モスクワに近いクラスノゴルスクのクロッカス・シティ・ホールが襲撃され、137名以上が殺された。ロシアの治安機関であるFSB(連邦保安庁)のアレクサンドル・ボートニコフ長官によると、銃撃犯の4名を含む11名を拘束したというが、捜査は継続中のようだ。
4名の襲撃犯を乗せたルノーの白いクリオシンボルはブリャンスクへ向かい、そこでウクライナへ逃げ込もうとしたというのだが、そこには地雷原がある。ロシアの捜査当局は追跡しにくいだろうが、危険。ここから逃走しようとしたということは、彼らがウクライナや西側の情報機関から支援を受けていたことを示している。地雷原に関する正確な情報を持っているならば、逃げられる可能性は高くなるだろう。
クロッカスでの虐殺に合わせるように、フランス、ドイツ、ポーランドから相当数の正規軍兵士がキエフの南にあるチェルカッシーへ鉄道や航空機を利用して入ったこと、クリミアに対する大規模な攻撃が実施されたことも注目されている。
本ブログでは繰り返し書いてきたが、西側が犯人役に使っているダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)はバラク・オバマ政権の時代に作られた西側の傭兵集団。その出現を2012年8月、ホワイトハウスに警告したのはマイケル・フリン中将が率いるDIA(国防情報局)だった。
襲撃の直前、3月20日にジェイク・サリバン国家安全保障補佐官は予告なしにキエフを訪問しているが、サリバンの同志で国務次官を退任したビクトリア・ヌランドはロシア政府に対して「サプライズ」を約束している。これはロシア領で破壊工作を実行するという脅しだと捉えられていた。