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秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の町田珠実です。秋山巌の作品「花ざかり」1980年馬がふみにじる草は花ざかり 山頭火昭和5年9月24日 行乞記 都城での句以下、山頭火の日記 行乞記より九月廿四日 晴、宿は同前。藷焼酎のたゝりで出かけたくないのを無理に草鞋を穿く、何といふウソの生活だ、こんなウソをくりかへすために行乞してゐるのか、行乞してゐて、この程度のウソからさへ脱離しえないのか。昼食の代りにお豆腐をいたゞく、そして幾度も水を飲んだ、そのおかげで、だいぶ身心が軽くなつた。今日は彼岸の中日、願蔵寺といふかなり大きな寺院の境内には善男善女がたくさん参詣してゐた、露店も五六あつた、私はそこでまたしても少年時代を思ひ起して、センチになつたことを白状する。・投げ与へられた一銭のひかりだ・馬がふみにじる草は花ざかり朝一杯、昼一杯、晩一杯、一杯一杯また一杯で一杯になつてしまふのだらう。心境はうつりかはつてゆく、しかしなか/\ひらけない、水は流れるまゝに流れてゆけ。けふも旅のヱピソード――行乞漫談の材料が二つあつた、或るカフヱーに立つ、女給二三人ふざけてゐてとりあはない、いつもならばすぐ去るのだけれど、こゝで一つ根くらべをやるつもりで、まあユーモラスな気分で観音経を読誦しつゞけた、半分ばかり読誦したとき、彼女の一人が出て来て一銭銅貨を鉄鉢に入れやうとするのを『ありがたう』といつて受けないで『もういたゞいたもおなじですから、それは君にチツプとしてあげませう』といつたら、笑つてくれた、私も笑つた、少々嫌味だけれど、ナンセンスの一シーンとしてはどうだらうか、もう一つの話は、お寺詣りのおばあさんが、行きずりに二銭下さつた、見るとその一つは黒つぽくなつた五銭の旧白銅貨である、呼びとめてお返しするとおばあさん喜んで外の一銭銅貨を二つ下さつた、彼女も嬉しさうだつたが、私も嬉しかつた。今晩は特別の下好物として鰯と茗荷とを買つた、焼鰯五尾で弐銭、茗荷三つで一銭、そして醤油代が一銭、合計四銭の御馳走也。#秋山巌 #akiyamaiwao#山頭火 #santoka#馬 #Horse
2020.09.24
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秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の町田珠実です。逗子市にお住まいの Y さんより、昭和63年(1988年)千葉県の佐倉市にあった「ブックマートさくら」での写真が届きました。当時は、書店で個展と著作のサイン会など、春陽堂の荒井さんが一緒に廻ってよく開催していたので、その一つだと思います。少し前にお電話いただき、貴重な写真だからと、わざわざ送って下さいました。Y さんは、当時千葉県で開業医をされていたそうです。とても凜々しいですね!添えられたお手紙には、戦後、台湾から引き揚げて、長崎の浦上で育ったと書かれていました。九州大学医学部卒だそうですが、戦後の浦上の様子など、少しだけ電話でお話をうかがいました。32年前、ご縁をありがとうございます。
2020.09.23
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秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の町田珠実です。秋山巌「けふの道」1989年はぎがすゝきがけふのみち 山頭火昭和8年9月22日 行乞記 広島・尾道への道中の句です。山頭火の日記より九月廿二日晴、秋暑し。午前中は西条町行乞、午後はゆつくりと歩みつゞける。予定が狂つて、本郷までは無理だから、途中安宿がないから、すこし左折して新庄といふ田舎の宿に泊る。宿もわるくないが、山はだんぜんよい。上の下で屋号本岡屋、三十銭。空高雲多少――といふ語句が行乞途上でひよいと浮んだ、昨今の私の心境そのまゝである。何でもない山村風景、その何でもないところに何ともいへないよさがある、かういふよさがほんたうのよさだらう。或るおかみさんと道連れになつて、彼女がいかに夫思ひで、そして子煩悩であるかを見せつけられた、彼女に幸あれ。里程を訊ねてもよく知らない人が多い、しんせつにせいかくに、教へてくれる人はなか/\すくない(安宿のおかみさんは、おばあさんでもさすがによく知つてゐるが)、今日訊ねたら、その一人はよく教へて下さつた、彼は中年の不具者だつた。川原へ出かけて、からだを洗ひふんどしを洗つた。宿の病弱なおかみさんが月おくれ雑誌を貸してくれた、その厚意はありがたい、去年の夏の富士!宿の便所はきれいだつたが(安宿の便所は殆んど例外なしにきたない)私の夢はいやにきたなかつた。・はぎがすゝきがけふのみち・ゆつくりあゆめば山から山のかげとなつたりひなたとなつたり・水が米をついてくれるつく/\ぼうし・出来秋の四五軒だけのつく/\ぼうし かたまつて曼珠沙華のいよ/\赤く・大地にすわるすゝきのひかり・あほむけ寝れば天井がない宿で・ころもやふんどしや水のながれるまゝに 或る友へのたより昨日は雨中行乞をしましたが、やつと泊つて食べたゞけ、加茂鶴も亀齢も白牡丹もその煙突を観るばかりでした、今日は山もよかつたしお天気もよかつたし、行乞相も所得もよかつたし、三日ぶりに入浴もしたし、一杯やる余裕もあつたし、――まづこのあたりが山頭火相応の幸福でありませう!三風居・街のひゞきも見おろして母子の水入らずで 淡々居・松に糸瓜も、生れてくる子を待つてをられる 阿弥坊居・カンナもをはりの、秋がきてゐる花一つ
2020.09.22
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秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の町田珠実です。今日は秋山巌の命日、七回忌になります。9/12(土)に、竹田まで行ってきました。竹田の古刹「瀧上寺」のお墓には、秋山巌の実母「恭江」と、実弟「透」が眠っています。恭江は17歳で巌を出産、25歳で亡くなっています。巌は8歳の時ですね。弟の「透」は5歳で亡くなりました。きっと、母親と一緒にいたら嬉しいだろうなぁと、兄弟たちと相談して、分骨する事にしました。瀧上寺ご住職に、七回忌と納骨(分骨)法要をお願いし無事、すませる事が出来ました。瀧上寺本堂です。納骨(分骨)のお経をあげていただいています。前日から雨で、ゲリラ豪雨にうたれながら竹田についたのですが、翌日、法要の時にはパラパラ程度の雨になり、この時だけ晴れました。悪天候で、お墓までの道のりがかなり危険になったので、石材やさんに名入れ彫刻をお願いするついでに、道も作ってくれるよう頼みました。次にお参りするときには、もう少し安全に上がれると思います。こちらは、瀧上寺さんからのながめ。良い一日でした。
2020.09.15
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秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の町田珠実です。 秋山巌版画集「さかしまに」におさめられている作品を1点ずつご紹介します。 秋山巌の木版画「戦争が」1981年戦争が廊下の奥に立ってゐた 白泉渡辺白泉 の句をモチーフにした作品は他に2点。銃後といふ不思議な街を丘で見た 白泉戦争はうるさしけむし叫びたし 白泉こちらも、読んでおきたい本。新興俳人の群像―「京大俳句」の光と影
2020.09.05
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秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の町田珠実です。 秋山巌版画集「さかしまに」におさめられている作品を1点ずつご紹介します。秋山巌の木版画「兵を射つ」1981年機関銃翔けり短き兵を射つ 三鬼西東三鬼 の句をモチーフにした作品は他に2点。占領地区の牡蠣を将軍に奉る 三鬼兵を乗せ黄土の起伏死面なす 三鬼露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す の作品も、以前記事を書きました。ご参考まで。
2020.09.05
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秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の町田珠実です。 秋山巌版画集「さかしまに」におさめられている作品を1点ずつご紹介します。秋山巌の木版画「叫びたし」1981年戦争はうるさしけむし叫びたし 白泉渡辺白泉 の句をモチーフにした作品は他に2点。銃後といふ不思議な街を丘で見た 白泉戦争が廊下の奥に立ってゐた 白泉鴉の鳴き声が聞こえてきそうな作品。私はカラス、好きなんですけどね。
2020.09.04
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秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の町田珠実です。母の手に英霊ふるへをり鉄路 窓秋高屋 窓秋(たかや そうしゅう)の句です。関連お勧め記事2つ◆「鴎座俳句会&松田ひろむの広場」さんの記事 評論「高屋窓秋の光と影」◆「斎藤百鬼の俳句閑実」さんの記事 高屋窓秋『花の悲歌』(2)
2020.09.03
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秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の町田珠実です。 秋山巌版画集「さかしまに」におさめられている作品を1点ずつご紹介します。 秋山巌「兵を」1981年兵を乗せ黄土の起伏死面なす 三鬼 西東三鬼 の句をモチーフにした作品は、他に2点。 占領地区の牡蠣を将軍に奉る 三鬼 機関銃翔けり短き兵を射つ 三鬼五木寛之著「さかしまに」文藝春秋の単行本には、秋山巌の木版画作品が掲載されています。(文庫は表紙だけ)
2020.09.02
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秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の町田珠実です。 秋山巌版画集「さかしまに」におさめられている作品を1点ずつご紹介します。秋山巌「初刷」1981年大砲が大きな口をあけて俺に向いている初刷 一石路栗林一石路(くりばやし いっせきろ)の句をモチーフにした作品はこの1点。信州の「青木村 歴史文化資料館」は、一度訪ねてみたいところです。青木村義民の事は知らなかったので、今回勉強になりました。・放射能の雨にビニールうすき女たち 一石路・きゃつらの戦争で見ろ黒い煙吐く煙突だぞ 一石路・妻よ抱かれてふるさとの山へ帰ろうよ 一石路読みたい本「私は何をしたか 栗林一石路の真実」
2020.09.01
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