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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2012.03.19
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カテゴリ: 文芸
『バクマン。』 をひたすら読み続け、
 若き漫画家と集英社の編集者たちの世界に浸っていたので、
 本著における作家と編集者たちの世界にも、スッと入り込むことが出来た。
 しかも、本作の編集者たちが勤めているのは「集英社」を捩った「灸英社」。

 このお話しの中で、私の一番のお気に入りは、唐傘ザンゲこと只野六郎。
 初登場の「序ノ口」は、彼の人柄がよく出ており、
 お話しのシメの部分は、作家として向上していこうとする姿勢が、
 ちょっぴり感動的で、とても清々しい気分になれる。


これは、著者自身か或いは特定の人物がモデルになっているのではないかと感じた。
彼の妻となる元子も、なかなか良いキャラクターの持ち主で、
「天敵」での編集者・小堺相手の名演技には、私もすっかり騙されてしまった。

さらに、それを上回る親近感を感じさせられたのが、彼女の父・光男。
自分の娘の夫になるだろう男の「小説家」という職業に大いに不安を抱いているのに、
居酒屋で出会った男が、その仕事を小馬鹿にしたようなことを言いだした途端、
頭に血が上って大げんか、警察のお世話になってしまう……う~ん、父親だぁ。

そして、そんな六郎の対極に位置づけられるポジションにいるのが熱海圭介。
六郎が爽やかな好青年として描かれているのに対し、
熱海の方は、周囲がまるで見えてない、世間知らずな男として描かれる。
まぁ、世間知らずと言えば、寒川心五郎の方が、より年季が入っているとも言えるが。


伝説の編集者・獅子取は、常軌を逸した行動を常とする人物で少々恐ろしいが、
それに比べると小堺はパッとしないし、青山はかなり爽やか系。
でも、青山の「小説誌」での雄叫びは、ひねた息子の父を見る目を変える程のものだろうか?

そして、本編を読んだ後に、書き下ろしの「巻末広告」を見ると、これがなかなか楽しい。
唐傘は第135回直本賞を受賞しているし、寒川も同じ時に候補になっている。

以上、本作は、私がこれまでに読んだ東野作品の中で、最も楽しめた作品だった。





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Last updated  2012.03.20 01:06:50 コメントを書く


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