森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.10.28
XML
カテゴリ: 感情の法則
韓国政府の日本政府への批判が止まらない。従軍慰安婦、歴史問題への謝罪と賠償要求である。
2014年4月セォール号が沈没して多くの犠牲者を出したが、その時日本は救助の協力の申し込みをしたが韓国政府は断ってきた。
切羽詰まった状況でも日本の助けは借りたくない。
日本は決して許すことができないという考えなのである。

中国は閣僚が靖国神社に参拝すると途端に猛烈に反発する。
また中国政府はユネスコ(国連教育科学文化機関)に対し、第二次世界大戦中に日本が関わったとされる「南京事件」や「従軍慰安婦」に関する資料の世界記憶遺産への登録を申請した。
中国人をないがしろにしたという歴史問題は決して忘れてはならないという気持ちなのだろう。

その気持ちは当然だろう。理解できる。日本の政府が戦時中したことはひどすぎる。
日本国民にも多くの戦死者をだし、わが故郷の広島ではアメリカの一発の原子爆弾によって、その年末までに14万人もの人が命を落としている。


戦時中の日本は隣国では悪事のし放題であった。侵略戦争だったのである。
とりわけ韓国、中国国民に対しては本当に申し訳ないことをした。悔やんでも悔やみきれないところである。

今日はこの問題を森田理論で考えてみたい。
現在の状況は、韓国、中国政府はそこにばかり注意を向けていて、森田でいう精神交互作用が繰り返されて蟻地獄の泥沼に入り込んでいるように思える。
絶えず刺激を与え続けているので、坂道を転がる雪だるまのようにどんどん日本に対する嫌悪感が大きくなっている。
ついにどうにもならない神経症として固着していった状況ではないだろうか。
神経症が重症化すると普通の生活はできなくなる。どんな策を弄しても抜け出すことは難しい。
さらに多額の賠償金が絡むので問題が複雑化しているように思われる。

この問題を仮に個人の問題だとするとどうだろうか。
自分に非はないのに理不尽な相手の行為によって大きな被害をこうむった場合である。
とても許せない感情はしばらく収まることはないだろう。

憎んで憎んで、憎み尽くせばよいのである。
決して不快な感情を取り除こうと決闘を挑んではいけない。

その不快な感情を持ったままでどう対応するか。
日本、韓国、中国は隣人同士である。
いつまでも友好関係を持たずに仲たがいしていてもよいことは何もない。

お互いにある程度譲り合い、妥協することが将来につながるのではないか。
いがみ合い続けることは駄々っ子が自分の欲望が満たされずに、やりたい放題に暴れまくっているようなものだ。

人間生きていれば、日々の生活を紡いでいかなくてはならない。
いくら相手が許せないとは言っても自分たちが生きぬくためには目をつむってゆかなくてはならないこともある。
森田理論はそうすれば感情は変化していくと教えてくれている。
精神的に楽になると教えてくれている。感情は自然に変化流転していくのである。
例えば小学校、中学校時代に憎くてしかたがなかった人と久しぶりに同窓会で会った時には、そんな気持ちがなくなっているようなものだ。
そういう考え方を信じて、日本政府も中国政府も韓国政府も、森田理論から打開策を学んでほしいものである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015.10.28 06:52:53
コメント(0) | コメントを書く
[感情の法則] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

森田生涯 @ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) 通りすがりさんへ コメントありがとうご…
通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: