森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.11.18
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樹木希林さんは自分の身体や財産などは自分の所有物ではないという考えを持っていました。
これらは神様にお願いしてレンタルしているものだといわれているのです。
使用者は自分であるが、所有者は自分ではないという考え方です。
この考え方を採用すると、自己否定感がなくなるかもしれません。

あまたある生き物の中から、自由に動くことができ、さらに高度に進化した脳を持っている生き物を貸与していただいたと考えるのです。
貸与物にたとえ重大な瑕疵があったとしても、クレームをつけるような気持にはなりません。貸していただいたことに、ただただ感謝あるのみです。
少々物足りないものがあっても、備わっている物を精一杯活用するだけです。

自分の身体は自分の所有物と思っていると、そのようには考えられません。
どんなに手荒に扱っても、自分の勝手でしょうという気持ちになります。

自分自身が気に入らなければ、いくら非難しても構わない。
最終的にどうにもならなくなれば自死してもよい。

欠点や弱点だらけの容姿、能力、境遇、環境、疾患、生まれた国や時代などを目の敵にして自己嫌悪、自己否定している人もいます。
神経質性格も些細なことが気になるので否定するような事にもなります。

貸してもらったものと自分の願望が対立して葛藤や苦悩が生まれています。
所有欲が強すぎると、自分の身体を慈しみ、いたわる気持ちが希薄になります。

レンタルといえば、リース車両、事務機器、建設機械などがあります。
その他賃貸住宅、宿泊施設、市民菜園などもそうです。
必要な人にとっては、貸してもらえたということは大変ありがたいことです。
感謝して、傷つけないように慎重に取り扱う義務が生じます。
樹木希林さんは人間の体や財産も同じだといわれているのです。


ましてや貸主に許可なく改造などをすることは許されません。
現状変更はご法度です。そのままの状態で使用していくしかないのです。
経年劣化は仕方ないとしても、善管注意義務が生じます。
貸していただいたものを活用して、人様に役に立つものを生み出していく。

貸主からすれば、貸してあげた時よりも一回りも二回りも立派な状態で返してもらうとうれしいはずです。

使用料金を安くして、もっと性能の良いもの、好条件の生き物を貸与してあげたいと思うようになると思います。

私は仏壇の前で手を合わせて自分の信条を宣言するのが日課になっています。
そうすると、自己否定感が消えて、不思議と感謝の気持ちが出てきます。

自分の身体は私の所有物ではありません。
神様にお願いして、この世で一時的にお預かりしているものです。
貸していただいたこの身体を精一杯活用させていただきます。
自分やってみたいことや人様に役立つことを手掛けてまいります。
そして借りたものはいずれお返ししなければなりません。
お返しする時は、借りた時よりもさらに磨きをかけてお返しするつもりです。
その時がくるまで、どうぞよろしくお願いいたします。





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Last updated  2022.11.18 06:38:56
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