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知っておきたい落語の知識に加え、 落語に関連する日本の文化や伝統芸能も学べる一冊。 著者は慶応義塾大学経済学部卒業後、ワコールで3年勤務してから、 1991年に立川談志に入門、2005年に真打に昇進した立川談慶さん。 本著の基となった 『ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語』が、 2020年1月に発売されて重版を重ねる中、新型コロナウイルスが蔓延し落語の仕事は激減。 奥様の一言で、たっぷりできた時間を使って5年間に十数冊の本を出版したことが、 『文庫版のための「あとがき」~どっこい生きてる~』に記されています。本編では、「上方落語」と「江戸落語」の違い、現代落語界の4つの派閥、落語家と歌舞伎役者の名前、落語の代表的な登場人物、落語家の出世階級など、興味深い内容を丁寧に説明してくれると共に、名作古典落語や落語界のレジェンド、落語以外の日本の伝統芸能についても教えてくれています。
2026.03.29
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前巻発行が2019年09月。 そして「小説 野生時代」2025年1月号から 同年11月・12月合併号に連載されたものを 加筆修正して文庫化したのがシリーズ第7弾の本著。 著者の言葉通りの堂々復活。 ***神泉大学学長・大泉に「山猫を継ぐ者」から1億ドルを要求するメールが届く。大学保有サーバーをランサムウェアで押さえ、要求をのまないと悪行を白日の下に晒すという。同大学の学生・坂本壮馬と真生は、渡辺航から怪しげなバイトを持ち掛けられる。壮馬の恋人・優里亜は薬学部の学生だったが、違法薬物の過剰摂取で亡くなっていた。壮馬は即答で断るが、真生は募集企業名が「シャンマオ(山猫)」と知り話を聞きに行くことに。真生は「山猫を継ぐ者」に捕らえられてしまうが、その時音程もリズムもめちゃくちゃな歌が…さらに、新米刑事・鷺沼正太郎、烏野エレノア警視、組織犯罪対策課班長・石丸警部らも加わり、何が真実で何が虚偽なのか、誰が味方で誰が敵なのか、事態は混沌としていく。しかし、大学が麻薬カルテルの中枢で、医学部研究棟でフェンニタル系の違法薬物を精製・販売、その全ての黒幕が、元警視庁副総監で副学長の窪田だったことが明らかになる。そして、金庫室には、窪田と学長秘書・逸木の二人と、次のカードが残されていた。 <この二人は警察諸君へのプレゼントだ。 感謝は必要ない。報酬として金庫の中身を全て頂いた。後日、壮馬と真生は、口髭を生やしたマスターがいるバー【LYNX】で、ジャックダニエルを飲みながら、「山猫を継ぐ者」について語り合う。 ***見事な復活劇。暫くは、またお話が続いていきそうですね。エレノアと鷺沼のコンビは、これからもちょくちょく顔を出しそう。犬井は、今回は名前だけの登場ですが、次回は?
2026.03.29
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朝ドラ「ばけばけ」も本編は昨日最終回を迎えましたが、 『セツと八雲』に続いて、ようやく本著も読み終えることが出来ました。 朝ドラ本編では、ヘブンとトキ夫妻に神戸は完全スルーされてしまいましたが、 スピンオフでは、庄田とサワ夫妻は神戸にやって来るのでしょうか? 巻末「訳者あとがき」によると、 『知られぬ日本の面影』は上・下2巻の700頁超の大作で、 収録作品は「序文」を含め27編にも及ぶとのこと。 本著は、その中からハーンの文学世界と日本理解のエッセンスがよりよく伝わって来る 選りすぐりの11編を掲載したものだそうです。 *** 宮司が手を振った。 その途端に、急に大広間の奥手から、不思議な音楽が湧き起こる。 太鼓と竹笛の音だ。 振り向くと、三人の楽人が畳に座っている。 そばに若い娘もいる。 宮司がまた合図を送ると、その娘が立ち上がる。 裸足で、雪のように純白の装束に身を包んだ娘は、神に仕える処女、巫女である。 白衣の裾からは、深紅の絹袴がちらりとのぞいている。 彼女は、大広間の中央にある小さな台に向かって、歩みを進める。 台上には、鈴をぶら下げた木の枝のような変わった道具が置いてある。 これを両手に取り、これまで見たこともない神の舞を披露し始めた。(p.145)私が本著の中で最も心に残った「巫女舞」の描写冒頭部ですが、本当に素晴らしい。