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海外生活の経験者ならすぐに同意してくださると思いますが、海外では腹の立つことが多々生じます。何せ日本は「サービス大国」ですし、とにかく他の人に気を遣います。「気が利く」ことが高く評価され、かゆい所に手の届く人がたくさんいます。 そんな日本を一歩抜け出しますと、気が利かず、サービス精神がなく、とにかく自分中心という人々で成り立った世界が広がります。中東はその最たるもの。もちろんどの国にも良いところと悪いところがあります。日本だって完璧じゃない。一度日本を出ると、自分の国を客観的に見る目が養われますので、日本にも至らない点がたくさんあることが分かります。とはいえ、日本人の持つ礼儀正しさ、繊細な気配り、人間関係における細やかさなどにおいてはやはり右に出るものなし、なのではないでしょうか。ところ変わって中東。アラブの自己チュー思考、身勝手さ、気の利かなさ、サービス精神のなさは世界的にも有名です(笑)。この点においては、中東と日本はまさに対極にあるといっても過言ではないでしょう。そんな中東ですから、腹の立つことは日常茶飯事。イライラしようと思えばいつでもできるし、怒ろうと思えばいつでも怒れます。そんなシチュエーションには事欠きません。でもここでの生活で学んだことの第一が実は「怒らないこと」なんです。 まず、怒っても相手は変わらない。その時は効果的に思えるかもしれませんが、実は相手には通じていないことがほとんど。それから怒ると自分が損をする。怒ると「怒り」のホルモンが分泌され、怒りの連鎖が生じます。ぐっとこらえると、その時は力が要りますが、怒りを爆発させたときのストレスと比べると実はストレスがグンと少ないんです。それから怒ると自分に損なだけではなく、中東では本当に身に危険が生じる場合もあります。「怒り」という感情には「百害あって一利なし」ということに気がついたのは、ヨルダンで怒りを何度となく爆発させ、あそこでここでと激しく言い争い合った後のことで、そのころには中東での生活も3年目に入っておりました。 ほんま、よう無事でいれたもんやわ。そんなわけで、中東生活4年目の今は怒るということがまずなくなりました。もちろん、時にはムカッときます。でも、心ない扱いを受けても、暴言を吐かれても、ぼったくりに合いそうになっても、怒らない、怒らない、怒ったら自分が損なだけや、と言い聞かせます。すると怒りはスーッと引き、数時間後、数日後には何があったかすら忘れます。反対に怒りを爆発させたときのことって、何年たっても覚えているんですよね…それにアラブの思考って複雑なようでいて実は超単純・・・。次に何が起きるか、相手が何を考えてるか、どういう行動に出るかけっこう読めちゃうんですよね~。そんな深遠かつ単純なアラブの文化。はまりますよ 皆さんもいかが?? 中東旅行のことなら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。 応援してくださる方はクリックしてくださいね。
2011.04.29
レバノンに限らず、中東では道端での井戸端会議に花が咲が咲く、咲く、咲く。井戸端会議といってもおばちゃんたちだけではありません。おじちゃんたちの井戸端会議が圧倒的に多い。複数の男性が道端やお店の前にわらわらと固まり、なんやなんや、大事件でもあったんか? と思うと単に話しているだけ。本当にアラブは群れるのが好き。あっちにも人。こっちにも人。あっちでもガヤガヤ。こっちでもガヤガヤ。静けさとは無縁の世界。日本に帰国したときに道路が妙に静かなのに驚きました。誰も外に出ていない、たむろっていない...。静寂...!! そう、中東では「静寂」などというものを期待すらできません。レバノンの首都ベイルートでは、アパートというアパートが所狭しと建っています。あまりにも接近しているので、別棟のアパートかどうかも判別が難しいほど。接近しているため、プライバシーがないというお話は前にお伝えしました(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/20101007/)。パーンと窓を開け放した隣人の生活の一部始終を観察できます。さて、今日は金網越しの友情のお話。私のアパートの向かいにあるアパートで、毎日話し声。家々がとにかく接近しているので向かいのアパートの話し声も結構聞こえてきます。誰が話しているのかと思ったら、屋上におじいちゃん二人。ポカポカと春の日差しを浴びて、気持ち良さげ。でも、あれ? よく見たら同じ屋上にいますが、金網越し。実はこのおじいちゃんたち、別々のアパートの住人。2人とも屋上に上がっては毎日話しこんでいるのです。ビル2の屋上は、金網で仕切ってあります。下の写真では分かりにくいかと思いますが、左側のじいちゃん(ビル1の住人)は実は金網の外にいるのです。 拡大図↓ビル1のおじいちゃんとビル2のおじいちゃんは、金網越しに話しこんでいるわけです。なんか…刑務所での面接みたいな感じやな。 このおじいちゃんたち、毎日の大半をこの屋上で過ごしています。どちらも向かい合わせに座り、話している時もあれば、話さずにお互いぽけーーーっとしていることも。でもいつも一緒。何かを飲むにしても相手には渡せませんので、お互い持ち寄るんでしょうかね。2人の間のシステムはよく分かりませんが・・・、これもアパート同士が接近しているベイルートならでは。私はと言えば、プライバシーの確保が一番大切。レースのカーテンで住人からの視線をシャットアウトしております。と言いつつ、こうやっておじいちゃんたちの日常をカメラに収めているわけですから、アラブ化してますかね(笑)。バルコニーで洗濯を干していても、四方八方にアパートがあるわけですから、どこかのアパートのどこかの住人と目が合います。私の部屋は最上階なので、それでもまだ人々の目が届きにくいんですけれど。やれやれ。そんなベイルート。夏が近づくにつれ、騒音と井戸端会議と人々のお目がパワーアップ!! 私のアラブ観察もパワーアップ???!! レースのカーテン越しに住民の様子をうかがうストーカーチックな、ちょっぴりアラブ化した日本人女性約1名。ベイルートから発信していきます。 中東のご旅行に関しては http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx。
2011.04.21
ヨルダンに観光で来られていたお客さまがモールでのお買い物中に「アメリカのブランドとヨーロッパのブランドがミックスしていて楽しい~」とおっしゃっていました。確かに欧米化路線をひた走りに走るヨルダンには欧米のブランドがたくさん進出していて、モールなどにいると、ここが中東であることを一瞬忘れてしまいます。 とはいえ従業員はすべてアラブですから、アラブ式の poor で気が利かないサービスに「あ、ここは中東。ここはヨルダン!!」とすぐに我に返るのですが(笑)。そんなヨルダンにまだ進出していないのが、フランスの有名ブランド L'OCCITANE (ロクシタン)。日本にもロクシタンのファンは多いと思います。ところ変わってレバノン。自称「先進国・民主化国家・中東のパリ」のレバノン(←実際は程遠い)では、このロクシタンを購入することができます。さすがフランスの植民地だったことはあります。お値段は日本で買うより30%ほどお安いといったところでしょうか。さてレバノンに移動してから一気に「老け老け路線」に突入してしまった私。灼熱の去夏にレバノンに移動して修行僧のような生活を数カ月強いられた結果、カリカリにやせ細ったのが運のつき。痩せるとシワができるんですね~。そしていったんできたシワは容易に元に戻りません。そんな悲しい現実に直面して、「よしっ! ロクシタンで巻き返しを図るぞ!!」と一念発起。ロクシタンのアンチエイジングシリーズ「イモーテル」とモイスチャー効果を期待して「シア」シリーズを大量に購入。意気揚々と使い始めたのですが…、あれ? まさか、なんか合わない?? シアシリーズはまだいいのですが、イモーテルのほうはまず″におい″からして合わない。以前に肌荒れを起こしたことがある化粧品と同じ種類のにおいがします。このニオイの物質に肌が反応するようで、どうも合わない。日本で買うよりお得とは言え、シリーズで購入するとやはり高額なロクシタン。合わないわけがない! 気のせい、気のせい!! と強硬に使い続けたのですが、やっぱり最終的に合わないことが判明…。せ、せっかく買ったのに、アンチエイジングを期待していたのに()・・・。そんなころ、日本に一時帰国いたしました。日本で栄養のあるものを食べ、体のメインテナンスに励んだ2ヶ月間後、レバノンに帰る頃には少し改善されていた私のお肌。レバノンに帰ってからさらに調子が良くなり、あれほど嘆いていたシワがかなり目立たなくなりました。ま、頬にぷっくりとお肉がついたこともあるのですが・・・。若い頃は頬がこけた顔に憧れていましたが、この際多少プックリしようが致し方ない! シワよりプックリのほうがマシやで。そんなわけで、ロクシタンのイモーテルシリーズは涙ながらにボディ用に格下げ。ところがボディにつけても合わないんですよね・・・。イモーテルに使われている何らかのケミカルと相性が合わないみたいです。最終的には洗面所のデコレーションにおさまりました。ロクシタン、いかにもフランス風のオシャレで上品なパッケージです。日本人にはかなり人気のあるブランドではないでしょうか。私はお部屋のインテリアとして楽しむことにしたいと思います。 中東旅行のことなら何でも http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2011.04.21
中東観光にはつきものかもしれません。モスク見学。すべてのモスクではありませんが、観光客に一般開放されているモスクもあります。ちなみにモスクとは、イスラム教徒の礼拝場所。金曜日には多くの男性がモスクに集まり、祈りを捧げます。もちろん金曜日以外の曜日も男性陣は祈りのためにモスクに集まります。が、金曜日はイスラム教徒にとって特別な礼拝の日。こうした理由で、観光客に一般公開されているモスクでも金曜日だけは拝観禁止となるところがほとんどです。さて、イスラムの女性は男性と一緒の部屋で礼拝に参加することはなく、家にとどまっているか、あるいはモスクに来ても女性専用の別室で祈りを捧げます。女性の観光客が一般公開されているモスクを見学したい場合、髪の毛や体の線を隠す上着を羽織ることが義務付けられています。こうした上着は、モスクの入り口で貸し出されます。上着の種類はいろいろです。たとえば… ↑アレッポの大モスク ダマスカスのウマイヤドモスク↑いずれにしても、基本は髪の毛を覆うこと、体の線を隠すこと。上着は頭のてっぺんから足の先まで覆うようになっています。一般公開されているモスクの中では写真を撮ることもできます。が、祈っている人もいるので、あくまで静かに目立たないように。こうした上着を着ることを好まない人もいるかもしれません。が、モスクはあくまでイスラム教徒の聖域。自分としてはその宗教に同意していなくても、配慮や敬意を払うことは大切だと思います。話は少し飛びますが、少し前にアメリカで牧師がコーランを焼却する事件がありました。私としては、「わざわざこうしたことをする必要がある??」とかなりショックを受けました。イスラム教徒を過激だと非難する目的だったようですが、こうしたことを公然と行う彼自身が過激で fanatic (狂信的) だと自分自身を自戒すべきではないでしょうか。宗教の分野だけにかかわらず、どんなことでも相手の意見を尊重することは人間関係の基本だと思います。海外で生活していると、特にこの面には気をつけたいと思うようになります。 きっとこの牧師は海外で生活したことはおろか、自分自身の生まれ育った小さなコミュニティからすら出たことがない”超スーパー バリバリ田舎ッペ”なんやろうな…。 中東に関するお問い合わせは http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2011.04.09
以前にジューサーで野菜ジュースを作って毎朝飲んでいるというお話をいたしました(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201006020000/)。これを始めてから、かれこれ1年となります。出張で長期に家を離れる時などは無理ですが、それ以外はほぼ毎日飲み続けていることになります。レバノンでは、計画停電ならぬ「無計画」停電が毎日ありますので、このジュースを作るためにかなりの努力を要します。朝は戦場さながらの毎日。電気がカットされる前に、ドライヤーをかけることと野菜ジュースを作ること、この2つに徹底的に精力をつぎ込みます。これさえやれば、あとは電気がいつ切れてもOK! ところが最近のレバノンの電気事情、なぜか少し寛大になっていて、朝は10時頃まで電気が通っています。以前は朝7時ごろに電気がプツッと切れて4時間ほど停電し、また電気が4時間ほど供給されて、次の4時間は停電…などということもありました。が、ここ最近は心なしか以前より長い時間電気が供給され、停電の時間も短い気がします。とはいえ、日によってさまざま。ほんまに無計画やな!! なので、やはり朝はできるだけ身支度を早く整えるようにしています。さて話を戻して、野菜ジュースにはフレッシュな野菜が欠かせません。ところがレバノンで心配なのは「汚染」。内戦時代に資金源確保のため先進国から買い取った核の廃棄物が、地中処理されているという話もあり、ここ数年ガンが急増しているのは知る人ぞ知るレバノンの実情。