森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.07.27
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自動車を運転する際の注意や意識の集中について考えてみました。

車の運転で左カーブしている道路では、道路の左端の車線に視線を合わせています。右にカーブしている道では、中央車線に視線を合わせています。
つまりどの方向にカーブしているかによって、視線を合わせる場所が変わります。
右へ左へとカーブが続く場合は、注意の集中場所は次々に切り替わります。
この注意の切り替えは無意識ですが実に的確に行われています。
ここで重要なことは、カーブしている道路では、誰でも意識を特定の場所に合わせて運転をしているということです。
集中するポイントを無視している人はいませんが、もしそんなことをしている人がいるとすれば、よそ見をしているのと同じことです。危険運転となります。

真っすぐな道を走行しているときは、ほぼ道路の真ん中を見ています。
この場合、よそ見をしないことだけを注意すれば、特別視線を集中させる必要はありません。
ただし、高速道路でトンネルに入るときは、ある程度減速してしっかりと道路の中央を見ていないとちょっとしたパニックになることがあります。


交差点に入って右折する時は、青信号の交差点に人がいないかどうかに集中しています。同時に対向車線からの直進車がいないかどうかにも集中しています。
この2つに問題がないときに初めて右折可能となります。
ときどき注意が散漫になり、うっかりして重大事故を起こす人がいます。

高速道路で前の車を追い越す時は、右のウィンカーで追い越し車線に走行車がいないかどうかを確認しています。注意や意識は、後続車の有無にあります。
いないことを確認して車線変更して追い越しをかけます。
追い越しが終わると、今度は左のウィンカーで後続車との車間距離が十分にあることを確認して走行車線に戻ります。

車を運転する人は、肝心なポイントに的確に注意や意識を集中させています。
また、そのポイントはその時の状況によりどんどん変化しています。

車の運転の時は誰でも注意や意識の取り扱い方が適切に行われています。
無事故・無違反の人は、注意や意識の取り扱い方が上手です。
それは無意識に行われているのですが、見事というほかありません。

神経症に陥った時は、自分が不安を感じる所に注意や意識を集中させています。
これは車の運転と同様です。
ただし、その先が違います。
神経症に陥る人は ​​ 気になる一点にいつまでも注意や意識を集中させています。 ​​

車の運転のように、その時の状況や変化に合わせて、注意や意識を臨機応変に切り替えられるようになれば神経症とは無縁になります。
​​





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Last updated  2024.06.04 09:16:00
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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