これ以外にも、盆踊りの描写など、人々の様子がまざまざと目に浮かんできます。また、風景描写も秀逸で、日本海や大山、波止場、田舎道、街並み、庭園等々、これらも一つ一つ、その情景がしっかりと目の前に浮かび上がってきます。さらに、神社仏閣、学校、花鳥風月、虫の音、伝承についても詳細に記述しており、仏教、神道を始め、日本文化への造詣の深さには驚かされます。 これは、朝ドラのヘブンからは感じ取ることの出来なかったことで、本著を読まなければ、小泉八雲という人物をずっと誤解したままだったかもしれません。そして、本著を通じて明治時代の日本とそこに生きた人々の生活を知ることが出来ました。当時の人たちにとっては、スマホやSNS、AIなど想像すら出来ないものでしょうが、変わらないもの、ずっと続いてきているものも確かにあります。本著に描かれているのは、たかだか130~140年前の日本なのです。
2026.03.28
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「静おばあちゃん」シリーズの第2弾。 前回のお話から時を遡り、高円寺静が80歳の頃のお話。 東京高裁の判事を定年を1年残して退官し16年が経った静かでしたが、 各地の法科大学院の臨時講師や講演に明け暮れる日々を過ごしていました。 そして、名古屋法科大学創立50周年の記念講演で30分が経過した頃、 「あんたの講話は面白うないな」と、聴講席最前列の車椅子の老人が声を上げました。 その人物は不動産会社<香月地所>代表取締役で商工会議所会頭の香月玄太郎。 地元の名士で警察等にも顔が利く曲者、それが何の因果か数々の事件に共に関わることに。 ***第1話 二人で探偵を講演終了後の立食パーティー中、静と玄太郎が揉める中、中庭のモニュメントが爆破される。それは、彫刻家・櫛尾奈津彦が大学の補修全般を請け負う寺坂建設の発注で5年前に完成した。櫛尾はその台座部分に埋められていたが、一昨日から昨日にかけて窒息死していたと分かる。静と玄太郎は、モニュメントの発注書と櫛尾の同業者の証言から真犯人へと辿り着く。第2話 鳩の中の猫市民団体主催のセミナー講師を務めた静は、その終了後受講した男から詐欺被害の相談を受ける。 男は公民会で開かれた説明会に出席し未公開株を購入したが、1ヶ月足らずで企業は倒産した。公民館で別の説明会が開かれ、前回同様小酒井が講師を務めるが、密室の控室で首を絞められる。玄太郎と静はゴム紐を使って控室の外から犯行を再現して見せ、犯人を追い詰める。第3話 邪悪の家貸コンテナ業を営む丸亀国彦が、父親・昭三の盗癖について玄太郎に相談する。その後、昭三が万引きで警察で取り調べを受けると、玄太郎が見受け引き取り人、静は弁護人として事情聴取に同席、その後昼食を共にするが、昭三は認知症を患っている様子。さらに家では、外側から鍵を掛けられるようにした部屋からコンテナの中に盗品を運ぶのだった。第4話 菅田荘の怪事件静の高等女学校時代の同級生で菅田荘に住む清水美千代とその夫が、一酸化炭素中毒で死亡する。が、近隣の並木町でも立て続けにガス漏れ警報器が鳴動、香月地所の施工ミスが疑われる事態に。すると、玄太郎は切削機とショベルカーで道路のアスファルトを剥がしその原因を突き止める。静は美千代の甥・颯太に、その原因と菅田荘の一酸化炭素中毒との関連について話し始める。第5話 白昼の悪童建設中のビル屋上クレーンから鉄骨が落下、直撃したベトナム人作業員・グエンが即死した。玄太郎はその遺体の臍の真下に横10cm程の縫合痕を見つけ、解剖させると手術痕跡が無かった。そして、先月名古屋港埠頭で溺死したベトナム人・ホアンにも下腹部に縫合痕があったと判明。玄太郎は金村社長と対峙して悪事の全貌を把握すると、人工知能建機で金村邸に乗り付ける。 ***巻末解説によると、玄太郎は『さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿』に登場し、本作はその後のお話とのこと。そして、本作はさらに『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』へと繋がっていきます。関連作が多数あって、どんどんその世界が広がっていきますね。
2026.03.28
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『あきない世傳金と銀』を読み終え、 次に読む髙田郁さんの作品として選んだのが『みをつくし料理帖』第1弾の本書。 本書については、いつもより少し丁寧めに一話ごとに記事を書いていきました。 バラバラのままでは読み返すのも大変なので、一つにまとめておきます。 ***狐のご祝儀―ぴりから鰹田麩八朔の雪―ひんやり心太初星―とろとろ茶碗蒸し夜半の梅―ほっこり酒粕汁 ***読み始めた時には、『あきない世傳金と銀』に比べると、まだまだ若さが感じられるなと思いながら文字を追っていましたが、しばらくすると、お話の流れにどっぷりとはまってしまい、夢中でページを捲っていました。流石は髙田さん! 「巻末付録 澪の料理帖」のレシピも嬉しい限りです。
2026.03.22
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『有罪、とAIは告げた』に登場する東京地裁刑事部の高円寺円判事補と、 円の交際相手で警視庁司法警察員警部補の葛城公彦が登場する 「静おばあちゃん」シリーズの第1弾。 円は大学生、葛城も巡査部長で、二人は出会って1ヶ月とういう時期のお話。 何と、警視庁捜査一課・犬養隼人も葛城の5歳年上の先輩として登場します! ***第1話 静おばあちゃんの知恵連休明けの5月6日未明、横浜港埠頭コンテナターミナル近くの裏路地で、神奈川県警組織犯罪対策課長・久世達也(38)が、警察の用いる拳銃で至近距離から撃たれた。弾丸は鎖骨下から進入、胸骨を破壊後心臓を貫通し、各器官を潰した末に腰部に留まって即死。弾頭に刻まれた線条痕から、銃の持ち主である組対課長補佐・椿山道雄(34)が逮捕された。神奈川県警は、かねてより暴力団・宏龍会と癒着を噂されていたが、警視庁からやって来た椿山が、赴任早々宏龍会のNo.4とNo.5を検挙する。宏龍会は、椿山を牽制するべく久世に圧力をかけ、県警で四面楚歌の状況に追い込んでいた。葛城は、無実を訴える元上司・椿山を救うべく、円の助けを受けながら、線条痕の刻まれた弾頭を用い、椿山を犯人に仕立て上げた人物へと辿り着く。第2話 静おばあちゃんの童心両親を電車事故で失った朝倉美緒(19)は、母方の祖母で資産家の喜美代の養女になっていた午後1時10分、美緒が祖母宅に着くと、玄関先では生協の配達員が10分間立ち往生していた。チャイムを押しても返事がないと言うので、美緒が合鍵で開錠すると喜美代は居間で死んでいた。後頭部を花瓶で殴打されてのことで、死亡推定時刻は午前10時から午後1時までの間だった。が、美緒だけでなく伯父・健郎、伯母・洋絵夫婦とその息子・雄治にもアリバイがあった。喜美代は殺害された日、トレードマークのつば広帽子を被り、銀座界隈をあちこち巡っていた。家を出たのが10時、最初の目撃が11時、最後の目撃が11時50分、帰宅は早くて12時50分。そして、殺害現場に残された雑誌は、十数ページが破り取られていた。これらの事実から、葛城は関係者たちを前に、真相を解き明かしていく。第3話 静おばあちゃんの不信<至福の園>に入信した釘宮亜澄は、その熱心さから他の7人の世話係と共に祈禱所の中にいた。そこには、教祖・総領龍人(45)が横たわっていたが、その妻・弓子に促され、教祖の傍へ。その手首に親指の腹を当てても脈拍はなく、瞳孔は開き 胸板に耳を当てても鼓動は聞こえない。が、一旦外に出て師父復活の儀を終え、再度祈禱所に入ると教祖は紫の作務衣ごと消えていた。葛城は、警視庁警備部長・釘宮の一人娘・亜澄奪還のため<至福の園>へ潜入捜査を命じられる。さらに、円も単身潜入、亜澄との接触に成功すると、その目前でトリックを再現して見せる。それは、レーシングスーツ専用のプロテクター、ピンポン玉、散瞳薬を用いたもの。しかし、その様子を弓子と広報部長・鷹司兵堂に見られてしまい、絶体絶命の危機に……第4話 静おばあちゃんの醜聞来年春の竣工を目指し工事中の新名所東京スーパータワーは、高さ634mの世界一の電波塔。そのタワークレーン運転席で、須見田が苦悶の表情を浮かべ上半身がカメラに被さった。第4班監督・土岐亮平が駆け付けると、須見田の腹には大型カッターナイフが刺さっており、カッターナイフには、もう1機のタワークレーンを運転をしていたパウロの指紋が付着していた。葛城は本所署強行犯係・三枝と共に捜査に当たるが、三枝の結論ありきの姿勢に危うさを感じる。葛城が供述調書を提出しようとする三枝を食い止める中、円が犬養と共に本所署に現れる。円が届けたのは、死体検案書と鑑識報告の追加分で、須見田は一酸化炭素中毒で昏倒しており、それを引き起こしたファンヒーター灯油タンクへの劣化灯油注入は、パウロには不可能だった。 ***日本で二十番目の女性裁判官・静は、一審で死刑判決が出た裁判の二審で高裁裁判長を務め、一審支持の死刑判決を下すと、弁護側上告は棄却され死刑確定、被告は収監後刑務所で首を括る。その1年後、別の事件の被疑者がその事件の犯行を自供、静はマスコミに醜聞を書き立てられる。世間から大いに叩かれる中、静は無実の男性に謝罪すべく、二十数年前に退官した。円が中学2年生の時、一緒に歩いていた両親が警察官・三枝光範が運転する車に轢かれ死亡。 その際、円は車の運転者と言葉を交わし、酒の匂いを感じるが、検査で飲酒の事実は認められず。さらに三人が歩道をはみ出していたとして、三枝は過失致死で執行猶予付きの懲役2年5カ月に。 事故後、円は祖母に引き取られ、滝沢から高円寺に姓を変えて育てられた。そして今回、三枝と対面することになった円は、三枝はあの時の運転者ではないと感じる。第5話 静おばあちゃんの秘密2月10日午後11時、ホテル17階のスイートルームから乾いた銃声が聞こえた。同じフロアには、ドアを開け放った各自の部屋でルームサービス到着を待っていた3人の護衛官、フロント係と内線でやり取りをしていた大統領夫人、警視庁の藤堂と打合せ中の護衛隊長がいた。護衛隊長が客室係の持っていた合鍵でドアを開けると、国賓の大統領が額を撃たれ倒れており、ベッド近くの床には拳銃が、ベッドの上には携帯電話が残されていた。暗殺事件を担当することになった葛城は、円に会った際、両親が亡くなった事故について、車を運転していたのは三枝ではなく、彼はその所有者を庇っているのではないかと告げる。そして後日、暗殺事件関係者を集めた場で円が事件を再現して見せ、この一件は落着。さらに、自動車事故関係者を高円寺家に集めると、遂に静がその姿を現したのだった…… ***ミステリー評論家・佳多山大地さんによる巻末「解説 祖母は何でも知っている」にあるように、お話の最後は、誰も思いもよらないまさかの展開で幕を閉じることになります。そして、七里さんの『テミスの剣』は、本書第4話に出て来た冤罪事件を扱った作品とのこと。こちらも、いずれ読ませてもらうことになるでしょう。
2026.03.22
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タイトルからイメージした内容とは随分異なり、その何歩も先を行く一冊でした。 読書前は、「論破という病」に侵された現状について分析・考察したうえで、 最終的に将来に向けての自論を語るという流れの一冊を予想していたのですが、 実際には、紙幅の大半を”将来に向けて”を語ることに費やしています。 副題は『「分断の時代」の日本人の使命』。 著者は経営コンサルタント兼思想家の倉本圭造さん。 ***20世紀型の「論破という病」に毒された状態では、現状認識自体が「自分たち善人と悪のあいつらとのたたかい」になってしまい、複雑な現象を過剰に単純化した二項対立でしか理解できなくなってしまうと著者は述べ、党派的な「敵」ではなく、問題自体と向き合うことの必要性を説いていきます。例えば、アベノミクスの実績について、野党支持者と与党支持者の見ている世界は異なるが、双方共に現実であり、同じものでも見る角度が違えば違って見えるとした上で、次のように述べます。 ・アベノミクスがなぜあの当時の日本には必要だったのかをフェアに理解する ・結果として今はどういう課題が立ち現れてきているのかも理解する ・アベノミクスを必要としていた事情への手当てをした上で、 どうすればその先の課題を解決できるのか考える ……という「メタ正義的」姿勢で、 党派的なあの「敵」ではなく、問題自体と向き合うことが必要です。 現状認識の時点で「20世紀型の論破芸」になっていたら、 その先のメタ正義的な解決など作り出しようがないということなのです。(p.78)「メタ正義感覚」は、相手が持つ正義も自分が持つ正義も、両方を尊重する世界観で、「ただ足して2で割った妥協策」ではなく、「自分的にOKな方法で、相手の正義の存在意義を尊重するにはどうすればいいか?」を考えるのコツだと述べています。このように、「メタ正義的」姿勢で問題自体と向き合うことの必要性、重要性について、全編に渡って丁寧に力強く述べられている本著は、これからの時代を、実際にどのように生き抜いていくかを考える時、とても大きな示唆を与えてくれる一冊になっています。
2026.03.20
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最後のお話の冒頭は、連日大繁盛で賑わうつる家に、 夜になって吉原翁屋の料理番・又次が訪れるところから始まります。 「とろとろ茶碗蒸し」が売り切れてしまったため、澪が上方を偲ぶものを作ると、 又次は、料理の届け先が翁屋のあさひ太夫だということを明かしたのでした。 ***つる家の近くに「登龍楼」が新しく店を開き、茶碗蒸しを出すようになると、客足が鈍る。芳が「登龍楼」にそれを食べに行くと、合わせ出汁が用いられていたことで激昂、板場で板長を猿真似呼ばわりすると、板場衆らに乱暴に叩き出されてしまう。その後、客足は回復の兆しを見せたものの、地廻りと思しき連中が店の前をうろつき始め、それに対し、又次が物申してくれたものの、付け火により店は焼けてしまう。後日、又次があさひ太夫への弁当を作って欲しいと訪れるが、持参された弁当箱の蓋を開けると、そこには小判十両と共に「雲外蒼天」の四文字だけが記された文が入っていた。あさひ太夫の正体が野江であると思い至った澪は、元旦から屋台見世を出し酒粕汁を売ることに。屋台見世は初日から大繁盛となるが、またしても「登龍楼」が酒粕汁を商い始める。その後、正気を取り戻した種市が、澪に蓄銭を差し出し、別の場所で店を再開して欲しいと頼む。やがて、酒粕汁はつる家勝利との評価が定まると、また地廻りが屋台見世の周りをうろつき始め、澪は薄闇の中で争う男二人を見かけることになるが、次の言葉は小松原が発したものだった。「これ以上、あの店に構うな。土圭の間の小野寺がそう言っていた、と采女に伝えよ」後日、店を訪れた又次に、澪が酒粕汁の汁を詰めた徳利と具を入れた弁当箱を手渡した際、弁当箱の上に置いた袱紗の中には、四両と「旭日 昇天さま 感謝」と綴った文を入れていた。 ***これで、「あさひ太夫」と「野江」が同一人物であることは、ほぼ確定しました。また、小野寺の言葉の中の「采女」とは、登龍楼店主・采女(うねめ)宗馬のこと。『あきない世傳金と銀』で言うと、音羽屋忠兵衛に当たる人物でしょうか。そして、「土圭の間の小野寺」が小松原の正体なのでしょうが、一体何者?
2026.03.15
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さて3つ目のお話も、江戸と上方の違いが焦点に。 江戸では、初夏の初鰹は持てはやされるのに、秋の戻り鰹は見向きもされません。 大坂ではむしろ脂の乗った戻り鰹が好まれ、澪もそちらを好んでいたことから、 猫跨ぎと呼ばれた戻り鰹を、棒手振りから信じがたいほどの安値で買い付けます。 ***腰の具合が悪く、蕎麦打ちが続けられなくなった種市は、澪に雇われ店主になってくれと頼む。澪は、汁物・旬のお菜・炊き込みご飯の三品を日替わりで出すが、2日間客は来なかった。そこで、戻り鰹で作った鰹飯を俵型に握り、「はてなの飯」として道行く人に無料で振る舞う。すると、味見をした人々が連なって暖簾を潜り始め、以後、鰹飯は飛ぶように売れ始めた。しかし、その夜現れた小松原は、豆腐と菊花の澄まし汁を口にすると、「料理の基本がなっていない」と、厳しい言葉で切り捨てる。芳の助言で、小松原が出汁について指摘していると気付いた澪は、日本橋「登龍楼」に足を運ぶ。そこで、吸い物ひと椀を注文した後、鰹節商に立ち寄って手代の青年から使い方を教えてもらう。さらに、源斉の一言から昆布出汁と鰹出汁の旨みを合わせることを思いつく。合わせ出汁を完成させた澪は、それで大坂風茶碗蒸しを作り、鰹飯の注文客に一斉に振る舞う。そして、翌日から「とろとろ茶碗蒸し」を商うようになると、客が途切れることがなくなる。後日、吉原・翁屋の料理番・又次から、ある人のためにと持ち帰り用の茶碗蒸し作りを頼まれ、さらに、その人への土産話も請われた澪は、新町廓の足洗の井戸での出来事を話す。以後、持ち帰り用の茶碗蒸しが大評判を呼び、飛ぶように売れ、他店が真似しても全く及ばない。そして、師走最初の日、例年浅草の版元が売り出す料理屋の番付表には、大関・登龍楼の横、関脇の欄に「神田御台所町つる家とろとろ茶碗蒸し」と書かれていた。 ***種市の腰の具合が悪くなったのには、江戸の流し台の位置が低いことが関係していそうでした。その流し台の位置を立ち仕事に合わせ変えてくれたのが、澪の向かいに住む大工の伊佐三。その妻・おりょうは、つる家が忙しい時には長屋のおかみさんたちと一緒に手伝ってくれます。そして、夫婦は火事で身寄りがなくなり、あまり口がきけない太一を引き取って育てています。
2026.03.15
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さて、2つめのお話は、本著タイトルにもなっている『八朔の雪』。 八月朔日、通称「八朔」は、吉原の遊女が白無垢姿で客を迎える紋日で、 趣向を凝らした「俄」という見せものを見に江戸中から見物客が押し掛けます。 舞台上で踊る白装束に狐面の七人の女たちは、各見世の最高位の遊女たちでした。 ***吉原の「俄」見物に種市、源斉と出かけた澪は通行証を紛失、大門脇の会所に連行されるが、源斉の患者である翁屋楼主・伝右衛門の口添えで、一緒に連行されていた老女と共に解放される。その老婆の好意で、三人は掛け茶屋で心太を食べることになるが、澪は上方と江戸の違いに驚き、幼馴染の唐高麗物屋「淡路屋」末娘・野江との新町廓『足洗の井戸』での出来事を思い出す。その時出会った水原東西という易者が、野江を天下取りの『旭日晴天』の相、澪を艱難辛苦に耐え精進を重ねれば、澄んだ青い空を望むことが出来る『雲外蒼天』の相と占う。8歳の澪の目前で両親が濁流に飲まれた時、淡路屋も店ごと流され、誰一人助からなかったが、野江は親戚と名乗る人に引き取られたという噂もあった。一人残された澪は町を彷徨い、屋台見世で穴子の押し寿司に手を伸ばすと、店主に足蹴にされる。それを止め、店に連れ帰り重湯を食べさせ、両親の行方を探してくれたのが芳と嘉兵衛だった。父・伊助が作った漆塗りの箸を天満一兆庵でお客に出していた縁で、澪はここで奉公する。料理の味が突然落ちた時、澪が店の井戸の水質の変化に気付くと、嘉兵衛は澪を板場に入れた。が、板場に入って5年、本格的修業を始めようという時に隣家からの貰い火で一兆庵は焼失する。澪が賄いで天草から作った磯の香豊かな心太を、種市が十食限定で出すと瞬く間に売り切れる。種市は、心太を8月15日まで出し続け、最終日には客の要望に応えいつもより数多く提供した。その夜、最後の客を送り出した後、澪と源斉は床几に座り、月を見ながら心太を食べる。その際、源斉は酢醤油ではなく「唐三盆」という真っ白な砂糖をさらさらと降りかけた。 ***透明な心太の上に乗った白い砂糖が、白い月の光に照らされ雪のように映った時、隣で飲んでいた種市が、こんな風に言います。「こいつはまるで雪ですね、日にちこそずれちまったが、まさに『八朔の雪』だ」因みに、八月朔日に吉原の遊女たちが白無垢を着ている情景を『八朔の雪』と言います。
2026.03.15
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髙田郁さんの『あきない世傳金と銀』を読み終えたので、 次は『みをつくし料理帖』を読むことに。 そのシリーズ第1弾が『八朔の雪』。 この巻はシリーズのベースとなるものなので、お話を一つ一つまとめておきます。 ***享和2(1802)年7月1日、長雨で淀川が決壊、塗師の父・伊助と母・わかを濁流に奪われた澪。その後、大阪でも名の知れた料理屋「天満一兆庵」に女衆として奉公することに。主人・嘉兵衛は女将・芳の反対を押し切って澪を板場に入れ、仕事を仕込む。そして、店が火事で焼けてしまうと、芳と澪の3人で息子の佐兵衛を頼り江戸店へと向かった。しかし、佐兵衛は吉原通いに明け暮れ莫大な借財を負い、江戸店を手放して消息を絶っていた。嘉兵衛は心労で寿命を縮め、江戸に再び暖簾を掲げることを澪に託し、宿の一室で息を引き取る。澪は芳と共に神田金沢町の長屋に住み始め、雑草が生い茂り朽ち果てた「化け物稲荷」を発見、周囲4か所の辻番に相談しても埒が明かず、働きに出る前に早朝から昼まで毎日通い手入れする。その様子を見ていた神田明神町下御台所町の蕎麦屋「つる家」店主・種市は、握り飯を差し入れ、一人娘・つるの祥月命日に出会った澪に、自分の店で働いてくれないかと声をかける。澪が作った深川牡蠣を使った白味噌の土手鍋や時雨煮は、江戸の客の好みには合わなかったため、稲荷で出会った神田旅籠町の医師・永田源斉の助言で、塩けが強く味の濃いものを作るように。しかし、常連客の小松原は、他の客に好評だった帆立貝の焼き物を口にすると、甘い白味噌の鍋や色白の牡蠣の時雨煮が恋しくなると言い放つ。安くて美味しく、店を出ても楽しんでもらえるものをと、鰹節の出汁がらを使い鰹田麩を作ると、小松原はその小鉢の中に七色唐辛子を振り入れてみせ、そこに澪がさらに工夫を加える。こうして完成した「ぴりから鰹田麩」は、巷の評判となった。 ***「化け物稲荷」には、一体の神狐がありましたが、耳が欠け、尾が折れ、苔むして満身創痍。しかし、その瞳が懐かしい友・野江のものにそっくりだったことから、澪は何とかしたい、何とかせねばと、お参り出来るよう祠まで道を作り始めたのです。そして、ここが種市や源斉、小松原と結びつくきっかけの場所となったのでした。
2026.03.15
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2013年1月、6年生の息子さんが通う小学校でPTA会長を務めていた今関さん。 会長職もこれが3年目で、少なからず改革も進めてきていたとのこと。 一方、3年生の娘さんが通う中学校では、年末に教頭先生が急逝、 3学期から教育委員会に勤務していた福本先生が新教頭として赴任しました。 そして4月、息子さんが中学校に入学すると、今関さんはそのPTA副会長に。 1学期末の個人懇談会でアンケートを実施すると、2学期には来年度の方針を決定、 組織の見直しを図り、その実施に向けて着々と準備を進めていかれました。 2014年4月には福本先生が新校長となり、役員なら誰でも参加できる運営委員会もスタート。息子さんが3年生となった2015年には、今関さんがPTA会長に就任、PTA改革を検証しながら不具合を修正し、しっかりと軌道に乗せていかれました。一方、福本先生は2016年には教育委員会事務局に異動となり、2017年には校長として2校目の中学校に赴任、そこでもPTA改革に努められました。 ***PTAの在り方が問題となっていた当時、他校に先立ち改革を進めていかれた様子が、PTA会長と校長という二つの立場から詳しく記されています。現在、PTAに関わっている方たちにとっては、大いに参考になると思いますし、かつてPTAの活動に関わったことがある方なら、懐かしさを感じることでしょう。なお、神戸市教育委員会事務局が行った令和7年6月の調査では、(1)学校行事の支援や会議などの回数・人数のスリム化に取り組んでいるPTA等が多い。(2)すぐーるを有効利用している学校が多い。(3)全学校園のうち、PTA等の組織がある学校園は約79%。 組織のない学校園においても学校行事の都度、 ボランティアを募集するなどして活動をしているところがある。※「すぐーる」は、令和3年4月より神戸市教育委員会が全学校園に導入している連絡ツール。 主な機能として、学校等からの連絡受信機能、遅刻・欠席連絡機能などがあります。との結果が出ていますが、幼稚園は28園中1園、小学校は163校中29校、中学校は82校中25校、特別支援学校は6校中5校にPTA組織がなく、令和6年度に比べると、PTA組織がない小学校・中学校は、それぞれ5校増加しています。
2026.03.07
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子供たちの進む先で発生した火災はジンベエが鎮火。 しかし、ナミ、ウソップ、ブルックと共に、軍子とソマーズに捕らえられる。 ソマーズは、巨人族を戦闘奴隷にするため、9人の子供たちとコロンを人質にして、 ヤルルに図書館を燃やし、忠誠を誓うことを迫る。 ロビンに激しく攻撃されても、脅迫を止めようとしないソマーズ。 苦渋の決断を強いられたヤルルは、アンジェに図書館を燃やすよう命じる。 そのソマーズをスコッパー・ギャバンが倒すと、軍子に迫る。 しかし、コロンを盾にされてしまい、ギャバンも無念の降参、冥界へと落ちていく。そして、軍子の「黒転支配」で悪魔と化したドリーとブロギーが、自分たちが王となるべく、手下たちと共にヤルルのもとへと向かうのだった。一方、冥界では、ルフィたちがシャンクスの居場所を知るため、ロキの回復を図っていた。そこへ、スコッパー・ギャバンとチョッパーが現れ、陽界の状況を伝える。そして、ギャバンに促され、ロキが14年前の真実について語り始める。帰城したロキがヤルルと共に広間に向かうと、そこで大虐殺事件が…… ***109年前、クズだった国王・ハラルドが、イーダとの出会いで人間族への認識を改める。81年前、そのイーダとの間にハイルディンが生まれるが、「南の海」サムワナイ島の生まれであるイーダとの結婚は認められなかった。そして63年前、古代の血を宿す王妃・エストリッダとの間にロキが生まれる。しかし、母親であるはエストリッダは、その異形を見て息子を遠ざける。さらに、悪災の全てを「ロキの呪い」として吹聴し、我が子を嫌い苦しみながら亡くなる。48年前、ハラルドは歴史に名を残す王となっていたが、その遠征中、心に闇を抱えたロキはエルバフで暴れまわり、ハイルディンを貶める。そんなロキの前に、黒ひげの父・ロックスが現れ、ハラルドを呼び戻すよう迫る。帰還したハラルドにロックスは仲間になるよう誘うが、ハラルドがその話に乗ることはなかった。 ***前巻でロキがハイルディンに言った言葉は、口から出まかせではありませんでした。これで、兄弟がルフィたちと共に「神の騎士団」に挑む体制が出来上がりました。それにしても、今回のお話のキーパーソンが黒ひげの父親だったとは……シャンクスの件と言い、驚きが多いですね。
