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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2018.04.15
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カテゴリ: 文芸
​ 昭和36年、千葉県習志野市立野瀬小学校。
 小学校の用務員として勤務3年目を迎えた大島吾郎は、
 仕事場兼住居となっている用務員室で、
 集まって来る子どもたちに勉強を教えてやっていた。

 そんな「大島教室」に、1年生の赤坂蕗子が現れる。
 彼女の成績は申し分のないものだったが、家庭環境は少々複雑。
 彼女の母親は結婚せず、独身のまま蕗子を生んでおり、
 現在は、祖母と母親と、女三人暮らしをしていた。


千明は吾郎のもとを訪ねると、自分が立ち上げる塾に来てほしいと申し出る。
そんな折、吾郎が在校児童の母親と密通しているとの手紙が学校に届く。
吾郎は学校を去り、千明と共に「八千代塾」を開熟することになる。

吾郎は千明と結婚し、蘭、菜々美という二人の女児を授かる。
「八千代塾」も、「勝見塾」との合併で生存競争を勝ち抜いていく。
また、吾郎は『ソホムリンスキーを追いかけて』を執筆し、
その著書や講演活動等を通じて、広く世に知られる存在となった。

そんな中、蕗子は母・千明の意に反して、小学校の教員になる。
そして、吾郎と千明の間には、塾の指導方針を巡って決定的な亀裂が。
千明は、進学塾への転進と自社ビル新設を実現すべく、吾郎から塾長の座を奪うが、
同業者間の熾烈な競争と共に、蘭、菜々美の子育てにも悩まされることになる。


さらに、文科省が塾を学校の補完機関として容認したことで発生した騒動や、
蘭が経営する塾が引き起こした問題に苦しむ中、病に倒れ、
吾郎を再び塾長として迎え入れることになる。

千明の死後、蕗子の息子・一郎は大学を卒業し、日雇いの派遣労働をしていたが、
蘭の夫・修平から、彼が経営する高齢者向け宅配弁当サービスの手伝いを頼まれる。

経済的に苦しい家庭の子供たちに勉強を教える組織を立ち上げたのだった。

   ***

塾に関わるものから見た、50余年の教育界の変遷がとても興味深い作品。
でも、千明については、その激し過ぎる考えや行動から、共感はしきれませんでした。
そして、私がこの作品で最も印象に残ったのは、蕗子の次の言葉。

  むなしいのは、これだけ改革、改革とふりまわされてきながら、
  いっこうに成果が見えてこないことです。
  あいかわらず教室には勉強についていけない子がいるし、
  不登校児童の数もへらない。
  校内暴力が落ちついたかと思えば、今度は陰湿ないじめ。
  なにもかも学校のせい、無能な教員のせいだって叩かれて、
  今じゃ教員までが精神を病んでいる始末です。(p.220)

もしも、蕗子目線でこの作品が書かれていれば、もっと違った印象になったかも。





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Last updated  2018.04.15 16:00:21コメント(0) | コメントを書く


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