2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全66件 (66件中 1-50件目)
今日からプロ野球のセ・リーグも開幕し、いよいよ球春という感じになってきましたね。開幕戦は昨年のBクラスチームが勝つという下克上的な開幕になった上に今年から監督が代わったチームが早々と初勝利を挙げたというのも面白いですねw対してパ・リーグは今日で6試合目ですが、ついに楽天が初白星を挙げましたね~。しかも相手がソフトバンクとは去年3勝17敗だった事を考えると非常に価値ある勝利でしょうね。日ハムに3連勝して波に乗ってきた大好きなロッテは、コツコツと点を積み重ねる試合運びを見せながら2度のビッグ・イニングを作った西武に6点差を付けられ完敗でした(汗)日ハムはルーキーの八木が初登板初勝利を挙げていますが、同じく日ハムの武田勝やオリックスの平野佳といい、早々と白星を勝ち取っている新人投手が多いですね~。西武で正捕手の座を築きつつある炭谷は今日も打点を稼いでいますし、今年はルーキーの当たり年になるかもしれないですが、ロッテの新人も負けないで欲しいですね!
2006年03月31日
コメント(0)
![]()
何か自営業を始めようと決めたとき、最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。そこで調査事務所を開いた。この事務所“紺屋S&R”が想定している業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。それなのに、開業した途端舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして―いったいこの事件の全体像は?犬捜し専門(希望)、二十五歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。『さよなら妖精』で賞賛を浴びた著者が新境地に挑んだ青春私立探偵小説。 米澤穂信さんの「犬はどこだ」を読み終わりました。東京創元社のミステリ・フロンティア作品なのですが、かなりの良作でしたよ♪同じくミステリ・フロンティアの「さよなら妖精」も傑作だと思いますが、こちらの方が強く惹き付けられましたね。失踪人捜しと古文書の解読という全く別の依頼が物の見事にリンクして行く過程は巧過ぎですよ。調査する間に登場するHPやBBSといったインターネットの使い方も非常に良かったです。ラストの意外性やオチも見事に決まっていて言う事ないですね~。キャラも魅力的で私立探偵・紺屋や押し掛け助手のハンペーは全くタイプが違うながら個性的で良い感じですね。失踪人捜索担当の「紺屋」と古文書解読調査担当の「ハンペー」の視点が一人称で交互に語られて行きますが、病み上がりな上に犬探し希望で意気の上がらない紺屋が徐々に本腰を入れる様子や適当な性格のハンペーが真面目に仕事をこなしていく姿がユニークに描いていて非常に読み易かったです。少し意外だったのは、主要登場人物に米澤作品でお馴染みの少し個性的な女の子キャラがいなかったのが居なかった点ですねw紺屋の妹は、あくまで喫茶店勤務ですしwでも、この作品はシリーズ化が決定しているようなので2作目以降での登場に期待しております♪重苦しさの少ないハードボイルド作品という少し矛盾を含んだ変わったシリーズになって欲しいですねw
2006年03月31日
コメント(6)
先程の日記で「誕生日パワーで欲しい古本を発見させて欲しい」等と書いておりましたが、神通力は発揮されず見事に不発でしたw唯一の収穫は「このミステリーがすごい!」の2006年版を200円で購入した位でした。でも地味に「このミス」は古本で94年版から05年版まで集めているので最新版の購入は決定事項でしたw東野圭吾さんの特集や米澤穂信さんのインタビューも収録されていて読み応えがあるのも嬉しいですねwともかく、また良い巡り合わせがあるのを祈りつつ古本屋に通おうと思います♪
2006年03月30日
コメント(2)
地味に今日は私の誕生日でした。これで24歳になりますが、この歳になると誕生日も静かに過ぎ去って欲しくなるもので家でケーキは食べないですね~。まぁ、我が家の場合は食べたがるの母上と愚弟だけだし、無しでも全然OKですww何か去年も同じようなこと書いたので、正直書くことがないですが、これから外に出かけるので誕生日パワーで欲しい古本を発見させて欲しいものですww
2006年03月30日
コメント(20)
![]()
大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたというのだが―。第12回日本ホラー小説大賞受賞作。 昨日読み終わった恒川光太郎さんの「夜市」の感想です。この作品は、第12回日本ホラー大賞受賞作で表題作の「夜市」と書下ろしの「風の古道」の2編からなる作品で直木賞候補になったのが記憶に新しいです。ページ数は200ページに満たない薄さなのですが、内容は非常に濃くてデビュー作とは、とても思えないですね。 「夜市」冒頭から独特の雰囲気が出ており、とても不思議な空気に包まれた世界観を作り出していますね。とにかく夜市の妖しげな情景が秀逸で非常に引き込まれ、店先を訪れる過程は非常に興味深かったです。予想を遥かに上回る展開をみせる物語後半は設定を最大限に活かした驚きに満ちたものでしたが、これはネタバレしそうで詳しく書けないですねw夜市という特異な場を幻想的に描いており、何とも言えないラストといい非常に完成度の高い作品だと思います。読んで良かった。 「風の古道」書下ろし作品ですが、こちらも良作ですね。「夜市」と同じく根源にあるのは「どんな人間でも迷い込む可能性がある場所」でしょうね。地味に「夜市」とリンクしている部分(永久放浪者について)があったのが嬉しい所です。良いお兄さんという感じのレンが非常に好きなキャラですが、かなりエゴ丸出しの悪人も登場したのには驚きでしたwこちらも古道に関する設定の巧さがあり、特に帰り方に関する条件は絶妙ですね。今後の活躍を期待させる1編でした。一読してみて思ったのは、ホラー好きには堪らないと同時に新たなテイストを盛り込んだ作品だということです。語り草や風景描写の巧さだけでなく設定の作り方が光りますし、かなり今後が楽しみな作家さんですね♪
2006年03月30日
コメント(2)
先程、恒川光太郎さんの「夜市」を購入し、読み終わりました♪夕方に近所の東急が「肉の日」だったので買物に出かけ、ついでにと古本屋に立ち寄ったら発見しました!普段は滅多に行かないですし、商品の回転も悪いので期待は全くしていなかったのですが、普通に本棚にありましたよwしかも大昔に貰った割引券も使い格安で購入し、大満足で「肉の日」の買物に行けましたww帰宅後から読み始め、200ページに満たない薄さも手伝ってあっという間に読み終わりましたが、これは直木賞候補に選ばれるだけあって傑作ですね。感想は明日にでも書こうと思いますが、最近は古本に関しては妙に幸運なので、この間に先日書き出した作品のどれか1作でも入手したいですねwこれから、先延ばしにしていた米澤穂信さんの「犬はどこだ」を読みたいと思います。
2006年03月29日
コメント(6)
![]()
向精神薬・リタリンの粉末を鼻から吸引することにより超人的な推理力を発揮、奇怪な謎を一瞬で解き明かす青年探偵小鳥遊 司。ミステリ史を震撼させる破滅型探偵が、連続猟奇殺人の裏に隠された巨大な陰謀に挑む。神か、悪魔か。ミステリー史震撼!破滅型ドーピング探偵、降臨。文豪・菊池寛の曾孫、悪魔絵師・金子一馬とのコラボで、鮮烈デビュー。 菊池勇生さんの「螺旋に回転する世界」を読み終わりました。猫柳ナツメさんの日記を読んで興味を惹かれたのですが、菊池寛の曾孫と金子一馬さんのコラボという事と探偵が「破滅型ドーピング探偵」という肩書きに惹かれて読んでみました。と言っても、金子一馬さんのイラストは表紙のみでコラボと言うには少し大げさですね(汗)それなら天野喜孝さんが表紙を書いていたら、全て天野喜孝さんとのコラボという事で売り出していいですよねw意外にもSF的な世界観のある作品で、現実に即した「夏」の世界と名探偵が活躍する「冬」の世界が電話によって繋がり、両方で起こっている殺人事件を追うのですが、事件が進んでいる「冬」の語り手の夫と「冬」では既に犠牲者になってしまっている妻が語り手の「夏」というのは面白い設定ですね。若干、電話での会話に口癖なのか「ん」とか「ん~」とか同じ台詞が多いのは気になりましたwこれまた意外にも探偵の出番は決して多くないのですが、ドーピングを始め名探偵らしく一挙一動はエキセントリックですね。それでもドーピングに関しては少し描写不足な感があり、期待していた破天荒さや冷徹さという性格変化に乏しいのは残念でした。事件自体も妙な世界観と相まって、それなりに説得力のあるものでしたし、幕引きの仕方も微妙な終わり方で良かったと思います。ただ、細かな部分での瑕疵が少し目立ちました。例えば「夏」の語り手は妊娠八ヶ月の妊婦なのにも関わらず、普通にバファリン飲んでいるのはチョッと・・・。普通、妊婦は服薬には気を付けるはずですし、市販薬を飲むなんて有り得ないと思います。やたらと無謀な行動が目立ちますし、自分が殺人鬼に狙われているという状況を差し引いても感情移入し難く、破滅型と言われる小鳥遊司よりも破滅的な気がしますwあと「冬」の世界では九十九十九やメルカトル鮎といった名探偵が実際にいて「L犯罪」や「ブルーIDカード」といった「JDC」シリーズを意識した様な用語を使うと嫌でも清流院流水さんと比べてしまい、どうしても世界観の破天荒さでは流水大説には及ばず大人しい印象を受けました。この先、シリーズとして続くなら今作で荒削りだった部分に言及して欲しいですね。あと、独自色というか何らかの形で際立った部分を魅せて欲しいと思いました。
2006年03月29日
コメント(2)
「読みたい本並べ」を日記に書いていた猫柳ナツメさんの真似をして最近探している本を書き出してみようと思いますwその前に1月10日の日記で書いた「最近、探している本」のその後を先に書きますw・泡坂妻夫 「ヨギ・ガンジーの妖術」(探し中)・乙一 「暗黒童話」(購入済・読み終わり)・加納朋子 「月曜日の水玉模様」(購入済・読み終わり)・加納朋子 「虹の家のアリス」(購入済・読み終わり)・鳥飼否宇 「桃源郷の惨劇」(購入済・読み終わり)・連城三紀彦 「人間動物園」(購入済・読み終わり)・若竹七海 「心のなかの冷たい何か」(購入済・未読)ほとんどの作品を購入して読み終わっています。困っているのは、泡坂妻夫さんの「ヨギ・ガンジーの妖術」で日記を書いてから1度もお目に掛かっていないですwあと、泡坂さんの作品では「消える短編小説」入りの「生者と死者」の袋綴じ部分を破っていない本を探していますが、これは難題なので無理っぽいです(汗)そんな訳で以下、ここ最近探している本です。・有栖川有栖 「虹果て村の秘密」・乙一 「ZOO」・加納朋子 「スペース」・加納朋子 「コッペリア」・加納朋子 「レインレイン・ボウ」・鯨統一郎 「「神田川」見立て殺人」・鯨統一郎 「謎解き道中」・倉知淳 「ほうかご探偵隊」・桜庭一樹 「ブルースカイ」・柴田よしき 「猫探偵 正太郎の冒険(3)猫はこたつで丸くなる」・恒川光太郎 「夜市」・法月綸太郎 「怪盗グリフィン、絶体絶命」・東野圭吾 「虹を操る少年」・東野圭吾 「時生」・東野圭吾 「分身」・東野圭吾 「白夜行」・麻耶雄嵩 「神様ゲーム」・道尾秀介 「向日葵の咲かない夏」・山田正紀 「神狩り」・米澤穂信 「クドリャフカの順番」やたらとミステリー・ランドを始め単行本が多くなってしまいましたが、文庫本で欲しい作品は新刊を除いて手元に溜まっているからでしょうね。とはいえ、最終的には文庫本で欲しいので何冊かは文庫化待ちですwただ、この中でも「ほうかご探偵隊」「神様ゲーム」「クドリャフカの順番」のレア度が私の中では非常に高く、これまで古本で見かけた事すらないのでお手上げ状態ですwwともかく、探すのも醍醐味なので時間を見つけては古本屋に通いながら溜まった本を消化して行きたいですね。
2006年03月28日
コメント(4)
![]()
2***年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されてから5年が経った。恐怖心が巻き起こす、殺人、放火、強盗…。社会に秩序がなくなり、世界中が大混乱に陥る中での、仙台市北部の団地に住む人々の葛藤を描く。自分の言動が原因で息子が自殺したと思い込む父親(「終末のフール」)、長らく子宝に恵まれなかった夫婦に子供ができ、3年の命と知りながら産むべきか悩む夫(「太陽のシール」)、妹を死に追いやった男を殺しに行く兄弟(「籠城のビール」)、世紀末となっても黙々と練習を続けるボクサー(「鋼鉄のウール」)、落ちてくる小惑星を望遠鏡で間近に見られると興奮する天体オタク(「天体のヨール」)、来るべき大洪水に備えて櫓を作る老大工(「深海のポール」)など8話で構成される短編小説集。早速、伊坂幸太郎さんの「終末のフール」を読みました。大好きな連作形式の短編集という事で期待していましたが、これは期待以上の作品でしたよ♪以下、1編毎に感想です。 「終末のフール」表題作ですが、1話目という事で世界観の説明に多くページが費やされているので話的にはあっさりした印象です。奥さんのラストの台詞が印象的でしたね。 「太陽のシール」今作で最も感動した短編です。終末間近で子供を産むかどうか悩む夫婦という、このテーマにしてはベタな内容ですが、それでもここまでの完成度の高さを魅せられると脱帽ですね。 「籠城のビール」恨みを抱いた相手に復讐するという、これまたベタな内容ですが、話の持って行き方が秀逸です。オチは分かり易かったですが、それでも強く惹きつけるものがありました。 「冬眠のガール」主人公の女の子がコミカルで、また違った味わいがありました。こんなご時世に彼氏を作ろうと控えめにチャレンジする姿勢が良かったですし、ラストも心暖まるものでしたよ。 「鋼鉄のウール」間違いなく最もお気に入りの短編です♪「砂漠」の取材で思い付いたようですが、ジムでストイックに練習する苗場がとにかくカッコ良過ぎます!作中の「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」という台詞が非常に強く心に残りました。 「天体のヨール」これまでの短編と趣が違って少し重い話ですが、それをネガティブに感じさせないで読ませるのが伊坂さんの真骨頂ですね♪非常に伊坂さんらしいキャラも登場し、読後感も良いです。 「演劇のオール」途中までどんな話の流れになるか不透明だったのですが、中盤以降の展開は大好きですねぇ。ラストも見事に決まっておりますw 「深海のポール」これまでの短編で度々、名前の出ていた魯を作る老人が登場します。ここでも伊坂節が炸裂で「自殺なんてしたら、ぶっ殺すからな」は良かったですww最終話らしく集大成的な短編ですね。簡単に感想を書いてきましたが、やはり伊坂作品の魅力は健在でした。独特の語り口や短編間のリンクの仕方が巧いですねぇ。ただ、設定上仕方ないのですが、これまでの作品とのリンクは無かったようで一連の世界とは別のパラレル・ワールドを舞台にしていると考えた方が良さそうです。それでも仙台北部のヒルズタウン周辺で暮らす人々を丹念に描いた好短編集だと思います。次は5月に刊行される「陽気なギャングの日常と襲撃」が楽しみですよ♪そういえば「小説すばる」の4月号に伊坂幸太郎さんの特集が掲載されているようなので、今度読んでみようと思います~。
2006年03月28日
コメント(8)
先日、猫柳ナツメさんが回答していた「オロナミンC★CMバトン」が面白そうだったので回答してみようと思います♪質問が多いので頑張りますw1、もしも私が校長先生だったら?小学生の頃、校長先生って始業式とか集会以外は校長室で週間ジャンプでも読んでいるのではと思っていたので、私も妄想に倣って読書でもしてますw2、もしも私が新聞記者だったら?スポーツ担当が良いです。生で観に行けますしwでも画一的な記事は書きたくないですねぇ。3、もしも私が医師だったら?手術は、どう足掻いても出来なさそうなので内科が良いですねwどこを担当するにしても責任感を持ってやりたいですが。4、もしも私が作家だったら?作家として大成しなくても自分の書いたものが1冊でも本になれば、もう死んでも良い位です。例え、すぐに絶版になっても全然良いですw5、もしも私が映画監督だったら?CGを多用する映画は嫌いなので話に凝った映画を作りたいですね。映画は制作費や映像だけでは無いですし。6、もしも私が芸能人だったら?かなり想像し難いですが、一発屋にはなりたくないでねw7、もしも私が人形だったら?こちらも非常に想像し難いですが、出来れば可愛くデフォルトして欲しいですよww和製チャッキーとかは嫌ですねw8、もしも私が魔法使いだったら?とりあえず、ボグワーツに入学しますwwその後は、魔法使いは長生きそうなので山奥で細々生きますw9、もしも私が探偵だったら?これはミステリ好きには堪らないですね!とはいえ、ハードボイルドとか無理なので日常の謎にほのぼの取り組みたいですw間違っても「嵐の山荘」とか「孤島」には行きたくないです。昨今は探偵でも普通に死にますしww10、もしも私が騎士だったら?騎士って定義が難しいですが、どっかの田舎領主にでもなりたいですね。11、もしも私が占い師だったら?尤もな事を言って世渡りしたいですw12.もしも私が宇宙人だったら?一応、地球人も宇宙人ですよねwwとにかく人間では意味不明な言語を使いたいですが、言語すら使わないで意思疎通を図る文明も悪くないしれませんねw13.次に回す人5人今回もご自由にお持ち下さい♪それにしても、中々に難問多きバトンですねw
2006年03月27日
コメント(6)
![]()
一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに―。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。気鋭の新人が贈る清新な力作。 やっとこさ米澤穂信さんの「さよなら妖精」を読みました。今作は東京創元社のミステリ・フロンティア作品という事ですが「古典部」シリーズと同じく無理なく日常の謎を物語に組み込んでいるという感じですね。その謎も異国の少女マーヤの視点を通して見た日常の本当に些細なものが多く、しかもその過程が終盤のメインとなる謎解きの伏線を随所に散りばめられているのが巧いですね。相変わらず高校生の描き方が秀逸で、特に主人公の「お前が何かに熱くなるところは想像できない」と同級生から言われるスタンスは、少しずつ違えど米澤作品に共通するものがあります。ただ、今作の登場人物達は妙に大人びた知識や難しい表現を使う割にマーヤの祖国に対する知識がゼロに等しかったりするのは妙に感じました。マーヤの祖国に関しては、以前大学で講義を受けたり、本で読んだ知識があったので違和感もなく読めましたが、終盤で謎解きする段になってその時の知識で途中で分かってしまったのは意外でしたwそれでも本当に些細な会話や描写に伏線を織り交ぜたのが明かされる過程は圧巻でした。中々ないタイプのミステリなので非常に新鮮さを感じましたし、米澤さんらしさを感じさせる良作でした。「犬はどこだ」も期待していますが、とりあえず伊坂さんの「終末のフール」を優先的に読みたいと思います♪
2006年03月27日
コメント(10)
早起きし過ぎた為か、中途半端な時間に寝てしまい目が覚めてしまいましたw今日は朝から出かける予定だったのですが、元々の予定が大幅に変更になった為に空いた時間に普段は行かない古本屋へと自転車で出かけました。お目当ては、昨日の日記にも書いた菊池勇生さんの「螺旋に回転する世界」だったのですが、なんと最初に訪れた店で発見して状態も昨日よりは格段に良かったので即買いしました♪更にブックオフの文庫本3冊500円セールで柄刀一さんの「凍るタナトス」、東野圭吾さんの「天空の蜂」、若竹七海さんの「閉ざされた夏」を購入しました。その時、セール対象商品の中に東野さんの「白夜行」があったのには興奮しましたが、かなり状態が悪く見逃しました。ドラマ終了の影響からか今日は行く先々で「白夜行」を発見しましたが、全く焦る必要もないので今日は買いませんでした。そんな中で、最後に訪れた店で伊坂幸太郎さんの「終末のフール」が半額でありました!最近、札幌駅の大型書店に行っていないので実物を見たのが初めてで最初は全く視野に入らなかったのですが、よくよく見てみると「終末のフール」で当然レジに走りましたwまさか、ここまで期待通りの買物ができるとは思わなかったので怖いくらいですが、問題は何から読むかという事です・・・。そもそも単行本では、現在米澤さんの「さよなら妖精」が半分ほど読み掛けの状態ですし、贅沢な悩みに陥りましたね。悩んだ末に「さよなら妖精」を読み終え次第、「終末のフール」を読もうと決めた所で無性に眠くなり寝てしまい現在に至りますwそれにしても、こんなに馬鹿ツキ状態でも麻耶さんの「神様ゲーム」には出会えないというのは笑うしかないですねww
2006年03月26日
コメント(4)
![]()
パラドックス学園パラレル研究会、通称パラパラ研。所属している部員は、ドイルにルブラン、カーにクリスティー。新入部員のワンダは、彼らが著名なミステリ作家であることを知っている。しかし、彼らは大学生で、ミステリ小説など読んだことがないと言う。ワンダは、パラレルワールドに入り込んでしまったのか!?一読驚嘆必至、鯨ミステリの極北にして、究極の傑作!本格ミステリ・パラパラ漫画つき。昨日購入した作品ですが、短かったのでサラリと読み終わりました。今作は以前読んだ「ミステリアス学園」の続編的な作品で、話的には繋がりは薄いですが、前作を読んでいないとノリが楽しめない部分が多々ありました。前作が連作短編集だったので、今作も同様かと思いきや普通に長編でしたね。鯨さんの作品は連作短編集だと、結構手堅く巧い作品が多いのに対し、長編は風呂敷をどこまでも広げて大変な事になる場合が多いのですが、今作は凄まじいレベルのバカミスでしたww前作はミステリ初心者の主人公・湾田が語り手だったのですが、今作はミステリ小説という分野が存在しないパラレル・ワールドで主人公・ワンダ以外はミステリを知らないという設定になっています。それでいて登場人物がポー、ドイル、クリスティといった超有名ミステリ作家というのも捻くれていて楽しいですねw脇役にも往年のミステリファンが喜びそうな名前が多く、遊び心満載ですね。若干、キャラの個性が影を潜めているのが残念でした。密室殺人がメインの謎になるのですが、かなりの馬鹿トリックというか、これはトリックなのかというレベルの大技が炸裂していますwwここまで馬鹿馬鹿しい発想というのも驚きですが、伏線はきっちり張っているのが更に面白いですwそのトリックと比べると地味ですが、他にもある仕掛けがされているのですが、こちらの方は途中で薄々気付きつつも、まさかやるのかと思っていたら本当にやったので驚きでしたwパラパラ漫画まで付いているどこまでもユニークな作品ですが、人によっては激怒する位のバカミスを堪能したい方にはお薦めの作品ですねww
2006年03月26日
コメント(0)
実は「講談社青い鳥文庫」だったりしますwwというのも、先日読んだはやみねかおるさんの「『ミステリーの館』へ、ようこそ―名探偵夢水清志郎事件ノート」を読んで以来、このシリーズを読んでみようという気になったからでしたw今日も古本屋でチェックしましたが、シリーズ1作目を始め3冊を発見し、同時に「怪盗クイーン」シリーズの1作目も購入しましたが、実は10冊位105円コーナーにあったのですが、あまりにも大量過ぎるので自粛して4冊に留めましたww他に鯨統一郎さんの「パラドックス学園」と道尾秀介さんの「背の眼」といった比較的新しいノベルス作品も安価で買えたので大満足でした♪単行本では、猫柳ナツメさんの昨日の日記で知った菊池勇生さんの「螺旋に回転する世界」を早速古本で発見し、よし貰った!と思いきや、本の状態が悪くて泣く泣く見逃しました・・・。あと前から探している恒川光太郎さんの「夜市」や米澤穂信さんの「クドリャフカの順番」は今日は見掛けず、いい加減読みたい麻耶雄嵩さんの「神様ゲーム」は古本で見た事すらないですよwwともかく、また古本屋に行く機会があれば探してみようと思います~。 <追記>そういえば、もう伊坂幸太郎さんの「終末のフール」が店頭に並んでいるはずなので、とりあえず札幌駅周辺の大型書店で見てみます。連作短編集の様なので楽しみですよ♪あ、あと道尾秀介さんの「向日葵の咲かない夏」も面白そうなので探してみたいですね。
2006年03月25日
コメント(4)
![]()
事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけてくる。そしてユウ坊が誘拐された!ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々。連作ミステリ小説。 加納朋子さんの連作短編集「ささらさや」を読みましたが、これは期待以上に良かったです♪「ささらさや」というタイトル、表紙のイラスト、どちらも非常にこの物語に合っていると思います。本当にささやかな謎ばかりですが、どれも描き方が巧いですね。物語の流れから外れていない上に全くマンネリしないのは流石ですし、主人公のサヤも感情移入し易くて幽霊となった夫と同じ目線で見守りながら読み進められました。夫の「馬鹿っサヤ」という愛情のこもった台詞も巧いですね。連作ミステリらしく、話が進む毎にサヤを巡るキャラが増えていくのですが、そのどのキャラも魅力的ですね。サヤの友人になるエリカさんも良かったですが、特にお気に入りはお婆ちゃんトリオですねwwあの際立った個性でユウ坊を取り合う姿は微笑ましいですし、何よりも頼もしいですw各話のタイトルの付け方も絶妙で、特に1話目の「トランジット・パッセンジャー」と最終話の「トワイライト・メッセンジャー」は言葉の選び方も巧過ぎです。ラストもこの物語の幕引きには素晴らしい終わり方になっていますし、文句なしの傑作です。とにかく多くの人にお薦めしたい好短編集ですよ♪姉妹編の「てるてるあした」も楽しみですが、ドラマ版は4月14日からスタートするみたいですね(http://www.tv-asahi.co.jp/teruteru/)「ささらさや」に登場したキャラも多数出ているようなので、とりあえず観てみようと思います。
2006年03月25日
コメント(4)
いよいよ、明日からプロ野球のパ・リーグが開幕します。昨年は大好きなロッテがパ・リーグ優勝どころか日本一、アジア一、とトントン拍子に勝ち進み興奮しましたが、今年は混沌としていて面白いですw私の順位予想は以下の通りです。1・ロッテ2・ソフトバンク3・日本ハム4・西武5・オリックス6・楽天特に意外な順位でもないですが、やはりロッテとソフトバンクは実力的に抜きん出ているのではと思います。今日の北海道新聞に掲載されていた順位予想で岩本勉さんはロッテを5位と予想していましたが、そこまで実力が落ちたとは思えません。確かにセラフィニとイ・スンヨプが抜けて戦力的には落ちたかもしれませんが、WBCで成長した里崎、西岡、今江は頼もしいですね。終盤戦で新人王になった久保を起用しないほどに投手力は良いですし、心配なのはWBC疲れがどう響くかです。ソフトバンクは、やはり捕手の城島が抜けた穴は大きいですし、開幕前の王監督の長期離脱も影響はあるでしょうね。それでも自力は十分なのでプレーオフには確実に進むのは間違いないですね。日本ハム、西武は順位的に激しく争うと思いますが、強力打線の日本ハムが1歩リードするのではと思います。それにブレイクしそうな選手も多く、勢いに乗れれば去年のロッテの再現も夢ではないと思いますね。オリックスは肩書きのある打者は揃いましたが、プレーオフ争いは厳しいと思いますし、楽天は流石に短期間では上位進出は無理でしょう。楽天の場合、あれだけ尽くした田尾監督を1年で更迭したのが許せないので私情もありますがwとはいえ、長いシーズンですので戦力通りにいくとも全然思えないですし、最後の最後まで予想がつかない混戦模様の面白いパリーグが観たいですね♪
2006年03月24日
コメント(0)
![]()
引退した老マジシャン、グレート天野のつくった『ミステリーの館』。そこに招待された人々を待っていたのは、幻夢王と名乗る謎の人物からの脅迫状だった。そして翌日、第一の予告状にあった「消失マジック」のことばどおり、老夫人が部屋から消えた…。密室トリックの謎にいどむ夢水(迷)探偵の推理が、またまた読者をあっといわせる。名探偵夢水清志郎事件ノート第10作!小学上級から。 久々にはやみねかおるさんの作品を読みましたが、以前「虹北恭介」シリーズを読んで以来なので本当に久しぶりですね。今作は講談社青い鳥文庫の作品で「名探偵夢水清志郎」シリーズの10作目だそうです。なぜ10作目を読んだかと言うと、この作品が「絶対ミステリーが好き!2 本格ミステリーは「密室」で読め!」というブックガイドで取り上げられていたからでした。密室に関するブックガイドで特集されているだけあって、今作では人体消失が描かれています。マジシャンが登場するだけあって、トリックも中々に凝っていて見事に決まっていて文句なしに楽しめました。それだけでなく、この本には2箇所も袋綴じが付いており、正直言って講談社ノベルスの密室本よりも凝った作りになっていますw私は古本で購入したので既に開いていたのですが、小学生の時に新刊で買って読んで袋綴じも開けていたら非常に興奮したと思える仕掛けですね。噂には聞いていた夢水清志郎も名探偵らしい非常識極まりないキャラで好感が持てましたし「嵐の山荘」ものなのに血生臭さを感じられないコミカルさも嫌いではないですね。登場人物の年齢を考えると初期の「虹北恭介」シリーズと同様にドタバタも無理がなく、そういう意味でも問題なく楽しめました。また夢水清志郎の活躍を他の作品でも読んでみようと思える良作だったと思います。
2006年03月24日
コメント(4)
米澤穂信さんのHPを覗いてみたら来月刊行予定の「夏期限定トロピカルパフェ事件」の詳細が掲載されていました(http://www.pandreamium.net/info/index.html)発売日は4月13日で定価は税込で588円だそうです。前作同様に表紙のイラストが独特の雰囲気が良いですね♪米澤さん曰く、今作では複数のミステリジャンルに挑んでいるようで、ミステリとしても幅広く楽しめるのではと期待しております。ともかく、今から期待して待ちたいと思います。それと現在、ミステリ・フロンティアの「さよなら妖精」を読み始めたのですが、後には「犬はどこだ」も控えているので米澤作品を存分に堪能したいと思います♪出来れば「クドリャフカの順番」も購入して、この機会に全作品コンプリートしたいのですが、中々見かけないので無理そうですw
2006年03月24日
コメント(4)
![]()
──公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館! 狩られる本を、明日を守れ!敵は合法国家機関。相手にとって、不足なし。正義の味方、図書館を駆ける!有川浩さんの「図書館戦争」を読んだのですが、これは期待以上に面白かったです!近未来を舞台にしたミリタリー作品なのですが、国家機関と図書館が武力衝突を前提にして組織化した世界という凄い設定には度肝を抜かれましたw入隊したばかりの女の子・笠原郁を主人公に個性的な同僚や上官が登場し、図書館業務を通しての衝突や打ち解けていく過程をコミカルに描かれています。あとがきによると「月9をイメージした」そうでラブコメの要素も強く、非常にエンターテイメント性が強いですね。それに各章のタイトルに「図書館の自由に関する宣言」の文言を使っているのも面白いですw特に秀逸だったのは第4章で、少年犯罪に関する出版物に対する世間の風潮への痛烈過ぎる皮肉を巧みに描いていて長編の中の1章というよりは1本の短編の様な感じで楽しめました。雄弁なメッセージ性を持ちつつも物語としても面白いという最高の組み合わせに成功していると思います。ただ、敵勢力との関係には無茶な部分が多く「激しく銃撃戦をしながらもお互いに相手を殺さないようにする戦闘」という設定には非常に疑問符がありました。過去の軋轢にも疑問符が残る説明しかされていませんし、どこまでがOKなのか線引きが不鮮明なのが残念でした。若干、終盤の展開も駆け足になり過ぎているだけに設定を更に活かした続編を熱く希望したいです♪そして是非とも図書館で勤務している人や勤務したい人の読んで欲しいですねww <追記>ミステリチャンネルの「Mysteryブックナビ」を観ていたら、今月の「これがイチオシ」のコーナーで大森望さんが国内編のイチオシで選んでいました♪(http://www.mystery.co.jp/original/booknavi.php)私はSFのつもりで読んだのですが、どうやらミステリとしてアリらしいので今年のミステリ読み終わり作品が期せずして1冊増えましたww年末の各種ランキングで取り上げられるか少し楽しみですw
2006年03月23日
コメント(4)
東野圭吾さん原作のテレビドラマ「白夜行」も今夜で最終回です。最近のドラマでは珍しく初回から観ていたのですが、何故か普通に先週は観忘れました(汗)とはいえ、ある程度の大筋は分かっていると思うので今夜の最終回は観ようと思っておりますw結局、ドラマ最終回までに読もうと思っていた原作「白夜行」は古本で見掛ける度に異様に状態が悪く、スルーしていたので読めませんでした。ただ、ドラマ終了と同時に古本で出回る確率が飛躍的に上がるので、近い内に入手してドラマとの相違点などを楽しみたいですね。続編と言われる「幻夜」も興味があるのですが、出来れば文庫で買いたいと欲張っておりますw
2006年03月23日
コメント(0)
![]()
休日に上司と遭遇、無理やりに酒を付き合わされていたら、上司にも自分にもまるで予期せぬ事態が―第26回小説推理新人賞受賞作『キリング・タイム』を始め、第58回日本推理作家協会賞・短編部門の候補作に選ばれた『大松鮨の奇妙な客』など、ユーモラスな空気の中でミステリーの醍醐味を味わえる作品の数々。小気味のよい短編集をご堪能あれ。 蒼井上鷹さんの「九杯目には早すぎる」を読み終わりました。小説推理新人賞受賞作を含むデビュー短編集ですが、かなり予想を裏切られた作品でした。面白くなかった訳ではなくて勝手に特定の酒場を舞台にした安楽椅子探偵ものと思っていたので、どの短編も1話完結で作品間もリンクしない読み切りという点で大きく裏切られましたw北森鴻さんの「花の下にて春死なむ」や鯨統一郎さんの「邪馬台国はどこですか?」のような作品を想像していたのでw収録されているのは短編だけでなく、間にシュート・ショートが挟まれており、酒が関係する5編の短編と4編のショート・ショートで構成されております。あまりショート・ショートは好みではなかったのですが、短編はどれも中々にブラックな味わいで楽しめました。特に「私はこうしてデビューした」と「タン・バタン!」という短編に登場する嫌なキャラの書き方が秀逸で、小説を読んでいて久々に極度の不快感を覚えましたw具体的には「私はこうしてデビューした」では小説の合作を何度断られても自分に都合の良い様に解釈する電波系のキャラが「タン・バタン!」には人の話を全く聞かない老人が登場し、どちらも非常に腹立たしくて西澤作品の嫌なキャラを連想しましたw第58回日本推理作家協会賞・短編部門の候補作に選ばれたという「大松鮨の奇妙な客」も良かったのですが、最もお気に入りだったのは「私はこうしてデビューした」でしょうか。ブラックユーモアが溢れ過ぎで読後感は良くないのですが、仕掛けとしては最も決まっているのではと思います。デビュー作から個性を十分に発揮している作品だと思いますし、今後も楽しみに思わせる作家さんですね。是非、今度は長編作品を読んでみたいです。
2006年03月22日
コメント(2)
![]()
親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー。昨日は優先して「レイクサイド」の感想を書いたので、今日は後回しにした「パラレルワールド・ラブストーリー」の感想ですw今作はタイトル通りにラブストーリーが根底にあるのですが、お得意の最新テクノロジーをミックスする事で普通の恋愛ものとは違った味わいの作品に仕上がっており、尚且つミステリの要素まで混ぜ合わせています。物語は、主人公・敦賀崇史の現在と過去が交互に書かれています。過去では親友の恋人に横恋慕している主人公が、なぜか現在ではその恋人が自分の恋人になっているという状況に戸惑う主人公と巧みに張り巡らせた伏線と供に描かれております。その過程で主要登場人物の三角関係が様々なエピソードを交えて描かれており、感情移入しながら辿り着いたラストは感動ものです。ミステリとしては殺人事件が発生せず、全体的に地味かもしれませんが重厚な人間ドラマという意味では十二分に書き込まれた作品であり、過去と現在に戸惑いを感じる主人公の求める真相は十分にミステリアスで引き込まれました。
2006年03月22日
コメント(4)
![]()
妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。 東野圭吾さんの「レイクサイド」を読み終わりました。これで「パラレルワールド・ラブストーリー」の感想を書こうかと思ったのですが、先に読んだこちらにしましたw今作は文庫化されたばかりの作品でページ数は東野さんの長編作品にしては珍しく300ページに満たない長さで、あっさりと読めました。解説で千街さんが書かれている様に今作では場面場面で視点の主が変わるのですが、そこで語り手の心理描写が全くないという珍しい作品です。なので、誰がどのように思っているか行動だけでは読み取れない場面が大く、終盤で明かされるまで真相は霧の中ですねw殺人事件の隠蔽だけでなく、登場する家族の間にある微妙な関係を相変わらずの伏線の冴えで描いております。家族間の謎に興味を引かれて読み進めましたが、事件の真相も含めて綺麗にまとまった作品だと思います。ただ、心理描写を廃している為か他の東野作品と比べて若干の物足りなさがあった気がしますね。それでも十分に楽しめるレベルの高い作品で一定水準以上は保っている良作ではありますね。そして今作のテーマと言える「お受験」を通しての親子関係、夫婦関係だと思いますが、それだけに終盤でメインの語り手である俊介が取った行動とラストは何とも言えない印象的なものでした。これで手持ちの東野作品は全て読み終わりましたが、かなり読んだにも拘らず未読作が10作以上は残っているのは流石は東野さんですね・・・。現時点で読み終わりは46作ですが、せめて文庫化された作品だけは全て読んでおきたいです!まずは「白夜行」を入手したいですね~。
2006年03月21日
コメント(2)
WBCの決勝戦は日本が10-6でキューバを破り、初代王者に輝きました♪かなり内容の濃い試合でしたが、とにかく日本が勝って何よりでしたよ。初回にキューバのミスで4点を奪った時は少し安心していたのですが、徐々にキューバが底力を発揮して8回裏に1点差に迫られた時は大いに肝を冷やしました。しかし、9回表に4点を奪い一気に突き放し競り勝ちましたね!印象に残ったのは川崎、西岡、イチローの1~3番トリオで、どの選手も攻守で魅せに魅せてくれました♪特に西岡の9回のプッシュバントは絶妙で最高でしたよ!若干、投手が余っているので死力を尽くしたという感じでもないですが、日本代表の力を見せ付けれたのではと思いますし、キューバも思い切った継投や集中打は驚異的で本当に強くてアマ最強と言われるだけありました。大会MVPに松坂が、ベストナインには松坂、里崎、イチローが選出されたのも嬉しいですね。色々とありましたが、かなり面白い大会だったのではと思いますし、むしろアメリカの微妙な謀略への反発で盛り上がった気がしますねwあくまで結果論ですが、こういう感じにあの判定も思い出せる様になって良かったですwwまぁ、あの審判はどうにかして欲しいですがwwともかく世界一になった日本代表には拍手を送りたいですし、3年後に開催される予定だという次回大会も楽しみにしたいです。
2006年03月21日
コメント(10)

今更ですが「ファイナルファンタジーXII ポーション」を飲みました。貰い物ですがw私が入手したのは、飾り栓とカード同封のプレミアムボックスの方ですが、カードはヒロイン(らしい)キャラでした。肝心の味は、画一的で申し訳ないですが微妙としか言えない味でしたwwしかも量も異様に少ないですし、明らかに瓶原価が大半を占めているのでしょうねwところで、ポーションについてウィキペディアで調べた所、以下のように載っていました。この他、食品添加物、着色料としてベルギー、フランス、ドイツ、スイス、スウェーデン、オーストリア、ノルウェーなどでは使用が認められていない青色1号が使われている。普通に飲用する分には問題ないレベルだが、飲みすぎるのは危険であると言える(ここまで抜粋)どうやら、あまりポーションで回復し過ぎると体調面で危ないようです。冒険するのも楽じゃないですねww
2006年03月21日
コメント(9)
![]()
秋庭市のはずれもはずれ、ススキばかりがおいしげる斜面のど真ん中にたつ秋庭市立秋葉図書館、そこが文子の仕事場だ。無類の本好きである先輩司書の能瀬や日野らと、日がな一日あくびをしながらお客さんの少ない図書館で働いている。ところがある日を境に、職員の目を盗んで閉館後の図書館に居残ろうとする少年たちが次々現われた。いったい何を狙っているのか。(第一話 霜降―花薄、光る。)?のどかな図書館を優しく彩る、季節の移り変わりとささやかな謎。『千年の黙 異本源氏物語』で第十三回鮎川哲也賞を受賞した期待の新鋭が放つ、本好き、図書館好きに捧げる受賞第一作。 森谷明子さんの「れんげ野原のまんなかで」を読みました。先程、感想を書いた「館島」と同じく東京創元社の「ミステリ・フロンティア作品で利用者が少ない図書館を舞台とした日常の謎を扱った連作短編集です。図書館を舞台にしたミステリというと法月綸太郎さんの短編集に収録された作品を思い出しましたが、そちらは本に関する謎を扱った場合が多いのに対し、この作品では図書館を利用する人についてのささやかな謎が多いです。連作作品らしく短編を追う毎に徐々に常連さんが増えたり、れんげ畑が話題になっていったりと自身も図書館に通っている様な気分になりましたw特に秀逸だったのは、粗筋にもある1話目の「霜降―花薄、光る。」で真相はミステリとしてもお気にいりな内容でした。各章は「霜降―花薄、光る。」「冬至―銀杏黄葉」「立春―雛支度」「二月尽―名残の雪」「清明―れんげ、咲く」と、どれも綺麗なタイトルが付いており、作中で描かれる四季の移り変わりも非常に美しく描かれていると思います。若干残念だったのは、登場人物の描写が浅めで主人公や探偵役を始め、全体的に画一的な印象がありました。それでも初めて読んだ作家さんとしては悪い印象はなく、また別の作品を読んでみようと思える作品でしたし、図書館好きの方にはお薦めですね♪図書館繋がりではないですが、最近出たばかりの有川浩さんの「図書館戦争」を古本で入手したので読んでみようと思います。今作とは、かなり毛色の違う作品ですがw
2006年03月20日
コメント(4)
![]()
巨大や螺旋階段の下に倒れていた当主の死因は、転落死ではなく墜落死だった!?天才建築家・十文字和臣の突然の死から半年が過ぎ、未亡人の意向により死の舞台となった異形の別荘にふたたび事件関係者が集められたとき、新たに連続殺人が勃発する。嵐が警察の到着を阻むなか、館に滞在していた女探偵と若手刑事は敢然と謎に立ち向かう!瀬戸内の孤島に屹立する、銀色の館で起きた殺人劇をコミカルな筆致(!)で描いた意欲作。『密室の鍵貸します』でデビューした気鋭が放つ、大トリックと謎解きの面白さを楽しめる本格ミステリ。東川篤哉さんの「館島」を読み終わりました。噂によると壮大なトリックが仕掛けられた作品とのことで期待していましたが、これは想像以上に凄かったですwユーモアミステリが得意な東川篤哉さんらしく、孤島を舞台にした館ものという昔ながらのシチュエーションも憂鬱さとは無縁で登場人物も色々な意味で活き活きしていました。主人公の刑事と女探偵のドタバタした捜査やコミカルなやり取りが笑わせてくれますwそれにしても金持ち兄弟の嫁候補が、こんなに探偵と行動を共にする作品も珍しいですねw肝心のトリックは、かなりの物理トリックで他の東川作品とは一味違った感じがしました。ただ、最も感心したのは館を作った理由と館に名前のない理由という背景でしたね。特に名前のない理由は、こういう発想もありなんだと感動しましたよw先日紹介した桜庭一樹さんの読書日記(http://www.tsogen.co.jp/web_m/sakuraba0603_1.html)によると、続編が刊行される予定らしいので再結集されるであろうドタバタコンビと壮大なトリックを楽しみにしていと思います。ところで、その読書日記の中で両手で館島のトリックを再現してみせながら「ふふふ」と笑う桜庭さんが今読み返すと凄い面白いですww
2006年03月20日
コメント(4)
WBC準決勝は日本が韓国に6-0で勝利して決勝へ駒を進めました♪今日も試合開始から観ていたのですが、7回までは0が並ぶ接戦で、先日の試合を彷彿とさせ非常に嫌な予感がしました。しかし、打撃不振で控えに回った福留の代打ホームランで一気に波に乗って5点を奪ってから優位に試合を進め、結局は被安打4で無失点に押さえての完勝でした。正直、もっと点が取れた試合だったので自力の差が試合の流れで一気に出た試合なのではと思います。色々なコラムを読むと韓国側はルールや制度が悪いと訴えていますが、それは全てアメリカの責任なので大いに怒ってやって欲しいですねwそれにしても6連勝で無敗の韓国が落ちるというのは、本当に妙なシステムですが、それでも「準決勝」と銘打った試合で勝ったのは日本なので仕方ないでしょうね。決勝の相手はキューバですが、この手の大会に慣れているだけに不気味な存在ですね。ともかく、この妙な大会もあと1試合ですので楽しもうと思います。
2006年03月19日
コメント(4)
![]()
とある古書店で、たまたま手に取った1冊の推理小説。読みすすめるうち、謎の建築家・中村青司の名前が目に飛び込む。その瞬間、三知也の心に呼び起こされる遠い日の思い出……。三知也が小学校6年生のとき、近所に「びっくり館」と呼ばれる屋敷があった。いろいろなあやしいうわさがささやかれるその屋敷には、白髪の老主人と内気な少年トシオ、それからちょっと風変わりな人形リリカがいた。クリスマスの夜、「びっくり館」に招待された三知也たちは、で発生した奇怪な密室殺人の第一発見者に! あれから10年以上がすぎた今もなお、事件の犯人はつかまっていないというのだが……!?早速、綾辻行人さんの「びっくり館の殺人」を読み終わりました。ミステリー・ランド作品という事で字が大きくて挿絵も多くあり、非常に読み易くてあっという間に読み進められました。1年半ぶりの「館」シリーズの新作として期待していたのですが、今回は評価は少し低めです。ところで、上の楽天の画像ですが、明らかに箱に入れる本の向きが反対になっていて裏表紙ですよねwwこういう間違いって珍しいので物珍しくて良いですがw(以下、直接のネタバレではないですが話の大筋について言及するので未読の方はご注意下さい。)評価が低めというのは、全て結末のどんでん返しの弱さに起因します。「館」シリーズと言えば最後の最後まで、これまでの世界が大きく覆る様な衝撃を期待してしまうのですが、今回はそれが極めて薄かったです。終盤で語られる真相を更にひっくり返す様な展開を期待していただけにラストで、全く別の方向に進んでしまったのは非常に残念でした。しかし、それはそれで綾辻作品らしさを出しているのだと思いますが、こういう展開を描いた作品でも以前の作品に比べて書き込みが足りなく、どうしても弱さを感じてしまいます。同時にミステリとしても語られる要素が少なく、密室殺人+αの驚きが欲しかったです。仕方ないかもしれませんが「時計館~」以降は、毎作方向性の違う展開をみせていますが、久々に「時計館」の様な真っ直ぐな館での事件を読んでみたいですね。次回は今作中でも言及されて前から噂のある「仮面のある館」を舞台にするのかもしれませんが、とにかく次回作を気長に待とうと思います。
2006年03月19日
コメント(4)
今日が発売日だった綾辻行人さんの最新作「びっくり館の殺人」ですが、発売日の遅れる札幌でもきっちり店頭に並んでいました♪入手するのは明日以降になると思っていたので嬉しい誤算で、とりあえず130ページ位読み進めました。このまま一気読みと行きたいのですが、今日は朝から出かけて物凄く眠いので一眠りしてから続きを読みたいと思います。どんな「びっくり」が仕掛けられているか楽しみで仕方ないですよ♪
2006年03月18日
コメント(0)
前々からやろうと思っていた家にある未読本の確認を思い切ってやりました。日記に小まめに書いていた分はコピー&ペーストで済むのですが、全く書いていない分は積み立てられている未読本を見て携帯に打ち込んでメールにして送るという手間をかけました・・・。ともかく、苦労してリストを作った事で現状の未読本の数を確認出来ましたし、今後は作成したリストから1冊ずつ減らすという楽しみも励みになりますねwそのリストはフリーページの1番下に「みっつの未読本メモ」というスペースの「My未読本リスト」という項目で見れますが、我ながら馬鹿げた数で笑うしかないですよ。興味があれば見てやって下さいw
2006年03月18日
コメント(0)
![]()
婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。東野圭吾さんの「私が彼を殺した」を読み終わりました。この作品は以前読んだ「どちらかが彼女を殺した」の兄弟作にあたり、犯人が描かれていないミステリという極めて珍しい作品です。私が読んだのは文庫版なので巻末に袋綴じの「推理の手引き」が載っていましたが、本編は「犯人はあなたです」と指摘した所で終わっております。この作品は東野作品でお馴染みの練馬署の加賀刑事が登場し、探偵役をしています。前作を読んだ時は加賀刑事がシリーズ探偵と知らなかったのですが、他の加賀刑事が登場する作品を読んだ今となっては非常に親しみ易かったです。相変わらずコロンボや古畑の様に容疑者に肉薄する様子は格好良いですねwそれから前作の容疑者が2人だったに対し、今作は容疑者が3人に増えている上に全ての章が容疑者である3人の観点から描かれています。少し複雑だった前作と比べて謎もシンプルになっているのですが、むしろシンプルさでラストまで惹き付けられました。毒入りカプセルの扱いが焦点ですが、容疑者の動きに合わせて幾重にも謎が重ねられていて奥が深かったです。それで肝心の犯人は、今作は的中の自信があります。「推理の手引き」を読んで更に確信を深めましたが、確かめる術がないのでただの妄想かもしれませんwwともかく、新たな試みの作品としては前作以上に読み易く、完成度の高い作品ではと思います。
2006年03月17日
コメント(4)
ワールドベースボールクラシックのメキシコVS米国の試合が先程終わり、メキシコが2-1で勝利して日本が準決勝に進出しました♪昨日の韓国に敗れた時は、観戦していて思わずふて寝してしまいましたが、まさかこういう結果になるとは驚愕でしたwそれにしてもアメリカは怪しげな判定で勝った日本戦以外は2敗の上に1次リーグでもカナダに負けていますし、面子は丸潰れですね。今や時の人の誤審審判・デービットソンは今日もホームランを取り消して猛威を振るったようですが、それでも敗退とはグウの音もでないでしょう。ただ、今回の誤審騒動で最も腹立たしいのは、あの余裕のタッチアップに抗議した上に派手なガッツポーズまでしやがったアメリカの監督と簡単に覆った判定に大喜びで当然の抗議に出た王監督にブーイングを浴びせたアメリカ人の観客達ですね。もう、あなた達は野球知らないんじゃないのかと言いたくなるような反応には唖然としましたよ。アメリカで野球すると日本人のタッチアップは捕球後何秒か経たないと認められ無くて、メキシコ人のホームランはポールに当たったら二塁打と決まっているのでしょうね。野球発祥の国ならフェアな判定位して欲しいです。そういう意味でアメリカとは再戦して勝って欲しかったですが、こういう形で準決勝に進んだからには今大会で2敗している韓国には何としても勝って欲しいですね!
