《櫻井ジャーナル》

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2009.08.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 64年前の8月14日に日本政府はポツダム宣言を受諾すると連合国側に通告、翌15日にこの事実を天皇の声で国民に告げた。そこで、8月15日を日本では「終戦記念日」に呼んでいるのだが、実際は「降伏記念日」あるいは「敗戦記念日」だ。9月2日に降伏文書に署名している。

 この手続きを経て第2次世界大戦は終わったわけだが、この時点で新たな戦争が始まっていた。ドイツが降伏した段階でイギリス政府は米英両国の軍隊とドイツ兵でソ連を奇襲攻撃する計画を書き上げていたことがわかっている。アメリカでも核戦争を想定した作戦が練られている。ドイツとの戦争で疲弊したソ連軍なら簡単に粉砕できると考えたのだろう。

 そもそも、アメリカの巨大資本は大戦の前にドイツや日本に多額の投資をしていた。両国を完全に破壊してしまえば、その投資は無駄になってしまうわけで、体制を根本的に変えたくないと考える人がワシントンやウォール街にはいた。だからこそ、ドイツではナチの残党を逃がし、場合によっては保護し、日本では事実上、天皇制を温存した。労働組合の活動を弾圧したのも同じ目的からだ。

 ただ、ワシントンやウォール街で日本の旧体制に好意的な勢力が日本を押さえる前に、日本国憲法はできあがっていた。それでも自分たちの政策を実現する下地を作るために日本を「右旋回」させ、その頃から改憲要求を繰り返している。

 アメリカ、(西)ドイツ、そして日本を結びつけた大きな要素が「略奪財宝」だということは、少なからぬ人が報告している。敗戦直後には国会でも調査が行われたが、曖昧なまま幕引きになっている。

 しかし、フィリピンに君臨していたフェルディナンド・マルコスをアメリカ軍が1986年に国外へ連れ出すと、日本軍が隠したとされる財宝に関する情報や資料が出てきた。こうした話を日本政府は嘘だとしているが、こうした公式見解を否定する話を筆者自身も元情報機関員から聞いたことがある。

 ドイツの場合、略奪財宝の話はかなり明らかになっている。ヨーロッパ諸国は金融システムが発達していたため、ナチスは各国の中央銀行から金塊を奪っているのだが、そのために概要をつかめたようだ。ドイツが奪った財宝は「ナチ・ゴールド」と呼ばれている。このナチ・ゴールドに関する調査の過程で、日本軍の略奪財宝の話も出てくるのだが、その話は別の機会に譲る。

 ともかく、大戦後も(西)ドイツと日本では、支配システムが大きく変わらなかった。ドイツではアドルフ・ヒトラーが死んでいるようだが、日本では事実上、天皇制が生き続けている。少なくとも、エリートの世界では戦前と戦後で大きな変化はない。そうした動きを日本国憲法が封印しているだけであり、その封印が解かれれば、再び暴走が始まる可能性がある。実際、永田町では、そうした方向へ進もうとする勢力が今でも力を持っている。





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最終更新日  2009.08.15 03:30:07


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