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ついに、習慣性流産に対する着床前診断が認められる方向になりましたね。ただ、やはり、どこの施設も自由に実施してよいというわけではなく、特定の施設にしか認められないということには違いないでしょう。 せっかく認められつつある、習慣性流産に関する着床前診断なんですが、現実的なその有用性については、ヨーロッパ等では、すでに疑問符がつき始めています(苦笑)。 たとえば、習慣性流産を引き起こす原因が、染色体異常であれば、もちろん、正常胚が得られる確率は少なくなります。 そうなると、体外受精の際には、“染色体異常がないという条件を満たした上で”、さらに、“良好胚を選んでいくという”、二重の基準が出てきます。このように、厳しい二重の基準をかけていくと、当たり前の話ですが、せっかく採卵・受精して、形態の良い胚であっても移植できない場合が頻発するのではないかと思われます。 もちろん、この検査の精度が、かなり高いものであれば、染色体異常という診断が出た以上、移植しても本来の目的を果たせないわけですから、思い切ってキャンセルしたら良いのですが、今の診断技術では、“検査ミスの発生”も否定できず、診断・胚移植キャンセル後、「良好胚だし、移植したほうが良かったのかな?」という疑念を果たしてぬぐいきれるのかということにもなりますね。 それと、これを実施するにあたり、一番重要なポイントは金額面です。着床前診断を実施するには、おそらくかなりの検査費用がかかると予想されます。 欧米では検査一回あたり50万から100万円くらいだったと思いますが、採卵・着床前診断をして、多大な金額を投資しながら、医師から「今回は、残念ながら移植するに値する胚が得られませんでした。ただ、着床前診断に関する費用はかかりましたのでお支払いよろしくお願いいたします」といって、移植もしないのに料金が50万以上、上乗せされてしまうという光景も思い浮かびますね。 なおかつ、「本当に、妊娠率が上がるのか?」という疑問もあります。たとえば、検査後、染色体異常の無い、良好胚が得られたとしましょう。ですが、その良好胚から、大事な大事な割球あるいは細胞をすでに取り出したわけですから、胚の品質をある程度落としたということにもなるんですね(苦笑)。「もし、実施していなかったら、着床していたかも?」なんてことにもなりかねないです(苦笑)。 いろいろ考えると、これは、本当に難しい問題なんです。もちろん、私も、技術自体はすばらしいと思いますし、診断技術の向上を切に願っているのですが、今の段階では、金額がべらぼうに高い割りに、実用性に乏しいような気がします。 もちろん、習慣性流産というのは、患者様にはとてつもないストレスがかかっていますので、“移植しないから流産もしない”ということだけで有用なのかもしれません。 ですが、やはり、高額な検査費用をお支払いいただいたあとに、移植ができないというのもかなりのストレスになりえるような気もします。 うーん、本当になんとかならないものでしょうかね。せめて、金額がもっと安ければ、絶対有益なんでしょうけどね。そういうわけにもいかないでしょうし…
2006年02月23日
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不妊治療に用いられる基本的な検査の一つです。性交渉を持った後、子宮頚管粘液の一部を調べ、精子数、運動性などを評価します。これは、出来るだけ排卵前に行うほうが良いと思います。というのは、排卵前でないと、子宮頚管粘液があまり出ていませんし、きちんと評価できませんからね。 あと、この検査自体の精度は、あまり高いとはいえないです。検査結果がすごく悪くても、その周期に自然妊娠していた方がちらほらいますからね。一つの目安と考えたほうがいいですし、一度の検査だけで判断するのは難しいのかも知れませんね。
2006年02月20日
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先日PCOについて、グリコランやその類の薬が効くかどうか、ご質問がありました。私の個人的な感想をいいますと、PCOあるいはPCO類似タイプ“全員に”このような薬は必要ないと思います。 私どもも、PCOやPCOタイプの方を治療することが多いのですが、PCOだからといって、全員が卵や胚の質が悪いわけではないですからね。程度の問題だと思います。 ただ、PCOやPCOタイプの患者様の中には、毎回毎回、胚の質が悪い方がいるのも事実です。このような方には、確かに、一度、上記の薬を試しても良いのでは?と思うことがありますね。それと、使うときには、副作用等、よくDrと相談してくださいね。
2006年02月16日
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これは、LHRH(LH、FSHを放出させるホルモン)を筋肉注射あるいは静脈注射して、注射前、注射30分後、注射60分後にLH、FSHを測定して、ホルモン産生能力などを見るテストです。 ここで、LHの値が高すぎたりすると、PCO(多のう胞性卵巣)などが疑われます。
2006年02月13日
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以前、お話したことがありますが、もう一度、おさらいしておきましょう。顕微授精といえど、実は、100%受精するわけではありません。私どもの施設では、受精率は約70-80%です。 残りの未受精卵の内訳は、10%-20%ほどは、ガラスピペットの刺激によりつぶれてしまいますし、同様に、精子がはいったにも関わらず、受精しない卵が10-20%ほどあります。 この数字をみなさんよく頭にいれておいてくださいね。もちろん、実際の臨床現場では、この数字から、少しくらいは外れることはあります。あくまで目安と思ってください。
2006年02月09日
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最近、病院でもISOを取得したところが増えてきました。これは、企業(病院も含まれます)の管理システムや、仕事を遂行する上でのシステムを客観的に評価したものだと思ってください。 例えば、病院なら、薬を出す必要がありますよね?その品質管理にどのようなシステムを採用して、品質保持に努めているかということを評価することが出来るということになります。また、病院では、患者様の取り違えなどが起きないように、どのようなシステムを用いているかということなども評価できます。皆さんは、医療技術自体を評価したものだと思われるかもしれませんが、どちらかというと、システム重視の評価基準でしょうかね。 でも、これは非常に重要ですよ。私どもも早くISOを取りたいのですが、これは、結局、たくさんの書類を提出することと、お金の問題なんですよね。今現在、良いシステムがあっても、それをすべて書類に書いて、莫大な審査費用がかかるということなんですね(苦笑)。はやくしないと駄目なんですが。ついつい日常の業務に追われてしまい…
2006年02月06日
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精液というのは、射出後、20-30分後に、液状化してきます。この液化が不良ですと、精液中の精子が精液から抜け出られず、自然妊娠が成立しにくいとの話があります。 まあ、これは本当かどうかは分かりませんが、確かに、精液全体がいつまでたっても、ゼリー状に固まったままの方を時折お見かけしますね。 でも、こういった方は、すぐ体外受精ではなく、人工授精でうまくいくこともありますよ。精液を、培養液で置き換えたら済む話ですから。 それと、確か、泌尿器科的に、このような場合、飲み薬で対応できたような気がします。うろおぼえなので、泌尿器対応の話は間違ってるかもしれません。まちがってたらすみません。
2006年02月01日
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