森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.09.29
XML
カテゴリ: 最新の脳科学
ニューロンは軸索という突起が伸びて、他のニューロンとつながっています。
このネットワークのことをシナプスといいます。
このネットワークは、生後3年目で1億5000万個になるそうです。
これは誰でも共通しています。その後はどうなるか。
3歳から15歳の間で、使うネットワークと使わないネットワークの選別を始めるのです。
そして、半分ぐらいのネットワークを廃棄するという作業を始めるそうです。
生きていくにはシナプスが多すぎて、かえって不都合が起きるのだと思われます。
このことを「シナプスの刈込現象」といいます。これも誰にでも起こる現象です。
16歳の時点で半分くらいになり、刈込作業は終了します。


この過程で大事なことは、3歳から15歳のネットワークの選別と廃棄をどのように行うかということです。これには日常生活をどのように送るかが影響します。
この時期にテレビゲームや英才教育を施して過ごさせることはもったいないと思います。
親心で子供の意思に関係なく、早くから能力開発を行うやり方も問題です。
最近、発達障害、自閉症、統合失調症、うつ状態などが問題になっていますが、その発生原因の一つに関わっているのかもしれません。

刈込時期は、特に五感を鍛える必要があります。
見る、聞く、触る、味わう、匂うなどの感覚を鍛える経験をどんどん積ませることです。
家になかで、じっとした生活するだけでは不十分です。
またテレビをつけっぱなしにして、冷暖房を効かせて、清涼飲料水やおやつの食べ放題というのはこの刈込作業がうまくいかなくなるのです。

自然の中で、泥んこになって遊ぶ。
砂遊び、水遊び、遊戯遊び。魚釣り、キャンプなどなど。
犬や猫、昆虫などいろいろな動植物と触れ合う。

手を使い、足をつかい、どんどん動き回る。
ミスや失敗を含めて、雑多な数多くの経験を積むことが有効なのです。

これは 感覚的経験 を積ませるということです。
好奇心の強い子供、興味や関心を持てる子供、粘り強い子供、分析力のある子供、体力のある子供、対人関係の持ち方、打たれ強い子供などはこの時期の過ごし方によって決まるのです。

無気力、無関心、無感動な人間になります。神経症の原因となるものです。
廃用性委縮現象が起きて、この期間を超えてしまうと、すでに手遅れとなるのです。
子育て中の親や祖父母の方は、ぜひとも留意していただきたいと思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.04.07 20:10:19
コメント(0) | コメントを書く
[最新の脳科学] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

森田生涯

森田生涯

Calendar

Comments

X youhei00002 フォローしてください@ Re:愛着障害について(03/12) X youhei00002 フォローしてください
森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: