森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.01.08
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親の子どもの育て方、接し方が子どものその後の人生を大きく左右することは間違いありません。
親になったら子どもの教育やしつけには十分に気を配ってほしいものだと思っています。

しかし現実は理想通りにはいきません。
親の育て方に異議を唱える人は、親が子育ての責任を果たそうという気持ちを持っていなかったのではないか。
子育てに関心を持っていなかったのではないか。
食べ物さえ与えていれば、自立した大人に成長すると考えていたのではないか。
あるいは過保護、過干渉、育児放棄をされて育てられた。
その結果、自分は人間関係に苦しみ、人間として自立することができなかった。
まともな親のもとに生まれてきたかった。


そのように親の育て方に注意や意識を向けていると、今度自分が親になったとき自分の子どもに対して親と同じようなことをしている場合があります。
子育ては世代間に渡って次々と伝染していくのです。
その時、自分の子どもの人生を台無しにしてしまったという認識はほとんどない。
子どもがまともに育たなかったのは、本人の責任だと考えている。
親子が不幸の連鎖に陥ることはどこかで断ち切らなければなりません。 ​​

森田理論に事実、現実、現状をあるがままに受け入れるというのがあります。
この考え方で乗り切っていくことはできないものでしょうか。
その時に役に立つのは ​​両面観で分析してみる​​ ことです。
マイナス面ばかりではなく、プラス面の分析が重要になります。

私の場合で振り返ってみました。

・自分で稼げるようになるまで育ててくれた。
・必要最低限のものを買い与えてくれた。
・はぐくみあいのある神経質性格を与えてくれた。
・大学に行かせてくれた。
・立派な実家を残してくれた。

・家を買う時に援助をしてくれた。
・田んぼや畑や山を残してくれた。
・相続財産をある程度残してくれていた。

親は子どものためにいろんなことをしてくれていたのです。
これらを親として当然のことをしたまでのことだと見過ごしていると、感謝する気持ちは全く湧き上がってはきません。
集談会で感謝を「忘れた」人は、「心を亡くした」人であると教えてもらいました。
感謝の気持ちを持てない人は、不平不満でいっぱいになり、愚痴ばかりこぼすようになります。
感謝するということは親子関係の改善につながります。

親に対する感謝の気持ちが湧き上がってきたら、
・親がまだ生きている人は積極的に親孝行をする。
・親が亡くなっていたら毎日仏壇に手を合わせて感謝する。
・そして罪滅ぼしに、世話するものを見つけて、全身全霊を込めて世話をしていく。

こんな気持ちになれれば、親はきっと草葉の陰から「うまく育てることができなくてごめんなさいね」とむせび泣いていることと思います。
親が一番心にかけているのは子供なのですから。





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Last updated  2024.01.08 06:20:07
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
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