森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.06.08
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慈恵医科大学での入院森田療法の第3期の作業期に興味を感じた。

第2期は軽作業期である。慣らし運転のようなものだ。
日記を書く。木彫りをする。気が付いたことを手掛ける。

第3期は、共同作業もある。生活に必要な作業がいろいろとある。
まず入院施設の中に、庭や池がある。別のところには野菜畑がある。
庭には草花や植木がある。草花の手入れや植木の剪定が必要になる。
池には鯉がいる。鯉の餌やりがある。
畑では旬の野菜を作っている。
野菜つくりは森田実践にはもってこいである。

また野菜がすくすく育ってくると収穫して食料にもなる。
収穫した野菜を使っての料理へと続く。
野菜つくりは土つくり、輪作、病害虫の予防、水やり、肥料やり、土寄せ、支柱建て、ネットの設置などがある。精魂込めれば込めるほど豊かな実りがあるので、楽しみである。

私は神経症の人に野菜つくりをお勧めしている。
ただ都会に住んでいる人は畑がない。
市民菜園を借りるにも人気が高くすぐに貸してもらえない。
菜園に行く時間がかかりすぎる。などの問題がある。
そういう人はベランダ菜園になる。トマト、ナス、ジャガイモなどができる。
一軒家に住んでいる人はせめてベランダ菜園に取り組んでみてもらいたいものだ。
草花や盆栽があるだけでも精神状態は落ち着いてくると思う。
それは世話をするものを持っているからだと思う。


犬、鯉、ウサギ、伝書鳩がいる。
犬は毎日運動が欠かせない。
伝書鳩は外に連れ出して放つそうだ。
すると帰趨本能があるために必ず帰還してくるそうだ。

そのほか陶芸設備もある。


このような実践・行動の中で、日ごろは見過ごしがちな日常茶飯事を体験することになる。
そして豊かな感情が生まれ、次々に流れていく感じをつかんでいく。
退院後も神経症的な苦しみを持ちながら、生活本位の態度を維持することができるようになれば、第一段階の治癒となるのである。
その後は生活の発見会や生きがい療法などの自助組織に参加して、森田理論の学習をする。
そこで事実本位の生活を理解し、実践することができるようになれば完治である。
ここまでくれば、森田理論は人生観の確立の理論であることがはっきりとわかるようになる。





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Last updated  2020.06.08 06:20:05
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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