思いつくままにあげてみました。
エネルギーを消費することはできるだけ避けたい。
行動しても成果が上がりにくいことには手をつけない。
100%の成功確率が見込まれることにしか手を出さない。
疲れること、しんどそうなこと、面倒なこと、リスクがあること、見返りがないこと、効率が悪いこと、努力精進が必要なことはなるべくパスしたい。
動いて変化することを避ける。
現状維持に重きを置いている。
気分本位な人は、客観的事実を無視して、主観的事実だけで行動しているのです。
これは幼児が感情のままに行動しているのとほぼ同じことです。
飛行機でいえば片方のエンジンが止まって、片肺で飛んでいるようなものです。
これではバランスをとるのが至難となります。
サーカスの綱渡りの芸では長い物干し竿のようなものでバランスをとりながら前進しています。
上手にバランスがとれなければ、すぐに落下してしまいます。
森田先生は主観的事実と客観的事実の両面観で正しく見ていかないと誤った行動になると言われています。
水谷啓二先生曰く。「事実唯真」ということについて、よく誤解されることであるが、森田正馬博士は 「客観的事実だけが事実であるといっておられるのではなくて、客観と主観の一致するところに事実唯真がある」
といっておられるのである。
もし客観的事実だけを・事実であるとするならば、われわれの主観というものを・一切無視することになり、客観偏重のひどく偏ったものの見方しか出来なくなり、退屈きわまる糞リアリズムになってしまうであろう。
この主観と客観がひどく食い違ったり、どちらか一方に偏ったりしないで、調和していくところに、健全な精神の働きがあり、健康な生活があるのである。
(
生活の発見誌 1969年 (
昭和44年 )
1月号 水谷啓二 35ページ )
仕事はやりたくてやっている人はそんなにはいません。
主観的事実は高額な宝くじでも当たればすぐに仕事を辞めたいと思っている人が多いのではないでしょうか。
でもそんな虫のいいことはないのでなんとか仕事につがみついているのが現状です。
仕事をしているときに、気分本位が前面に出てくると、責任ある仕事はできなくなってしまいます。
気分本位の仕事や生活を送っている人は、バランス面から見るととても不自然です。
仕事は客観的な側面からも見つめてみることが大切になります。
仕事は自分と家族の生活を維持してくれています。
仕事で責任を果たすことで、社会貢献をしていることになります。
人間関係の輪が広がります。自分の居場所が確保されています。
仕事を通じて技能や能力が高まります。人間的な成長が期待できます。
水谷先生が指摘されているように、主観的事実と客観的な事実の両方面から仕事を見つめて、一方に偏らないようにするすることが必要になると思われます。
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