乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2007.09.01
XML
カテゴリ: 教育・子育て

 以前、NHK教育テレビで、そうお話しされている苅谷教授を見かけて、
 とても興味深い主張だと思っていた頃、偶然、本屋さんで見つけたのがこの本。
 ジャーナリストの増田さんとの共著になっています。

 しかし、このお二人、結構持っている考えに違いが見られ、
 よくぞ、共著での出版にまで、こぎ着けられたなと、ある意味感心。
 全体的には、苅谷教授の主張に、
 増田さんが、少しずつ歩み寄っていったというところか。

ポジティブリストとネガティブリストの話は、とても分かりやすい。

「それは、やった方がいいな!」が積み重なり、
「やらなければならない」ことだらけになって、
パニック状態に陥っているのが、現在の学校現場。

「マクドナルドのシェフの悲鳴」は、まさに言い得て妙。
これまで、分業で自分のパートを専門に担ってきた調理人に、
いきなり高級フランス料理店の味を要求されてもねぇ……。
しかも、子どもたち一人一人の要求に合わせてなんて……。

普通に考えれば、とても無理だと気付きそうなもの。
ところが、それと同じことを、強引に進めようとしたのが「総合的な学習」。
次回の指導要領改訂では、その時数削減が決まったようですが、
存続することは間違いないようなので、この状況は、放ってはおけない。



  十分なお金も、人の手当も、時間も、専門的な訓練も与えられていないのに、
  実に多様な問題の原因として、教育がバッシングされる。
  実力以上の過剰な期待をかけていることに、多くの人たちは、
  気づかないか、気づいてもそのことを忘れているのか、
  いずれにしても、期待が裏切られるたびに、

  (中略)
  子どもや若者の問題が起きるたびに、それらを解決する魔法の杖として、
  学校や教師に期待がかけられ、「ポジティブリスト」を増やしてきたのである。
  どの程度の期待が、身の丈に合っているのか。
  こういうことに目を向けないまま、期待のリストばかり増やして、
  そのパフォーマンスを評価しようとする。
  これでは学校や教師は疲れ切ってしまう。

   ***

本著で興味深いのは、他国と比較しながら、
日本の教育の実態について論じているところ。
マスコミ等を通じて伝わってくる情報は、
「フィンランドの教育は素晴らしく、それ故、PISAでも優れた結果が出ている。
 それに比べて、日本の教育は、ここもあそこもダメ!ダメ!ダメ!」という感じ。

でも、本著を読んで、双方の長所・欠点を総合的にきちんと眺めてみると、
日本の教育って、そうそう「ダメ、ダメ」ばかりじゃない様子。
日本の保護者の皆さんに、二つの国の教育システム・学校のあり方を並べて、
「どっちに、しますか?」って尋ねたら、
きっと、日本の方をとる人が、大多数だと、私は思いました。

あと、「日本の教育制度は絶対評価の厳しさを無視している」も秀逸。
とりあえず、私が最近読んだ書籍の中では、本著は絶品。
他の方が、なぜかあまり語らないけれど、
教育のあり方を考える際、根幹となるような、とても重要な提言が満載です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.09.01 17:53:40 コメントを書く
[教育・子育て] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: