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のんびり遊んだので時間がかかりましたが、QUESTLORD3週目クリアできました。ドワーフの魔法使いプレイでして、途中まで呪文書が手に入るルートを見つけられずに後半までレベルアップしても一切ポイントを訳与えずに進み続けました。それでも進むことは出来まして、このゲーム…意外とバランス良いんですよね。結局呪文の使い手としてミノスさんを屠り続けました。3週目の感想としては、このゲームは魔法を使う事を想定して進めた方が良いという事です。私は1週目でテレポート以外には呪文は使いませんでした。戦士として進めた感じですが、結局ミノスさんという凶悪な敵に何度もやられ続け、一旦ダメージを与えてはテレポートで逃げかえるという地道な作戦を取りました。今思えば、楯が楽なんて書いていたけれどもミノスさんには通じませんでしたなぁ。ちなみに最後のダンジョンでは素晴らしく強い楯を入手できます。これを翳すとミノスさんの攻撃がほぼ怖くなくなってしまいます…まぁ、入手する前に沢山のミノスさんを斃さないといけないので意味がないですが。結局呪文で斃すのは常道かと思います。ミノスさんは単体で出現しますし、しかもエンカウントしただけでは反応しません。この性質を利用してミノスさんが表示されるギリギリのブロックからの攻撃ならば反撃を受ける事は無く、いったん退くなどしてMPを回復させられればミノスさんはただのサンドバックです。で、種族的には色々楽しめたのですが、序盤が変わる程度であまり大きい違いはありません。人間は魔法よりも戦闘向きかとは思いますがバランスは良いとはいえ、ダメージも多く受けますし呪文を使う事も苦手です。エルフは防護が弱いのはどうしても気になります。ドワーフは…序盤から防御力が高く、私はこの3回目のプレイでは知識ばかり上昇させて呪文に適正を上げ続けました。そんなプレイでもドワーフは楽でしたので、初心者向けと言えるかもしれません。能力値では、知識をある程度は上げて呪文を連発出来やすい体制を作った方が有利なのではないかと思いました。MPが増えるだけの様ですけれども、ファイアーボールが連発出来た方がクリアしやすいでしょう。といっても装備品関係で大分フォローできますが。攻撃力は確かに武器ダメージは上がるのですが、対ミノス戦では攻撃力が高くても致死率が高すぎてあんまり効果が高くなかった印象があります。このミノス戦は後半の大きな壁かと思うので、それを考えると攻撃力は…あんまり高くなくても…とプレイの後半になるにつれ思いました。実際、ドワーフプレイの時には一切上昇させませんでした。防御力はどの位影響を与えてくれているのか目に見えにくい数字なので、一寸効能は謀りかねます。ただ、対ミノス戦では防御力が高くても、楯を翳しても意味なしな事が多くありました。今回、このゲームの攻略日記を何度か書かせていただきましたが、質問しに訪問される方がいらっしゃって嬉しい限りでした。何せ、非日本語ゲームで、しかも有料、3Dという取っ付き難さであるにも関わらず、このゲームをクリアしようとする勇者達と出逢えたからですね。凄く心強かったです。このゲームはめちゃくちゃ面白かったですね!で、今後もこのゲームを手にして、同じようにミノスさんで苦しんだりする人が現れるかもしれません。困って検索したらこの日記が出たりするかもしれませんので、半端な攻略記事もかねて書かせていただきました。必須アイテムで困っている方がいらっしゃるなら、以前の日記をお読みください(笑)初期種族で悩んでいる方がいらっしゃるなら、好きにして大丈夫です。クィックゲームはあくまで運が重要です(笑)。私、この日記を書いている時点でランキング17位と頑張りました。ローグ系が好きな人なら楽しめるかもしれませんね。
2013.09.15
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なんかタイトルがアレですが、いやらしい話ではありませぬ、念のため。先日家族で旅行した際に、特別展 マンモス「YUKA」という39000年前のマンモスを見る機会に恵まれました。予想していたのとは少し違っていたのですが、私も子供のころ氷漬けのマンモスを犬が喜んで食べたとかいうエピソードを聞いたことがあり、興味深かったですね。マンモスの毛に触る事が出来たり、ユカを見る事が出来たりとマンモス好きにはたまりません(笑)。まぁマンモスを生で見る事が出来るという貴重な機会でした。で、タイトルにあるんですがユカ(少女マンモスなんだそうです)をパーツ別に解説したビデオが流れていまして、永久凍土から発見されるユカとか、脳を取りだされるユカとかあって学術的に興味深かったのです。で、その中でユカの尻を説明するパートがありまして、今回のタイトルだった訳です。説明としては真面目なものだったのは間違いないのですが、唐突なタイトルに思わず笑ってしまった訳です。このブログタイトルを見て何か想像したアナタ、私と同じく反省しましょう(笑)個人的に一番興味深かったのは、このユカが永久凍土から発見されたというビデオのシーン。何となく氷漬けのマンモスと言いますと、透明な氷の中にいるイメージがあったのですが、実際には土の中でした。そして崖等が崩れて発見されたという事で、土まみれだったんですね(当たり前と言えば当たり前ですが)。氷に埋まっているのならば、それは水死したという事なのでしょうが、土に埋もれて39000年も保存されていたというのは不思議な印象です。私たち人類の誰かも、こうやって保存される事があるんでしょうか(その時には名前付けられて尻の解説をされるかもしれませんね)
2013.08.05
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地元のコンベンションがありまして、メタリックガーディアンRPGを遊んでまいりました。といっても私がGMだったんですけれども。今回はマクロス的な歌姫が大宇宙で歌うという話で、結構シチュエーションは色々想定していて文章には起こしていたのですが、少し使用できる部分としては足りませんでした。そこはもう少し書ければよかったか。一方で、マクロス的なイベントに色々ごちゃごちゃさせてしまったので、物語的に詰め込み過ぎてしまった感じがどうしてもありました。ええと、マクロス+ジャイアントロボ+アストロ球団といった感じで、バロン森をモデルにださせていただいて、これは大変うれしかったです(といっても、皆さんアストロ球団知りませんでしたけれどw)プレイヤーの皆さんはベテランぞろいで、実によいロールプレイをなさる人々でした。特に仲間を助けるために自分が犠牲となって殿を務めたロールプレイ等は秀逸でした。やっぱりロールプレイが良いとロボット物は映えると思いました。さて、今回一番反省しなければいけなかったのはラスボスの弱さ(笑)何と2ターン目のイニシアチブセットプロセスでやられてしまいました…こんな情けない終わり方アリでしょうか(残念)私の方としても、もう少し加護の扱いは上手になりたいものであります。
2013.07.28
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もう数日たってしまっているんですけれども、他県のTRPGコンベンションに行ってきました。私は最近あんまり遊んでいないので、久々に楽しかったですね。参加したのは某学園物国産TRPG(後の話に少し関わるので、あえて名前は書かないんだけれども)、慣れてみれば比較的簡単なルールで判りやすいゲームでありました。私のキャラクターは仲間のダメージを代わりに受けるという楯役でしたが、最初は不良高校生のつもりでしたが、だんだんと大豪院邪鬼になってしまい…あのタイプは大変演じにくいものでありましたね(笑)。やっぱり富樫とかならやりやすかったんだろうと思います。良いメンバーにも恵まれ、無事に2シナリオ遊ぶことができましたので実に楽しかったのです。さて、今回私がびっくりしたのは、主催者さんの準備レベルの高さでした。主催者さんの卓に参加させていただいた訳ですが、ルルブは複数冊ありましたし、IPAD4に自炊したルルブを入れておられました。少し見せていただいた限りでは実にヌルヌル動きます。私も実は同じ作品をIPAD MINIに自炊して入れておりましたが、そのサイズは30位に減らしてあり、動きやすくするようにファイルも特化してありました。でも主催者さんの方のサイズはその10倍(でもヌルヌル動く)という事で、マシンパワーの違いを感じた次第。ついでに10インチはルルブを読むには良さそうでした。話がそれました。準備の良かった話ですね。まず各種のサマリーが実によく整っており、物凄く判り易かったです。私もメタリックガーディアンの時には準備をしたのですが、とてもあそこまでは出来ませんでした。更に使用するフィギュアも準備されており、ゲームのイメージを損なうことなく、スムーズに遊ぶことができました。何でもまだマスタリング経験は少なめとのことでしたが、ここまで準備を万端に出来るというのは素晴らしい事でした。私は昨年までD&Dでキャンペーンを遊んでいました。その時にもフィギュアサイズのマップという恐ろしい実装をされたDMさんがいたのです(ブログ記事にも写真があるけれども)。準備をしていただける、それだけでも素晴らしい経験なのです…と一寸思った話でした。
2013.07.17
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QUESTLORDをクリアして…満足したかというとそういう事もありませんでした。何せ、まだマップ上で行っていないところがあるように思いましたし、全イベントをこなしていないらしいので、それがどこか捜したかったのです。私は18項目中の16しかこなしておらず、まだどこかにイベントがあったはずでした。ところが、クリアデータを開いてみましたが…ダンジョンに戻れません。エンディングに戻るのみ。…ああっ、ファミコンとかでもそんなのあったっけ(汗)かなりショックでした。ダンジョンに潜っていたいのに、クリアしたら戻られない現実。はやくアップデートとかで戻れるようにしてください(懇願)という事で、数日前から2周目に入ったのでした。前回は人間で武器戦闘中心で行きましたから、今度は魔法が得意なエルフで…。始める前から実は不安がありました。以前の人間でプレイした時も呪文は使用してはみました。特に攻撃呪文。ミサイルやファイアーボールは結構強く、遠距離から使用できるのは長所です。しかしMPはごっそり消費して、安心して使えませんでしたし、何よりダメージが低めに思えました。30位与える感じでしょうか。人間での武器戦闘時には50とか出せるように上がっていましたから、魔法の使い手は弱いかも…でも、今回エルフで魔法を鍛えたらそんな事もありませんでした。結論から書きますと、後半のマップとかでは魔法中心の方が楽でした。特に森にいる強敵には人間時命がけで戦って、死ぬこともしょっちゅうでしたが、魔法で攻撃した場合には…抜け道がありました。先に書いた遠距離から攻撃できる、というのは実に便利でした。遠距離なので…か、視認出来るギリギリからであれば、敵は何処から攻撃されたのか判別できずに反撃できませんし、そもそも近寄ってきません(笑)。そう、前のブログ記事の時には武器の方が強いみたいに書いたのですが、敵が反撃してこないのであればこっちの方が強い…いや、楽です。ダメージは確かに低めに思いますが、こっちは歩けばMPを回復できる(指輪効果)ので、連続エンカウントとかで無い限りは何とかなります。結果、あの強敵も一回も負けずに…というか、一回も攻撃を受けることなく屠るイェーガー(笑)クリアしてみますと、あの角の生えた強力なおっさん軍団は…まるで呪文の餌食になるかのような位置に配置されています。…最初からこうすればよかったんです…ねぇ。魔法中心で行く場合、序盤が少しきつめだったり、破壊力にかけたりしますが、それでも何とかなります。このゲーム、かなり練って作られているのが判りました。三週目はドワーフの魔法使いで行ってみましょうか(笑)
2013.06.24
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ipad miniを購入して楽しみだったのは電子書籍リーダーとしての機能ではありましたが、ゲームが色々遊べるというのもかなりの魅力でした。色々遊べるゲームがありましたが、どうも希望する3Dダンジョンゲームというものはあまりない印象でした。ウィザードリィはありましたがかなり高い価格でしたし、フリーのそれらしいものもありましたがまだ手を付けておりません。少なくとも日本語のゲームでそういった傾向の作品はほぼ無さそうでした。で、ダンマスはダウンロードしたものの、いまだ2階に下りていませんし…私は3Dダンジョンに飢えていたのでした(笑)という事で英語オンリーのゲームでしたが、好みに合いそうなのを見つける事に成功しました。その名もQUESTLORD。人間・エルフ・ドワーフの中からスタートして、広い大陸を冒険していく作品です。ゲームバランスもとても快適で、敵も適度に強いです。どのスタートでも魔法が使えるようになりますし、広い世界を延々と冒険する様はかなり楽しかったです。で何とかラスボスを斃してクリアする事に成功した次第。私、結構頑張りました(英語読めないのにw)英語読めないので、海外サイトのコミュを翻訳して捜したり、涙ぐましい(笑)努力があった訳ですが、幾つか私の後に遊んで英語が読めなくて泣く日本人の為に多少のヒントを書かせていただいてもよいでしょうか。まず、マップはくまなく歩く必要があります。どこに重要アイテムがあるかは判りませんし、そんなのが幾つか必要なのがこのゲームです。能力値的には私は人間スタートでしたが、ドワーフ辺りが一番進めやすそうな感じです。ドワーフと人間は魔法能力が低い設定でしてMPが低めです。レベルアップで補えるとはいえ、攻撃力と防御力に当たる能力も戦闘では必須です。連戦した場合MPを使いきってしまう事のリスクを考えるとどうしても殴り合いの方がコスト良さそう…。という事で私は魔法に関する能力は…まぁ低くてもそんなに困りませんでした。個人的な魔法の印象としては、イベント終了後に一回テレポートできる程度の力があればいいかなぁといった感じで、足りないMPは装備でも補えますから事実上魔術師や魔法剣士的に進めるよりは、戦士一筋の方が強いかもしれません。魔法はあちこちにありますが、呪文書を装備していないと習得できません。戦士で進めるにしても、魔法を書いている場所に辿り着いたら一時的にでも呪文書を装備した方が良いです。楯はかなり役立ちます。かざしたまま闘うと相当な防御効果が得られます。後半の御無体な位の強敵にはかなり役立ちます。また、シールドを下から上にスワイプするとシールドプッシュという特殊攻撃で、これもけっこう便利。ただ楯と呪文書は同時に装備できませんので…悩ましいです。魔法は確実にダメージは与えられますが、武器攻撃の方は外れる事もあるので確実性を望むなら魔法使いになるのも…いいかも。もっとも戦士で進めるにしても、テレポート呪文は便利ですから習得していく方が良い筈です。マップ上のあちこちにある女神像、これは死んだときに戻ってくる場所でもありますが、テレポート先でもあります。アイテムをお供えする事で、その場所を変更させることができますから、安い回復アイテム辺りを入手したらお供えすると捗ります。ここからはゲームの大きな攻略です。ネタバレがありますから、嫌なら読まないでください。ざっくり書きますと、最後のダンジョンには鍵のかかった入口がありまして、それを開ける方法を探さないといけません。このあたりは英語苦手でしたので非常に苦労したところです。結果論から行きますと、頭蓋骨が二つ必要です。それに伴い青いシャードが四つ必要です。青いシャードは幾つかのイベントをこなした際に手に入るはずです…私は四つしか見つけられず、右往左往しました。ノーティス、クリムゾンの洞窟、狂気の迷宮、スワンプといった場所に散乱していました。大きな城の或るどこかで、蝋燭をともしてある場所があるはずです。此処に備えると…吉。このシャードはある重要なアイテムを構築するために必要で、この構築したアイテムをどうにかしなければなりません。このシャードをある場所に置きますと…重要な頭蓋骨が手に入ります。もう一つの頭蓋骨は森林のどこかにあります。ラスボスは…弱いのですが、その前のミノタウルスっぽい怪物には相当泣かされました。普通に遊ぶと詰まるポイントかもしれません。このゲーム、とても楽しい作品です。ダンジョンマスターやウィザードリィ等が好きな人にはたまらない作品であります。…でも日本語版も欲しいですね。
2013.06.06
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これまで電子書籍をipad miniとcobo touchで読んでいる訳ですが、自炊した書籍の場合、元々のサイズが重いとどうしても読みにくくなってしまう傾向がありました。全ページカラーとか、物凄い分厚い本とかですね。特に私の趣味のTRPG等でルルブを自炊すると、漫画等に比べてとても重くて読みにくくなります。文字が小さい場合が多いのと、大雑把にいって文章量も多い傾向があるからでしょうか。なまじ遊ぶ際には検索する事が多くなるはずで、そうなると重いというのはかなりのストレスとなってしまいます。で、それまでは軽量化して対応していましたが、どうしても重さは感じてしまいますし、軽量化した場合には大きく表示させる等は負担があるみたいでした。で、先日cobo touchを購入した後、読みやすくするツール等を使ってみましたら、実に読みやすくなりました。これはPDFファイルやZIPファイルをcbzファイルに変換するというものでした。すると実に快適になりしまた。通常の3倍…位はページをめくる速度が変わり、パッと見た感じても読みやすくなった印象です。そこで、coboだけではなく、ipad miniでも同様のファイルを使用したら読みやすくなるのでは…と思い試してみました。読みやすくなりました。coboの時ほどで劇的ではありませんでしたが、明確にページをめくりやすくなり自炊作品でもかなり読みやすい印象です。という事で現在では可能な限りファイルを変換しています。これでTRPGを遊ぶ際にも楽に検索できるかもしれません。
2013.05.07
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書籍自炊のあまりの楽しさに、自炊書籍リーダーが欲しくて、安かったので購入してしまいました。ipad miniに次いで二台目のリーダーとなりました。大分安くなっているという噂は聞いていたのですが、更に比較的近い地域に成人式で沢山出回ったらしいと聞いたんですね。となると、あんまり活用する人も多くないのではないかと…まぁ、首尾よく入手。ipad miniと比べますが(比較対象としておかしいですが)、持ちやすさと重さではcoboの方が小さくて軽いのでよろしい感じです。特にipad miniは片手で持てるという画像もありますが、実際には日本人の手には少し大きい様な…その点ではcoboは良かったですね。cobo touchは白黒のみ、電子書籍を読む以外の機能はほぼ皆無です。何故かナンプレが遊べましたが(笑)。今はそれどころではありません。説明書を読んでみましたが…実は良く判りませんでした。ネット上で本を購入する事は書いているものの、自炊用の事は…最後の方にちょっとだけあるだけ。で、試してやってみましたが…重くて読みにくいし、字は薄いし、何だか文字化けしているっぽい。大体マイクロSD何処に刺すとかないんだもん、意外と不親切な印象です。…まぁ穴が一つしかないのでそれを利用しましたが。本体フリーズ時のリセット方法等もネット上で捜しまして…もしかしてインターネット環境がない人にとってはまともに読むことはできない…のかぁ。なんて感じで最初は絶望していました。これだったらipad miniの方がカラーもあるし、真っ暗闇中でも読めるし…なんて思っていました。甘い。甘かったです。coboは有志の人たちが制作して下さった各種のフリーソフトがありまして、これを利用する事で活用しやすくなるとありました。まず文字化けが無くなり、格段に読みやすくなるそうです。で少し苦労したものの、導入してみますと…すっごく軽くなってしまいました(笑)たとえばipad miniのPDF書籍をめくるのは結構なめらかとはいっても、ときどき重くなる瞬間あります。で、coboの方は白黒のみだのはありましたが、めちゃくちゃ軽くなってしまったんですね。読むのがとても快適です。満足満足。…次はキンドルですかねぇ。
2013.05.02
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地元TRPGサークルのコンベンションに参加。今回はメタリックガーディアンRPGのマスタリングを行います。プレイヤーさん達はいずれもロールプレイの上手な人たちで、物凄く楽しませていただきました。私自身はシーン制のゲームはあんまりマスタリングした経験がなく、しかも何年かぶりのGMでしたのでドキドキしていました。キャラクターメイキングは少し時間が多くかかった印象がありましたが、ルールの間違い等は参加者の皆さんにフォローしていただきました。ネタ的には進撃の巨人だったので、判る人は多かったみたいですが参加された皆さん、本当にありがとうございました。今回はシナリオ・ヒロインは男性で、どちらかというと悪役に当たる人物でした。というかPC1とは憎悪の関係設定でした。ロボット物の場合、序盤の人間関係がぎすぎすしていたり、良く判らない大人の理屈に翻弄されたりとイライラする物語があったりするので、そういうのを少しだけ取り入れてみましたが、笑って嫌がらせを受けてくださったので本当に助かりました。どちらかというと邪道の所業かと思うので今後やる時にも調子に乗らず注意して行いたいと思います。今回遊んで思ったのは、人間のHPとガーディアンのFP等の能力値が何となく判りにくかった事です。スパロボでは人間の能力値はないですからそういうものなんでしょうけれども、いっそ人間の数値っていらな…いかはもう少し遊んでみて判断したいところです。
2013.04.28
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3Dダンジョン大好きな私としては、レトロゲームのダンジョンマスター、もう一度遊んでみたかったんです(SFC派)。フリーのダンマスもあるにはあったですが、日本語対応ではなかったためか遊ばず。で、昨夜itunesで色々みていたら、この懐かしいタイトルが(喜)。日本語では対応してはいませんが、まぎれもなくダンジョンマスターでした。という事で早速購入しました。どうもカオスの逆襲も出ているみたい。まぁダンマスの場合日本語である必要はあんまりないのですが(攻略本もあるし)、少しだけ遊んでみましたが…ダンジョン部分は変化があまりなさそうには思えますが、勇者達のグラフィックは大きく変化しておりました。おっさん臭くなったイアイド―。萌え度が超増しのティギ―。アジアン・テイストの増したウ―・ツェ。更にマッチョになったハルク。蜥蜴から別のハ虫類になったっぽいヒッサー。凄く美人になったソンヤ。全般的にキャラクターが美しくなりました。髭の面々は更に格好良く、エルフ連中は美しく、ゴズモグは更にムック化した感じです。今回はどのメンバーで潜っていきましょうかねぇ。
2013.04.19
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といっても子供の誕生日プレゼントなんですけれども、とりあえず本日発売されたミント×ホワイトを購入した次第。カタログ等で見てはいたのですが、他のカラーバージョンと異なり、淡い色が中々綺麗ではあります。中身は他のと同じのではありますが、まだ持っている人は少ないでしょうし、子供も喜んでおりました。ですが、すぐ汚されても困るので、購入した際にカバーとフィルターを購入。カバーは以前3DS購入した際にも使用したHORI製。安心の出来でありました。これからフィルターを張ろうかと思うのですが、失敗しないよう頑張ります…。
2013.04.18
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えー、発売されたのが1983年という物凄く古い歴史の或るTRPG作品です。ボックス版で、私が購入したのは21世紀になってから(笑)…定価で購入したという…不良在…げふんげふんっ。トラベラー型のSFTRPGです。最大の特徴は…D1000です(笑)そんなTRPGを自炊しました。ボックス部分と書籍部分は別のスキャナーで行うという面倒があったのですが、まぁあっという間に完成しました。私はこのボックス版、購入したけれども(中身があまりにも発売当時のまんまでしたので)触るのがもったいなくて殆んど触っていませんでした。ということで物凄い美品(笑)。書籍部分は全て白黒なのがもったいないくらいです。ではありますが、ザクザク裁断してしまいました。という事で完成しまして…PDF化したものの、サイズ的には文庫本よりも小さいくらいという省エネゲームでした。まぁこんなの自炊しているの私だけでしょうから、レアな電子書籍ゲットです(笑)
2013.04.17
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新作ゲームブックで、人狼村からの脱出と同様リットーミュージック社さんからの作品です。前作同様、小物類がたくさん入っていて、無くすと致命的な印象がありますが、豪華で楽しいです。しかも今回は二冊で一組。少年の書と少女の書の二冊が入っていて、どちらからでも始められまずか、どうやら二冊で遊ばないとクリアできない様子です。届いたばかりなので、まだ遊んでいませんが…どれ、挑戦してみますか。
2013.04.08
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電子書籍化して、どんどん本を裁断した結果、大体1500冊位が電子書籍化する事に成功しました。失敗したのもありまして…まぁ、あんまり大切な本で無くて良かったです(笑)ゲームブックとかは裁断しなかったので、家には2000冊くらいはあるのかなぁ…。で、裁断した結果、本棚がスカスカに。意外と場所を喰らったのは、リプレイ系の本で数が多いせいか物凄く場所を取っていました。また分厚いハードカバーのTRPGもかなりの場所取りでした。でも一番幅を取っていたのは、TRPGのボックスタイプです。これらは箱に入っているので、場所は取るけれども意外と書籍としてみた場合の総量は大したことはありません。しかもマップとかは結構書籍化しにくくて苦労しましたが、無くなるとかなりすっきりしました。やっぱり制作した会社さんによっては、そうとうスカスカな…げふんげふんっ。ええと、色々個性的でした。ただ箱に関してはSCANSNAPでは読み込めませんでしたから、以前から持っていたPIXUS770に頑張ってもらいました。こんな感じで本棚はスカスカ、ゲームブックと一部ダブっていたTRPG、そしてゲームブックというラインナップで少しさびしくなってしまいましたねぇ。なんですが、クイーンズプレイド、ゲイトがまだ残っていたので、これらを並べてみたら壮観でした(笑)。本棚一列におさまらない分量になっていたんですね。私は、全冊を入手している訳ではないのですが、それでも凄い分量。…これは裁断するか悩むなぁ…。