そんなレバノンですから、水から野菜まで何も信頼できません。一般のレバノン人は水道水を飲みますが、私は決して飲みません。 野菜もどこまで汚染されているか・・・そんな折、日本への一時帰国の際にいい情報を手に入れました。中国に住む日本人の友達からの情報ですが、野菜の消毒に”ホタテの力くん”を利用しているとのこと。早速購入し、日本にいる時から使い始めました。ホタテの力くんのことをご存知の方もおられると思いますが、少しご紹介。キャッチフレーズは「ホタテの貝殻成分から生まれた天然素材100%の除菌洗浄剤」。残留農薬やワックスの除去も簡単にできる、ということです。実際に野菜をつけておくと、農薬やワックスの汚れが浮いてきて水が濁ります。 さて、私はこのホタテの力くんを意気揚々とレバノンに持ち帰りました。レバノンで買う野菜は徹底的にこれで除菌・殺菌・消毒するぞ、と。で、実際に毎日野菜をつけているのですが、水がさっぱり濁りません。時どき土付きの野菜を買うので、その時は濁りますが、この濁りは泥の濁り。あれれれれ??というわけで、レバノンの野菜にはワックスや農薬がほとんど使われていないらしい!! ということが判明。ここでは、野菜は近くの八百屋さんで買いますが、本当に朝収穫して来たばかりのものが並びます。八百屋には保冷設備も何もありませんから、所せましと無造作にと並べられた野菜は、夕方にはしゅんとしおれてクタクタになります。なので、人々は毎朝八百屋に通い、新鮮なものを買い占めます。野菜も不格好で不揃いなものがほとんどで、確かにワックスなどの細工はなされていません。ちょっといいニュース。レバノンの野菜は農薬フリー!! とはいえ、核の廃棄物となりますと農薬うんぬんより土壌汚染が心配です。これに関しては、「ホタテの力くん」の力もあまり効果ないか・・・?! ここに長く住むつもりはありませんが、できるだけ消毒や除菌を心掛け、生水は決して飲まない、を徹底していきたいと思います。このホタテの力くんですが、「食材の鮮度保持」もうたっていまして、野菜を新鮮なうちにつけて処理すると本当に日持ちします。私はこのホタテの力くんのまわし者ではありませんが、最近のお気に入りです。皆様も機会がありましたら、ぜひお試しあれ。 中東旅行のことなら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.04.07
ホムスから東へ60KMほど進み、坂道をぐるぐると上がっていきますと、小高い丘に見えてくるのが十字軍の城、クラック・デ・シュバリエ。アラビアのロレンスをして「世界で最も保存状態がよく、最も美しい城」といわしめたこのお城は、2006年に世界遺産に登録されました。 とても広いお城です。 そそり立つ美しい城壁。このお城は当時の築城技術の最高峰であり、中世ヨーロッパの建築にも影響を与えたといわれています。イスラム教徒によって征服された1271年以来はイスラム調に改装された部分もありますが、十字軍の時代の名残を残すゴシック調のアーチ天井などは今でも健在。 お城の美しさは言うまでもありませんが、お城から見下ろす風景も圧巻。眼下に肥沃な大地が延々と広がります。 クラック・デ・シュバリエとは、「騎士の城」という意味。難攻不落と言われ、誰もこのお城を力で征服できませんでした。1271年にイスラム教徒の手に落ちましたが、武力で制圧されたのではなく、マムルーク朝のバイパルスによる巧妙な策略で無血で明け渡されました。そのため、現在でもほとんどの部分がきれいに保存されています。シリア観光には欠かせないこのお城。ぜひご日程に含めていただきたい観光地です。またお城はとても広いので、駆け足で回るのではなく、ゆっくり時間をかけていただきたいもの。ガイドをつけていただけたら一番よいのですが、金銭的に余裕がないという方はせめて城内の詳細地図を手にしながら回ってくださいね。個人的には数日間じっくりと滞在し、のんびりと散策をしたい場所です。お城だけではなく周りの牧歌的な風景も楽しみたいものです。レバノンにいるシリア人の友達の一人はこの地区の出身。夏の滞在を勧めてくれているので、ぜひ今年は炎のベイルートを抜け出して、シリアのこの美しい風景に抱かれながら休暇を楽しみたいものです。 中東旅行のことなら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
2011.04.02
