるその屋敷には、オオカミ男が出るという奇妙な噂があった。瀬在丸紅子たちが出席したパーティの最中、衣服も引き裂かれた凄惨な死体が、オーディオ・ルームで発見された。現場は内側から施錠された密室で、床一面に血が飛散していた。紅子が看破した事件の意外な真相とは。 「V」シリーズ3作目ですが、これまでに読んだ森博嗣さんの作品の中で最も微妙な作品でした・・・。今作の最大の謎は、お馴染みの「衆人環視の密室」なのですが、その謎が提示されて以降は大きな動きはなく、この密室だけで何だかんだとラストまで引っ張ったという感じです。シリーズ作品だから可能な構成であってノンシリーズで、この内容だったら内容的に寂し過ぎると思います。そして、肝心の密室の真相も「黒猫の三角」よりは大掛かりで良かったのですが、全体的にイマイチでした。というか、警察の鑑識報告を考えると紅子が推理する必要性が薄い気が・・・。どうせなら「吹雪の山荘」みたいなクローズド・サークルでの事件にして欲しかったですよ。あと、もう少し「薔薇屋敷あるいは月夜邸と呼ばれるその屋敷」や「オオカミ男」という舞台設定を巧く演出して欲しかったですし、登場人物もやたらと多い割にまともに話しに関わる人物が一握りで大半が、ただのノイズに感じました。ラストで明かされる謎はタイトルに掛けているのかと思いつつ、読後感は悪くなかったですね。主要キャラ達の周辺では、前作に登場していた森川素直が冒頭で阿漕荘に引っ越して来るという意外な展開な上に練無と紫子と行動を共にした事で一気に地位が向上しましたねw保呂草さんは相変わらずの仕事熱心さで非常に和みますが、紅子と祖父江の争いは激化し、読んでいて心寒いものがありましたよ。ますます紅子のイメージ悪化と祖父江さんへの同情が高まりましたw林刑事については、もうノーコメントで・・・。あ、あと「へっ君」が意外に喋っていたのが新鮮で面白かったですよwそして、前回も書いた「V」シリーズの秘密は完全に分かった気がします。一応、ネタバレ注意という形で想像を下に書いておこうと思います。(ここからは「V」シリーズと短編集「今夜はパラシュート博物館へ」収録の「ぷるぷる人形にうってつけの夜」の謎について私の想像を書いてみようと思います。あくまで想像ですが、余計なイメージを抱きたくない方はご注意下さい。またその過程で「今はもうない」のネタを割るので未読の方もご注意下さい)ええと、まず「ぷるぷる人形にうってつけの夜」ですが、この短編内で練無と紫子に出会ったフランソワは「西之園」とは名乗ったけど萌絵とは言っていない部分に作為を感じましたwなので西之園の正体は萌絵ではなく「今はもうない」と同じ流れで睦子叔母ではと疑い、そう考えると芋づる式に「V」シリーズの舞台は「S&M」シリーズよりも20年位過去となります。思えばシリーズを通して携帯電話やインターネットといった単語が出て来ても不思議でない文明の利器が出て来ないも不自然です。そうなると紅子の息子「へっ君」と祖父江の娘は誰だという事になりますが「月は幽咽のデバイス」内の記述で祖父江の娘の年齢と父親の林刑事について言及しており、その年齢差と義母兄弟という点からもへっ君=犀川助教授、祖父江の娘=儀同世津子になるのではと思います。分からないのは苗字の問題で何で犀川になるのかが疑問ですが、ここは林刑事の名前に鍵が隠されているのではと推察します。毎回、登場人物紹介でも「林」としか表記されていませんし、ここに秘密があるのではと疑っておりますwただ、現時点では見当が付かないので想像もここまでにしておきます・・・。以上が想像というか妄想でしたがどうでしょうか?もし、この事についてコメントして頂く場合は正当は書かない様にお願い致しますw一応、確信しつつも読んで確かめたいので・・・。
2006年02月09日
コメント(4)
最近、買った本をまとめておきます。今年からは忘れない内に書こうと思っているのですが、先月買った森博嗣さんの「人形式モナリザ」を書き忘れていたので加えておきますw・泡坂妻夫 「比翼」・小沼丹 「懐中時計」・恩田陸 「ドミノ」・田中芳樹 「奔流」・高田崇史 「試験に出ないパズル」・柄刀一 「マスグレイヴ館の島」・森博嗣 「人形式モナリザ」・森博嗣 「魔剣天翔」・森博嗣 「四季 春」・森博嗣 「四季 夏」・森博嗣 「四季 秋」・森博嗣 「四季 冬」やはり現在進行形で読んでいる森博嗣さんを多く買っていますね。特に「四季」は文庫版で揃えようと思っていたのですが、1冊200円で全て揃っていたので買ってしまいましたwこのペースで読んでいけば、今月中には確実に「V」シリーズは読み終わるので先物買いしておきました。ただ「朽ちる散る落ちる」と「赤緑黒白」は手元にないので探さなければいけませんが・・・。高田崇史さんの「試験に出ないパズル」は短編で、あっさり読めるので併読で読んで行こうと思います。ともかく、しばらくは森博嗣さんを集中的に読みたいですね。
2006年02月08日
コメント(2)
![]()
蓼科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。二年前に不可解な死に方をした悪魔崇拝者。その未亡人が語る「神の白い手」。美しい避暑地で起こった白昼夢のような事件に瀬在丸紅子と保呂草潤平ら阿漕荘の面々が対峙する。大人気Vシリーズ第2弾。「V」シリーズ2作目です。今作は物語の舞台を避暑地に移し、舞台中に起こった衆人環視の中での殺人事件がメインの謎となっています。印象として柴田よしきさんの「風精(ゼフィルス)の棲む場所」を思い出しました。読んでいて思ったのは「S&M」シリーズの9作目「数奇にして模型」に道具立てが似ているという点です。こちらの方が人形に重きを置いていないですが、犯人の動機については若干似ているのではと思います。ラスト1文が中々に不気味ですし、悪魔崇拝による雰囲気とかも良かったですね。色々な解釈が出来る終わり方というのは好きです。ただ、動機に重きを置いている為か犯人やトリックは容易に想像できましたし、終盤で明かされる仕掛けも途中で気付けました。これは前作を読んでからの方が絶対に良いシリーズものの醍醐味的な仕掛けですね。もしかして、今後もこの展開で行くなら結構この部分は楽しめそうですwキャラとしては、瀬在丸紅子の前夫・林刑事の同僚で愛人・祖父江七夏が初登場しますが、それに対する瀬在丸紅子のリアクションが意外でした。もっと冷静沈着というか浮世離れしたキャラだと思っていたのですが・・・。それに林刑事というキャラが全く分かりません。追々、明かされるのかもしれませんが、この人は何を考えて生きているのでしょうか?現時点での私の印象は「種馬」の一言に尽きますねwwもう1人の新キャラ・森川素直は、無口キャラという事で田中芳樹さんの「銀河英雄伝説」のアイゼナッハを思い出しましたw今後も登場するなら、更に無口で行って欲しいですねwあと、短編「ぷるぷる人形~」で思い付いた「V」シリーズの秘密は、おそらく正解だと思います。確信したら書いてみたいですね。
2006年02月08日
コメント(2)
![]()
かなり久々の漫画感想ですが、今回は「DEATH NOTE」の最新10巻についてです。今日、本屋に購入しようと出かけたのですが、ふと途中でブックオフに立ち寄ると、正に目の前で棚に補充したので即座に掻っ攫ってきましたwついでに抜けていた森博嗣さんの「魔剣天翔」も購入し、大満足のほくほく顔で家に帰りましたよ♪(ここからは「DEATH NOTE」10巻の内容に触れるので未読の方はご注意下さい)頭脳戦や心理戦が肝の作品らしく、この巻では大きな動きも少なくてライトとニアの戦いが水面下で地味に描かれております。でも、こういう部分が凝りに凝っていて好きですねw相変わらず台詞や心理描写が多く、小説を読んでいる様な読み応えがあるのも良いですねw注目なのは、これからキーとなるであろう魅上や以前チラッと登場していた清楚高田(笑)の復活という新たなキャラの登場ですね。成り行きとはいえ、自分がキラだということを高田に明かすライトに驚きですが、この男なら巧く立ち回るんだろうな~という感じですね(やはり要所要所の悪い顔がツボですww)大筋とはほとんど絡まないですが、色々な意味で9巻から異常に面白くなって来ていた出目川さんが魅上の自己判断で「削除」されたのはショックでしたwもろに俗物な思想や怪し過ぎる格好とか最高だっただけに残念ですね~。地味に後釜の司会者にも期待していたのに即効で死んでしまったので、再びこういう俗物を出して欲しいですw
2006年02月07日
コメント(4)
![]()
N大学医学部に在籍する小鳥遊練無は、構内で出会った風変りなお嬢様に誘われて「ぶるぶる人形を追跡する会」に参加した。大学に出没する踊る紙人形を観察し、謎を解こうというのだが…。不可思議な謎と魅力的な謎解きに満ちた「ぶるぶる人形にうってつけの夜」ほか、魅惑の七編を収録した珠玉の第三短編集。 森博嗣さんの第3短編集「今夜はパラシュート博物館へ」を読みました。粗筋には「魅惑の七編」とあるのですが収録されているのは八編な気がするのですが・・・。今回はお気に入りの短編を抜粋して感想を書こうと思います。 「どちらかが魔女」「S&M」シリーズの短編で今回も諏訪野が活躍していた気がしますw期待通りに大御坊安朋が登場しますが、今回は趣向が違って驚きましたよ。今後もこのパターンで行くのか少し不安ですねwミステリとしては、まさに日常の謎という感じでほのぼの読めました。オチは容易に想像できるのですが、それでもああいう終わり方に着地したのは良かったです。 「双頭の鷲の旗の下に」こちらも「S&M」シリーズ。ちょっと意外なキャラが初登場しますが、これはイメージ的に「コロンボのカミサン」の様に話だけの出演でミステリアスな存在のままの方が良かったのではと思います。なんだか幻想小説っぽい展開だったのも意外でしたが、ラストは綺麗にまとまっていますね。 「ぶるぶる人形にうってつけの夜」「V」シリーズと「S&M」シリーズのコラボレーション的な短編。展開的に「まどろみ消去」の「誰もいなくなった」の様な感じでN大のミステリイベントに小鳥遊練無と香具山紫子が参加して「S&M」シリーズの棒キャラに出会うという感じです。相変わらず配られる飲み物が良い感じで、絶対こういう場面で飲むと美味しいと思いますw「ぷるぷる人形」という怪しげな道具立ても見事に決まっていたのではと思いつつ、もしかして「S&M」シリーズと「V」シリーズの関係に気付いたかもしれません。この予想通りなら芋づる式で他の辻褄も合うのですが・・・とりあえず2作目以降を読んでみようと思いますw 「ゲームの国」なんだか、他の作品と一線を画している雰囲気のある短編でした。東野さんの「名探偵の掟」とかに近い読後感ですね。森博嗣流のパロディという感じでアッサリと読めました。この前半の4編が好きです。後半の4編は詩的な作品が多くて、少し私には分からないものもありました。それでも「卒業文集」の形式は面白くて好きですね。ともかく、これで手持ちの森さんの短編集はなくなったので「V」シリーズを読み進めたいと思います。
2006年02月07日
コメント(0)
