森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.07.22
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昨日の続きです。

「がんばれ!」と言いたくなる場面では、「がんばれ!」という言葉は使わないようにしましょう。そういいたいときは、 「がんばっているね」 という言葉に置き換えましょう。
ガンや難病で闘っている人たちは、もう十分すぎるほど闘ってきた人たちです。
その人たちに「がんばれ!」という言葉は、酷な言葉になります。
「がんばっているね」という言葉は、自分に寄り添ってくれて、安心感を与える言葉になります。「がんばりすぎないでね」という言葉も同様です。

仕事の内容をチェックする時に、「不備がない、大丈夫、オッケー、問題なし」という代わりに、 「完璧!」 という言葉が有効です。相手との付き合いがある程度ある人ならば、「いつもながら完璧」と言えば、相手もついうれしくなるでしょう。
居酒屋などで、「ご注文のお品はすべてお揃いでしょうか」と聞かれたときに、「大丈夫」「全部出ている」「オッケー」という代わりに、「完璧!」という言葉を使ってみましょう。


「すみません」「ごめんなさい」が口癖になっている人がいます。
これはすぐに改めるほうがよいと思います。
たとえ使っても、すぐ後で「ありがとうございます」と付け加えたらいかがでしょうか。
相手に何かしてもらった時に、「すみません」というと、あなたに借りができました。
いつかこの借りをお返ししないと、自分の気持ちの収まりがつきませんと言っているようなものです。交通事故の時に、何はさておき「すみませんでした」と謝ることは、この後の交渉にマイナスの影響を与えます。そういうときは、「すみません」という代わりに、「お怪我はありませんか」というのが正解となります。
企業のお客様相談室では、クレームの電話をかけてきた人に、「すみません」とすぐに謝るようなことはしません。クレームの内容が分からないときに、「すみません」と謝ると、自社の非を認めたようなものです。相手はそれに付け込んで損害賠償を要求してくる場合があるからです。
そういうときは、「ご不便をおかけしております」と言って、早速事実確認に移るのです。

「いつも」という言葉と、「珍しい」という言葉を間違えて使っている人が多いようです。
「あなたは いつも 遅れて来るね」「おや、今日は 珍しく 早く来たね」などです。これは事実多少違っていても、言葉の使い方としては、逆にしなければなりません。
珍しいね 、君が遅れて来るなんて」
いつもながら 、時間厳守だね。いい心がけだね」
この一言で、相手は気分が楽になります。また今後に良い影響を与えます。

言葉というのは相手に「かくあるべし」を押しつける道具になる場合があります。

これは包丁がおいしい料理を作る道具にもなるし、凶器にもなるということだと思います。
「面白い」「惜しい」「がんばっているね」「完璧」「ありがとう」「いつも」「珍しい」
昨日、今日取り上げた言葉を自分のものとするだけで、人間関係は大きく変化すると思いますが、如何でしょうか。言葉は自分の素直な気持ちを、ストレートに相手にぶっつける道具に過ぎないと信じている人は、認識の誤りを抱えている人です。
人間関係は悪化の一途をたどります。
できれば、これらの言葉を習慣化して自分のものにしたいものです。
(ほめ下手だから上手くいく 西村貴好 株式会社ユサブル参照)





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Last updated  2021.07.22 06:20:05
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