ガザ南部のラファには100万人とも150万人とも言われるパレスチナ人が避難している。そのラファに対する攻撃をイスラエル軍は5月6日に始めた。絨毯爆撃を実施すると同時に地上部隊を軍事侵攻させたと伝えられている。 イランに対する大規模な攻撃を実施しないという条件でアメリカ政府はイスラエル政府に対してラファ攻撃を認めたと伝えられていた 。ラファに避難している人びとに対し、イスラエル政府は破壊済みの場所へ「避難」するように求めているが、要するに、「立ち退きに応じなければ殺す」と脅しているようなものだ。
攻撃の直前、 ハマスはエジプトとカタールの停戦提案を受け入れる用意があると発表 している。ハマスによると、この提案にはガザからのイスラエル軍を撤退させ、避難しているパレスチナ人の帰還、さらにはイスラエル人捕虜とパレスチナ人捕虜の交換が含まれているのだが、イスラエル政府はこの提案はイスラエルの要求を満たしていないと主張、話し合いのために代表団を仲介国へ派遣するとしていた。
イスラエル軍によるガザでの破壊と虐殺はアメリカ/NATOの支援なしには不可能。ジョー・バイデン政権はイスラエルにブレーキをかけているかのような演出をし、自らを「善玉」に見せようとしているが、実態は共犯だ。