森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.09.02
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カテゴリ: 生の欲望の発揮
森田では課題や目標を持って積極的に挑戦していくことが大切だといわれます。
でも課題や目標が大きいと簡単に達成することはできません。
そのため途中で挫折してしまうことも起こりえます。

ある人が昔やっていたパチンコの話をしてくれました。
昔のパチンコ台に羽根ものというのがありました。
これは天のポケットに玉が入ると、真ん中にある羽根ものがパカット羽根を広げます。その羽根ものが開いているときに玉が入ると、チャンス拡大になります。
その玉が下の方にある3つのポケットに移動します。
その時、真ん中のポケットに入ると大当たりになります。
その両脇のポケットに入るとはずれになります。

打ち続けていれば大量の玉が出てきます。

天のポケットに入る確率は300回の内1個ぐらいだろうといわれていました。
確率が悪いのです。時には500回挑戦しても天のポケットに入らないことがある。
次に羽根ものが開いている時に羽根に入る確率は20回に1回くらいはある。
そして下の方に移動して3つのポケットの中央に入る確率は3回に一回ということになります。
大当たりになる確率は、これらの3つの関門をなんとか通過しないとやってこないということになります。
一難去ってまた一難という感じです。その間ハラハラドキドキします。

そんなに成功する確率が悪いのならやらないという手もあります。
でも世の中には成功することがあるのならば、挑戦してみる価値があると考える人もいるわけです。
その代表はエジソンです。
電球を照らす最適なフィラメントの材料を探すのに5000回も失敗をくり返しています。

こういう人にしか幸運は舞い降りてきません。

私達は成功間違いなしと思えない限り、挑戦しない傾向があるのではないでしょうか。
これでは他人が成功するのを指を咥えてみているだけということになります。
また途中で失敗してしまうと、意欲がすぐに萎えてしまうこともあります。
そして失意の人生に甘んじてしまう。


そんなに成功確率が少ないのならば、やるだけ無駄というのでは仕事になりません。成功することを夢見て、努力する人は見込みがあります。

成功までには少なくとも3つの乗り越えるべき関門が待っている。
その関門を何とか乗り越えた先に目標達成という喜びが待っている。
関門がないというのは、目標に到達しても喜びは少ないものになります。
あらかじめ関門が待ち構えていると予想すればそれなりに覚悟が生まれます。
気分本位になって、すぐに逃げ出すことは少なくなります。

覚悟ができると、その壁を乗り越えるための方法をいろいろと考えるようになります。
多くのミスや失敗の経験を、成功するために必ず待ち構えている通過点と考えられるようになります。
決して失敗を上から下目線で自分を否定する材料にはしない。
マイナスではなくプラスに捉えられるようになる。

失敗の経験は自分という人間の器を一回り大きくすると考えられるようになる。
このように失敗の経験を積み重ねることを歓迎できる人間が、最終的には人生の目標を達成して、実りある人生を送ることができます。





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Last updated  2023.09.02 06:45:44
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
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