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スペイン語ロック名曲選・第2弾(その2) 続いては、アルゼンチンのロック・シーンのトップ・フィギュアであるミゲル・マテオス(当時はバンド名のサスを含むミゲル・マテオス/ZASの名義)の人気曲の一つです。 まずは、当時のオリジナルのビデオをご覧ください(画質も当時並みですが、その当時のPV映像です)。 続いては、2015年頃のライヴ(オーケストラを従えたライヴ公演)の模様をどうぞ。顔も体系も“縦長”だった昔と違い、年齢を重ねた様子がわかります(笑)。それはさておき、こんな風にライヴをできる還暦の人物というのもなかなか素晴らしいのではないかと思います。 このミゲル・マテオスという人は、近年では還暦も越えてからだいぶ老けてきた印象もあるのですが、ロック・シンガーとして、ますます“素敵な老人”になっていってもらいたい、なんて密かに思っていたりします。[収録アルバム]Miguel Mateos/ZAS / Solos en América(1986年)↓いずれもベスト盤です。↓ Lo Esencial Miguel Mateos 【輸入盤CD】MIGUEL MATEOS / ESENCIAL MIGUEL MATEOS 【輸入盤CD】MIGUEL MATEOS / ROCK DEL MILENIO 【輸入盤CD】MIGUEL MATEOS / GRANDES EXITOS 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2020年09月30日
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しばらく更新を怠っていましたが、INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)の更新をしました。ここ1か月分の記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ右欄(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ → つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-L)へ → つづき(M-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー (1つでもありがたいです)をクリックお願いします! ↓ ↓
2020年09月28日
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影の薄いピアノ奏者による本領発揮盤 エディ・グリーン(Eddie Green)というピアノ奏者は決して有名ではない。詳しいジャズ・ファンならともかく、広く一般的には“どこかで聞いたことのあるような内容な名前”かもしれない(それもそのはずで、実際、同姓同名の別の音楽家やスポーツ選手もいれば、有名な犯罪者もいる)。このエディ・グリーンは、フィラデルフィアを拠点に活動したピアニストである。派手な活動をしなかったとはいえ、ソニー・クリスやパット・マルティーノなど有名ミュージシャンとの録音も経験している。 1933年生まれで2004年に亡くなった彼が生前にリリースした作品で、通の間で高い評価を受けているとされるのが、本盤『ジス・ワンズ・フォー・ユー(This One's for You)』である。1994年にフィラデルフィアで収録されたもので、その演奏内容は、よき時代のモダン・ジャズの伝統を引きずりながら、実にスウィンギーで、トリオのバランスも選曲のバランスもプロの妙といった作品に仕上がっている。 自前の曲(2.,3.,7.の3曲)とそれ以外のナンバーのバランスもよいが、グリーン自作のものは本当にどれも出来がいい。曲として優れた出来というよりは、何よりも演奏内容に曲がマッチしているという点がいいのである。とくに、表題曲の2.「ジス・ワンズ・フォー・ユー(ディス・ワンズ・フォー・ユー)」はしっとりとピアノを聴かせ、3.「イン・アウト」はスウィング感いっぱいにテンポよく聴かせる。それ以外に特に注目したい曲を少し挙げると、1.「ユニット・セヴン」はこのトリオ演奏の息の合った演奏にリスナーを惹き込むのに相応しい冒頭曲だと思う。また、5.「スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モースト」はデューク・ピアソンの曲だが、演奏内容を聴けば、なるほどと感心してしまう選曲。 かなり昔から日本ではピアノ・トリオが偏愛される傾向にある。ここ数十年だと、甘ったるい豪華なピアノ音に酔いしれる趣向の盤も多いけれど、本盤のようなものは、ある種“硬派”という言い方をしてもいいのだろうと思う。そして、そうした“硬派”なピアノ・トリオも、もっともっと聴かれてしかるべきだという風に考えてみたりもする。[収録曲]1. Unit Seven 2. This One's For You 3. In'n Out 4. Spring Can Really Hang You Up The Most 5. Jeannine 6. All The Things You Are 7. Skeeter's Kitchen[パーソネル・録音]Eddie Green (p)Tyrone Brown (b)Jim Miller (ds)1994年9月26~27日録音。 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2020年09月26日
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天才少女のデビュー盤 ケイト・ブッシュ(Kate Bush)は1958年イギリス生まれの女性アーティスト。16歳の時、デモテープがピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアの目に留まり、その後、1978年、19歳の時点でこのデビュー盤を発表するに至った。 本盤の内容は、“天才少女登場”といったキャッチフレーズでかなり言い表されているように思う。レコーディングが始まったのは、1975年。すなわち、本人が17歳直前の頃で、2年ほどかけてデビュー作の録音を進めたという。その結果が本盤なわけであるが、よく作り込まれているのみならず、やはりこの少女のヴォーカルが人並外れていたのだという点も印象的なのである。 特に注目したい曲としては、まずは、1.「天使と小悪魔」、そして、3.「奇妙な現象」。いずれも一本調子ではないヴォーカルの豊かさが早速発揮されている。このヴォーカル力の頂点と言えるのが、ヒット曲(かつ日本では明石家さんま司会の某番組のテーマ曲として知られている)である「嵐が丘」である。同じようにこのヴォーカルの真髄が特に感じられるナンバーとしては、10.「ラムールは貴方のよう」や表題曲の13.「キック・インサイド」も外せない。 ところで、本盤は時期や地域によって異なるジャケットで発売されてきた。オリジナルは凧に乗ったケイト・ブッシュをあしらったものだが、日本盤については、当初は上半身のポートレート写真だった。余談ながら、このポートレート写真、見るたびにドキッとさせられるのだが、筆者のとある友人に似ている。似ていると言っても顔の話ではなくて、目が似ているのである。どこか妙な焦点の場所を見つめているような、理知的というよりは“不思議系”の人の視線。それでいて、かの友人は、仕事において人並外れた天才的な能力を発揮する。きっと、これって“天才肌”の人が持つ目だったりするのだろうか。[収録曲] *( )内は邦盤の日本語の曲表題1. Moving(天使と小悪魔)2. The Saxophone Song3. Strange Phenomena(奇妙な現象)4. Kite(風に舞う羽根のように(カイト))5. The Man with the Child in His Eyes(少年の瞳を持った男)6. Wuthering Heights(嵐が丘)7. James and the Cold Gun8. Feel It9. Oh to Be in Love(恋って何?)10. L'Amour Looks Something Like You(ラムールは貴方のよう)11. Them Heavy People(ローリング・ザ・ボール)12. Room for the Life(生命のふるさと)13. The Kick Inside1978年リリース。 FOREVER YOUNG::天使と小悪魔 [ ケイト・ブッシュ ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2020年09月21日
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スペイン語ロック名曲選・第2弾(その1) 何か月か前にロック・エン・エスパニョール(Rock en español, Rock in Spanish)曲選をしましたが、その続編をお届けしたいと思います。第1回の今回は、メキシコのバンド、EL TRI(エル・トリ)の「ビエハス・デ・べシンダー(Viejas de vecindad)」です。まずは、アルバムに収録されたヴァージョン(1990年のアルバム『生きた伝説』に収録)をお聴きください。 この曲の内容ですが、集合住宅の女性たちの、いわゆるご近所さんたちの井戸端会議をテーマにしています。発表から30年も経った今では、メキシコにおいても女性の社会進出も進んだので、だんだんイメージが変わってきて、場合によっては、ぼちぼち時代遅れの部類に入ってしまうのかもしれません。 何はともあれ、続いては、この曲のライヴでの演奏です。MTVアンプラグドの企画での演奏です。 前回と同様、今回のスペイン語ロック曲選も5回を目標にし、他の記事を挟みながら不定更新でやって行きたいと思っています。よろしければ、ぜひお付き合いください。[収録アルバム]El Tri / Una leyenda viva llamada El Tri(1990年) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2020年09月20日
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“時代の遺産”は、輝かしき過去の英雄の記録でもある… ゲイリー・US・ボンズ(Gary U.S. Bonds)といっても、本邦ではあまり知られた存在ではないかもしれない。フロリダ出身で、ヴァージニアを拠点にして1950年代に音楽活動を始め、1960年代初頭に複数の曲をヒットさせたアーティストである。当時、まだまだ黒人向けの音楽だったR&Bを白人リスナー向けに紹介したり、黎明期にあったロックンロールを若者向きに広めていく役割を担ったりしたシンガーの一人と言える。ちなみに、本名はゲイリー・リーヴォン・アンダーソン(Gary Levone Anderson)というそうだけれど、ウケ狙い(?)で“アメリカ国債”(U.S.bonds)という芸名にしたらしい。 本盤『クオーター・トゥ・スリー(Dance 'til Quarter To Three with U.S.Bonds)』は、1961年に発売されたLPで、彼のヒット曲である8.「ニューオーリンズ」(1960年、全米6位)、1.「クオーター・トゥ・スリー」(1961年、全米1位)、12.「スクール・イズ・アウト」(1961年、全米5位)といった楽曲が収められている。 上記3曲について少し見ていくと、8.「ニューオーリンズ」は何か南部の深遠な音楽かというとそんなことはなく、ミシシッピやニューオーリンズをキーワードに、お決まりのホーンも含んだダンシングなロックンロールを披露している。1.の「クオーター・トゥ・スリー」という曲のタイトルは、“3時15分前”の意味だけれど、要するに、“明け方の3時前まで踊りまくったぜ”という何ともわかりやすい内容の曲。12.「スクール・イズ・アウト」は、学校が休み期間になるので万歳(冒頭に喜ぶ子どもたちの歓声が入る)という内容で、明らかにティーンをターゲットにしたような内容の楽曲といった具合である。 そのようなわけで、何か本格的に音楽面での開拓をしたとかいうタイプの音楽を披露しているわけではない。音楽的過渡期の遺産に過ぎないと見る向きもあるだろうが、こうしたアーティストたちによる若者への新たな音楽の普及は、次世代を着実に生み出したという側面もあることは心に留めておいてよいように思う。ブルース・スプリングスティーンなどはこうした音楽に胸をときめかせた少年の一人だったようで、実際、彼のライヴでも「クオーター・トゥ・スリー」は定番のレパートリーとなった。そんな意味では、時代の遺産と化した音楽であると同時に、往時の子どもたちにとっての輝かしい過去の英雄の記録でもあったと言えるのだろう。ちなみに、“時代の遺産”なら仕方ないのかもしれないのだけれど、それにしても、もうちょっとクリアで籠っていない音でこの音楽を聴けないものだろうか…。[収録曲]1. Quarter To Three2. A Trip To The Moon3. Cecilia 4. That's All Right5. I Know Why Dreamers Cry6. Minnie The Moocher7. What A Dream *CD追加曲?8. New Orleans9. One Million Tears10. Not Me 11. Please Forgive Me12. School Is Out13. Don't Go To Strangers14. Time Old Story *CD追加曲?1961年リリース。 【輸入盤】Dance 'til Quarter To Three / Twist Up Calypso [ Gary Us Bonds ] 【輸入盤CD】Gary U.S. Bonds / Very Best Of 【K2016/6/24発売】( ゲーリー・U.S.ボンズ ) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020年09月17日
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ロック色を強めた名曲揃いのソロ第2作 いきなりだけれど、個人的にはロックに政治色を被せるというのはあまりよろしくないと思っている。ベトナム戦争などの反戦も、黒人問題などの人種問題も、ロックの題材として、あるいはロックそのものの推進に意味を持ってきたことは十分分かっているつもりだけれど、特に若者に聴かれる大衆音楽の政治性は、間違った使われ方をされると恐ろしいことになり得る。どこかでそんなことをつい考えてしまうからだ。 そんな風に思っているにもかかわらず、セカンド作になって政治性とロック性を一気に高めたリトル・スティーヴン(Little Steven)の『ヴォイス・オブ・アメリカ(Voice of America)』は私的愛聴盤である。メンバーは、ファースト作(過去記事はこちら)の“ディサイプルズ・オブ・ソウル”の面々をそのまま引き継いでいるものの、音楽的にはロック色をぐっと強めている。 個人的な好みで言うと、ベストは次の3曲。表題曲の1.「ヴォイス・オブ・アメリカ」、スペイン語で“失踪者たち”を意味する6.「ロス・デサパレシードス」、そして、8.「明日を夢見て(アイ・アム・ア・パトリオット)」。1.と6.の2曲はロック・アーティストとしてのリトル・スティーヴンの本領発揮曲で、8.はレゲエ調のカッティングが印象的だが、これら3曲はいずれもヴォーカリストとしての彼らしさ(といっても、癖のあるヴォーカルなので、好き嫌いが分かれるだろうけれど)が際立っている。 これらに次いで外せないと思うナンバーは、2.「ジャスティス」。上記の1.や6.がいいと思う人はこの曲や5.「真夜中の疾走(アウト・オブ・ザ・ダークネス)」も気に入ることだろう。また、8.同様に裏カッティングが印象的な4.「ソリダリティ」もいい。この4.のほか、上記5.と10.「生還の誓い(アンディフィーテッド)」がシングルとしてもリリースされているがチャートアクションはなかった。とはいえ、アルバム自体はファースト作の全米118位に対し、本作は全米55位と前進した。[収録曲]1. Voice of America 2. Justice3. Checkpoint Charlie4. Solidarity5. Out of the Darkness6. Los Desaparecidos (The Disappeared Ones) 7. Fear8. I Am a Patriot (And the River Opens for the Righteous) 9. Among the Believers10. Undefeated (Everybody Goes Home)1984年リリース。 【輸入盤CD】Little Steven / Voice Of America (w/DVD)【K2020/7/17発売】(リトル・スティーヴン) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020年09月14日
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“オールド・タイム・レイディ”のソロ・セカンド作 マリア・マルダー(Maria Muldaur)の盤を一枚挙げろと言われると、ほとんどの人がファースト・ソロ作の『オールド・タイム・レイディ(原題:Maria Muldaur)』を挙げるんじゃないかと思う。けれども、その一方で、この人の作品は、その後のものもどれも好盤揃いである。代表作一枚を聴いておしまいというにはもったいないアーティストの典型例であると思ってみたりもする。 上記のソロ作は1973年にリリースされたが、続いてその翌年に発表されたのがセカンド・ソロ作の本盤『ドーナッツ・ショップのウェイトレス(Waitress in the Donut Shop)』であった。タイトルも、演奏されている音楽も、そして何よりも彼女の声そのものが、主にアメリカ人のおじさんたちのリスナーを虜にするものだったんだろうと思う。“おじさんたち”というのは、聞こえは悪いが、別に悪い意味で言っているわけではない。雲の上な感じではなく、ある種、身近に感じられる女性シンガーが、音楽的バックグランドに裏打ちされた楽曲をしっかりと聴かせる。当然ながら、アーティスト側に相当な実力がないとできない芸当を、マリア・マルダーはさらりとやってのけているようにも見える。 本盤では、カントリー、ジャズ、ブルースといった伝統的音楽要素が、前作よりも前面に出ているという風に感じる。おそらくこれは制作時の意図だったのだろう。彼女のパフォーマンスを支えるミュージシャンが豪華なのは、前作と同様で、ローウェル・ジョージ、ポール・バターフィールド、エイモス・ギャレット、ドクター・ジョン、ジム・ゴードン、ジョニ・ミッチェル(クレジットはなし)、リンダ・ロンシュタット、ハリー・スウィーツ・エディソン、バド・シャンク、サヒブ・シハブなどが客演に名を連ねている。 個人的に特に気に入っている点をいくつか挙げてみたい。2.「メキシコのグリンゴ(グリンゴ・エン・メヒコ)」や5.「スウィートハート」(アルバム表題になっているドーナツ屋のウェイトレスは、この歌の詞に登場する)を筆者は結構気に入っている。これらにも見られるオールディーズ感や一種ののどかさは、幅広いリスナー層に訴えかける最大の要素である。そのため、自分でも思わずそういうところにまず親しみを感じてしまう。さらにカントリー調の演奏は随所に織り込まれているが、6.「ハニー・ベイブ・ブルース」が特にいい。そして、何と言っても最後はマリア・マルダー自身の歌声の魅力である。個人的にベストは、8.「オー・パパ」で、それに次ぐのが1.「スクウィーズ・ミー」。もちろん各人の好みによるのだけれど、筆者的にはとにかく“魅惑の声”なのである。[収録曲]1. Squeeze Me2. Gringo en Mexico3. Cool River4. I'm A Woman5. Sweetheart6. Honey Babe Blues7. If You Haven't Any Way8. Oh Papa9. It Ain't The Meat It's the Motion10. Brickyard Blues11. Travelin' Shoes1974年リリース。 【国内盤CD】マリア・マルダー / ドーナッツ・ショップのウェイトレス 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020年09月11日