2006年03月17日
コメント(4)
明日刊行する綾辻行人さんの「びっくり館の殺人」の情報を見ようとミステリーランドのHPに行くと乙一さんの新作情報が載っていました!(http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/mystery_land/)5月下旬刊行予定でタイトルは「銃とチョコレート」。ミステリーランドの執筆陣に加わったのは知っていましたが、予想を遥かに上回る速さで新作のお目見えになりそうですが、同時に挿絵担当者も気になりますね。角川スニーカー文庫や絵本でもタッグを組んだ羽住都さんとのゴールデンコンビを期待していますが、どうなるでしょうか?wあと、上遠野浩平さんが執筆陣に加わっているのも見逃せないですね。肝心の「びっくり館の殺人」と法月さんの「怪盗グリフィン、絶体絶命」は粗筋が読めて、更に楽しみになりましたよ♪おそらく北海道は明後日か明々後日に刊行なのですが、かなり待ち遠しいですねぇw
2006年03月17日
コメント(0)
![]()
大人になんてなりたくなかった。傲慢で、自分勝手な理屈を振りかざして、くだらない言い訳を繰り返す。そして、見え透いた安い論理で子供を丸め込もうとする。でも、早く大人になりたかった。自分はあまりにも弱く、みじめで戦う手段を持たなかった。このままでは、この小さな町で息が詰まって死んでしまうと分かっていた。実弾が、欲しかった。どこにも、行く場所がなく、そしてどこかへ逃げたいと思っていた。そんな13歳の二人の少女が出会った。山田なぎさ―片田舎に暮らし、早く卒業し、社会に出たいと思っているリアリスト。海野藻屑―自分のことを人魚だと言い張る少し不思議な転校生の女の子。二人は言葉を交わして、ともに同じ空気を吸い、思いをはせる。全ては生きるために、生き残っていくために―。これは、そんな二人の小さな小さな物語。渾身の青春暗黒ミステリー。 少し前ですが、桜庭一樹さんの「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読み終わりました。以前読んだ「推定少女」と並んで桜庭作品の中で傑作の呼び声高いみたいなのですが、読んでみて非常に納得でした。粗筋にある「青春暗黒ミステリ」の通り、ライトノベル特有の可愛いイラストが浮いてしまう様なブラックな内容です。中学生の女の子が主人公と桜庭さんにとって得意な設定ですが、今作では虐待されて現実から目を逸らしている少女が登場します。この少女・藻屑と主人公・なぎさが奇妙な友情を結んでいくという点は「少女には向かない職業」と被るのですが、今作は更に切ない話になっていますね。経済力や自立心を実弾と称して欲するなぎさと自我を支える為に妄想を砂糖菓子の弾丸として誰彼構わず放つ藻屑という設定が何よりも巧いです。脇を固める引き篭もりのなぎさの兄や片思いを寄せる男友達、噂好きの女友達という脇役も等身大の思春期を生きていますね。だからこそ、結末は非常に切なくて引き込まれるものがあります。随所に盛り込まれるエピソードも秀逸で特に「答えるとヤバイ質問」の扱い方が絶妙ですよ。ミステリの仕掛けも巧く決まっており、かなり評価の高いお気に入りの作品ですね。
2006年03月16日
コメント(0)
![]()
トンデモ精神科医伊良部登場!深夜のプールに忍び込みたいと思ったこと、ありませんか?水泳中毒、ケータイ中毒、持続勃起症…ヘンなビョーキの博覧会。新・爆笑小説。待ちに待った文庫版「イン・ザ・プール」ですが、案の定あっという間に読み終わりました。以前呼んだ「空中ブランコ」同様に伊良部一郎という強烈なキャラとユニークな症状の患者達が面白過ぎで目が離せませんでしたw特に秀逸なのは、やはり伊良部先生で色白、肥満、マザコン、注射フェチと外見も中身も非常に濃いキャラですが、不思議と患者に癒しを与える様が見事に描かれていますし、看護婦のマユミちゃんも地味に良い仕事していますねwお約束の注射シーンは何度読んでも思わず笑ってしまいますよw以下、1編ずつ感想です。 「イン・ザ・プール」表題作でシリーズ1作目なのですが、最初っから基本的な流れが確立されているのが凄いですね。水泳中毒の患者と共に伊良部先生は泳ぎに没頭するのですが、患者と同じ行動をする内に自然と癒しを与えるという十八番のパターンが綺麗に描かれています。 「勃ちっ放し」持続勃起症の患者が登場しますが、これは男性にとっては洒落にならない症状ですね(汗)伊良部先生の元妻が登場して伊良部先生と喧嘩をやらかすというシーンがあり、レアな感じがしましたw要所で使われる「上野公園のイラン人」というフレーズが妙に面白かったですw 「コンパニオン」ストーカーに苦しめられているというモデルが登場します。この話、前にドラマ化した時に登場していた話なので大体の流れは分かっていたのですが、それでも活字で読むと違った面白みがありますね。どんどんお洒落になっていく伊良部先生が見所でしょうねw 「フレンズ」今作で最もお気に入りの短編です。携帯電話中毒の高校生が患者ですが、いかにも現実にありそうな携帯電話を通じての出来事や高校生らしい心情を描いており、見事な完成度だと思います。ラストも非常に巧いのですが、今回は伊良部先生よりもマユミちゃんの活躍が光りますね。最近の子供は小さい時から携帯電話を持てて羨ましいと思っていましたが、少し考えを改めましたよw 「いてもたっても」外出時に家が火事になるのではないかと思う強迫観念の患者が登場しますが、患者の症状よりも伊良部先生が随所で密告をしようとする線路向こうの病院が面白過ぎですw特に終盤の展開は、このシリーズの真骨頂という感じのコミカルさに笑ってしまいました。当然、読後感も良く読み終われましたよ♪期待通りの面白さのある作品でしたが、こちらを読むと続編の「空中ブランコ」の完成度が改めて分かりますね。今作も十分に完成度の高い傑作なのですが、更に続編では洗練されたイメージがありますね。そして、帯によると来月の上旬に待望のシリーズ3作目「町長選挙」が刊行されるようで、これは本当に朗報ですね!伊良部先生が離島医療に赴くというだけで興味津々ですが、装丁も楽しみですね♪
2006年03月16日
コメント(8)
先日文庫化された奥田英朗さんの「イン・ザ・プール」を買いに久々に街中の本屋さんへと行って来ました。噂通りの500円という価格に感激しつつ、図書券500円分と引き換えて購入しましたw帰宅後に早速読み始めましたが、おそらく今日中には読み終わるでしょうね。ついでに色々と物色して来たのですが、鯨統一郎さんの「「神田川」見立て殺人」と折原一さんの「天井男の奇想 倒錯のオブジェ」も欲しいと思いつつスルーしました。いずれ古本で探そうと思います。気になったのは15日刊行のはずの講談社文庫作品が置いていなかった事ですね。14日刊行予定の光文社文庫の作品は置いているので、やはり北海道は1日遅れで入荷されるのでしょうが、悩み所は18日刊行予定の綾辻行人さんの「びっくり館の殺人」です。18日は土曜日なので、こちらの発売日と思われる19日は日曜日という事になり、下手したら入荷は20日になる可能性があるという点ですね・・・。前作「暗黒館の殺人」はサイン会の整理券を配る事もあって発売日の情報は事前に流れていたのですが、今回は札幌ではない様で確実な発売日が分かりません。確実なのは新聞広告に載る事ですが、地方紙だとどうなのでしょうか。たった1,2日の違いですが、「館」シリーズは私にとって一刻も早く読みたい作品ですし、買いに行ってみたら無かったという二度手間は絶対に回避したいですね。そんな事を考えつつ発売日を待とうと思います。そういえば、明日は「FF12」の発売日ですが、今回は買わないでしょうね~。本数が沢山出るので中古で格安になった頃に買おうと思いますが、その前にポーションはネタで飲んでみたいですねw
2006年03月15日
コメント(2)
先日、donmaboさんから「自分を例えるとなんでしょう?バトン」を回して頂いたので回答してみたいと思います。Q1、自分を色で例えると? 「黒」例えると言うより好きな色ですね。よく黒っぽい格好で外出しますしwwQ2、自分を動物に例えると? 「犬」戌年生まれなので、犬っぽいと言われます(言うのは主に母上ですがw)ふらっと出かけようと思ったら犬だから散歩するんだと言い掛かりを付けられますねwでも、私自身は室内犬とか大人しい犬以外は苦手です(汗)Q3、好きなキャラに例えると?かなりの難問ですね。ちょっと思い付きませんwQ4、自分を食べ物に例えると? 「カレー」煮込むほど美味しくなるというのは良いですよね~。工夫の余地もあって好きな料理の1つですw Q5、次に回す人を色に例えて5人こ、これは難し過ぎですね(汗)ええと、困った時のパスという事で「我こそは回答してみたい!」という方はご自由にお持ち下さい・・・。何だか自分を例えるというよりも自分の好きなものを好き勝手に書いただけかもしれませんが、とりあえず満足いく回答ですねw
2006年03月15日
コメント(4)
![]()
寺子屋で子供たちに読み書きそろばんを教える浪人者、久留里一太郎。しかしその正体は世の悪党どもを切り捨てる怪傑赤頭巾であった!いささか直情径行の気味、そのうえ早トチリの剣豪の活躍を描く、異色の時代ミステリー。 鯨統一郎さんの最新作「Kaiketsu!赤頭巾侍」を読みました。お得の連作短編集という形式なのですが、同じく連作短編集で先日読んだ「庖丁人轟桃次郎」は微妙な読後感だったのに対し、こちらは好きなタイプの作品でした。その「庖丁人轟桃次郎」と少し似ている部分があると思います。それは、毎回ある程度のパターンが確立された短編集だという部分ですね。基本的な流れを簡単に書くと、1・殺人事件発生を小耳に挟んだ主人公・久留里一太郎が瓦版屋の勘太の所に駆け込む。2・勘太からの情報を基に赤頭巾侍に扮して容疑者と用心棒の剣客を成敗。3・一太郎が勘太と自身番に行くと容疑者にはアリバイが。4・勘太逃走、一太郎が赤頭巾侍を正当化する為に推理。5・寺子屋で一太郎が講義するシーンで幕。こんな感じでしょうか。面白いのは、どんどん疑いが濃くなるのに殺人の噂を聞くと突っ走りだす一太郎と大袈裟な肩書きになる用心棒等の対決する剣客達ですねwwそして、毎回ラストで一転して容疑者になった一太郎が焦りながら推理するシーンは見物ですねw悪党との物理的な直接対決という意味で「庖丁人轟桃次郎」と大いに被るのですが、こちらは更にミステリの要素が加味されたりしていてワンパターンになっていないと思います。一太郎の父親の仇の存在もあり、連作という意味でも最後まで楽しめましたが、少しミステリとしては簡潔過ぎる部分があるものの読み易く、こういう作品も有かなと思える鯨さんらしいユニークな作品ですね。
2006年03月15日
コメント(0)
![]()
平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。 一連の森博嗣作品に掛かりきりで頓挫していた東野圭吾さんの「変身」を読みました。先日読んだ「宿命」と並んで傑作の誉れ高い作品らしく期待していましたが、鮮やかな推理や意外な結末は無いです。そういう意味で本格ミステリではないと思いますが、ラストまで十二分に読ませる力のある作品ですね。脳移植を受けた主人公が、自然に別の人格に変身していく様が非常に丁寧に描かれています。その変身過程が緩やかな坂を下りて行くみたいにジワジワと進行していて絶妙ですね。主人公が絵を描くことを趣味にしているという設定も物語の上で活きていると思います。ミステリとしては中盤で明かされる秘密以降はサスペンス的な色合いが強くなっています。テーマは違えどD・キイスの「アルジャーノンに花束を」と若干被る部分はあるのですが、全く毛色の違う作品に仕上がっているのは流石ですよ。東野作品の中でも傑作に分類される作品に間違いはないです。
2006年03月14日
コメント(4)
最近「読書感想(ミステリ)」の日記数が増加してTBを張る時に過去の日記に到達するまで非常に難儀していました。なので「あ~さ行」「た~は行」「ま~わ行」「ミステリあれこれ」と作家さんの名前別にカテゴリを追加して分類しました。結構、面倒な作業でしたがTBを張る時に楽になりますし、張って頂く時も探し易いと思うので何でこれまでやらなかったかなと思いますよw何だか、久々にHPの管理人らしい事してるなぁという感じでしたww
2006年03月14日
コメント(2)
![]()
天才科学者真賀田四季の孤独。両親殺害、妃真加島の事件、失踪、そしてその後の軌跡。彼女から見れば、止まっているに等しい人間の時間。誰にも理解されることなく、誰の理解を求めることもなく生きてきた、超絶した孤高の存在。彼女の心の奥底に潜んでいたものは何か…?「四季」4部作ついに完結。やっとこさ「四季」シリーズ最終作である「冬」の感想です。前作「秋」は「すべてがFになる」から7年後の世界だったのすが、今作はその後の真賀田四季が四季視点に戻って描かれています。四季視点とはいえ四季の内面描写がメインで、読み終わった現在でも内容を理解しているとは言えない状況です(汗)何となく感覚的には分かった気にはなっていますが、これが正解なのかどうかは不明ですw感想を書くのも難しい作品になっていますが、このシリーズの終結には適しているのかなと思いました・・・。「四季」シリーズを読み終えて思うのは「S&M」シリーズと「V」シリーズ、更に短編集に収録されたシリーズ作品を読み終えた人へのビッグボーナスという感じでした。長編だけで24冊も続いている本格ミステリのシリーズというのは驚異的ですし、現在続刊の「G」シリーズも含めると、まだまだシリーズが続きそうですね。このままミステリ界の「グイン・サーガ」となって欲しいですよw最終巻は「犀川創平の花嫁」でしょうかwww
2006年03月13日
コメント(0)
![]()
手がかりは孤島の研究所の事件ですでに提示されていた!大学院生となった西之園萌絵と、彼女の指導教官、犀川創平は、真賀田四季博士が残したメッセージをついに読み解き、未だ姿を消したままの四季の真意を探ろうとする。彼らが辿り着いた天才の真実とは?『すべてがFになる』の真の動機を語る衝撃作。 感想が滞っているのですが、とりあえず「四季 秋」についてです。これまでの2作と違い四季視点ではなく、西之園萌絵視点から四季が描かれていて「S&M」シリーズの後日談と言える内容ですね。「すべてがFになる」から7年後が舞台なのですが、ある手掛かりから「すべてが~」の新たな側面を探ると言う壮大な試みがなされています。それだけでなく、作内で「S&M」シリーズと「V」シリーズのネタばらしがされている点です。仕掛け自体は分かっていたので驚きはなかったのですが、それでも両シリーズの後日談が語られているのは嬉しかったですね。特に保呂草に関する描写が最高で締め方も凄く良かったです。やはり「すべてが~」について掘り下げているのでシリーズを読んでいないと分からない内容になっていますが、それでも幾つかの伏線から新たな真相を組み立てる手腕は見事ですよ。両シリーズを通して最大のユニゾンが図られており、これまで読んで来て良かったと思える1作ですね。
2006年03月13日
コメント(0)
夕方には感想を書こうと思っていたのに、何故かこんな時間になってしまいました(汗)2週間ぶりに観れた「仮面ライダーカブト」でしたが、今回は2人目のライダー・ザビーが登場してました。どうやら蜂を基調としたライダーらしく、名前を聴いて「なるほど!」と思いましたwどうやらザビーの人は組織側の人間らしく、冒頭から指揮官っぷりを発揮していましたが、これまで現場にリーダー格の人物がいなかったのが不思議でしたwザビーの人は物語の展開上か豆腐屋の前でカブトの人・天道君と唐突に遭遇し、豆腐を取り合って料理対決をするという面白展開を魅せましたが、これだけで早起きした甲斐がありましたよwwギャグだけでは終わらず、ワームを倒そうと加賀美君がコスプレしたりしていたのですが、ワームの狙いが「白い服を着た人」だったらしく、軽いミステリになっていましたねw結局、何で狙っているのかは分かりませんでしたが(汗)戦闘シーンはライダー揃い踏みで派手なもので普通に楽しめました。でも、はぐれ者の天道君とザビーの人は相容れないらしく、来週は2人が戦うようで注目ですね。地味に番組終了後の天道君と加賀美君のやり取りが面白く、今日の白眉でしたwでも加賀美君は本当に微妙なポジションですね~。変身しないと居場所確保が困難な気がしますが、その内に美味しい場面で変身出来るようになるのかと期待しておりますwこれまで1、4、7と2週毎にしか観れていないので周期的には次観れるのは10話目ですが、来週も観たいと思いますw
2006年03月12日
コメント(0)
この時間に起きて日記を書いている事から分かる通り、今日こそは「仮面ライダーカブト」が観られそうです♪実に2週ぶりなのですが、今日は新しい仮面ライダーが登場するという猫柳ナツメさんの情報もあって本当に楽しみですよ!w新聞を見ると番組欄に「2号新登場」と、あまりにもストレートな内容紹介が載っておりましたw今度は、どんなエキセントリックな人が変身するか楽しみ過ぎですwwおそらく、後で感想を書こうと思います。
2006年03月12日
コメント(0)
![]()
米国から帰国した真賀田四季は13歳。すでに、人類の中で最も神に近い、真の天才として世に知られていた。叔父、新藤清二と行った閉園間近の遊園地で、四季は何者かに誘拐される。瀬在丸紅子との再会。妃真加島の研究所で何が起こったのか?『すべてがFになる』で触れられなかった真相が今、明らかになる。 「四季」シリーズ、読み終わりました。やはりと言うか、とにかく一気に読み終わってしまいましたが、とりあえず手元に「G」シリーズは無いので森博嗣作品とも暫しのお別れですねwさて、今回は「四季 夏」の感想です。今作では13歳になった真賀田四季が主役として物語が展開するのですが、ついに「S&M」「V」シリーズの主要キャラが大なり小なり登場し始めていて読んでいてニヤリとするシーンが多いですねwそんな中、今作は前半部分と後半部分では繋がりつつも中編が2本収録されている様な違う趣旨の話になっています。前半部分では、あるシリーズのキャラが多数登場する中で四季が誘拐されるという話ですが、短い登場場面で個性を十分に発揮しているキャラが多くて前半で満足してしまいましたwそれでも後半部分も「すべてがFになる」に大きくリンクするエピソードが描かれていて全体に漂う緊迫した雰囲気が良いですね。衝撃的な場面が多いですが「すべてが~」に登場した謎多き天才のルーツを掘り下げるという意味では欠かせない話なのではと思います。こんな話を読んだら続きを読まずにはいられませんよねw
2006年03月11日
コメント(2)
今回の話題は来月の新刊本ですが、その前に今月の新刊について。前から読みたかった奥田英朗さんの「イン・ザ・プール」の文庫版が発売されたはずですが、なんと500円とリーズナブルな値段の様です♪ここまでお膳立てされては、新刊で買うの確定ですねwあとは18日に講談社ミステリーランドから出る綾辻行人さんの「びっくり館の殺人」を待つばかりです♪さて、来月の新刊本で注目しているのは以下の作品です。・芦辺拓 「グラン・ギニョール城」(創元推理文庫)・石持浅海 「月の扉」(光文社文庫)・恩田陸 「黒と茶の幻想(上・下)」(講談社文庫)・北森鴻 「桜宵」(講談社文庫)・鯨統一郎 「ミステリアス学園」(光文社文庫)・栗本薫 「グイン・サーガ107 流れゆく雲」(ハヤカワ文庫)・辻村深月 「ぼくのメジャースプーン」(講談社ノベルス)・西澤保彦 「リドル・ロマンス 迷宮浪漫」(集英社文庫)・野沢尚 「ステイ・ゴールド」(幻冬舎文庫)・米澤穂信 「夏期限定トロピカルパフェ事件」(創元推理文庫)即買い予定は、文庫化を待っていた西澤保彦さんの「リドル・ロマンス 迷宮浪漫」と待ちに待った米澤穂信さんの「夏期限定トロピカルパフェ事件」ですね。ノベルス版を持っているとはいえ、石持浅海さんの「月の扉」と鯨統一郎 さんの「ミステリアス学園」も解説目当てで、いずれ購入する予定ですwその前に「四季」を読み切ってしまおうと思います。現在「秋」の半分少しなので明日には読み終わるのではという感じです。
2006年03月10日
コメント(2)
![]()
『すべてがFになる』の天才科学者、真賀田四季の少女時代。叔父、新藤清二の病院で密室殺人が起こる。唯一の目撃者は透明人間だった!?すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考する才能に群がる多くの人々。それを遙かに超えて、四季は駆け抜けていく。其志雄は孤独な天才を守ることができるのか!?四部作第一幕。 「V」シリーズに続いて「四季」を読んでおります。実は既に「秋」に突入しているのですが、4部作全て読み終わるまでは他の本に手は伸びそうにないですねw昨日の日記で「四季」を「ボーナス・ステージ」と書いたのですが、読んでみると正にそういう感じでした。「S&M」シリーズと「V」シリーズを全て読んでから読むかどうかで評価は大きく変わってくるでしょうし、楽しみ方も違ってくるのではと思います。一連のシリーズの集大成的な作品という位置付けでしょうか。今作では5歳の真賀田四季が軸となって話が展開し、これまで語られる機会が少なかったシリーズ最大の天才の思考や言動は興味深いです。やはり天才としての描き方が巧く、読んでいると自然に圧倒されますねw今作のラストは、そういう意味で非常に印象的で良かったですし、エピローグの締め方も見事に決まっていると思います。若干、ミステリとしての部分は薄めで、一応密室が登場しますが真相は・・・ですし謎解きという要素は限りなく薄くなっていますね。この作品単独で読むと、何が何やら分からないまま終わってしまいそうです。ただ、だからこそシリーズを通して読んでいると分かる登場人物が多数いて、そういう面ではどんなに脇役でも嬉しかったですねw名前を出すとネタバレになってしまうので控えますが、ある人物と四季のやり取りが四季サイドの視点から読めたのは嬉しかったです。まさか、ここで補完してくれるとは思わなかったので。あと、予想外の人物も数名登場して1人は結構重要なポジションにいるのも嬉しかったですよwリンクに期待しつつ、続きを読もうと思います♪
2006年03月10日
コメント(0)
「S&M」シリーズに続いて「V」シリーズも読み終わったので、今回も覚書程度にあれこれ書いてみようと思います。前回同様にお気に入り作品5作と好きなキャラを5名挙げてみようと思います。 お気に入り作品・ベスト51位 恋恋蓮歩の演習2位 赤緑黒白3位 捩れ屋敷の利鈍4位 魔剣天翔5位 黒猫の三角こんな感じでしょうか。全体的に「V」シリーズは密室や犯人以外の部分でも様々な謎を提示していて、そういう面が好きですね。だからこそ無条件に保呂草が活躍する作品は自然と評価が高くなっておりますw 好きなキャラ・ベスト51位 保呂草潤平2位 小鳥遊練無3位 各務亜樹良4位 森川素直5位 香具山紫子保呂草は不動で森作品全てを含めても1位かもしれません。小鳥遊練無と香具山紫子のコンビもなんだかんだ言って嫌いではないですし、お笑いパートだけではなくシリアスな部分も好感が持てました。意外に好きな各務亜樹良はシリーズ後半で一気に順位を上げましたよww地味キャラの森川素直も出番が少ない割に良い仕事していてこの位置ですw残念だったのは「夢・出逢い・魔性」に登場した稲沢真澄探偵で、もう少し出番があって欲しかったです・・・。現時点では、こんな順位付けですが、また変わる可能性もありますねw今は「四季 春」を読んでいますが、このまま一気に「冬」まで行ってしまいそうな感じもしますwとりあえずは「四季」というボーナス・ステージを楽しみたいですねww
2006年03月09日
コメント(2)
![]()
鮮やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。死んでいた男は、赤井。彼の恋人だったという女性が「犯人が誰かは、わかっている。それを証明して欲しい」と保呂草に依頼する。そして発生した第二の事件では、死者は緑色に塗られていた。シリーズ完結編にして、新たなる始動を告げる傑作。 やっと「V」シリーズも最終巻です。これで講談社文庫から出ている森作品も現時点ではコンプリートですので感無量ですよ♪ただ、今月15日には「アイソパラメトリック」と「悪戯王子と猫の物語」の文庫版が出るので文字通りに5日天下ですねwwさて、今作は死体に塗装する連続殺人事件というシリアル・キラーが登場します。何らかの見立てによる殺人という意味で「V」シリーズ1作目「黒猫の三角」を思い出させますし、事件の派手さという意味ではシリーズ屈指ではと思います。謎解きシーンから始まる終盤の展開、そしてラストシーンも非常に印象深いですが、これでシリーズ最後と言うよりは正に「新たなる始動を告げる」幕切れになっていますね。話的にも「黒猫の三角」と深く結びついており、懐かしのあの人物も登場したり「なぜ人は人を殺すのか」というテーマと向き合う作品でもあります。動機もこの犯人ならと納得できるものでしたが、最後の殺人事件のトリックは微妙に感じました・・・。そういえば、今作にはお約束の密室が登場しなかったですねw最終巻まで読んで思ったのは「S&M」シリーズよりも「V」シリーズの方が読み易くて全体的に好感が持てるという点です。保呂草や小鳥遊練無といった主要登場人物にも好きなキャラが多いですし、また彼らの活躍を短編や長編で読んでみたいものですね。とりあえず、続けて手元にある「四季」を読み進めたいと思います♪以下、完全ネタバレで「V」シリーズの設定について書こうと思います。(以下「V」シリーズ全体についてネタバレを含みます。未読の方はご注意下さい)何度か書いて来いましたが、へっくんの正体は犀川助教授で正解でした。蛇足ながら追加しておくと、前作「朽ちる散る落ちる」でキャッチボールをするシーンでへっくんのグローブに「S・S」のイニシャルが書かれております。という事は、自然に祖父江さんの娘は儀同世津子という結論になりますし、よく考えれば腹違いの兄妹だから喜多助教授が妹がいる事を知らなかったのでしょうね。はっきりと分からなかった林の名前も今作のエピローグで語られていて「犀川林」がフルネームなのですね。まさか、ここまでストレートだったとは逆に驚きでしたw「黒猫の三角」を読み返してみたら「いいえ、彼、まだ独身よ。名前は林さん」という紅子の台詞がありましたが、これは苗字ではなく名前なのでしょうね。時間軸も「V」シリーズが「S&M」シリーズよりも20年位過去なので携帯電話もインターネットも利用されていませんし、何よりもエピローグで幼い真賀田四季が登場する事で解答となっていますね。それにしても、このシリーズにも真賀田四季の影響が間接的ながら色濃く現れているとは・・・。ここら辺は「四季」で更に掘り下げられる事を期待したいですね。今思い付く限りでは、こんな所ですね~。ともかく、こうやって考えてみると「S&M」シリーズから多数の伏線を張っている事が分かります。小説に限らず、後付で無理矢理に設定を追加される作品がありますが、それに比べると森作品は驚異的な広い視点を有していると言えますね。「四季」や続刊の「G」シリーズでは、どんな全景を魅せてくれるのか楽しみですよ♪
2006年03月09日
コメント(0)
全66件 (66件中 1-50件目)