森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.09.28
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自己肯定感を分析すると、次の6つがあります。

自己受容感、自己信頼感、自尊感情、自己決定感、自己効力感、自己有用感です。

1、自己受容感・・・ありのままの自分を否定しないで受け入れることができる。
自分を分析してみると、思い通りにならないで苦悩している自分とそれを雲の上のようなところから非難・否定している自分がいることに気づきます。
森田理論では雲の上の自分が、現実や現状に寄り添うことが大切であると教えてくれています。

2、自己信頼感・・・困難な状況に出会ったとき、自己信頼感が育っていないとその壁を乗り越えていくことは困難です。
自己信頼感は他者信頼感と対になっています。
他者信頼感は1歳6か月までの間に主として母親との関係性の中で獲得されます。
この期間は人間関係でいえば愛着の形成期と言われています。

不幸にして愛着障害を抱え人でも、それ以降の人生である程度は修復することができます。その方法は岡田尊司氏が教えてくれています。

3、自尊感情・・・人間には欠点や弱点もあるが、同時に長所や強みもある。欠点や弱点にとらわれるのではなく、長所や強みに注意や意識を向けていくことが自尊感情を高めてくれます。
神経質性格は類まれなすばらしい性格ですから、これを大いに活用すれば自己肯定感が育ってきます。
自尊感情は自己信頼感に支えられています。

4、自己決定感・・・最初は相手の意見や要望を聞くことが大切ですが、次に自分の気持、意志、欲求、考え方を明確に打ち出すことができる能力です。
本音や潜在意識を尊重するということです。
建前や他人に振り回されていると、ストレスが蓄積されて心身の病気を招きます。

5、自己効力感・・・少し困難な課題や目標があるとき、何とかなると思える感情です。これは幼少期からの小さな成功体験の積み重ねがものを言います。
日常生活の中で小さな成功体験、感動体験、感謝体験の持つ意味は大きい。
この経験がない。
もしくは非難否定されて育ってきた人は、自己無能感でいっぱいです。


6、自己有用感・・・人間の仕事は分業制になっています。
自分の生活費を得るためだけを目標にすると仕事はつらいものになります。
仕事は人に喜ばれるように心がけることでやりがいが生まれてきます。
仕事は自分以外の人に感動をお届けするという気持ちが大切です。
自分の能力の範囲で、他人のために役に立つことを心がけている人は自己肯定感が高い人です。


森田理論学習で自己肯定感を身に着けていきたいものです。





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Last updated  2023.09.28 09:09:11
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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
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