森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.11.22
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私はこのブログを始めて約3年になる。ほぼ毎日1つは投稿してきた。
振り返ってみると私自身とても森田理論を深めることができました。
それまでは本は気が向けば読むし気が向かなければ何日も読まなかった。
月刊の機関誌「生活の発見」でさえも、正直なところ気に入った記事しか読んでいなかった。

ところがこのブログを始めた途端読書欲が旺盛になった。
森田のネタは生活の中にもあるが、最も多いのは先人たちの残してくださった本の中にある。
その中からヒントをもらって自分なりに森田理論と照らし合わせているのである。

現在は月曜日から金曜日までは約3時間程度は本を読んでいる。
窓口での受付の仕事が多い。一日3時間程度は受付対応である。

その時間や昼休みの時間を有効活用している。
本は森田関連の記事を速読気味に読んでいる。
200ページのやさしい本は1日で読みあげてしまう。
300ページぐらいで、難しい本は2日で読み上げる。
1カ月20日として15冊から20冊ぐらいは読んでいるだろうか。
本はほとんど図書館で借りている。
心理学、医学、教育、人生観、伝記、思想、生活などが中心である。
読んでいて大事なところは付箋をつける。
そこをあとで読み返して、ポイントをA4用紙に書き出す。
その中から森田の琴線に触れるものを選別して、森田理論を使って自分の考え方をまとめ上げているのである。この作業を3年間ずっと通してやっている。
今までの食い逃げ状態の森田理論の学習とは大違いである。

また自分が気づいていなかった森田理論の重要点が、にわかに意識されるようになることがよくある。

例えば今一番うれしいのは、心理学者アドラーの思想を学習していてあることに気がついたことだ。
アドラーはいろんなことを言っている。森田と関係あることもたくさんある。
その中でも、特筆すべきことを発見した。
アドラーは他人を自分の思うように動かしてはならないと言っている。

これはタテの人間関係であるという。これが森田とつながる考え方なのだ。
私はアドラーの思想の中から森田理論に通じる考え方を発見したのだ。
このアドラーの考え方を見つけたときにピンときた。

森田では感情は自然現象だから人間の意思の自由はない。
だから感情はコントロールすることはできないし、してはならないと言っている。
この点に関して、アドラーは他人に絞って、自分の都合のよいように他人をコントロールしてはならないと言っているのだ。

私はそこからさらに話を進めて考えてみた。
森田理論でも感情は自分の意のままに操ってはならないと言っている。
でもそれだけではない。相手の理不尽な行為に対しても、その事実を認識することは必要であるが、相手に対して仕返しをしたり、その行為を評価して是非善悪で優劣をつけてコントロールしてはならないと言っている。

さらにそれだけではない。
自分自身を自分で作り上げた「かくあるべし」に近づけるように叱咤激励することは、自分自身をコントロールしようとすることにつながっている。
また自然現象、経済危機、紛争なども自分たち人間の思いのままに変えようとしている。

つまり人間の不幸の始まりは、コントロールしてはならないものを無理矢理コントロールして、自分の都合のよいように支配しようとしていることにあるのではないか。
あるいは人間の都合のよいように自然を支配しようとしていることにあるのではないか。
この考え方を見つけたときはうれしかった。
森田理論をさらに深めることができると確信できたからである。

こういうことが年間を通じると何回かは訪れるのである。
それは予期することはできないが、学習の過程で突如として出てくるものである。
これだから森田理論の学習とブログは止められないのである。
それがいくつか積み重なるとすごい思想に発展するのではないかと思っている。





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Last updated  2015.11.22 21:41:09
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
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軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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