2026.03.07
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1「なぜ質問」 なぜそんなミスをするの? 2「どう質問」 今度のお仕事はどうですか? 3「いつも質問」 いつも誰に相談していますか? 4「意見を聞く質問」 どうお考えですか?どうして解決しないのですか? 5「問題を聞く質問」 どんなことにお困りですか?(p.97) これらの質問はすべて「思い込み質問」で、良くない質問。 なぜなら、「思い込み質問」は、次の3つの「会話のねじれ」を引き起こしてしまうから。 1 「思い込み」を引き出し、誤った問題認識や課題分析に繋がる → 後述の「空中戦」を引き起こします。 2 相手の言い訳を誘発する → 特に「なぜ質問」に顕著です。 3 相手に「忖度」を強要する → 力関係が強い場合、特に起こりやすくなります。(p.54)すべての質問は、次の3つに分けられると著者は述べています。 ① 「朝ごはんは何が好きですか?」 感情質問=気持ちや感情を尋ねる ② 「朝ごはんにはいつも何を食べますか?」 思い込み質問=意見や考えを尋ねる ③ 「今朝は何を食べましたか?」 事実質問=事実を尋ねる (p.65)先述のように、「思い込み質問」は「空中戦」を引き起こします。「空中戦」とは解釈がぶつかり合い、抽象的で観念的な上滑りした実りのないやりとりのこと。この状態を、常に事実に基づいて進められる、地に足の着いたやりとりである「地上戦」に。そのためには「思い込み質問」を「事実質問」に変えていく必要があり、その作り方は、 ①時制を過去形・現在進行形に変える 「しますか?」ではなく「しましたか?」「今~していますか?」とする。 ②時間・主語を指定する 「普段は?」ではなく、「今日は?」「一番最近は?」に置き換える。 「貴社の皆さんは」ではなく「あなたは?」「○○さんは?」に置き換える。(p.141)そして、「事実質問」の技術的ポイントは、 ・考えさせるのではなく、思い出させる質問をすること ・相手の答えの上に次の質問を継ぐこと ・相手にとって答えやすいかどうかを、常に自らに問いながら質問を作ること(p.180)さらに、「事実質問」による「分析と解決の公式」も紹介しています。 ⓪相手の回答を自分の言葉で言い直すのは厳禁 ①「問題」を語り始めたら、「いつ?」から始める ②「そもそも解決したいの?」と聞きたくなったら、「これまでに何か対処した?」と聞く ③「どうしていいかわからない」と言われたら、「他の誰かに聞いてみた?」と聞く ④「本当に問題なの?」と聞きたくなったら、「誰が、どう困ったの?」と聞く ⑤「一体なぜその選択をしたの?」と聞きたくなったら、 「他にどんな選択肢があったの?」と聞く ⑥「○○が足りない」と言われたら、「いくら/いくつ足りないの?」と聞く ⑦「できない」と言われたら、「それをやるのは、誰が決めたんですか?」と聞く ⑧「わかっているのにどうしてやらないの?」と言いたくなったら、 「軽く微笑みながら、しばらく相手の目を見つめる」(p.204) *** このように、事実質問による対話は、仕事上はもちろんのこと、 友人、家族、職場の同僚など日常の人間関係においても効力があります。 ここでよく出る質問に「事実だけ聞いていくと、刑事の尋問のようになり、 相手に怪しまれてしまうおそれはありませんか」というのがあります。 実際にそうなって困ってしまったというケースも多いようです。 これは事実質問が行き詰まる典型的なケースのひとつです。 この不安が克服できないと、質問を続けるのを躊躇してしまいますよね。(p.170)本著を読み進める中で、私が最も懸念したのが、まさにこの点でした。しかし、著者はこの不安をどのように克服していけば良いかについて、この後、ひとつひとつ丁寧に指南してくれています。
2026.03.07
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