森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.11.11
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カテゴリ: 認識の誤り
次のような考え方のクセを持っている人はたくさんいます。

一部分の事実をすぐに自分の人生すべてに影響を与えてしまうかのように大風呂敷を広げてしまう人です。一般化のし過ぎと言われています。部分を全体に広げることが習い性になっている人です。
それも悲観的、破滅的に拡大してしまうのです。

例えば、上司に仕事のミスを指摘されて叱責され時に、すぐに自分の仕事に対する能力はゼロだ。
この会社での居場所はなくなった。自分は何もやってもダメだ。
同僚たちは自分のことを馬鹿にしているに違いない。
誰でも経験のあるような単純なミスなのに、自分の人格否定にまで発展してしまっているのです。
こうなると、自分の将来をネガティブに考えてしまいます。
意欲や熱意は持てず、悲観上手になってしまいます。


私は何度お付き合いをしても、最後には相手から嫌われる運命にあるのだと思ってしまう。
こういう考え方をとっていると、将来は暗澹たる暗闇のような世界で、希望を持つことができなくなってしまいます。もう決して恋愛なんかしないと決めてしまう。
自己否定するのですから、生きていくことは苦しみの連続となります。

こうした人たちがよく使う言葉があります。
みんながそう言っている。
いつも悪い結果で終わる。
自分にはよいところなんて一つもない。
やることなすことほとんど失敗してしまうはずだ。
何をしてもすべてだめに決まっている。
これまでうまくいったためしがない。
この先もずっとうまいかないはずだ。


向き合おうとうしていないようです。
すぐに観念や思考の世界に入り込むことが習慣になっているのです。
そこがとても居心地がよいのでしょうね。
問題は、ポジティブに受け取れればよいのですが、ほとんどネガティブに結論づけてしまうのです。
一つの些細なマイナスの出来事から、自分の人生を左右するような大きなマイナスの問題に拡大する名人のようなものです。このような人は自分で自分を苦しみのどん底に突き落としているのです。


そのためには事実を具体的に観察して、事実をよく見ることです。
そして事実に沿って見たままを詳細に話すということに取り組むことです。
「みんなが言っている」というのではなく、だれとだれが言っているのがはっきりさせる。
「いつも悪い結果で終わる」は、いつどんなことが思惑が外れた結果に終わったのか、具体的に考える。
「やることなすことほとんど失敗してしまう」は、失敗した具体的な出来事を問題にする。
「何をしてもすべてだめだ」すべて失敗ばかりしている人はいません。
成功体験や楽しい体験もたくさんしてきているはずです。
抽象的な思考をするのではなく、事実に基づいた具体例を取り扱うことが大切です。
「これまでうまくいったためしがない」失敗だらけの人は生きていけません。
失敗と同じ数の成功体験も持っているはずです。
失敗の事実だけに意識や注意が向いて、問題視しているだけのことです。
実にバランスに欠けた考え方をしておられるということです。
「この先もずっとうまいかないはずだ」将来のことを不安視する前に、今現在の課題や問題点に取り組むほうがより重要です。





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Last updated  2024.06.03 23:58:16
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通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
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