森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.12.04
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森田では事実を大切に扱うことを目指しています。
頭で考えたことよりも、現実、現状、事実を優先するという考え方です。

事実を重視するとどんなメリットがあるのか。
過去の投稿記事からご紹介します。

ある鋳物製造工場で、非常に歩留まりの悪い製品があった。
40%は不具合があった。手直しして30%は完成品にこぎつけた。
あと10%は廃棄という状態だった。
これでは採算に合わなかった。
管理者や生産技術の人たちが改善に取り組んでいたが一向に成果が上がらなかった。


この問題を知った管理職は次のような対策をとった。

毎日の不良品の現物のすべてを、工場の中の最もみんなの目につきやすい場所に並べ立てる事であった。

これによる職場の人へのショックは大きく、工場の中はたちまちにして蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。
不良の現物の山を目のあたりにして、関係者全員がじっとしていられなくなったのである。

その結果、長い間なんともならなかった不良品が、3、4ヶ月で10%にまで劇的に減少したのです。
オペレーターを含めた全員が改善のために立ち上がったのである。
しばらくすると返品率は1、2%にまで下がった。

私達は頭で理解し、納得しない限り行動に移らないという特徴があります。
失敗してもともと、うまくいかないのが当たり前。
ミスや失敗を経験していない場合の成功は、本当の成功とは言えない。
ミスや失敗を数多く経験して、それを積み重ねていけば、成功のための足場を固めることになる。






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Last updated  2024.06.01 23:26:31
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
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