個人的に注目している第6回本格ミステリ大賞の候補作が決まりました(http://honkaku.com/)今、アクセスしたら直っていたのですが、昼間は「第六回本格ミステリ大賞」が「第五回~」になっていた上に「評論・研究部門」の候補作に法月さんの「生首に聞いてみろ」が加わっているという凄い誤植があって笑ってしまいましたw以下が候補作です。 【小説部門】『ゴーレムの檻』柄刀一(光文社カッパ・ノベルス)『扉は閉ざされたまま』石持浅海(祥伝社ノン・ノベル)『向日葵の咲かない夏』道尾秀介(新潮社)『摩天楼の怪人』島田荘司(東京創元社)『容疑者Xの献身』東野圭吾(文藝春秋) 【評論・研究部門】『探偵小説と二〇世紀精神』笠井潔(東京創元社)『ニッポン硬貨の謎』北村薫(東京創元社)※クイーン論として『ヒッチコック「裏窓」ミステリの映画学』加藤幹郎(みすず書房)『ミステリー映画を観よう』山口雅也(光文社文庫)既読は「扉は閉ざされたまま」と「ニッポン硬貨の謎」の2作品ですね。「ニッポン硬貨の謎」が評論部門でノミネートとは・・・。小説部門は各種ランキング同様に東野さんの「容疑者Xの献身」が大本命でしょうね~。対抗作は「扉は~」と島田さんの「摩天楼の怪人」なのではと勝手に予想しておきますw我孫子さんの「弥勒の掌」と麻耶さんの「神様ゲーム」が候補に入っていないのが少し意外でしたね。評論・研究部門は良く分からないのですが、おそらくは笠井さんが順当に受賞ではと思いますが、変り種ですし「ニッポン硬貨の謎」を密かに応援ですねw5月に結果が決まるようなので気長に待ちつつ、いい加減「神様ゲーム」と「容疑者Xの献身」を読みたいと思います。
2006年02月06日
コメント(0)
![]()
一年に一度決まったルールの元で起こる殺人。今年のターゲットなのか、六月六日、四十四歳になる小田原静子に脅迫めいた手紙が届いた。探偵・保呂草は依頼を受け「阿漕荘」に住む面々と桜鳴六画邸を監視するが、衆人環視の密室で静子は殺されてしまう。森博嗣の新境地を拓くVシリーズ第一作、待望の文庫化。期待していたVシリーズ第1作です。短編集「地球儀のスライス」収録の「気さくなお人形、19歳」に登場していた大学生コンビの小鳥遊練無と香具山紫子に加え、自称科学者・瀬在丸紅子、便利屋・保呂草潤平と4人の主要キャラが活躍するシリーズのようですね。ミステリとしては、お約束の密室殺人と被害者の関係、いわゆるミッシング・リンクが焦点となりますが、犯人を含めて真相は意外でした。犯人自体は予想の範疇だったのですが、まさかシリーズ1作目でこれは無いだろうという結末でしたね~。シリーズ作品の最初にこれを持って来た事に拍手ですよ♪それでも何とも言えない動機といい綺麗にまとまった作品だと思います。ただ、それだけに密室トリックは微妙でした・・・。あくまで動機や犯人がメインなのでしょうが、それにしても期待外れ感がありました。全体的に密室意外は嫌いではないですし、キャラも掴み易く、主要キャラとしては「S&M」シリーズよりも好感が持てました。あちらは研究者が多いので会話も小難しかったりする場面が多々ありましたが、このシリーズはシンプルと言うかテンポが非常に良かったです。特に小鳥遊練無と香具山紫子のコンビは、無邪気というか場面場面でホッとさせてくれますね。ともかく真価が問われるのは2作目以降だと思うので次作「人形式モナリザ」を続けて読んでみようと思います。
2006年02月06日
コメント(2)
はい、見事に寝坊いたしましたww先週、意外に面白かったので今週も観ようと思っていたのですが、夜遅くまで森博嗣さんの「黒猫の三角」を読んでいた影響が出ましたね・・・。しかも録画を期待していた愚弟まで寝坊する体たらくで万事休すでしたwとはいえ、まだ序盤なので次回から再び観ようと思います!そんな訳で、今回は「どんなテレビを見ました?」ではなく「このテレビが見たかった!」でしたw
2006年02月05日
コメント(0)
![]()
「黒窓の会」。西之園萌絵を囲んで開かれるその秘密の勉強会にゲストとして招かれた犀川創平は、古い写真にまつわるミステリィを披露した。屋根飾りと本体が別々になった奇妙な石塔は、何のために作られたのだろうか。S&Mシリーズ二編を含む、趣向を凝らした十作を収録。『まどろみ消去』に続く第二短篇集。 森博嗣さんの第2短編集「地球儀のスライス」を読みましたが、久々に短編集を読んだ気がします。今作の挿絵を担当しているのは、奥さんのささきすばるさんだそうです。シリーズものも収録されていますが、ノンシリーズで面白かったのが冒頭の「小鳥の恩返し」ですね。かなり童話的な話ですが、ミステリとしても十分に楽しめましたよ。他には「素敵な日記」と「僕は秋子に借りがある」が好きですね。お馴染み「S&M」シリーズでは「石塔の屋根飾り」と「マン島の蒸気鉄道」の2編が収録されていますが、サロン的なミステリ談義という形式が新鮮で面白かったです。両作品とも、意外に諏訪野が活躍しますが特に「石塔の~」のラストは見事でしたねwあと「マン島の~」で大好きな大御坊安朋が再登場し、喜多先生とのコンビで笑わせてくれたのも良かったですw「V」シリーズ作品は「気さくなお人形、19歳」が収録されていますが「黒猫の三角」に先行して読んで良かったです。主要キャラの小鳥遊練無と香具山紫子の個性が巧く伝わって来て「V」シリーズへの期待が高まりましたよ♪全体的に好きな短編が多くて大満足の作品でした。前作「まどろみ消去」もかなり好きなのですが、中々に甲乙付け難いですね。若干、叙述トリックの多い前作の方が好みかもしれませんw第3短編集の「今夜はパラシュート博物館へ」も楽しみですね。
2006年02月05日
コメント(0)
昨日読み終わった森博嗣さんの「S&M」シリーズについて少々書いておこうと思います。と言っても、あまり詳しく書ける程に読み込んでいないので、お気に入り作品5作品と好きなキャラを5名挙げるだけで済ませ様と思いますw お気に入り作品・ベスト51位 今はもうない2位 有限と微小のパン3位 すべてがFになる4位 幻惑の死と使途5位 数奇にして模型お気に入り作品に関しては、ほぼ不動ですね。前半の作品よりも後半の作品の方が完成度が高いと思いますし、キャラにも愛着が沸くので自然とこういう結果になりました。途中で分かったとはいえ、やはり好きなトリックな「今はもうない」が最もお気に入りですが、これはシリーズ作品では2度と使えないのが少し残念ですね~。「V」シリーズでは別種のトリックを期待しておりますw 好きなキャラ・ベスト51位 大御坊安朋2位 反町愛3位 喜多北斗4位 金子勇二5位 諏訪野どうしても主人公に感情移入できないので犀川&西之園コンビは好きではないのですが、シリーズ後半になるにつれて中々に魅力的な脇役が多く登場してからは読んでいて楽しくなりましたw特に大御坊安朋と反町愛が登場しなければ、このシリーズを読み終わるのに後1ヶ月は掛かっていたでしょうwwどうやら、私は主要キャラ意外にも濃いキャラがいる方が好きな傾向にありますwそんな訳で「V」シリーズは、小鳥遊練無という極めて個性的なキャラが主要登場人物なので現在300ページまで読み進めておりますw並行して読んだ短編集「地球儀のスライス」は既に読み終わり、現在「今夜はパラシュート博物館へ」を読んでおります♪かなりの長編作品を読んだばかりなので短編集が読み易くて仕方ないですねw近日中に感想を書きます~。
2006年02月04日
コメント(4)
![]()
日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。パークでは過去に「シードラゴン事件」と呼ばれる死体消失事件があったという。萌絵たちを待ち受ける新たな事件、そして謎。核心に存在する、偉大な知性の正体は…。S&Mシリーズの金字塔となる傑作長編。 先日の「数奇にして模型」に続いて森博嗣さんの「有限と微小のパン」を読み終わりました。この作品は全10作からなる「S&M」シリーズの最終作品で860ページからなる大長編ですが、このシリーズで最も早く読めましたwwラストなので気になったというのと、間を空けずに読んだので森さんの文体に慣れていたのが大きいのかなと思います。一般に「理系ミステリ」と呼ばれるシリーズですが、この作品は特にその色が濃かった気がします。シリーズ最大の天才の存在も然ることながら、終盤のバーチャル・リアリティ世界での謎解きは「すべてがFになる」を思い出しました。真相は別の作品で全く同様のトリックを2度ほどお目に掛かっていたので少し残念でした。ただ、ここまでページ数を費やして大きな規模で描いているのには素直に関心しましたが、魅力的な「シードラゴン事件」の扱い方が・・・。トリックを考えると仕方ないのでしょうが、ちょっと期待と違いました。キャラとしては犀川研関係者総登場という感じで楽しかったですが、やはり個人的には反町愛の個性が好きですw前作では僅かな登場場面でしたが、今作は冒頭から西之園萌絵と行動を共にして美味しい役所でしたね。それにしても最後の最後で明かされるある人物の正体ですが、巧いと感じつつも読み返すと思わず笑ってしまう言動ですねwwかなり印象が変わりましたよwシリーズとしてはラストですが、物語としてはまだまだ先を感じされる終わり方で今後も期待できそうです。幸い「V」シリーズは先物買いして封印されている積立本が多いので、このまま「V」シリーズと短編集も同時並行で読んで行こうと思います♪
2006年02月04日
コメント(2)
今日は2月3日という事で節分ですね。何故か、毎年このイベントだけは欠かさずこなしている気がしますwそんな訳で今年も豆撒きをしましたが、母上は早々と撒く前に居間で豆を食べ出す始末。それなのに「ちゃんと玄関とベランダから撒け!」と偉そうに指示するので非常にやり切れませんでした・・・。丁度、大雪が降っていたので寒くて仕方なかったですが、今年も鬼は外に行ったのではと思いますw
2006年02月03日
コメント(2)
今日届いていた講談社のメールマガジン「講談社ミステリーの館」2月号を読んでいると待ち望んでいたニュースが飛び込んできました!「さて、お待たせのミステリーランドですが、あと1週間ほどで綾辻行人さん&法月綸太郎さんのタイトルと発売日を新聞紙上(講談社ノベルスの宣伝と一緒に)で発表します。楽しみにお待ちください。」前々からミステリーランド作品は「館」シリーズの8作目と綾辻さんがコメントしているので、あと1週間で新たな「館」のタイトル発表かと大いに興奮しましたwこの時期に発売日発表ということは来月に出るのではと予想しておりますが、もちろん今月末に出るというのでも大歓迎ですよww同時発売であろう法月さんのミステリーランド作品も気になりますが、先に摩耶さんの「神様ゲーム」をいい加減入手したいです。ただ、両作品とも今年の年間ランキングには入ってくると思われるので即買いの綾辻さんだけでなく、法月さんも年内には読みたいですねwともかく、あと1週間楽しみに待ちたいと思います。
2006年02月03日
コメント(0)
全53件 (53件中 1-50件目)
![]()

![]()