2013.04.06
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クトゥルフ神話作品等に登場する、沢山のカルトについて解説した本書。近場の書店には売っていなかったので、遠出して入手しました。主に日本でプレイした場合に遭遇しそうなカルトが多くて楽しいですね…いや、恐ろしいですね、なのか。「にゃるにゃる動画」なんて、読んでいて笑ってしまいましたが、思えばそういう所から入りやすいかもしれず、現代と結びついたネタと言えなくもないので、興味深いですね。
2013.03.25
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新作TRPGを購入、ついでにリプレイも購入しました。今回のはスーパーロボット大戦的な、ロボットバトルの出来るTRPG作品の様子です。じゃあ新しくルール覚えなおさなくちゃな…なんて思っていたら、イドゥンとかオーディンとか何だか聞き覚えのある用語が(笑)で、今回はロボットも自作出来るようですが、イラストを見た感じですと、マジンなアレとか、ガンダなアレとか、ボドムなアレとか、ダンバイなアレとかが出来るみたいなので、楽しそうです。これまでもガンダムやロボットが戦うTRPG作品は結構出てきていますが、シミュレーション傾向の強い作品が多かったです。アニメのシーン再現等にはむしろシーン制の出来るゲームの方が似合うのでは、と思っていましたので、楽しみですね。可能ならマスタリングしてみたいと思います。…私は蒼穹のファフナーかGガンをやってみたいです(笑)
2013.03.21
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とうとう魔道書まで自炊してしまいました(笑)。といっても、二見書房の新書版のこの本、あのクトゥルフ神話のネクロノミコンと関係が…あるといえばあるのですが、無いと言えば無さそうな一冊です。一応旧支配者とか、ラブクラフトとか、ジョン・ディーだのそれらしい名前が出てくるものの、それは最初の所だけ。一応それらしい名前に触れてはいるものの、フリーメーソンだのユダヤの禁書だのと書かれており、もしかして陰謀論系?と思いきや…それも違います。大雑把言えば、おまじないの本でした。おまじないで、願い事をかなえるのですから魔道書といえば立派な魔道書ではありますが、残念ながらこの本では星の精もアザトース様との接触も黒い神父様も近づいて来なさそうです。おまじないの内容と言えば、喧嘩に勝つとか、家庭円満になるとか、仕事が楽しくなるとか…これでは正気度が減りません(笑)!!まぁ知りたい情報が入手できるとかあるので、もしかしてこれ使っていれば、世の真実に辿り着く事も出来るかもしれません。でもですね、この呪文は1. 紋章を書く2. ゼッケンをつくる3. 呪文「アラタギギ」と唱え、精霊ドゥムドゥムに祈る4. 夕日に向かって立つといった塩梅で…何だかあんまり怖くありません。そんな突っ込みしながら、一冊自炊完成しました(笑)おお、本物の魔道書をパソコンに入れてしまいました。
2013.03.17
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TRPG自炊で最近困ったと言えば、表紙の裏に印刷している系。良くキャラクターシートとかが印刷されており、コピーする際には便利だったりするのですが、PDFファイルにするとなると厄介です。私のスキャナーでは、全部をスキャンする事が出来ず、表紙を裁断する必要があるからです。文庫サイズ、新書サイズなら何とかなるものの、A4の場合には泣く泣くあきらめなければならないこともあります。後はマップが大きいのも困る…という事で、今回は赤い手は滅びのしるしを自炊しました。D&Dの名作キャンペーンシナリオで、シナリオなのに全編カラーというすさまじい凝り方。私もダンジョンマスターとして遊ばせてもらいました。もう一度遊びたい…そんな大がかりで楽しいシナリオです。この本の場合には大きなマップが付いているので、付属の地図を裁断しました…泣ける。また、自炊した書籍のほかに、各章仕立てのミニ書籍と、説明用にビジュアル書籍も自炊してみました。目的専用の書籍が作れるのは今回気付いた自炊の魅力ですね。
2013.03.15
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書籍を自炊してipad miniで毎日読んでいるのですが、やっぱり検索性に関しては書籍としての方が良いですかね。自炊した場合の最大のメリットは、書籍を持ち歩かずに大量の書籍を読めるというものでしょう。実際もう100冊位持ち歩いて…いつ読むのだ(笑)場所を取らずに、割と気軽に読める事は素晴らしいです。また、書籍として劣化しないのも大きいですね。私が購入した一番古いTRPG作品となると…多分1983年位のものかと思うので、そうなると大分劣化していました。もっといえば紙質の悪いTRPG書籍等は痛みが結構あるので、自炊する前はどうしても手に取るのがはばかられました。現代では誰も読まない様なマイナーなTRPGを読む喜び(笑)後、暗闇でも読む事が出来ますね…こっちも一寸嬉しい。一方で、ipad miniで読む場合には、結構検索性が問題となります。たとえばコンベンション等で、上級ルールを出して新魔法をとか、特技を探したいときには、どうしても探し出す時間が実際に書籍をパラパラ見るのよりも劣ってしまいます。何せ100冊入っていても、一度に見れるのは一冊だけ。字を大きく出来たり、暗い中でも見れるのは良いのですが、反面まぶしい所では画面が良く見えなくなってしまう欠点もあります。バッテリーの残量に関しては、結構持ちますので問題ないと思います。私はTRPGは自炊していますが、もう一つの趣味であるゲームブックは自炊対象に入っていません。どうしても検索性に劣るので、ゲームブックのように別パラグラフにほいほい飛んでいくタイプの書籍には向いていないのです。検索性が高まる何らかのアプリとかあると嬉しいですね。
2013.02.20
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久しぶりに新作TRPGを購入しました…といっても、もうすぐバラバラに鳴るはずですが(何全編カラーで豪華な造りであります。私、学園物のTRPGとなると、蓬莱学園…ナイトウィザード…とか辺り位なので、新鮮でした。学生さんになって、天魔という恐ろしい敵と戦う為に教育を受けたりするみたいです。じっくり読めたら感想書きますね。
2013.02.17
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本日コンビニに行きましたら、豆まきのロールケーキとかいうのが売ってました。子供の土産にいいのかなぁと思い、購入。すると店員さん、ロールケーキを縦に入れられました(笑)。で、タイトルの事を内心で思った訳です。一応カップラーメンといっしょに購入して、同じ袋でしたから入れやすいように…なんでしょうけれども、ロールケーキはケースに入っているものでしたから、何となく…ほら…判るでしょ(笑)しかも店員さんから受け取る際に、この縦のロールケーキ、コロンと転がってしまいました。横たわったけれど…逆さになった(笑)レジで自力で直してから、店を出ました。…まぁ、味は変わらないからなぁ…
2013.02.05
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書籍の自炊をしていたら、TRPGサークルの仲間の方が制作したTRPGが3作品見つかりまして自炊しました。分類としては同人ゲームという辺りかとは思いますが、データ上の商業TRPGといっしょに並べてみました(笑)そういえば、大学時代にRQの同人誌(?)を制作していたので、それも自炊しておこうか…。
2013.02.01
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ゲームブックにTRPGとかなり書籍が溜まってきてしまう所がないという問題が…まぁ、10年以上前からあった訳ですけれど(笑)。流石にどうしようもなくなってきたので、書籍を自炊して電子書籍にしてから楽しもうかなぁと思い、富士通さんのScanSnap iX500 というスキャナーを購入しました。スキャナー自体は古いものがあったのですが、薄い本でも物凄く時間がかかってしまったので挫折していました。でも、このScanSnap iX500はめちゃくちゃ早いです。私、比較的分厚いTRPGを電子書籍化してみましたが、読み込むのに全部含めても10分もかかりません。ただ、このスキャナーの場合には、書籍を裁断しなければいけないのが…辛いんですけれども(笑)。裁断した紙は…まぁ資源ごみ行きです。まぁデータが残るのでいいか。後、ハードカバー等の表紙は厚過ぎて読み込ませる事ができません…薄く剥ぐしかないのか(笑)
2013.01.29
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一寸嬉しい事がありまして、記念に購入したのがipad mini。Wi-Fiの64GBで、電子書籍を自炊したいと考えて購入。実際に電子書籍を読んでみると…快適です(喜)こんなに見やすいとは思いませんでしたよ。ゲームも妙にはまるのがあっていいですね。私はナンプレにハマってます。という事で大変気に入りました。…私、携帯電話持っていないので、そっちが先だろと言われました(笑)
2013.01.28
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。写真はゲーム内容とは全く関係ないのですが、ねんどろいどのイカロスたんです。私の大切な友人が辛い目にあっているようなので、天使に応援してもらおうという魂胆です。辛いでしょうけどまってますよ!!剣匠という強敵を斃した一行、更に先に進みます。この先には…地の神殿があるはず…。クラリカは先頭に立って<聞き耳>と<視認>を行いながら想いを馳せました。この迷宮に辿り着いた時には最初に風の神殿と遭遇しました。敵の大群から敗走したり、大切な仲間フラミリオを失った程の激しい戦いが待ち受けていました。地の神殿でも同じ事が起きるかもしれない…。あの時と異なり仲間が増えていますし、戦闘能力も魔法の力も向上していますから簡単には遅れは取らないはずですが…。一行の眼の前に出現したのは大きな洞窟内に聳えるピラミッドでした。土を固めただけと思われるピラミッド様の高台に、不気味な口と手が生えたえも言わぬ程不気味な怪物、そしてその周囲には神官らしい人物と、複数のトログロダイトが控えていました。ここが間違いなく地の神殿でした。バルサミコはちょび髭をなでながら、不気味な怪物を指さしてクラリカに示します。「あの大口の怪物は…ゾーンという次元界の怪物です。おそらくは、あの連中から地の次元界から招来されたのでしょう…まぁ間違いなく敵でしょうな…」「話が通じる相手にはみえないものね」「まぁ問題は化け物の強さでしょう。連中には火が効きません…ですが、偶然違う呪文を用意してていたんですなぁ…そいつで奇襲を仕掛けましょう」「思ったよりも数は少ないようだぜ。やるなら速攻だ」「そうね…なら決まっているわね」クラリカの短い言葉に全て含まれていました。風の神殿戦では、クラリカ一行は突撃するタイミングをつかむ事に失敗して敵の終結を招いてしまった苦い経験があります。全員が支援呪文を掛けて万端の戦闘準備を整えます。戦闘は珍しく冒険者達が準備万端に進められました。明らかにこちらに気付いていない敵。クラリカとワスパリオが勢いよく広間に飛び込み、トログロダイトを斬りつけてあっという間に地に伏せさせます。トログロダイト達は勇敢に立ち向かいましたが、少し前に戦った剣匠のように戦闘には長けていませんでした。2人が敵を侮る気持ちは無かったとはいえ、それは雑魚と言ってよい対象でした。敵前衛が崩れかけたタイミングで、バルサミコが自信満々に呪文を唱えます。「用意しておいてよかったですな…音波球!!」バルサミコは普通の火球呪文を≪エルフの伝承:火球≫でエネルギーを音波に変更した物を用意していたのです。更に敵大半を飲み込むように≪即時呪文効果拡大≫を使用しての大音響が周囲に響きます。これによってトログロダイトは全て斃れ、ゾーンや神官風の者も大ダメージを受けてしまいました。そして続く僅かなラウンドにて、ゾーンも司祭に接近した前衛2人の手によって、呆気なく戦闘は集結させてしまいました。あまりの呆気なさに、敵の増援に集中するワスパリオ。「…よし、全滅させたぜ!!…増援は!?」「…こないようです…どうやら地の神殿を制圧したようですね」 敵の増援があると思われ緊張していた一行でしたが、それはなかったのです。おそらく剣匠がこの神殿に移動していれば大苦戦となっていたかもしれません。あの時は一騎打ちで出来ましたが、そうでない場合は後衛の三人が危険にさらされたかもしれないからです。クラリカは怪物招来してピラミッドを破壊する事にしました。戦闘する前から気付いていた事ですが、このピラミッド周辺は何らかの呪文で邪悪な魔力に覆われていました。ですのでこれを破壊した場合、何らかの神官が現れてもそう簡単に何か儀式的な事は出来ないだろうと判断したからです。続く土の神殿での戦いはあっけないもので、今回だけで終了させます。実際の所数ラウンドで決着がつき、あんまりあっさりしたのでビックリしました。おそらくソードマスター辺りが絡んできた場合強敵が増え戦いがつらかったかもしれません。この冒険の辺りでは記憶があいまいとなっており、細かい戦闘内容がアレでしたので多少実際と異なる内容であったかもしれません。またプレイ記録としては数カ月遅れてしまいました。所要のためブログに手をつける事もできませんでしたが、ようやく描く事ができました。
