乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2012.11.18
XML
カテゴリ: 文芸

 絶頂期を過ぎ、後は崩壊への下降線を辿る一方のローマ帝国だが、
 このシリーズで描かれる「危機の三世紀」と呼ばれた時代は、
 次から次へと皇帝が入れ代わり、まさに迷走と呼ぶしかない状況。

 軍人皇帝・セヴェルスの後を継いだ息子のカラカラは、
 共同皇帝の一人であった弟のゲタと、以前から折り合いが悪く、
 結局、母の面前で、自ら弟を斬殺する。
 父の死から一年にして、彼は望み通り単独皇帝となった。

浴場建設で現在にも名を残すカラカラだが、

この法は、ローマ帝国内に住む自由な人々全員に、もれなくローマ市民権を与えるもので、
ローマ市民権は「取得権」から「既得権」となり、結果そのブランドと魅力を失うことになった。

また、「アントニヌス勅令」は、ローマ市民と属州民との差別を撤廃することによって、
それまでローマ市民権者にしか開かれていなかった、軍主戦力であるところの軍団兵と
属州民でも志願できた補助兵の間の境界を取り払い、全員が軍団兵となることになった。
結果、元補助兵にも軍団兵と同等の給与と満期除隊時の退職金を払わねばならなくなったのだ。

  戦闘で忙しい兵士よりも、
  冬営中とて暇をもてあましている兵士を統御するほうがむずかしい。
  紀元二一六年から十七年にかけての冬も終わりに近づこうとしていた頃、
  何かの不祥事を起こした兵士の一団を、皇帝カラカラが厳しく叱ったことがあった。
  叱り方も対人関係ではむずかしいことの一つだが、

  さらに、カラカラの与えた罰が、兵士たちにすれば不当に重かった。(p.84)

このことが切っ掛けで、近衛軍団長官二人のうちの一人だった53歳のマクリヌスは、
謀殺された29歳のカラカラに代わって皇帝に就任する。
しかし、パルティアとの講和のため、属州メソポタミアを放棄してしまった新皇帝を、
カラカラの叔母ユリア・メサと第三ガリア軍団の兵士たちは見過ごさなかった。


第三ガリア軍団の将兵たちは、それを事実として受け入れ、打倒マクリヌスに動き出す。
そして、マクリヌスは、首都ローマに皇帝として一度も足を踏み入れないまま、
逃避行の後、街道警備の兵士たちに殺され、1年でその統治を終えることになる。

ヘラガパルスが帝国で初めて東方出身の皇帝となった2年後、17歳の時、
ユリア・メサの進言で、4歳下のいとこ・アレクサンデルを後継者に指名する。
が、ヘルガパルスは暫くしてこのことを後悔、ライヴァル殺害ばかりを考えるようになる。
彼は衛兵軍団長官にアレクサンデル殺害を命じるが、結局殺されたのは彼のほうだった。

ユリア・メサが、アレクサンデルの相談役に登用したのは法学者ウルピアヌス。
彼の指導と、アレクサンデル自身の性格を反映して、その統治は公正で穏健に進む。
即位から4年後にユリア・メサが逝去、後見人はメサの娘であり皇帝の母でもあるユリア・マメアに。
ユリア・メサという後ろだてを失った忠臣ウルピアヌスは、反対派の煽動により殺害された。

その頃、帝国の外の状況が激変。
東方で、ササン朝ペルシアが、ローマ帝国の宿敵・パルティア王国を滅ぼしたのだった。
その創始者アルダシルは、ペルシア帝国の再興を旗印に掲げ、軍を北西に向ける。
治世10年にして、24歳の皇帝アレクサンデルは、ペルシアと戦うべくドナウ河へと向かった。

紀元233年に始まったペルシア戦役において、ローマは負けはしなかったものの、
誇れるほどの勝利を得ることも出来なかった。
次いで、ゲルマン人と対すべくライン河前線へと向かったアレクサンデルだったが、
蛮族たちとの交渉しか頭にない皇帝に不満をもった兵士たちにより、殺害されることになる。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.11.18 17:56:40 コメントを書く
[文芸] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: