《櫻井ジャーナル》

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2012.01.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 アメリカを中心とする軍隊がイラクを先制攻撃したのは2003年のことだった。攻撃が実行される前、計画を「漫画」だと表現し、アメリカ政府の好戦的な発言も口先だけだと鼻で笑っていた「知識人」も少なくない。軍事的な緊張を高めて武器を売りたいだけさと言う人もいた。

 その一方、アメリカ軍の力を絶対視、国際紛争を解決する手段として戦争は有効だと信じている人も目についた。ネオコン(アメリカの親イスラエル派)などの好戦派と同じ発想と言える。アメリカで「チキン・ホーク」と呼ばれている類の人びとだ。

 アメリカの統合参謀本部の内部でも、イラクへの軍事侵攻は泥沼化すると見通す人が少なくなかったのだが、ワシントンを支配していたネオコンは聞く耳を持たずに押し切っている。日本でも好戦的な雰囲気が蔓延、マスコミも国民を戦争へと煽り立てていた。日本政府は当時の判断を、マスコミは報道について説明する義務があるのだが、いまだに口をつぐんだままである。

 そしてイラン。 イスラエルのユバール・シュタイニッツ財務相はイランを完全に封鎖するべきだと主張 している。シュタイニッツ財務相はジョン・F・ケネディ米大統領がミサイル危機の際にキューバを封鎖した事例を挙げているのだが、当時と今では状況が全く違う。

1950年代からアメリカの軍や情報機関の好戦派はソ連に対する先制核攻撃を準備していた 。好戦派としては、自分たちが大陸間弾道ミサイルや長距離爆撃機でソ連を圧倒している間に攻撃したかったということだろう。ソ連は対抗するため、キューバへ中距離ミサイルを持ち込んだわけだ。

 アメリカのキューバ侵攻作戦もこうした視点から見る必要がある。キューバへアメリカ軍が侵攻することに反対し、ミサイル危機を話し合いで解決、ソ連との平和共存を訴えたジョン・F・ケネディ大統領が暗殺されたのは1963年11月のことだった。

 つまり、「ガザの封鎖」と同じことをイスラエルはイランに対して実行するよう、アメリカに求めている。これは兵糧攻めであり、戦争行為にほかならない。アメリカは破滅へ向かって駆け下りることになる。



 イランと友好的な関係にあるシリアもNATO加盟国と湾岸の独裁産油国から攻撃を受けている。この辺の話は何度も書いているので割愛するが、構造はリビアの体制転覆と同じである。英仏米の武力と独裁産油国の資金、そこに「テロリスト」だったはずのアル・カイダが加わる。

 新体制に移行したリビアでは拷問と虐殺が無視できな状況になっている。「人道的戦争」に利用されてきた アムネスティ・インターナショナル ヒューマン・ライツ・ウォッチ からも反カダフィ派は批判されてきた。「人道的戦争」の「非人道性」は誤魔化しようがない。





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最終更新日  2012.01.28 10:14:37


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