《櫻井ジャーナル》

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

サイド自由欄

寄付/カンパのお願い

巣鴨信用金庫
店番号:002(大塚支店)
預金種目:普通
口座番号:0002105
口座名:櫻井春彦

2015.11.11
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 シリアではロシア軍の空爆が予想以上に効果的なため、シリア政府軍やヒズボラなどで編成された地上の部隊はアル・カイダ系武装集団や、そこから派生したIS(ISIS、ISIL、ダーイシュなどとも表記)の支配する地域へ早くも攻め込み始めた。そのひとつの結果として、アレッポにあるクウェイリス空軍基地の反シリア政府軍による包囲を突破、包囲していた部隊は安全な地域へ敗走したと伝えられている。

 アレッポは要衝であり、中でも空軍基地は戦略的に重要な場所。そこで アル・カイダ系のアル・ヌスラは約2000名の外国人を傭兵として雇い入れていた とされているが、ロシア軍の攻撃もあって厳しい状況に陥ったようだ。これまでアル・ヌスラやISを支援してきたトルコやイスラエルの戦闘機をロシアのSu-30が押さえ込んでいるが、それに対抗して アメリカ軍は12機のF-15Cをトルコにある米空軍インシルリク基地へ派遣 、地上では特殊部隊を派遣するとしている。

 すでに複数の国が特殊部隊をシリアへ潜入させている可能性が高いことは本ブログで何度も書いてきた。50名程度で戦況を変えることは困難だろうが、何らかの使命を帯びての潜入なのかもしれない。「人間の盾」にするのではなかと推測する人もいるが、効果は不明だ。

 最近、イラクでISの部隊に参加していたイスラエル軍のユシ・オウレン・シャハク大佐(准将とも報道された)が拘束されたとも伝えられている。そのイスラエルだけでなく、アメリカ、イギリス、フランス、トルコ、サウジアラビア、カタールなどもテコ入れを図っているようにも見えるが、その目論見がロシア軍によって崩されてしまったようだ。

 シリアのバシャール・アル・アサド政権を倒そうとしている国々はシリア国民がアサド大統領に続投してほしいと思っていることを知っているはず。 2012年にカタールの依頼で調査会社が調べた結果、55%がアサド大統領を支持しているという結果 が出ているからである。つまりシリア国民の蜂起を期待することは難しく、侵略軍を送り込み続けるしかないが、その作戦が機能しなくなった。戦闘員をウクライナへ移動させているという話も流れているが、ウクライナのクーデター政権は崩壊状態。アメリカ政府が送り込んだ閣僚が大金を手にしたというような話しか伝わってこない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015.11.11 23:50:44


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: