森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.09.16
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カテゴリ: 行動のポイント
最近、無気力、無関心、無感動な人が増えていると聞くことが多い。
これは、行動するためのエネルギーが少ないか、枯渇している状態なのではないか。
ガソリン車はガソリンが空になると車は動かなくなります。
この場合は、ガソリン切れになる前に補給することが大切になります。
大うつ病の人は、エネルギー切れを起こして、動くことが困難になる。
こういう場合は、仕事や家事などは一旦休んで、薬物療法と休養をとることが大切になる。
再起不能になる前にエネルギーの補給を考える必要があります。
そしてエネルギーが徐々にたまってくるのを待つことが大切になります。

慢性的にエネルギー不足の状態にある人は、エネルギーを補給することが必須です。

エネルギーはリチウム電池を充電して、再び使用できるようにしているようなものです。
コンセントに電源をつないで、他からエネルギーを取り込んでいるのです。
携帯電話もそうです。充電しないと使い続けることはできません。

人間の場合も、エネルギー切れを起こすことが予想されるときは、全部使い切る前に補給することが大切です。エネルギー切れを放置していると、エネルギーの充電装置そのものが破壊されることがあります。

これは株式投資をしている人を見ているとすぐに分かります。
自己資金を失った人は、再起不能になり、投資の世界から強制退場させられます。
投資するための資金が枯渇してしまったのですから、どうすることもできません。
生活することすら困難になり、最悪自己破産することも考えられます。
だから投資をする人は、投資する前に資金管理の学習が必要になるのです。
エネルギーを枯渇させないで、余力を持って運用することが大切になります。

森田理論では、短期的なエネルギーの枯渇防止のために、どんなことを勧めているのか。

神経症でのたうち回っていても、最低限の日常茶飯事には手を付けましょうということです。
それが習慣化して、自然に行動できている人は、絶えずエネルギー補給を行っている人です。
ここで肝心なことは、決して墜落させないということです。
一旦墜落してしまうと、再度飛び立つためには莫大なエネルギーが必要になります。
なかには、ダメージが大きく、再び飛び立つことができなくなる人も出てきます。


森田では、エネルギーの補給のためには、目の前の事象をよく観察しなさいと教えてくれています。見つめていると、気づきや発見があります。問題点や課題が見えてきます。
興味や関心が湧いてきます。これは行動のためのエネルギーがたまってきている証拠です。
事実をよく見て観察するということは、エネルギーを補給していることになります。
リチウム電池が切れる前に、充電するようなものです。
「みつめよ」という考え方は、「エネルギーの補給を忘れるな」という事なのです。

そのエネルギーを使って、実践行動を起こすことになります。
その結果、目的の達成や成功は自信となり、さらなるエネルギーの補給になります。
次への、挑戦のためのエネルギーを溜める器が大きくなるのです。
失敗は、どうしてうまくいかなかったのかを反省することで、エネルギーの補給をしていると解釈すべきです。停滞しているようですが、大きくジャンプするためにはタメが必要になります。
腰を沈めて力をため込むことで、大きく飛び上がることができます。
ミスや失敗の経験が多いほど、エネルギーが充満して、高く飛び上がることが可能となります。
失敗は成功の基ということです。





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Last updated  2020.09.16 06:34:01
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
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