森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.12.02
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カテゴリ: 行動のポイント
中谷彰宏氏のお話です。

人生は1コマ1コマ撮影するアニメーションのようなものである。

アニメーション映画は、止まっている写真をつなぎあわせることで、動いているように見えます。1枚撮って、少し動かせて、また一枚撮る。
そういう作業を24回繰り返して、ようやく1秒です。
たった1分の映像にするにも、1440回繰り返さなければなりません。
他人から見て、とんとん拍子に成功している人も、1コマ1コマ、止まっているものを、コツコツつなぎ合わせているだけなのですね。
(人を許すことで人は許される 中谷彰宏 53ページ)

1分の映像が1140枚の写真から作れているのは初めて知りました。
細かいこと、面倒なこと、根気のいる仕事を丁寧に積み重ねによって、人を感動させる作品が生まれているのです。

この話は私たちでいえば、雑事や雑仕事を、わずらわしい、めんどうだ、やる気が起きないといっていい加減に取り扱っては、生活が停滞して、生きがいがなくなってしまうということだと思います。


自分の目の前の雑事の他に人生はありません。
雑事の代表は家事です。
炊事、洗濯、掃除、整理など家事は雑事の集大成です。
時々、「こんなつまらないことばかりしている自分が情けない。社会から取り残されているようで肩身が狭い。社会に出てバリバリ働きたい」という人がいます。
社会に出て働くことに反対ではありません。
だが、家事を「こんなつまらないこと」という考え方には反対です。
そういう人は、社会に出ても、雑仕事をつまらない仕事と思うでしょう。
雑事に真剣に取り組めば、必ず興味が湧いてきます。
森田先生のいうお使い根性で働けばすべてがつまらないのです。
ともあれ、雑事に喜びを見出す人は幸せな人です。
(森田理論という人間学 三重野悌次郎 白揚社)


しかしこれはボールを遠くに飛ばす能力がなければできません。
そんな能力がなくても、ヒットを積み重ねることは出来るかもしれません。
打力は非力だが、守備ではめったにエラーをしない人もいます。
あるいは、チームの士気を鼓舞することができる人もいます。
自分の能力に応じて、毎日コツコツと努力を継続することが大切なのではないでしょうか。


打撃では実績はないのに、19年カープに在籍していた珍しい選手です。
1軍の試合に出たのは80試合くらいしかない。
その間、社会人野球からオファがあったが、カープ球団が断ったという。
どこに魅力があるのか。興味が尽きない。

白濱捕手は、ほとんど2軍です。その原因は打てないからです。
でも解雇されない。華々しい活躍はないのに、なぜ契約してもらえたのか。
彼のキャッチング技術は1軍レベルにあるからだそうです。
2軍で調整する一流ピッチャーは白濱捕手を指名する。
彼は物おじしないで、適切なアドバイスを送ることができる。
そしてコーチと選手の間に入って、若手ピッチャーの相談にのっている。
例え打力が非力でも、こういう選手は貴重なのです。
自分の持っている能力や技術にコツコツと磨きをかけて、チームに貢献していく心がけは立派なものだと思います。





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Last updated  2024.06.03 10:09:41
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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