森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.05.20
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現在の「森田理論学習の要点」の前に、「森田理論学習の実際」というのがありました。
37ページに ​​ 「行動や気分には波がある」 ​​ というのがあります。

緊張した後には緩みがくる。動いた後には疲労がくる。
気分が高揚した後には、気分が沈む時もある。

いつも同じような調子は続かないで、緊張・弛緩・好調・不調の波が循環しているということでした。

私たちはこうしたリズムがあることを忘れ、常に緊張・好調を望み、弛緩・不調といったものはあってはならないと考えてしまう。

体がだるい、物事に集中できないといった身体の不調は、その前の2、3日の生活を振り返ってみると、多くの場合、緊張や好調のあとにやってくる。
そのような時は、素直にその時の状況に従い、決して無理をしないように、その時にやるべくことをやっていく。


自然には強弱がある。リズムがある。波がある。
一本調子で緊張、好調が持続することはない。
緊張、好調の後には、いつかは弛緩、不調の状態がおとずれる。

それを理解していないと、今の好調な状態がいつまでも続いていくような錯覚に陥る。
反対にスランプに陥ると、どこまでも奈落の底に落ちてしまうと思ってしまう。
これは認識の誤りです。リズムや波がうねっていることを理解することが肝心です。理解しているとどん底に落ちたときに慌てふためくことが少なくなります。
波が持ち上がってくるのをじっと待つことができます。

波の底にいるときは、墜落しないことだけを注意する。
淡々と最低限の生活を続けていけば必ず上昇してきます。
投げなりになってすべてを放り出してしまうのは考えものです。
仮に波の底にいるときに慌てふためくと、そこは一番底で、その下に二番底、三番底が口を開けて待っていることになります。


リズムや波が理解できたら、次に調整を心がけるようにしたいものです。
森田先生は風邪をひくのは寒いときに外から帰宅して、炬燵に潜り込んで転寝をするようなときだと言われています。
これは緊張状態にあった心身の状態を、急に弛緩状態に転換するために起きるのです。人間の心身のコントロールは照明器具のスイッチの切り替えのようにはいかないと心得ておくことです。
スポーツでも激しい運動をした後は、クールダウンしている。
人間の心身の状態もそれに倣いソフトランディングを心がける必要がある。






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Last updated  2024.05.20 06:26:03
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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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