旅行で一番困ることの一つに「チップ」が挙げられるかもしれません。何せ日本ではチップの習慣がないものですから…どれくらい渡したらいいのか、いつ渡したらいいのか、そもそも渡したほうがいいのか…きっと頭を悩まされる方も多いことでしょう。中東ではチップは基本的に必要です。とはいえ、時と場合によります。バックパッカーの方でしたらタクシーの乗り継ぎなどで移動されるかと思いますが、こうしたタクシーは交渉性となり、一定の金額で合意したうえで乗り込むことになります。こうしたタクシーのドライバーにチップをお渡しいただく必要はありません。彼らはすでにチップ込みの値段を提示しているからです。専属のドライバーがつく専用車の場合はどうでしょうか? この場合はチップをお渡しいただくようにお願いたします。私のお客様には事前に確定のご日程表をお送りしていますが、ここにチップに関するお願い事も記載しています。抜粋しますと、次のようになります。「中東では、サービス業に従事する人々の給料体系はチップを受け取ることを前提として低く設定されております。欧米などではチップが日常的な習慣となっているため、ガイドやドライバーはどうしても欧米からのお客さまのアテンドを希望いたします。質の高いガイドやドライバーを確保するためにも、ぜひチップをお渡しくださいますようお願いいたします」旅行会社で働くドライバーの平均のお給料は、月に3万から多くて4万です。子供がいる家庭の場合(通常はほとんどが家庭持ち、子持ちです)、教育費にかかる費用などを考えますと、これでは到底やっていくことができない金額です。ですから、チップは本当に彼らのお給料の一部と言えるのです。日本人の感覚からすると「仕事なんだから非の打ちどころがないほど完璧にやるのが当然」と思われるかもしれませんが、ドライバーからすると「こんな安月給でやってられっか」と思っても当然の賃金。かなり無理をしてもあまりお金にならない仕事なのです。それでも一生懸命仕事をしています。ですから、ドライバーにはぜひチップをお渡しいただければと思います。「日本人は"ありがと~"を連発するけどチップは払わない」と言われることもあります。「ありがと~」という言葉を1回減らす代わりに、少しお心遣いを渡していただいたほうが喜ばれます(笑)。ドライバーやガイドはお客様にはチップをくれとは言いません。でもアテンドである私には本音を言います。私が一番困るのがこのチップの問題。自腹で私がチップを渡すこともしばしばなのです。もう気分は石川啄木ですよ。「はたらけど はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり。 ぢっと手を見る」…(笑)チップは気が向いたときだけ、あるいはかなりのエクストラ・サービスをしてもらった時だけ、という非常に「日本的」な考え方は世界では通用しません。1泊の値段が彼らの1か月分の給料にも相当するような高級ホテルに宿泊しながら、ドライバーには1日800円(10ドル相当)も渡せないというのでは、日本人の常識が疑われます。私としてもドライバーに説明のしようがありません。こうした場合は、お客様のフォローをする代わりに私が彼らにこそっと渡してしまいます。チップの相場は以下のようになります。ガイドよりもドライバーのチップが見過ごされる場合が多いようです。ドライバー: 1日当たり約 US$ 20-30 (1日の走行距離にもよります)ガイド: 1日当たり約 US$ 25-35もちろんチップは強制ではありません。が、お礼を連発する代わりに少しの心遣いをする、という感覚は世界的に見れば特別なことではありません。慣れればけっこう簡単なチップ。ご参考になればと思い、あえて書かせていただきました。ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/ にほんブログ村←応援して下さる方はクリックしてくださいね。当方のホームページから無断転載している"類似品"にご注意ください:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201302080000/当ブログおよび picturesque-jordan (http://picturesque-jordan.com/) のホームページに掲載している全ての情報や写真の著作権は、本ブログおよび当該のホームページの管理者にあります。著作権者の許諾を得ずに、著作物を利用すると著作権侵害となります。違法転載を目にされた方はご報告くださいませ。
2011.04.01
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