日本におけるCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染がどのように拡大してきたかは明確でないが、早い段階でダイヤモンド・プリンセスというクルーズ船が注目されていたことは間違いない。2004年3月に就航している。
船内でCOVID-19に10名が感染していると確認されたのは2月4日。横浜から出港する予定になっていた日だ。乗員乗客3700名は隔離状態になり、7日には感染の確認された人が61名に増えた。乗員や乗客だけでなく厚労省の職員や検疫官も罹患したようだ。
この時、安倍晋三政権の対応が問題になっている。防護服を着なければならない区域と脱いでかまわない区域が明確でなく、常駐してるプロの感染対策の専門家がいないと指摘した神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授を安倍晋三政権は批判していたが、岩田教授のような指摘をする人はほかにもいた。橋本岳厚労副大臣などはそうした指摘に対する反論の中で「清潔ルート」と「不潔ルート」が合流していることを示す写真を公表して失笑を買っている。
このクルーズ船を所有しているのはカーニバルPLC。2003年にP&Oプリンス・クルーズとカーニバルが合併して誕生した。P&Oプリンス・クルーズは2000年にP&Oグループから分割されている。
カーニバル社は1972年、イスラエル系実業家のテッド・アリソンによって創立された。アリソンは1924年、イギリスが委任統治していたテル・アビブで生まれた。1952年にアメリカへ渡り、そこで66年にノルウェー人のヌット・クロステルとクルーズ船の会社を設立したが別れる。そしてイスラエル系実業家のメシュラム・リクリスから支援を受けて