《櫻井ジャーナル》

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2015.12.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 12月2日にアメリカで銃の乱射事件があった。カリフォルニア州サン・バーナーディーノの福祉施設で14名が殺され、22名が負傷、実行犯とされるふたりも殺されたようだ。

 アメリカならこの種の事件が引き起こされても不思議でないと少なからぬ人は感じたかもしれないが、「テロ」というタグがつけられた事件では「偽旗作戦」という話が出てくるのも珍しくない。今回もそうした話が流れている。

 当初の報道では小銃を持ち、戦闘用の服を着た複数の白人男性が銃撃したとされていたが、その後、夫婦ということになった。当局の発表によると、妻はインターネット上でIS(ISIS、ISIL、ダーイシュとも表記)に忠誠を誓う書き込みをしていたという。

 今回、注目されている事実のひとつは、 乱射事件の当日、警察の特殊部隊SWATが訓練を予定していた こと。2013年4月15日にボストン・マラソンのゴールライン近くで爆破事件があったが、その時にも爆破事件を想定した訓練が行われていた。

 ボストンの事件で犯人だとされたふたりは兄弟で、兄は殺され、弟は重傷を負った。 この一家はCIAと関係が深く、容疑者のオジが結婚した相手はCIAの幹部だったグラハム・フラー 。CIA時代にトルコ、レバノン、サウジアラビア、イエメン、アフガニスタン、香港を担当、1982年に近東・南アジア担当の国家情報オフィサーとなり、86年には国家情報会議の副議長に就任、88年には国防総省系のRANDコーポレーションへ移ったという大物だ。

 しかも、兄をFBIは遅くとも事件の2年前に事情聴取している。「イスラム過激派」を支持している疑いがあると外国政府(ロシア)から警告されてのことだった。この年、彼はダゲスタンに滞在、その際にチェチェンも訪れて武装勢力の幹部、アミル・アブ・ドゥジャナ(別名、ガジムラド・ドルガトフ)にも会ったと伝えられている。兄弟の母親によるとFBIは3年から5年前から兄を監視、彼を「過激派」のリーダーだとしていたという。そうしたことから、母親は冤罪だと主張していた。

 サン・バーナーディーノの襲撃事件より半月ほど前、フランスのパリでも襲撃事件があったとされている。約130名が殺され、数百人が負傷したとされているのだが、その痕跡が見あたらないこともあり、疑惑を口にする人は少なくない。(例えば ココ ココ /日本語訳)

 同じような疑惑が今年1月、 シャルリー・エブドの編集部が襲撃された事件 でも指摘された。容疑者の特定は素早すぎないか、プロフェッショナル的な技術をイエメンやシリアでの訓練や実戦で身につけられるのか、襲撃に使った装備をどこで調達したのか、スキー帽で顔を隠している人間が身分証明書を自動車に置き忘れているのは「9-11」のときと同じように不自然ではないのか、襲撃しながら自分たちがイエメンのアル・カイダだと叫んでいるのもおかしくないか、襲撃の後、どのように非常線を突破したのか、事件の捜査を担当した警察署長のエルリク・フレドゥが執務室で拳銃自殺したのはなぜなのか、容疑者のひとりで射殺されたアメディ・クリバリが2009年にエリゼ宮でニコラ・サルコジと面談できたのはなぜか、そして歩道に横たわっていた警察官の頭部を襲撃犯のひとりが自動小銃のAK-47で撃って殺害したとされているのだが、頭部に損傷が見られず、周辺に血、骨、脳などが飛び散ることもなかったのはなぜか。

 アメリカでは1982年にNSDD55が出され、一種の戒厳令プロジェクト、COGが始まった。FEMAの延長線上にあるのだが、新たな段階に入ったことは間違いない。さらに上の段階に進んだのは1988年。大統領令12656が出され、COGの対象は核戦争から「国家安全保障上の緊急事態」に変化したのだ。

 その「国家安全保障上の緊急事態」が2001年9月11日に起こる。ニューヨークの世界貿易センターとワシントンDCの国防総省本部庁舎が攻撃されたのだ。そして「愛国者法」が出されてアメリカの憲法は機能を停止、ファシズム化が急速に進む。国外ではアフガニスタンに続いてイラクが先制攻撃された。

 「9-11」では「アル・カイダ」が実行したとされたが、本ブログでは何度も書いているように、これは単なる戦闘員のデータベース。その大半はスンニ派(サラフ主義者/ワッハーブ派)だが、この戦闘員を使った軍事侵略がリビアやシリアで展開されている。雇い主はアメリカ、イギリス、フランス、トルコ、イスラエル、サウジアラビア、カタールなど。

 ところで、2001年の9月10日から14日かけてNORADはロシア空軍の演習に対応するために戦闘機をアラスカやカナダ北部へ派遣、11日には旧ソ連の爆撃機による攻撃を想定した「ビジラント・ガーディアン」を行っていた。この年の5月31日から6月4日まで実施された「アマルガム・バーゴ01」は巡航ミサイルでアメリカの東海岸が攻撃されるという設定になっていたのだが、演習のシナリオの書かれた文書の表紙はオサマ・ビン・ラディンの顔写真が印刷されていたという。

 国のあり方を変えてしまう「テロ」が起こるとき、なぜか軍事や治安に関係した演習が行われている。今回もSWATの訓練が予定されていた。このことも疑惑を生む一因だ。





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最終更新日  2015.12.15 11:40:51


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