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P・グリーン追悼(3/3) 2020年7月25日に逝去したピーター・グリーン(Peter Green)追悼ということで、3回に分けて何曲かをお届けしていますが、今回がその3回目です。まずは、「ザ・グリーン・マナリッシ(The Green Manalishi)」というナンバーです。彼がフリートウッド・マック在籍中、最後に録音された曲で、シングルとして全英10位を記録しました。以下の映像は、1970年、スウェーデンでのライヴでの演奏です。 最後は、スプリンター・グループ時代のライヴ演奏の様子をご覧ください。「ザ・スーパーナチュラル」(元はジョン・メイオールのバンド時代の『ア・ハード・ロード』に収録)ですが、古い曲とあって、P・グリーンは人生の様々なステージでこの曲を取り上げています。以下は、1998年、ドイツでTV放送されたライヴの模様とのことです。 ピーター・グリーンという人は、クスリで身を持ち崩したミュージシャンの典型例だったと言えば、それは確かにそうだったのかもしれません。しかし、復帰後のひたむきな演奏が好きでしたし、何よりも筆者としては、1960年代後半の神がかりなギター・プレイに魅了されてしまった一人です。そのようなわけで、73歳での逝去は残念で、かつて失った時間の分、80歳、90歳と生きていて欲しかったという気持ちがあります。無論、このように嘆いても、ピーター・グリーンが返ってくるわけではありませんし、当面は、過去の作品を聴いて懐かしむということになりそうです。ともあれ、今は彼のご冥福を心からお祈りしています。R.I.P.[収録アルバム]Fleetwood Mac / Greatest Hits(1971年) ←「ザ・グリーン・マナリッシ」の元のヴァージョンを収録。John Mayall and the Bluesbreakers / A Hard Road(1967年) ←「ザ・スーパーナチュラル」の元のヴァージョンを収録。 輸入盤 FLEETWOOD MAC / GREATEST HITS (CBS) [CD] 【輸入盤】Hard Road [ John Mayall ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2020年09月08日
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P・グリーン追悼(2/3) 引き続き、先だって亡くなったピーター・グリーン(Peter Green)追悼ということで、彼のフリートウッド・マック時代のナンバーです。まずは、有名曲の「アルバトロス(Albatross)」です。 この曲は、1969年にシングルとしてリリースされ、全英で1位、全米で4位のヒットを記録しました。アルバムとしてはイギリス向けの『聖なる鳥』、アメリカ向けの『英吉利の薔薇』に収録されています。ブルース一辺倒だった彼らのイメージからすると、ムード曲といった風情のナンバーですが、オリジナルのものをお聴きください。 続いては、P・グリーン所属期のフリートウッド・マック最後のアルバムとなった『ゼン・プレイ・オン』に収録のナンバーで、「オー・ウェル(Oh Well)」です。リリース当時、1969年のライヴ演奏の様子をどうぞ。 [収録アルバム]Fleetwood Mac / English Rose(英吉利の薔薇)(1969年) ←「アルバトロス」を収録。Fleetwood Mac / The Pious Bird of Good Omen(聖なる鳥)(1969年) ←「アルバトロス」を収録。Fleetwood Mac / Then Play On(1969年) ←「オー・ウェル」を収録。 英吉利の薔薇(Blu-spec CD2) [ フリートウッド・マック ] 【輸入盤CD】Fleetwood Mac / Then Play On (フリートウッド・マック) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2020年09月06日
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P・グリーン追悼(1/3) 1か月ちょっと前の話ですが、ピーター・グリーン(Peter Green)逝去が報じられました。本ブログではその数日後に「ブラック・マジック・ウーマン」を取り上げました。とはいえ、ブルース・ロック愛好者の筆者としては、これでは到底不十分という思いが強く、あらためてこの偉大なギタリストの追悼として、3回に分けて何曲か取り上げたいと思います。 初回となる今日は、デビュー当時、ブルース・ロック道を突っ走っていたフリートウッド・マックのナンバー2曲をお聴きいただきたいと思います。まずは、ファースト作に収録の「メリー・ゴー・ラウンド(Merry Go Round)」です。 続いては、セカンド作の冒頭に収められた「ストップ・メッシン・アラウンド(Stop Messin’ Around)」です。往時のBBCのライヴ音源のヴァージョンをどうぞ。 今回を含めて3回に分けてお届けしますので、お付き合いいただければ幸いです。[収録アルバム]Fleetwood Mac / Peter Green’s Fleetwood Mac(1968年) ←「メリー・ゴー・ラウンド」を収録。Fleetwood Mac / Mr. Wonderful(1968年) ←「ストップ・メッシン・アラウンド」を収録。 ↓2曲とも収録のベスト盤です↓ 【輸入盤CD】Fleetwood Mac / Best of Peter Green's Fleetwood Mac (フリートウッド・マック) ↓ファースト作です↓ 輸入盤 FLEETWOOD MAC / PETER GREEN’S FLEETWOOD MAC [LP] ↓こちらはセカンド作↓ ミスター・ワンダフル [ フリートウッド・マック ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2020年09月04日
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ジェファーソン・エアプレインから独立して初の作品 1960年代半ばに結成されて時代のアイコンとなったジェファーソン・エアプレイン。そのメンバーであったヨーマ・カウコネンとジャック・キャサディが中心となり、サイド・プロジェクト的に展開したのがホット・ツナ(ホット・トゥナ、Hot Tuna)だった。そのため、最初のうちはポール・カントナーやマーティ・バリンも参加していたが、やがてホット・ツナは上記2人のバンドとして、ジェファーソン・エアプレインから独立を果たしていく。 最終的に、カウコネンとキャサディは1973年にジェファーソン・エアプレインを脱退した(その結果、ジェファーソン・エアプレインは解散することになり、これに続く再編でジェファーソン・スターシップが1974年に誕生する)。その一方で、ホット・ツナは独自の作品を1974年初頭にリリースした。それがホット・ツナ名義での4枚目となった本盤『フォスフォレッセント・ラット(The Phosphorescent Rat)』である。 ホット・ツナの特徴というと、ブルースというイメージが強いだろう。とはいえ、本盤は、確かにカウコネンのギターが冴えていて目立つのだけれど、全体としては、かなりロックなサウンドに仕上がっている。注目したい曲をいくつか挙げてみたい。前半(LP時代のA面)で聴き逃がしてはならないと思うのは、3.「イージー・ナウ」。ジェファーソン・エアプレインっぽい曲ではあるのだけれど、曲調も演奏も文句なしで、本盤の私的一押しナンバーである(ちなみに、この曲は2011年の『ステディ・アズ・シー・ゴーズ』で新録が収められた)。 一方、後半(LPのB面)で注目したいのは、インスト曲が2曲含まれている点。7.「シーウィード・ストラット」と10.「サリー、ホエアド・ユー・ゲット・ユア・リカー・フロム」がその2曲であるが、“渾身の”というよりは“さらりと”彼らのイメージしていた音楽の一部を披露しているのがよい。他に筆者のお勧め曲としては、4.「出口のない片すみ」、5.「デイ・トゥ・デイ・アウト・ザ・ウィンドウ・ブルース」なんかも挙げたいところだが、そうやって挙げていくと、結局はほぼ全曲ということになってしまいそうな気がする。 ホット・ツナの音楽というのは、実のところ、筆者にとって“波長の合う音楽”なんだろうと思う。そんなこともあり、チャートアクションとしては、本盤はようやく全米150位以内に入ったぐらいだったものの、筆者的には1970年代の名盤選を作るなら、このアルバムはそのリストの候補に挙がる1枚だと内心思っていたりする。[収録曲]1. I See the Light2. Letter to the North Star3. Easy Now4. Corners Without Exits5. Day to Day Out the Window Blues6. In the Kingdom7. Seeweed Strut8. Living Just for You9. Soliloquy for 210. Sally, Where'd You Get Your Liquor From?1974年リリース。 Hot Tuna ホットツナ / Phosphorescent Rat 【CD】 【輸入盤CD】HOT TUNA / PHOSPHORESCENT RAT (RMST) (ホット・ツナ) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020年09月01日
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