森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.11.30
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昨日の続きです。
神経質者が陥りやすい悪循環は4つということでした。
今日は神経質者が陥りやすい1と2の悪循環をどうして断ち切るのかを考えてみたいと思います。

1、森田理論では注意と感覚の悪循環は、精神交互作用と言われています。
不安、恐怖、違和感、不快感を直接取り上げても打開策は見つかりません。
これを断ち切るには、 不安と欲望の関係を理解する ことが重要です。
神経症的な不安は、欲望の裏返しとして湧き上がってきます。
この悪循環を断ち切るには、ここに眼をつけることがポイントになります。


では不安との付き合いはどうするか。
参考意見として聞くようにするのです。
行動するにあたって、貴重なご意見ありがとうという気持ちを持つことです。
不安の忠告に留意して慎重に行動していくとよいのです。
決してまともに取り扱ってはいけません。
欲求を放り投げて、不安を取り除くことを目的にしてはいけません。
森田理論ではこのことを手段の自己目的化と言います。
不安を取り除こうとすると、悪循環のスパイラルに陥ります。
そして最後に神経症として固着してしまうのです。

2、観念と事実の悪循環をどう断ち切るか。
これについては2021年7月11日から7月22日にわたって、「観念中心の態度を事実優先の態度に切り替えるために」と題して投稿しました。

入り方は、このブログの上部の「新着記事一覧」をクリックすると「月別記事」があります。2021年7月をクリックすると簡単にアクセスできます。
ちなみに項目だけをあげておきます。

1、「かくあるべし」の弊害と「事実本位」の利点についての理解を深める。
2、自分のなかにいる二人の自分を一人に統一する。
3、事実観察を徹底する。事実は具体的、赤裸々に取り扱う。

5、物の性を尽くす。己の性を尽くす。他人の性を尽くす。
6、「あなたメッセージ」を「私メッセージ」に変更する。
7、両面観のものの見方を身につける。
8、純な心(直観、第一の感情、初一念)の感情を大切にする。
9、否定語から肯定語の活用を心掛ける。

これら全部に取り組む必要はありません。
一つか二つに絞って、深耕することが有効です。
愚直に取り組むことで、事実本位の生活態度が養成されます。
森田先生は、「事実を最優先して、その後理知的な考えを活用して調整していくことが大切です」と言われているように思います。
事実を優先する態度は、葛藤や苦悩がなくなります。
のびのびと生の欲望に邁進できるようになります。水を得た魚のごとくです。
エネルギーの無駄遣いが無くなり、有効活用ができるようになります。
これによって逆転人生の幕が切って落とされるということです。

人間関係の悪循環、行動上の悪循環の打破については、明日の投稿課題とします。





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Last updated  2021.11.30 07:46:23
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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