森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.06.27
XML
「宮大工の人育て」 菊池恭二著 祥伝社という本は森田理論を大工さんという立場から具体的に書いてある本です。目からうろこが落ちるような本です。推薦いたします。

宮大工は薬師寺金堂、西塔、池上本門寺五重塔など全国各地の社寺建築の建設や解体修復をする人です。
どうしてそのような技術を身につけられたのか。
あるいは一癖も二癖もあるような個性的な職人を束ねていくことができるようになったのか、詳細に語られています。

菊池さんは宮大工の世界では神様のような人のところで修行できたというのがよかったといわれています。
その人は法隆寺大工の西岡常一棟梁です。

ここで21歳から6年間毎日お茶出しをされていたのです。これが今に生きているのです。
その間ただお茶を出していただけではありません。
棟梁の一挙手一動を観察して自分のものにされていったのです。

上に立つものとして何が必要なのか、ものの考え方はもとより、職人の心構え、図面の描き方、原寸の描き方、仕事の段取り、指図の仕方、職人の使い方などを着実にものにされたのです。

私はこの本を読んで森田先生と一緒だと思いました。
水谷啓二先生も20代の頃森田先生に6年間つきっきりで身の回りの世話をされていました。
その中から森田理論の普及に目覚められて啓心会、啓心寮の開設、そして生活の発見会の礎を作られました。
多分この6年間で将来につながる数多くのことを学ばれたのでしょう。

今我々にできることは何でしょうか。
私が思うことは、森田理論をきわめて、体得している人を一人でも多く発掘することだと思います。
全国規模では何人もおられると思います。
集談会などで何気なく話をしていると、この人はすごいなと思う人はすぐに分かります。
すごいなというのは、森田理論をとうとうとしゃべれる人ではありません。
森田理論学習的な生活を実践している人です。


そういう人に付きまとうことです。
たとえば、集談会では近くに座り指導を仰ぐことです。
待ちの姿勢ではなく、聞きたいことを整理して準備していくことです。
学び取るという積極的な姿勢が欠かせません。
すると適切な指導をしてくださると思います。


また森田理論を十分に理解できていない人同士で学習しても癒しにはなるでしょうが、十分な効果は期待薄です。

お勧めしたいのは、良き先輩探しです。良き森田理論体得者、いわゆる森田の達人を見つけ出すことです。
その人に近づいて、その人の考え方、その技、生活スタイルを学んで、真似ていくことです。
模倣して自分のスタイルとして確立していくことです。
このように考えると、今の所属集談会にとどまらず、他の集談会への参加、ネットのつながりなどを導入して学習を進めることが効率的だと思っています。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.06.27 22:37:06
コメントを書く
[森田理論学習の進め方] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

森田生涯

森田生涯

Calendar

Comments

森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: