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カテゴリ: Hiekka aikaa



雑感・映画『ヤングウォリアーズ』(1983年アメリカ映画)
 + 『戦闘ナイフ』集団の軍事訓練2016年11月〜12月 その2


ヤングウォリアーズ Young Warriors
DVD 未発売

Young Warriors


前回 からの続き)
繰り返しになるが 「戦闘ナイフ」などと称し、
対人用ナイフを宣伝販売したレポーターたちが、
この期〔ご〕に及んで戦闘訓練を行うと前回述べた。
1999年夏から2008年 6月まで続いた対人用ナイフの宣伝活動が
秋葉原通り魔事件後のナイフ業者らによるダガー規制要望によって
計らずも終止符を打たれた経緯を今さら掘り返す必要はありますまい。
とはいえ、戦闘ナイフ、その後に発売されたタクティカルペンの記事を読むにつけ、
対人用ナイフやタクティカルペンを現実の格闘、護身の場で使うべく想定していたことは、
(後になんらかの理由で当事者たちが否定したとしても)明白なのである。
そうであるからには、今回の「戦闘訓練」も現実世界での戦闘を想定したもの、
と過大評価しておく方がよさそうである
(「現実での戦闘を想定していない」というのなら脅威にはならない。
 たかだか2、3日の講習で身につく護身術などあり得ないのだから)。

『戦闘ナイフ』集団の戦闘訓練が、実戦を想定したものであるなら、
訓練を受けた者たちの末路は悲惨だ。
彼らは現実の戦闘や護身の場で死んだり、大怪我を負ったり散々な目に遭うだろう。
そのわかりやすい例として挙げられるのが
1983年制作のアメリカ映画 『ヤングウォリアーズ』である。
「映画を例に挙げるなんて!」という方もいるだろうが、
この作品はまったくハッピーエンドではない。
妹を殺された主人公が犯人に復讐を誓い仲間たちと自警団を組むのであるが、
犯人殺害時に一般人も巻き添えで殺してしまうわ、
行動を共にしていた友人や犬が銃撃戦中撃たれて死ぬわ、
最後には主人公自身も手榴弾で自爆してしまうという、
素人がやみくもに復讐に走ればこうなるであろう、およその展開が描かれている。
「生兵法は怪我の元」__まったくこの通りなのである。

たとえば、 11月26日(土)に予定されている
ストライクアンドタクティカルマガジン主催の【“イチロー塾”講義内容】であるが、
「手帳、筆記用具、帽子、ジャケット、傘、カバンなど

 突如、降りかかる危険から回避する感性を学びます。
 識っていれば絶対に役に立つ、体験と貴重なお話しをぜひこの機会に!」

とある。
上記の護身術を習った経験があると過信してよせばいいのに犯罪者に立ち向かい、
殺されてしまう可能性は捨てきれないし、
逆に訓練参加者が普段の口論から逆上して
筆記用具や傘で相手の顔面や腹を刺したりしたら傷害罪、
さらに相手が死亡すれば傷害致死罪である。
最初から相手を殺害する気持ちがあったならば殺人罪に問われる可能性もある。
なまじっか傘や筆記用具などの護身具的の使い方を知っていたがゆえに、
かえって事態が悪化する場合があることなど1日の講習で教えきれまい。

__何を言ってもこのレポーターたちは
ダガー規制が議論されている時に黙って逃げたのである。
ただの議論が原因で人は死んだりしないし、
最悪の展開でも裁判沙汰になって対人用ナイフ宣伝販売の責任を問われ、
裁判で負けて賠償金を支払わされるか、
関係者の経営する会社が倒産するぐらいがせいぜいであったろう。
命や身体の一部を取られるわけではなかったのだ。
慰謝料請求を恐れる人間が、生命を危険にさらす戦闘行為は得意だというのか。


小林秀雄さんが湯川秀樹さんとの対談『人間の進歩について』の中で
「道具としての言葉の扱いには、必ず失敗が伴うでしょう。
 屁理屈いう男だけが必ず成功するわけになる」
と述べているように、
講師の永田市郎が「成功者」を自称して信奉者らがそれを認めているのだとすれば、
それは現実の議論や戦闘には一切参加しないで、
ただ 屁理屈を言っているだけ だからである。




 (本稿つづく)






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Last updated  2016年10月29日 06時12分59秒


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