森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.04.26
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カテゴリ: 感情の法則
1991年(平成3年)4月号の生活の発見誌に、「 誰でもやればいいなと思うことはいくらでもあります。でも思っただけでは能力ではありません。それは思わなかったのと結果は同じです。 小さなことをおろそかにしないで、すぐにかたづける、この能力が、実は非常に大事なのです」とあります。

誰でも、仕事や生活のなかで、さまざまなことを思いつきます。
高性能のレーダーを標準装備しているといわれる神経質性格者の場合は、普通の人と較べるとその数が少し多いのではないでしょうか。
これを宝の山と捉えるか厄介な性格と捉えるかは大きな違いとなります。

問題点や課題、気づき、発見、思いつき、興味や関心が湧き上がってきたときに、それをきちんと掴まえることができるかが肝心です。
それをきちんと掴まえて、行動に移すことができる人は次の段階に進むことができます。反対にその宝物をつかみ損ねてしまうと、神経質性格を活かすことが難しくなります。
活かすことができないと、神経質性格よりも、社交性の豊かな発揚性気質の性格のほうがよいということになります。

細かい気づきをどのように活かしていけばよいのでしょうか。


私が以前勤めていた営業所に全国500名くらいの営業マンのなかで、常に全国表彰されるような営業マンがいました。
その人は典型的な神経質性格者でした。しかし本人は神経症とは無縁でした。

その営業マンのやり方は、得意先を訪問すると、会話の中で様々な要望が出されます。それを営業車に戻った時、細大漏らさずメモして行くことを実践していました。
会社に戻ってからそれら整理して、次の営業活動のなかで着実に実践していくというものでした。地道な活動でしたが、それで優秀営業マンとしての地位を獲得していったのです。

その彼が私に次のように話してくれました。
「得意先は10個感動させるようなことをしても、その次にたった一つ機嫌を損なうようなことをすれば、今まで築いてきた信頼関係はすべて崩れてしまう」
「自分はどんなに小さなことでも手を抜かないで真剣に取り組むという営業活動で勝負している。これは意外とみんなが見過ごしている営業のコツなんだよ」
誰でもできるようなことですが、そこに徹するというのは難しいことです。

しかし、その効果は恐ろしいものでした。
彼の営業エリアには同業他社もたくさんいたのですが、次第に勝負にならなくなった。つまりそのエリアは彼の独壇場となってしまったのです。
彼はボーナスもたくさんもらい、優秀社員表彰の常連となりました。


我々は小さなことが気になる性格ですが、それをプラスに捉えて確実にキャッチして、細かいことに丁寧に取り組むようにすれば、気付かないうちに運が向いてくるのではないでしょうか。





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Last updated  2023.04.26 06:35:37コメント(0) | コメントを書く
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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