2011.11.12
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。ドラゴンの財宝は冒険者達を潤しました。それまでの財宝を集めても金貨が5000枚を超える収入で、そろそろ高レベルに至ろうとする冒険者達には嬉しい利益でした。特にワスパリオはこの資金を元手に、新たなる魔法の甲冑をしつらえました。これで僅かではありますがACが上がり防御が上がりました。「鎧の力を試してみてぇぜ」ワスパリオの力強い言葉は、間もなく妙な形でかなえられる事になります。瞬間移動呪文によって完全滅却寺院正面門に戻った5人は、今度は地の寺院を目指して進んでいきます。通路は太く長く、分岐はありましたが情報も無いのであてずっぽうに進んでいきます。物音はほとんどしませんでしたが途中でトログロダイトという人型怪物複数と遭遇します。とはいえ大した敵ではなく、あっさりと各個撃破しつつ通路を進んで行きました。「広いダンジョン…嫌になるぜ」地図係のワスパリオ、筆をぺろりと舐めると難しい顔をして地図とにらめっこしています。広いダンジョンは内部構成を羊皮紙に描くのが困難なのです。少し大きな通路に出ると、そこには一風変わったトログロダイト達が控えていました。立派な鎧に身を纏った、身綺麗とも言ってよい戦士風のトログロダイト。そして僧服を身に付けたトログロダイト(胸らしきものがあったので女だと判断しました)。そして恐らく僧侶に付き従っていると思われる、アース・エレメンタルです。それまでのトログロダイトとは異なる威圧感の身なりの存在は、冒険者達に緊張感を与えます。しかし。「これはこれは、そちらにおわす勇士殿は一端の武芸者殿とお見受けした。貴殿も我が方も大きな犠牲を望まぬ。どうでありましょうな、ここは武芸者同士として一騎打ちで決められては」陽気な口調でバルサミコがまるでサーカスの紹介の様に始めました。これはバルサミコが調子に乗って<はったり>したのですが、トログロダイトの戦士は重々しく頷きました。「面白い、では戦うもの以外は…手出し無用」驚いたのは冒険者側もそうでしたが、僧侶風のトログロダイトと戦士風のトログロダイトが何かひそひそ話し合っています。一寸勝手に物事を進めないで…とクラリカが言いかけた時「なら行くのはオレだよな。」当然の如く、といった風にワスパリオが立ち上がります。クラリカは珍しくオロオロしながら大丈夫かとワスパリオを心配そうに見やります。命を掛けた勝負になるでしょうし、負けても“名誉の戦い”であるだろうから手出しできないからです。ワスパリオが死に瀕しても助ける事が出来ないのです。「あっちだって命がけだ。クラリカ、大丈夫だ、オレにはこれがあるんだ」風の神殿で奪った風の剣を翳すと、敵の剣匠が不敵な笑みを浮かべます。「風の剣…面白い、我が地の剣と相対するというのか」戦士の手にしていた両手剣は地の剣だったのです。「オレはワスパリオ・ガスパール。貴様は?」「…剣匠と呼べ」僅かな言葉を交わすと、2人は身構えて…戦い始めます。ワスパリオは彼女自身の能力を最大に生かし、足早に近寄ると電撃の手を込めて攻撃を浴びせかけます。一撃は大きかったものの、その僅か後に剣匠の大剣がワスパリオを貫きます。「…まずいわ…勢いは相手の方にありそうね…」「えっ?そうなんですか、お姉様?」「実力自体はワスパリオの方が上だと思う…けれど、敵はかなり場数慣れしているわ。侮る訳にはいかない相手よ」戦いを心配そうに見つめるリリアにクラリカが解説します。どうやら剣匠は戦士クラスを積んでいるようですが魔法は持っていないのでしょう。しかしいきなりクリティカルヒットを浴びせ掛け、勢いはかなりの物です。ワスパリオは当初、正面からただぶち当たるつもりだった様子です。しかし、相手はそれ程甘くないのでした。「…ならば…オレの出来る全力を尽くすぜ!!」再び電撃の手を込めた攻撃、しかしそれまでと異なったのは、攻撃直後に即行版不可視化で目に見えなくなってしまった事です。これで次の攻撃をワスパリオが行うまでは…見えない訳です。「…魔法剣士…」「そうだ、オレはダスクブレード!!オレの姿は見えまい!」剣匠はそれでも戦意を失いませんでしたが、戦いの趨勢はこうして決しました。ダメージを与え続けて剣匠は地に伏します。「…グ…美事」「…」静かな時間が僅かに続きました。この後女僧侶との簡単な話し合いの後、彼女達との戦闘がはじまりました。しかしこちらの数の方が有利でもあり、敵の強者が1人減った状態の戦いの結末はあっけないものでした。「強い敵だった…寺院の連中にもこんな奴がいるんだ…な」少なくとも剣という道に関しては…何か同じものを持っている相手だったようにワスパリオは思えたようでした。それは仲間達も同じ事で、僧侶にしても一騎打ちには介入してきませんでした。それは狂える寺院の使徒というこれまでの概念では理解しかねる存在だったのです。こうして敵の手から貴重な魔法の武器を入手します。地の剣と呼ばれるそれは、大きく両手でなければ持てない剣でした。使おうと思えばクラリカでもワスパリオでも使用できますが、クラリカの場合には二刀流ができなくなりますし、ワスパリオは呪文を唱える邪魔になりかねません。仕方なくこれは持っていくことになりました。続く今回はバルサミコの軽口で戦闘の様相が変わってしまいました。実際には<はったり>していませんが、一騎討ちになる理由が希薄になるので物語の都合的に<はったり>した感じにしました。敵のソードマスター(剣匠)氏がどのくらい強いのか、というのが判らない事で緊張感のある戦いとなりました。実際にはソードマスターのレベルは恐らく正面門から入ったPCに合わせていた事でしょうし、こちらは統合キャラクターでしたからそう簡単には遅れは取らないとも思うのですが…スリルがあったなぁ(笑)。こうして書いてみると、ワスパリオは魔法剣士な為結構“ずるい”一騎打ちに読めるかもしれませんが、敵ももしかして特殊な能力があったかもしれず、ダスクとしては全く正しい戦い方なのですね。だから敵のソードマスターも卑怯とはいうまいね(笑)
2011.07.07
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。前面の竜、後門のエティン。さてクラリカが招来した海豚鼠がドラゴンに大ダメージを与えます。ほぼ同時にクラリカの招来した新たなる怪物が現れます。それはドラゴンよりもはるかに大きな超巨大な鰐。この大鰐は早速ドラゴンに噛みつくと、攻撃成功。大ダメージを叩き出しますが、その瞬間頤先でドラゴンを組み伏せてしまいます。ドラゴンは組みつかれると流石に危険なので大暴れしますが、大鰐の達成値が49と人知の物ではありません(笑)。流石に組みつかれ、攻撃できなくなります。一方で地上での戦いは不思議な事が起こりました。エティンが出現したと同時に、その傍らにもう一体の怪物が現れたのです。それはギラロンと呼ばれる巨大猿。手が四本もあり、首が2本あるギラロンと並ぶと不思議な光景です。「…ど、どうやって出現したの…?」「…ドラゴンが…ギラロンを招来した…?」クラリカの疑問は冒険者全員の疑問でしたが、この時点では誰にも判りませんでした。この怪物は頭を抱えて身を守るリリアを通り過ぎて、ギラロンとエティンは前面の戦士達に攻撃を仕掛けようとします。リリアは何故かここでは見逃され、敵の攻撃対象とはならなかったのです。一緒に来たのではない、なのに今は眼の前にいる…。それは不思議な事でしたが、現実でした。吠えたてる2体の狂猿は、それぞれに襲いかかります。「疑問は疑問だが、今考える事じゃない。眼の前の敵を確実に斃す!!デカブツ野郎にそう簡単に遅れは取らないぜ!!」「そうね、ワスパリオ」クラリカはドラゴンを招来した怪物達に任せ、ギラロン共と退治する事になりました。空を飛んでいるワスパリオもエティン・ギラロン組に対峙する事になります。電撃の手を秘術呪文注入して攻撃を加えていきます。バルサミコは一旦空中浮揚呪文で空に浮きますがエティンの攻撃は届いてしまい、攻撃を浴びてしまいます。ですが全般的には数に勝る冒険者側が少しずつ攻めていくことになりました。クラリカが≪二刀流≫で全力攻撃を浴びせた後で、ワスパリオの攻撃が入り続けます。恐ろしい事にギラロンもエティンも簡単には倒れず、意外と戦闘は長引きました。途中で空中のバルサミコが集団圧倒呪文によって、非致傷ダメージを大量に叩き込みます。バルサミコにとっては得意の火球呪文が使用できないので攻撃手段が殆んど無かったのですが、心に作用していくこの呪文は数少ない攻撃呪文となりました。結果ドラゴンも含めて36ダメージが入ります。このダメージでは致命傷にはならないのですが、事実上無力化は狙えるので意外と効果があってバルサミコはほくそ笑みます。この後ワスパリオがエティンの攻撃を浴びた物の、反撃して電撃の手呪文の注入した風の剣によってギラロンは斃されます。更に間もなくクラリカの全力攻撃が入り、攻撃が全てエティンに命中、結果エティンも二度と動けなくなってしまいます。「予想より時間がかかったけれど」「まだまだ戦う事ができそうだぜ、さぁ、次はドラゴンだ!!」「その意気です、ワスパリオ様」ですが、続くドラゴン戦はありませんでした。冒険者が手を出すまでもなく、事態は解決してしまったのです。大鰐の方は一旦噛みついてドラゴンの動きを封じたものの、驚異的なドラゴンの膂力によって脱出されてしまいます。とはいえドラゴンも大鰐を放っておいて戦闘を進める訳にはいきませんでした。結果大鰐とドラゴン、そして先に招来されていた鼠海豚との戦いが進行していきます。結論から進めると、ドラゴンは水中から出る事はかないませんでした。冒険者達とまみえる事も無く、その生涯を終える事になったのです。強敵の大鰐との激闘に敗れて。大鰐は強敵でした。ダメージ減少を持っている為に有効なダメージをドラゴンは与えられない上、大鰐は数十ダメージをドラゴンに叩き出しました。更には鼠海豚もダメージを与えるという、招来された怪物達は最大限の活躍をしてくれました。バルサミコの呪文によるダメージもありましたが、ドラゴンのHPは軽く100を超えていましたから、それを斃した招来怪物達は物凄い大活躍だったという訳です。冒険者達が事態の一方を解決した時には、ドラゴンは大鰐・鼠海豚組に駆逐されていました。招来された怪物達は次元界に帰還していきます。「よくやってくれたわ、鼠海豚、大鰐…」「ありがとう、ほんとうにありがとう」「フッ、奴を斃すのはオレの役割だったんだがな…ありがとうよ」口々に冒険者たちは礼を述べて拍手まで起こります。招来された怪物達は、呼び出された者たちに此処まで熱く見送られることになるとは思っていなかったでしょう(笑)この戦闘の後はドラゴンの宝探しとなりました。ドラゴンは実はグリーン・ドラゴンだった事が戦闘後判明します。この種類のドラゴンですと水中での生息もできるのです。その為地下水脈に大量の財宝を隠しており、一晩休息してからクラリカが水中呼吸呪文を用意しての捜索が始まりました。水中には、長老元素眼神官の使用していたと思われる聖印や、モラディン神の聖印、見事なドラゴン模様の施された鋼鉄製の大盾等が見つかります。大盾は丁度グリーン・ドラゴンが彫られている物で、魔法の力が込められている様子でした。残念ながら冒険者はこれを使用するものは無く、売り払う事になりましたが。他にも魔法の戦斧や、聖水の入った小瓶、多少の金貨・銀貨・宝石類が見つかりワスパリオ達には嬉しい収入となりました。「…ねぇ、バルサミコ。これは…」クラリカが発見した割れた壺。それは不可思議な紋様が施してありました。どうやら先ほどのギラロンはこの壺の中に閉じ込められており、壺が割れた事で戦闘に参加した、という事だったのです。坑道は広くそして危険な戦闘もありましたが、一番危険なグリーン・ドラゴンはこうして撃退されました。数年後、この土地が善なるものに解放されたとき、この坑道は再びドワーフ達の職人でにぎわう事があるのでしょうか。ファルガンへの神の啓示がそれに関連するのであれば、ワスパリオ達がその鍵を握っているのかもしれません。続く…PCの存在意義ってなんでしょう(笑)今回はそんなアイデンティティを問われる内容だったかもしれません。まぁ…強かったね(笑)。クラリカプレイヤーさんは出目が良い方で、D20とかだと期待値16位かと思うのですが(ワスパリオさんと私は6位)、それが爆発した感じです。ついでにDMの方もクリティカル率が物凄く、出目の悪いチームは茫然として見ているしかない感じでしょうか。いずれ、今回は主人公たちではなく、彼らが光っていました。「ありがとう、君達のおかげで世界は護られた」的に描こうかとも思いましたが、一寸ギャグ風味が強すぎるかと思い控えました(笑)
2011.06.27
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。「ドラゴン斃そうぜ、ドラゴン!」ワスパリオの力強い発言にクラリカが頷きます。モラディン神殿跡地で休息しながら、ワスパリオは干肉を噛みながら戦意満々な様子でした。頼もしそうにファルガンが眺めています。ややドラゴン退治に懐疑的なのはバルサミコです。戦闘する事に反対まではしていませんでしたが広い坑道の中でドラゴンと遭遇できるのか、というのは意外と難しそうな気がしたからです。時間の無駄、バルサミコの意見はそういうものでしたが、呪文効果時間が切れてから戦闘になってしまった場合のリスクをどうしても考えていた様子でした。現在正面門を制圧し、戦いは地の寺院という場所に向かおうかという所です。ですが通ってきた坑道には、酸を吹くドラゴンがいて一度遭遇したものの逃げられてそれっきりになってしまいました。ドラゴンといえば宝物を沢山持っているだろうというのは数々の伝承でも明らかです。そういう事もあり何とか斃しておきたいところだったのです。「ならば、マドモアゼル・クラリカが物体定位呪文を用意してください。ドラゴンといえば金貨は沢山持っていそうではないですか、坑道で金貨を探せば自然とドラゴンの巣穴に近付けて良いと思うのです。私はクリーチャー定位呪文でドラゴンを探します」という意見が通り、ドラゴンに以前遭遇したトロッコの線路付近から調べ始めようということになりました。移動は次元扉呪文で行われました。ちなみにこの人数をバルサミコ独りの呪文では運びきれません。クラリカが魔法の外套で次元扉を出来るようになっています。再び暗い坑道、周囲には何もいません。暗視呪文をクラリカ(夜目持ち)とリリア、バルサミコの三人に用意し、全員が真っ暗闇の中でも困らず移動できるようにします。また戦闘が始まる事を想定し、クラリカが自分に猫の敏捷力呪文や熊の耐久力呪文で強化します。バルサミコもワスパリオや自分に勇壮呪文を施して、何かする際に成功しやすく補助呪文を掛けました。ワスパリオは自分も含めて仲間に酸対策ように、エネルギーの抵抗力を掛け…一応呪文準備は万端です。続いてクラリカが物体定位呪文で効果範囲内の金貨のありかを調べ、バルサミコはクリーチャー定位呪文でドラゴンの居場所を探します。一瞬…ドラゴンの位置は把握できたのですが、何故かすぐに消えてしまいバルサミコは首をかしげます。効果範囲から外れたのか、それとも特殊な呪文等で探知できないようにしたのか…疑念に駆られましたが此処では何もできません。クラリカは金貨のありかを探して、仲間達を導きます。坑道を進んで、以前通らなかった場所に入り、分岐の洞窟を発見します。そこに金貨がある反応があったからです。そこは坑道からみると行き止まりになってはいましたが、比較的大きな洞窟でした。中央に大きく水が流れている場所があり、音からすると緩やかではありますがどこかに続いています。そういえば河があったんだ…とリリアは思い出しましたが口には出しませんでした。この鉱山の更に地下で水脈が続いていた場合、と考えると何となく不安に駆られたのです。「金貨の反応はこっちの方にあるわ。バルサミコ、ドラゴンは…いるの?」「…ドラゴンの反応はありません…逃げて行ってしまったか…あるいはこちらを伺っているか…調べようがないのです…な」ここでクラリカが悪の探知、バルサミコが秘術視覚呪文でそれぞれ捜索を始めますが、それでも良く判りません。あえて言えば魔法の反応が洞窟の奥にありましたが…水路を超えていかなければなりません。もしかして…水中にドラゴンが?クラリカが感づきます。ドラゴンの中にはそれが可能な奴がいるはずで、そうなると地形を充分に利用して来るのはありそうです。ですがこちらは水中で戦闘する用意はありません。少し悩んだクラリカでしたが、得意な手を打つ事にしました。怪物招来で呼び出したのは鼠海豚でした。この小型のイルカを水中で泳がせ、敵の反応を調べようとしたのです。効力はすぐにあらわれました。突如水中からドラゴンの恐ろしい酸の息が吹きかけられてきたからです!!そのダメージは36でしたが、何とかワスパリオ以外がダメージ無しで成功します。「畜生、水中戦かよ!!」バルサミコは熱く怒鳴りますが、冷静にバルサミコの横に移動すると、バルサミコが彼女を飛行呪文を施すように連携します。この時点でドラゴンの位置を探る呪文が効果が無い事にバルサミコは驚いていましたが、実際には水の中まで探る事が出来ないので、ドラゴンの居場所は判らなかったという事なのでした。こうして戦闘が開始されます。ドラゴンは意地悪く水中で待ち構えています。クラリカは少し悩みますが、とりあえず怪物を招来し始めます。ファルガンは端に寄ってワスパリオの援護に回ります。リリアは洞窟端に頭を抱えて身を守っています。少しの間にらみ合いが続きました。冒険者側からすると時間がかかると、再びドラゴンの酸息がとんできてダメージを受けかねません。またドラゴン側も逃げるつもりは無いようです。宝物が此処にある…ワスパリオはそう気づいて空中に飛び上がります。「水中に攻撃呪文をしても平気…か?」「火球は駄目だろうけど、貴女の灼熱の光線なら大丈夫よ、きっと」素早く声がとんで戦闘の準備が続きます。…しかし。洞窟の奥から巨大な何かが近づいてくる音が聞こえたのはその時です。ズルズルと何か大きな物を引きずって移動してきたのは、四メートルはあろうかという巨大な獣人でした。大きな棍棒をもった毛むくじゃら。しかし冒険者たちは、別の場所に目を取られてしまう事になるのでした。巨大な胸の上には、双頭の猿顔があったからです。「エティンという怪物です!!強敵ですから気を付けてください」ファルガンの冷静な声が飛びます。それと同時に、冒険者たちは敵に完全に囲まれてしまったのでした。一方で水中に手招来されていた海豚鼠は小さいながらも果敢にドラゴンに襲いかかりました。これが予想外のクリティカル!!致命傷とは全然至りませんでしたが、予測外の大ダメージでした。続く今回から新章として、完全滅却寺院炎上編として始めました。といっても、前回から“炎上”文字が追加されただけです。物語的に見ても以前からつながっています。一寸新章とするのも変かとも思ったのですが、何せ前章が40回に至りまして量的に膨大だったのと、正面門に辿り着いたキリの良さから、新章とさせていただきました。一応…この章で寺院外周部を回り切りたいとは思いますが…何回分かかりますかねぇ(笑)。今回は水中戦が待っているか、という状況で危機感が走りました。それ用の呪文用意は全くしていない冒険者達、どうなるかは次回のお楽しみです。
2011.06.26
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。わらわらと大量の敵に囲まれつつあります。前衛ワスパリオとクラリカは十字路奥に進んでいたため、後衛の3人と完全に分断されてしまいました。後衛の3人の後方からも敵が登場し、戦闘能力が高くない3人にとっては危険な状況下です。敵自体は大した強敵が大量にいるとは思えませんが、その数は膨大ですし、クリティカルで大ダメージ連発されるのも予想されます。クラリカとワスパリオは以前ゾンビーと相対しなければなりませんし、しかし一方で後衛を助けに行かなければなりません。そんな時に限ってワスパリオ、攻撃を外してしまいます(笑)。リリアは完全防御、ファルガンもまともに身動きがとれません。一番問題なのは大量の敵です。この数の暴力は問題でワスパリオとクラリカが奮戦しても斃すには時間がかかってしまいます。つまり何とかして敵を減らす必要があるのです。バルサミコはこの時透明になっていましたが、とっておきの火球呪文を唱えた場合仲間を巻き込んでしまいかねません。それは出来ればやりたくない手法です。結果バルサミコは圧倒炸裂呪文を唱えます。これは付近の敵の心を圧倒して戦闘能力を(上手くすれば)奪う事も出来る呪文でした。この呪文によって敵の命を奪う事が無いため、バルサミコの透明した姿は変わりません。バルサミコの呪文によって、バタバタと効果範囲内の兵士が倒れていきます。…ビガイラーが不可視になっていれば、そう簡単には心の抵抗はできませんからなぁ…バルサミコの目論見通り、この時は上手くいきました。しかし、この時呪文を唱えた範囲から後方の新手が呪文を唱えたのはリリアだと勘違いしてしまいました。これは隣にいたバルサミコが見えなかったから、隣が術者だと思ったらしいのです。地味にリリアはピンチですが、甲冑に身を固めているので…まぁ相当に堅い要塞なのです。後方の敵はリリアを囲もうとして…首をかしげます。丁度バルサミコがいる場所に入れない事に気付いたからです。そう、不可視の者がいるかもしれない…そんな気付きの瞬間でした。前方の敵に囲まれたクラリカ、最後のアンデット退散を唱えようとします。しかし、何度目かの援軍は…動く骸骨スケルトンでした。剣をもってゾンビーよりは素早く移動して来る怪物、流石に敵としては強くありませんが、援軍が続くのは精神的に堪えます。クラリカはアンデット退散が尽きてもアンデット滅却ができるので、まだ何とかなりますがいい加減にしてよ、と心の中で毒づきました。十字路の新手は全力移動で殺到して来ると、再び通路を埋め始めます。これでは分断されたままです。「モラディンの戦槌にかけて!!…埒が明かねぇぜ…」ここでバルサミコが重要な決断をします。仲間を巻き込んでも火球を炸裂させる事を。敵の数は膨大、火球を仲間に当たらないように放つ事もできるが、そうすると全員は狙えない。唱えた場合不可視化した体は姿が見えるようになり、ノールに狙われる事になる。それよりは広範囲に大ダメージを与えて、バルサミコ自身が前衛に合流してしまえばリリアとファルガンなら耐えてくれるでしょう…一番足手まといなのは中年魔術師なのは間違いないだろうから。「それでは…リリア嬢、ご覚悟くださいよ…火球!!」≪即時効果範囲拡大≫で物凄い広範囲を捉えた火球は、十字路中央で大爆発を起こしました。それはバルサミコの後方の兵士達にも充分巻き込み、37点を全員に与えます!!ゲーム的に話すと反応セーヴ20に成功すればダメージを半減させられますが、余程運の良いものでなければ成功しないでしょう。クラリカを除けばダメージ無の人物はいませんでした。勿論これはバルサミコも(セーヴに失敗して)喰らっていましたが、唱えた余波でバルサミコは十字路を走り抜けて、クラリカとワスパリオの隣に駆け込みます。素早くクラリカが治療呪文を唱えてなんとかバルサミコのHPをかなり回復させます。十字路にいた敵の大半はこれによって2度と動かなくなってしまいました。リリアの目前にいたノールは慌てて扉まで逃げると、扉を閉めてしまいます。他の敵の生き残りも扉を閉めて、事実上逃げ出してしまった形です。生き残った敵兵士は、怒り狂って中年魔術師を狙います。完全に怒りに我を忘れて、機会攻撃をものともせずバルサミコを狙います。ワスパリオが機会攻撃で28ダメージを与えますが、それでもまだ立っています。バルサミコに辿り着いたこの敵、AC22のバルサミコに命中させますがバルサミコは割り込んで上級版鏡像呪文で避ける事に成功します。さぁ、こっちは反撃という事でワスパリオが意気込んで斬り付けますが、巣の出目が3と…ずっと悪い出目が続いて(DMとプレイヤー…多分敵も)大笑い。この冒険者たちはオリダマラの加護が不公平かもしれません(オリダマラは盗賊の神、幸運の権能を持つ)。この直後、ワスパリオはゾンビーに対してクリティカルを与えますが…まぁゾンビーに与えなくても(笑)。続く≪薙ぎ払い≫で他のゾンビーも斬り付けたりしました。数の均衡が縮まった時点で勝敗は決していました。この後、治療時間の後で各部屋の敵を各個撃破していきました。裏門の時の様に絶望的な戦いという事も無く、危険な場面はありましたが比較的簡単に戦いは制します。流石に冒険者たちはメンバーも増えている事もあって、強くなってきているということなのでしょう。続く火球呪文で一掃というのは秘術呪文使いにとっては憧れです。しかしこの環境下では味方を巻き込まずにはいられず…仕方なくファイアーボールを炸裂させたというのが粗筋ですかね(笑)。問題だったのはダメージによっては仲間にも致命傷になってしまうかもしれないという事です。この時のバルサミコ、≪即時呪文威力最大化≫を残していましたので54ダメージ(反応20セーヴ成功で27ダメージに減ります)なのですが、それだとクラリカさんやリリアさん、バルサミコ自身も致命傷になると思われました。よってこの特技は使わず、別の特技をしようして…何を使用したかは本文を読めば判りますよね。結局、敵は雑魚なので大したHPは無いだろうという予測で使用しました。外部から見ると乱暴な作戦に間違いなく、クラリカさんも「馬鹿ぁ」という言葉もあったのですが、使う方も意外と悩んで使用したという事で…。
2011.06.17
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。完全滅却寺院の正門。そこで激しい戦いが始まろうとしていました。裏門から侵入した冒険者達が紆余曲折の挙句、正門に辿り着いての戦闘です。十字路付近に通路や扉がある間取りで、広くなっているのですが視界は必ずしも良くありません。そこでワスパリオとクラリカが前進して十字路付近で敵を迎え撃ちます。後衛の三人は当初から一角に固まって敵を待ち構えていましたが、扉が付近にも複数あり、そちらからも物音が聞こえてきます。場合によっては十字路を中心に四方囲まれてしまっても可笑しくない状況です。クラリカはワスパリオが敵をなぎ倒している時間を利用して、怪物招来呪文でセレスチャル・ライオンを招来しました。「セレスチャル・ライオンは突撃しても全力で攻撃が可能なのよ!!」「ライオン系はそれが強いですからな」この聖なるライオンは早速ノールに飛び掛かると悪を経つ一撃で複数攻撃を浴びせ掛けて斃してしまいました。クラリカもライオンと共に移動して十字路中心に立ちはだかります。正門…通路…そして大きな扉…クラリカは十字路の他の三方を素早く視認して、状況を確かめます。「強敵ダ!!一旦退散セヨ!」敵の生き残ったノールは大慌てで大きな扉に逃げ込みました。バルサミコは静寂呪文からギリギリ離れた場所で不可視化呪文を唱えます。これで敵からは見えなくなるはずで、敵が登場した場合にはファルガンとリリアが真っ先に狙われることになりそうです。リリアとファルガンは前衛の治療が最大の役割なので、戦闘能力はほとんどありません。よってその場で防御して待機していました。流石に十字路まで進むと戦闘に巻き込まれるので、立ち位置としては痛し痒しな状況と言えます。前衛の2人は通路を進むか一瞬悩みます。あまり後衛と離れると敵に分断されてしまう危険性があるので一旦十字路で待機します。結局ライオンが通路に進んでいくことになりました。ところが、ライオンはどんどん何かを追いかけて行ってしまい、クラリカの視界からも去ってしまいます。あれ…どこまで行くんだろ…あの子と思ったクラリカですが、追いかけるのは危険と素早く判断します。リリアとファルガンのいる付近には入ってきた扉と、細い通路の先に扉がもう一つありました。そこから敵が来た場合には危険なため、バルサミコが蜘蛛の巣呪文で通路を移動困難な状況にしてしまいました。そちらから扉が開いても、近づくのは容易でないはずです。十字路のノールの連中は多少残りましたが、扉をばたんと閉めると、そのまま出てこなくなります。バルサミコがその扉に魔法で動けなくしようとしましたが、静寂呪文を掛けていた関係上何もできずに対応が遅れました。十字路付近に待機していたクラリカですが、通路先に細い通路がありそこから敵が少しずつ出てきました。出てきたのは動く肉塊のアンデット、ゾンビーです。のろのろと通路を少しずつ出てきました。元々遅鈍な怪物だけあって、纏めて攻撃して来るような事はありませんでしたが…「…ちんたらと…よくもまぁこんなに来るわね」「素早いゾンビーの方が嫌過ぎるぜ」アンデット退散しながらクラリカが苦笑せざるを得ない状況でした。確かにクラリカの能力であれば簡単に撃退する事はできます。しかし、そこに前衛のどちらかが取られるとなると、十字路の敵が訪れた際には前衛・後衛の分断がされてしまいます。人数の少ないこの冒険者達、しかも後衛は揃って戦闘は苦手となると、分断自体が危険です。それは判ってはいるものの、どうしても前衛と後衛の距離は少しずつ離れて行きました。「…ねぇ、これで何体目のゾンビー!?」「6体目だ!!敵さんも良く続くぜ…こいつら、そこまでして斃すべき相手か!?」対応にへとへとになった頃…といっても、実時間では1分程経っただけです。無駄とも思える戦闘が長引いていて、意外と手をが掛かってしまったからで精神的な疲労感が募ります。クラリカのレベルでは大した敵ではないのに、長く戦うのはあまり気分の良い物ではありませんでした。ワスパリオの発言は尤もな話で、そこまでする必要が無いのは判っていました。そんな間隙をぬって、例の閉まっていた大扉が開くと、大量の兵士たちが殺到してきました!!ノールに人間等、その数は一瞬では数えきれない位の恐ろしい数。確かに一体一体では大した相手ではないかもしれませんが、事実上分断されてしまう公算が高くなっています。更に悪い事に、まるで連携をしてきたかのように、新手が後方から突入してきました。冒険者達が入ってきた扉が開くと、同様にノールの兵士達がやってきたのです。さらに蜘蛛の巣呪文を掛けた扉も開きましたが、そちらは通れない事が判ったらしく、警戒して扉を閉めてしまいます。「御姉さま、囲まれてしまいましたぁ」リリアが悲鳴を挙げます。後衛の三人には中々危険な状況です。「…ええ、ですがリリア様はクラリカ様より、ペイロアの恩名を呼ぶのが適切でしょう」ファルガンの言葉は尤もだったかも知れませんが、この時点では誰も救いませんでした。続く正門での戦いは、キャンペーン的にはもっと早く遭遇する場面だったらしいのです。その為か、ここの戦闘は比較的(時間はかかりましたが)割と楽勝の印象がありました。まぁ印象に残るような強敵もいませんでしたし、今回は比較的PC台詞を多めにしようかとも思いましたが…戦闘中の出来事でなかなかそうもいきませんでした。最後のリリアの台詞もファルガンの台詞も捜索ですが、ピンチになると悲鳴を挙げそうなリリアと、ピンチの時にも冷静な事を言いそうなファルガンという私の印象で書かせてもらいました。
2011.06.13
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。ずいぶんと長く坑道を歩いたはずですが、それもとうとう終わりました。線路と共に洞窟を通り抜けると、鉱山の運搬車が複数置かれた建物がありました。そこは丁度坑道の反対側にあった様なプラットフォームがあり、未だに使用していた形跡もあったのです。少し調べましたが、特に何もなく…敵の姿もありませんでした。一番奥には大きな扉があり、クラリカが聞き耳を立てても何も聞こえず静かでした。「何がいるとも限らないから、そうっと開けるしか無いわね」「(ごそごそ)…罠が仕掛けられている形跡はありませんな」バルサミコが扉を開き、警戒して侵入を果たします。中に入ると、倉庫らしい部屋。幾つかの箱や雑多な日用品の様なものが比較的整頓して置かれている様子でした。この部屋には誰もいません。天井も壁もきちんと平たい面で覆われており、洞窟内部とはいえそれまでの自然洞窟も終了した様子です。そして奥にある扉からは何者かの声が幾つか聞こえてきました。「どうやら敵以外にはいないと思うのですが…」おずおずとリリアが発言しますが、まぁこれまでの状況を考えれば無理のない事です。いずれ先に進む以外の選択肢は無さそうですし、となると先にいる連中と遭遇する事になる訳ですが…。「どうせなら変装していきませんか?」バルサミコの提案に、全員が不審そうに聞き返します。「…?」「そろそろ我々の存在も敵には気付かれている筈です。そんな時に、麗しの女性エルフと、華麗な女性ドワーフと、可愛らしい女性ハーフリングと…後男2人の冒険者グループだとバレたら上手くないのではないでしょうか」バルサミコが魔法棒を取り出して、全員が魔法的に変装できる事をアピールしましたが、クラリカの返答は簡単でした。「却下」交渉して何になる、そんな気持ちがクラリカにはあったかもしれません。偉大な女ドワーフ騎士を奪い、ホムレットの街を大混乱に貶め入れようとする敵には生温い対応はしたくないのかもしれません。風の神殿での交渉場面もありましたが、あれも相当に不信感と緊迫感のある内容でした。「ま、バルサミコ独りでやりたいなら良いんじゃないか?」バルサミコは魔法棒を振るいノールに外見を変えてみました。ついでに敵から奪取した聖職者の黄土色の法衣らしいものを纏い、聖印らしきものを手にします。これでノールの聖職者を名乗ってみるつもりのようですが、他の人々が全く普通の連中なので、恐らく交渉は失敗するだろうとバルサミコは思っていました(笑)クラリカが扉を開けると、比較的明かりの洩れる建造物の廊下に当たる部分でした。先には十字路らしい大きな人口の通路が見えます。そして数匹のノール兵士が控えていました。こちらに気付いて甲高い声で叫んできます。「何ダ?貴様タチハ」その時、一番奥にいたバルサミコが前に出て大きな声で(妙に自信満々に)宣言します。「吾輩は神殿からやってきた聖職者である」ノール達は不審そうにひそひそ話をしています。その言葉はノール独自の物ではなく共通語でしたし、ノールが聖職者というのはあまりなさそうです。もっといえば敵種族を野放しで連れているのは妙に見えるはずです。「…どわーふヤえるふト…一緒ナノ…カ」「ああ、こ奴らか。吾輩が偉大なる呪詛で魅了してやったのだ、問題ない。さぁ、貴様達は此処を通すのだ。吾輩はマスターの元に急がねばならぬ!!」怒ったふりをして、バルサミコは相手に急かすよう演技します。マスターというのも、敵文書に出てきた上層部の者の位らしいので、いざとなったら固有名も出すつもりでいました。「魅了シタンナラ…我々ニえるふヲ殴ラセテクレ」「愚民共、攻撃したら吾輩の魅了が解けてしまうではないか!!」そう言って何とか誤魔化してみましたが、ノール達は何となく不審そうです。どうやらロープの色や、持っている聖印が合っていないかもしれない…クラリカは冷や汗を流しながらそう思いましたが、ノール達は幸いその話をしてはきませんでした。「…マァ、玄関カラ外に行クナラ…見送ルゼ」ノールは明るい大きな扉を指してそう言います。どうやらここが正門だった様子です。バルサミコは続けて、いやいや奥に行きたいのだ、マスターに面会せねばならぬと強引に言い張ると、地ノ神殿ニカ?と物凄く不思議そうに尋ねてきました。どうやら交渉もこれ以上は時間の無駄かもしれませんなぁ…通路先に地の神殿がある事が判っただけ上出来かもしれないとバルサミコも感じていました。そこで、十字路上部に用意されている大きな鐘楼に対して、仲間達に目配せをすると同時に静寂呪文を掛け始めました。以前風の神殿で鐘楼を鳴らされて敵の大群に遭遇した事を警戒しての事でした。「ならば…貴様達…これを見るが良い…静寂!!」ノールは元々怪しんでいたため、この呪文を掛ける動作と同時に叫び声をあげ、2体のノールが攻撃を仕掛けます。しかしながらバルサミコの体には魔法の鎧の保護があり敵には命中しませんでした。これと同時に戦闘がはじまります。鐘楼は音がしなくなりましたが、それでも敵は大声を挙げてしまっており敵が殺到するのは時間の問題でしょう。「だから叩きのめせば良かったと最初から思っていたぜ」ワスパリオは最初から戦う気満々でした。魔法の盾を呪文で浮かせてから、長剣を振り回して一歩前進して敵集団前に突入します。以前外したまま残っていた電撃の手呪文がそのままダメージに加わり、閃光を挙げて19ダメージを与えてノールを斃します。ただちに≪薙ぎ払い≫で横にいたノールをも斬り付けて…あっという間に敵を斃します。こうして正面門付近での戦闘が開始されました。続くどうもこれが正面門に当たる部分らしい、そういう話でした。通常のゲームですと、正面門から裏門を通過していくという事で、我々は逆に通ってきたのです。じゃあ裏門の神殿で戦って苦戦したのは、我々のレベルが低かったからかもしれない…のかなぁ。今回はバルサミコが交渉してみようと言っていますが、卓の雰囲気自体交渉馬鹿か?という雰囲気でしたね。それも無理からぬ話で、ゲーム的には遭遇するだけで戦闘に至って交渉の余地など無い相手でもあります。また、多少交渉の余地があるかもしれない場所でも、戦闘で解決する事が多くなっていて、兎に角出逢ったら戦え(あるいは逃げろ)感があるのは確かです。だからこそ、ゴーレムのいるモラディン神殿にて安心感を感じてみたり(笑)する描写を入れたりしたのですが。実際の所、話し合いの接点が全くない相手という印象があり、キャラクターから観ると、クラリカら異種族系から見ると不倶戴天の敵だったり、宗教上の敵だったり、仲間を殺された敵だったりと仕方ないのでしょう。バルサミコの場合には、ビガイラーとして交渉関係で敵を翻弄してみたいという事がある訳で今後ももしかして出しゃばるかも(笑)。ま、ビガイラーですから。
2011.06.08
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。ドラゴンの吐いた酸は44ダメージ!!それなりに高レベルに上がった冒険者たちにとっても、これは非常に危険な事でした。セーヴに成功しなければ動けなくなっていたリリア、残りHPが10台で戦闘不可能と考えるバルサミコ。一番HPの高いワスパリオも、セーヴには失敗して半減してしまっています。まともに戦えるのは、何とか息攻撃を避けた無傷のクラリカのみ。「…戦闘継続しますか?クラリカ殿、ここで長期戦闘するには向いていますまい」「…」ファルガンの意見にクラリカは反対しませんでしたが、冒険者たちは現在線路を挟んで分散してしまっています。すぐにバルサミコの次元扉呪文辺りで逃げるという訳にはいかないのです。クラリカが小さく被りを振ると、バルサミコが意を汲み取って早速呪文を唱え始めます。「ぶち当たりなさい、力の壁!!」視認できない魔法の壁が線路上に配置され、トロッコは突然その進路を塞がれます。鈍い音と同時に、全速力で見えない壁にぶち当たったトロッコは四散します。土煙がもうもうと上がり、周囲は全く見えなくなりました。この壁は少しの間続きますし、時間稼ぎは出来るはず…ここで戦闘の準備を整えれば何とかドラゴンに対抗する事も可能です。クラリカが急いでバルサミコに治癒呪文を唱えた後、自分の戦闘能力を高めるために準備をします。とっておきの信仰の力呪文を使い、自らの戦闘能力を高めます。これは自ら壁となって近接戦闘を挑むというクラリカの決意の表れでした。「オレが防護呪文なんて…似合わねぇな」ワスパリオは戦闘するか呪文を唱えるか悩んだ様子ですが、自分と仲間達にエネルギーの抵抗力呪文を施します。これで酸の息攻撃にある程度は耐えられるはずです。ダスクブレードは呪文の使用できる数が豊富なので全員に同じ呪文を唱えて酸に強くする事が可能でした。といっても時間が許せば…ではありますが。精力的にワスパリオは仲間に呪文を掛け続けます。「皆さま、ドラゴンには火球呪文が飛びません…最初に掛ける呪文は魔法解呪ですからら敵の猛攻は覚悟してくださいよ!」「ああ、敵の防御を減らしてくれた方が良いぜ」バルサミコは敵ドラゴンが呪文を使う事を想定し、低レベル帯でドラゴンが使用できそうな盾呪文や魔道の鎧呪文によって敵の防御力が異常に高まる事を恐れていました。そうなると普通状態でも高い筈のドラゴンの防御力を更にあげてしまい、まともに命中させること自体が難しくなってしまうでしょう。魔法解呪呪文を使用するのは最初にしなければならない事…そう判断したのです。ファルガンとリリアは治療部隊として仲間の治療にいそしみます。こうして30秒程で戦闘準備が一応仕上がりました。が。煙が収まった坑道には…ドラゴンの姿はいませんでした。「逃げられたか…呪文の無駄射ちになったわね」「そうでもありません、こういう状況下では当然の措置です。皆様の判断はそれなりに迅速だったかと」「逃げ足の速い奴だぜ。こっちが準備する時間があるのを気付いているとは良い勘している…」「リリア殿と私にエネルギーの抵抗力を掛けてくださったのはありがたかったですな」「ありがとうございます、ワスパリオ様」結局、ドラゴンは飛び去って行った様子です。一旦帰って態勢を整えた方が良いだろうとだれもが思いました。幾つかの有用な呪文も使用してしまったので、すぐに戦えればよいのですが、そうでない時間帯の戦闘だと呪文が無くなっているかもしれないからです。この時一番重要だったエネルギーの抵抗力呪文は、大体1時間以上効果があるものです。ですが、それ以降の戦闘となるとワスパリオの呪文の力を持ってしても仲間に満遍なくとはいかなくなるでしょう。次元扉でモラディン神殿帰還し休息。再びドラゴン撃退を目的に、ドラゴンと遭遇した曲がり角までやってきました。…が、そこにはドラゴンの姿はありません、どこかに移動しているのでしょう。今回は呪文で冒険者達をガチガチに固めます。まずワスパリオのエネルギーの抵抗力呪文で酸に対する抵抗力を身につけさせます。「レベルが上がったから抵抗能力自体も上昇している、これで戦えるぜ」バルサミコは飛行呪文を用意して前衛2人がいざという時飛んで戦えるようにします。ただし呪文の効果持続時間が短いので、あらかじめ掛けておく…という訳にはいきません。激闘を予期して石の皮膚呪文を用意して、ワスパリオの傷を負う機会を減らす事も想定します。また勇壮呪文を使用してワスパリオの戦闘能力を底上げしていきます。このように呪文の準備をわんさか行って、最後にバルサミコがクリーチャー定位呪文でドラゴンの存在位置を把握しながら通路を進んでいく事にします。洞窟は長く暗く静かで…そしてぐねぐねしていたり、他の洞窟とぶち当たったり。通常ならばどちらに進むか迷うのですが、今回はドラゴンがいると判るはずなのでそちら方面に進んでいくことになります。ですが大分進み、時間をかなり経た辺りで、そのドラゴンがはるか後方にいる事に気付きます。「…どうします?クラリカ様は戦いたいのでしょうが…」「後方…か。いつの間にか行き違ったようね」クラリカがドラゴンの経験点や財宝に魅力を強く感じているバルサミコ、慎重に尋ねます。「無論敵が敵だけに豊富な財宝を持っているのは間違いないでしょうな…」「斃す価値があるという訳だな」「山の様な高価、輝くような宝石、魔法の武具、そしてエルフ族の王女!」「…王女はいないと思いますよ」掛けていた呪文の持続も幾つかはそろそろ切れる頃合い、バルサミコの様な戦闘力が低いキャラクターにとってはなかなか心細いのです。とりあえずゲーム的には北上、余計なルート発見も先に進む…という事にいつの間にか変わっていました。まぁドラゴンと現状で戦うよりはルートを先に進んだ方が良いという事です。進んだ先ではソックアという怪物と出くわしました。火の元素界から来た大蛙の姿に近い恐ろしい怪物が2体。早速戦闘になりますが、ワスパリオが電撃の手呪文を直接当てて当てやすくする作戦を使用したものの、出目1で大外れ。ソックアにも大笑いされてしまいます。ですが最後まで戦ってみれば、この怪物はそれ程恐ろしい脅威ではありませんでした。ただソックアが破壊してしまった鉱脈に気付いたファルガンが頭を抱えたのは、それが物凄い価値を持っているからでした。「私達にはそういう縁ってありませんから。これも神の導きですわ」リリアが妙に神妙に語った時、他の仲間達は思わず噴き出すのでした。続く長い…何もない(出くわさない)…そんな洞窟でした。もしかしてドラゴンを捜索して追いかけていても、延々とすれ違いそうでしたし、用意していた呪文も効果が切れてからの戦闘では意味がないですから、結局今回戦わなかったのは正解だったと思います。通路なんですが、これは物凄く広くて全部探索しきれませんでした。今後探索しなおすか判りませんが、ゲームプレイ場面としては、大きな地図をスライドさせて動かした物凄い光景をお伝えしたいところです…が、写真的にはあんまりないんですよ(笑)
2011.05.18
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。大きな自然洞窟を北上して進んでいきます。すぐそばに川が流れており、そこにも何かいそうなのです。ただ水中での戦闘ができるキャラクターがいません。水中呼吸呪文はバルサミコも用意していませんでしたし、後に習得するにしても現在はどうしようもないのです。どうも何かに付き纏われている…クラリカは妙な感覚を味わい、注意深く周囲を視認します。すると水の中に魚の様な生き物の姿が見えたのです。魚の様ですが、手と足がある様子で…それはクオトアと呼ばれる水棲種族でした。「何か…用があるの?」ここからクラリカが必死にコミュニケーションを謀りますが、全く相手は反応しません。言語体系が違う可能性があり、水で生きる連中であれば水棲語なのですが、誰も使用できません。地下共通語というアンダー・ダークで使用される言語を使用してみたものの…これも反応はありませんでした。どうやら敵対意思こそないものの、干渉する気も無い…。すぐに水中に消えてしまいました。仕方なく更に進むと、洞窟は大きく二手に分かれていました。どちらに行くか…と悩んだ末、川から離れた洞窟に進む事にします。暫く歩くと、大きな建物の或る場所に辿り着きました。「…何ですか…これは?」「これはドワーフ族の造った、鉱山用のトロッコ運用施設ですね。古いもののようですが充分に使用する事は出来そうです」「この地面にある線路というのにトロッコを載せて鉱物を運ぶんだぜ。観たところ、この運搬車は宝石用にも見えるな」ドワーフ族であるファルガンとワスパリオが(妙に懐かしそうに)口々に説明してくれますが、どうやら鉱山の鉱石運搬場に当たる場所に辿り着いたのです。といっても異種族から観ると、良く判らない施設です。トロッコは結構大きく、載った状態で動かすこともできるというものでした。「…これは…載れ…と?」「…まるで言っているかのような…設置…ですなぁ」「載れないと…先に行けない…のでしょうか、御姉さま?」慎重にリリアがクラリカに尋ねますが…これは…載れという事なのでしょうか(笑)。載ったら間違いなく、スリルの或る冒険や遭遇があるに違いない…ゲームの裏はあまり考えない冒険者たちでしたが、ここでは割と真剣に何が起こるか想像しました。周囲の捜索を行いますが、建物周囲は特に何も見つかりませんでした。線路の先を進むかとも考えましたが、今は別のルートから辿ろうかと話し合います。一旦諦めて、川沿いの洞窟ルートを進んでいきます。淀んだ水の流れで、足場は歩きにくい場所でした。前方を塞ぐかのように奇襲を仕掛けてきたのはぶよぶよの不定形の怪物でした。「オーカ・ジェリー!?」この黄土色の粘体との戦闘がはじまります。クラリカが焼けつく光呪文で怪物を焼けつくそうとして、バルサミコも灼熱の光線で攻撃します。更にワスパリオも灼熱の光線を放ち、これで退治する事に成功します。もし接近戦を挑んで取り込まれてしまったら、意外と苦戦したかもしれません。「レベルが上がった…ぜ」ワスパリオが自分の両手を見つめつつ、感慨深げにつぶやきます。以前失ってしまったレベル、それを取り返した訳です。最前線で戦うが故に一番危険な環境下で、レベルが下がる状況の続くワスパリオ。今回のレベルアップは仲間達の喜びでもありました。ちなみにHPのダイスを振ってみたら、以前より低くてがっかりしたという(笑)この洞窟は大きく曲がったかと思うと、地面に線路が配置されています。線路先からトロッコが走ってきた場合は、川に落ちてしまう事でしょう。線路沿いに進んでいく事にする一行、敵はすぐに出現しました。ゴロゴロゴロゴロゴロ…大きく曲がった通路の先から、何か低い物音が聞こえてだんだんと大きくなってきます。「…何か…来るぜ」ワスパリオはこの時点で危険を感知したらしく、長剣を既に抜いています。「アアシマールの美女達が載っていて歓迎してくれるかもしれませんぞ」バルサミコが何の根拠もない楽観論をつぶやきますが、だれも信用しません。この危険な洞窟で現れるのは…間違いなく危険な存在だと他の冒険者たちは感づいていました。「近づいてくるわ」角を曲がって…出現したのは、トロッコだけ。一瞬目を疑った冒険者たちでしたが、すぐにトロッコの中から何か細長いものが出現します。それは蜥蜴の様な長い首姿。「…ド…ドラゴンっ!?」トロッコ内で遮蔽を取りつつ、ドラゴンが奇襲してきたのです。近づいてくるトロッコから、ドラゴンは息を吹きかけます。それは広がる酸の息!!44ダメージ!!クラリカとリリア以外がこのプレス攻撃によって、半分で済みましたが…物凄い大ダメージを全員が負ってしまいました。「…上手く避けなければ…HPがマイナスになっていた!?」「痛ってぇ!!!!!ゆるさねぇぞ、ドラゴン!!」相手の存在を知っていれば呪文でプレス対策も出来たのですが、今は全くできませんでした。酸を吹くドラゴン、それは黒い竜か、緑色の竜かどちらもありそうなのですが暗い洞窟の中、視認はできません。これは絶体絶命よね…クラリカは暗い気分でそう思いました。続くとうとう出現しました、新たなるドラゴン(驚)以前のプレイ記録を読めば判りますが、我々はドラゴン戦が異常に苦戦しています。まともに相手になっていないというか、戦い環境に持ち込めないというか。兎に角相性は良くなくて、ドキドキするんですね。戦闘するに関しては、恐らく我々の現在のパーティで、普通に当たれば早々負けないとも思うのですが、そうはいきませんし。この時点でワスパリオが7レベルとなりました(パチパチパチ)7レベルの復帰という事で、あまり書くネタは無いのですが、スコーチング・レイ呪文が一本多く飛ぶようになったのは地味に大きい効果でしょう。鎧の魔道師能力でへヴィ・シールドの呪文失敗確率が無くなったのは…あまり活用しないかもしれませんしねぇ。
2011.05.17
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。追いかけっこに疲れたので…瞬間移動して帰ることにしました…といえば何となく情けないのですが、これからトロルの集団との戦闘もありそうなので一旦瞬間移動呪文でヴァーボ・ボンクに移動する事にした訳です。問題なのはこの呪文、失敗する確率があるわけで、バルサミコが唱えた瞬間…行き先が詳しくない場所であれば…トンでも無い場所に飛んでいた可能性がありました(笑)…まぁ、無事で良かった。「やくそくだ、あたいはぬけるよ。あばよっ」ここでデスクリタッド女史とはお別れです。相変わらず罵倒用語の豊かなお別れの挨拶でしたが、何となくこれまでのキャラクターの別れとは異なり、少し何故かホッとしたのはバルサミコだけだったのでしょうか。バルサミコは女性好きを公言していますが、あまりデスクリタッドには関心を見せなかったように思います…まぁ単に好みではなかっただけか。ヴァーボ・ボンクでは寺院等で入手した様々な宝物の売り買いを行います。高価かもしれない宝石が実は模造品と判ってがっかりしたり、魔法の武具を売り払ったり、敵から入手した呪文書を売り払ったりと色々でした。バルサミコはこの街出身で、元々は魔術学院にいた人だったのです。という事で、彼は魔術学院に赴いて、今回の事件について魔術学院長に説明します。バルサミコ自身、名前がそもそも調味料名だったりと素性が判らない部分もあったのですが、魔術学院としては信用されている様子です。寺院から丁度幾分か資料になりそうなものも持ち帰っており、学院的には重要な情報を得た格好でした。「そういえば…全員が自活の指輪買えば便利かもしれませんなぁ」「ファルガンとオレももっているぜ、それ」唐突に思いついた考えでしたが、全員が呪文の使い手でもあるのでかなり有効な作戦と言えなくもありません。帰って皆に話すと、クラリカはさっそく算盤勘定を始めていました。「ファルガン、オレは何だか目が覚めたような気がするぜ。モラディンの訓えはダスクブレードの生きる道にも反していない。だから俺も信仰していいんだ…よな」「無論です、ワスパリオ様。良き道を選ばれましたな」ワスパリオは何を思ったのか、ここでモラディン信者として目覚めた様子です。もっと早く目覚めていればストーン・ゴーレムとの遭遇で穏当に済ませられたかも知れないのですが、結局目覚めたという事も神の導きという事なのかもしれません。色々あって少し休息した後で、瞬間移動で敵寺院に辿り着きます。広い自然洞窟の中にて、暗視呪文で全員が暗視可能となって移動を再開します。茸の洞窟には大きなマッシュルームが生えておりましたが、当然何となく怪しいのでクラリカは目を皿の様にして周囲を確認しまくります。すると案の定、ファンガスという茸の怪物が混じっているのを発見します。ワスパリオがさっそく斬りかかると…あっさりと戦闘は終了。太古のドワーフの遺体が見つかり、ファルガンがモラディンに祈りを捧げます。洞窟は川が流れており、ごうごうと大きな音が鳴り続けており、聞き耳が当てにならない状況となっています。視界も悪いので、嫌でも危険は増している印象です。広い通路の最中に脇道に逸れているので曲がっていくと敵が出現します。少し広くなった先から、少し高台にいたらしい怪物が遠距離から酸を噴き散らしてきたのです!!「ダ…ダイジェスター!?」バルサミコが引きつって声をあげます。二足歩行するトカゲの様な外観ですが、まともな頭部が無く、そこから酸を吹くという形容し難い怪物です。このレベル帯の冒険者であればそれほどまでに脅威ではないものの、高台にて遮蔽を持っている形なので近づくのが容易ではありません。「まともに戦う必要のない敵じゃないかもしれねぇが…」「でも間違いなく、去ったら追いかけてくると思いますよ。別の敵と連動されたら大変です」「私は…あんまり気が進まないわ。呪文の使い手さん達がんばってね」「お前も呪文の使い手だよ!!」全員が術者レベルが6以上という…多分珍しい特徴の或る冒険者達です。それはそうと戦闘はダイジェスターの酸の息から始まります。広範囲に飛ばされた酸によってクラリカとワスパリオが範疇に入り…ワスパリオのみが半減ながらもダメージを受けます。それ程凄いダメージにはならず…ワスパリオは少しほっとします。これなら少しくらい傷ついても負ける気がしねぇ。バルサミコの魔法の矢が5本飛び、クラリカは近づこうにも戦いにくい為に心霊武器呪文によって重い槌を呼び出します。信仰上、“太陽の王錫”と呼ばれるそれは、ダイジェスターにダメージを蓄積させていきます。ワスパリオは果敢に攻撃を浴びせかけ、その背後でファルガンが中傷治療呪文でダメージを回復させます。ダイジェスターは再び酸を吹きたいのですが、再び吹くには時間がかかります。おもに呪文攻撃が連続して続きますが、ダイジェスターもタフなので戦闘は意外と長期化します。バルサミコは魔法の矢を何発も消費するのを好まず、小弓を取り出して攻撃しますが遮蔽もあるので当たりません。触発されたのか、ワスパリオも軽弩を取り出して放ちますが…外れ。「畜生、ダイジェスターが馬鹿にして笑っている様な気がするぜ…」結局戦闘を終了させたのはクラリカの太陽の王錫でした。これも神の御加護というものでしょうか。その奥に進もうとすると、岩が天井から崩れて落ちてきます。案の定ダメージを受けてしまいますが、クラリカだけひらひらと避けてしまいます。「この奥に行くのは危険かもしれないわね」「こんなところだからこそ、宝があるかもしれませんけれどね」「一応先に進むなら、クラリカ様一人ならば傷つかずに進めるかもしれませんよ。身かわしをもっているはずでしょう?」「ま、クラリカだけに危険な目にあわせるわけにはいかねぇよ。断念すべきだ」正論でした。この先に進む事は諦めて、大きな洞窟に戻る事にします。続くクラリカと同時にレベルアップしたバルサミコ、今回は9レベルとなりました。ウィザードとしてみると5レベル呪文が使えるようになり、長距離の移動が可能なテレポートが使用可能になったのは地味に大きい特典です。一瞬で街に戻れる(かもしれない)のは脱出用にも心理的にも嬉しい事です。ビガイラーとしてみた場合呪文のスロットが増えた程度で、あんまり変化はありませんでした。それと今回は特技が覚えられるレベルですので≪エルフの呪文伝承:ファイアーボール≫を習得しました。ディスベル系の特典と、ファイアーボールを使用する際にエネルギー変更できるというものです。風の神殿の敵は斃したものの、火と土と水があると考えられる訳でエネルギーの種別が変えられると有効な戦闘ができると判断しました。
2011.05.16
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。新しい区画は巨大な自然洞窟でした。しかも完全な闇の中。これでは人間や夜目を持っているとはいえエルフは役立たずです。ランタンを掲げようとも考えたのですが、敵に見つかりやすいという欠点もあります。「暗視の呪文を用意した方が良さそうです…なぁ。マドモアゼル・クラリカとレディ・リリアと私の三人分用意すれば…9時間持ちますよ」「ん?…前は8時間だったんじゃねぇか…?」「あら、バルサミコもレベルが上がったのね?私も10になったわ」「私もペイロアの御加護で6レベルになれました。これで少しは御姉さまのお役に立てます」バルサミコはいつの間にか9レベルになっていたのです。実はクラリカは10レベルに、リリアも6レベルになっていました。つまり地味にではありますが強力になっているはずなのです。「今回から瞬間移動で一気にホムレットでも、ヴァーボ・ボンクでも私たちの寝所でもいけますよ」「私達って誰が入っているんだ!(ザシャアアッ)」そんな話は兎に角、自然洞窟内で最大の問題点は視界が非常に狭くなり、暗視があっても少し遠いと見えなくなってしまいます。つまりそれより暗視能力や他の感知ができる敵がいた場合危険極まりないかもしれないという…。少しくらいレベルが上がったからと言って、誰も安心なんかしていません。自然洞窟に入る時、バルサミコは以前の情報からクリーチャー定位という呪文を唱えます。これによって広範囲ないによる特定の怪物の存在が判ります。バルサミコが指定したのはトロルで、どうも先にいるようでした。しかしながら見えている範囲に敵がいるわけではなく、気をつけて進んでいくという事になります。トロルの居住区かと思う場所にも来たのですが、凄く臭いのみで怪物の姿はありませんでした。クラリカがベッドを発見して、それを慎重に捜索しますが…その持ち主が何物かは大型の人型生物らしい事が判った程度。トロルかもしれないけれども違うかもしれません。更に進むと、何かの怪物の死骸らしきものを発見。残念ながら何の怪物なのか良く判りません…が、分厚い外皮を持っていることから、どうもトロルではない様子。その外観からアンバー・ハルクという蟲の様な外見をもつ人型怪物と判ります。が、死体なので危険はありませんでした。進んで脇道があるので入ると、巨大な茸がたくさん生えている洞窟でした。異様な姿と異臭に、ワスパリオは顔をしかめます。クラリカが見たところ、幾つかは食べる事が出来そうなのですが…流石に食べる気持ちは起こりませんでした。リリアが茸の陰に怪物が潜んでいる事を想定して、悪の探知呪文を放ちますが、何もいませんでした。それなりに狭い通路をぐねぐねと曲がりながら進むことになります。すると天井から物音がして…そこから巨大な怪物が穴をあけて、地面に降り立ちます!!「天井を破ってきた!?穴を掘る怪物かっ!!」「こ奴は…アンバー・ハルクです。ワスパリオ殿、お気をつけください」巨大な爪を持つ恐ろしい巨体の複眼を持つ異形の怪物です。降り立ったのは冒険者達の真ん中で、防護の薄い連中には大変な脅威です。奇襲仕掛けてきたアンバー・ハルクはリリアに向かって巨大な爪を振りかざし、20ダメージを与えます。またアンバー・ハルクは混乱させる視線を投げる事が出来るのですが…こう密着すると危険と感じたのか行いませんでした。呪文を唱えるのも危険な状況で、バルサミコはいち早く後方に逃げ出します。これは間合いを離す目的以外にも、機会攻撃を使わせる目的がありました。≪迎え討ち≫を持ってない場合には機会攻撃は一回だけしかできません。11ダメージを喰らった後で、遠距離から灼熱の光線を浴びせかけます。「…これでレディ・リリアは逃げやすいでしょう…な。安心して治癒呪文を使用してくだされ」リリアは中傷治療で自分の傷を癒します。クラリカがリリアを庇う様に二刀で攻撃しますが、アンバー・ハルクはそれなりに堅く、斃すことはできませんでした。デスクリタッドは戦闘意欲が全くなく、下がって安全圏に移動したのみ。「こんなれんじゅう、てめぇらまぬけどもがあいてしろ、はやくはやくっ!!」アンバー・ハルクはハーフリングの柔肌がお気に入りらしく、追いかけてリリアを狙います。更に18ダメージで噛みついて、リリアを大ピンチに追い込みます。ワスパリオは確実にダメージを与える作戦に出て、空いている手で電撃の手呪文を普通に当てる事にします。ダスクブレードなので剣に込める事も出来ますが、大型の怪物であれば普通に呪文で当てた方が命中精度は高くなるのです。こうしてダメージを蓄積させていきます。傷を癒すリリア、追いかけるアンバー・ハルクという妙な構図の中で戦闘が続きます。続けてクラリカの攻撃が浴びせかけられまずか、敵はタフで簡単には倒れませんでした。恐ろしい勢いでアンバー・ハルクはそれでもリリアを狙います。何故にそんなにリリアに集中させるのか!ダメージの連続で、リリアのHPは一桁にまで落ちてしまいます。本当にピンチ。「後悔先に立たず…だぜ!!電撃の…手ぇぇぇぇぇっ!!」留めをさしたのはワスパリオ、電撃の手呪文を当てて21ダメージを与えた次の瞬間…アンバー・ハルクは地に伏します。ようやく倒せた瞬間でした。更に通路を進んでいくと、せまい通路で落とし穴に出くわします。すんでの所で被害を免れたワスパリオとクラリカ。その穴越しに出現したのは再びアンバー・ハルク。先制してワスパリオが遠距離から灼熱の光線を発します!!…が出目が1で外れ。その後何人かの攻撃が浴びせかけると、アンバー・ハルクはあっさりと逃げ出します。追いかけることにした冒険者達ですが、アンバー・ハルクは穴を掘りつつどこまでも逃げていきます。バルサミコがアンバー・ハルクに変身して横穴を作って進んでいきます。このアンバー・ハルク本当にどこまでも逃げて行きました。そりゃもう、オークの居留地付近まで…「これ以上進まれると、モラディン神殿に辿り着いてしまう…それはまずいです…」珍しく心配そうにファルガンがつぶやきます。…それ以上追いかけても無駄らしい、そう考えてこの追跡劇は終了する事になりました。続くレベルアップしたクラリカとバルサミコ(後リリア)。今回はクラリカの能力を見ていきましょう。クラリカは10レベルのクレリックとレンジャー統合クラスです。クレリックとしてみると5レベルまでの信仰呪文のスロットが増大して、新たなレベルは次回以降となります。レンジャーとしてみると得意な敵が増えました。ここではドラゴンを選択しています。ドラゴンは強敵で幾ら強くなっても安心できないのですが、遭遇回数頻度は流石に低いとは思うので、さてどうなるでしょう。また2レベルのレンジャー呪文が使用できるようになりました。高レベルクレリックのクラリカからすればささやかな印象はあるかもしれませんが、きっと色々面白い使い方をしてくれると思います。同時にリリアも6レベルになりました。セーヴに特技と嬉しい段階ですよね。リリアは≪ゆるがぬ信仰≫という一日に一回セーヴボーナスをもらえる特技を習得しました。この力自体はそれ程凄いものではありませんが、次のレベルで上級クラスになるための布石というわけです。最初から生き残って冒険し続けているのは最早クラリカだけ。今後の活躍に期待したいところですね。
2011.05.13
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。「じ…女性ですと?」予想外でしたが襲撃者はハーフリングの女性でした。どうやら滅却寺院の連中にも見えないので全員が唖然としています。「ばかやろー、こんこんちきのあほうどもめ!!あたいは、てめぇらみてぇなまぬけなんかにゃやられねぇぞ」妙に罵倒用語が多いハーフリングでしたが、最初に攻撃したワスパリオに対して攻撃仕掛けます。どうやら敵とも認定しがたく、ワスパリオは穏便に済まそうとしますが取り付くしまもありません。すぐ飛びかかってきた彼女、バーバリアン特有の激怒してきます。ローグだと思っていたらバーバリアンだった…というか、別にハーフリングがバーバリアンとらなくても…色々冒険者たちは困惑しますが、女は攻撃を繰り返します。クラリカが組みつきして抑え込みます。とはいえ、敵の反応は全く変わらず。続けてバルサミコが衰弱光線呪文でハーフリングの筋力を減らします。10筋力が減ってしまったので…まともに動けなくなった様子です。こうしてクラリカが暫く抑えていると、激怒も終了して更に動きが悪くなります。激怒も終了したので会話が再開されます。「ころせー!のうたりんども!!」「我々は…敵ではないと思うのですよ?マドモアゼル…」暫く同じハーフリングのリリア中心に会話を続けていると、ようやく敵で無い事が判ったらしく話が進みます。彼女の名はデスクリタッド、ハーフリングのローグ/バーバリアンのようでした。どうやら正面玄関から宝を目指して侵入した冒険者でしたが、この区域でオーガの様な怪物に捕まっていたらしいのです。最近どういうわけか、その連中がいなくなったので、自由を得たのですがそれ以上何もできないのでこの部屋に隠れていた…という次第の様子です。「真意看破してみましたが…ウソはついている様子ではないですな」「なら、色々聞きたい事もあるから…ねぇ、色々教えてほしいの」「しかたねぇ、ぐずどものたのみだがきいてやってもいいよ。そのかわりあたいをそとにだせよぉ」「口のきき方がなっていませんな」「でぃぐらんのやろうにつかまったのがしっぱいだったんだ」「ディグラン?…あのオーガの様な奴だな」どうやらディグランのペットだった蜥蜴を盗んで食べてしまった事がつかまってしまった原因でした。ついでに言えばあの戦いでも彼女は(奴隷解放を理由として)襲撃に加わっていたらしいのですが、戦いになる前に逃げ出したらしいのです…まぁ、殺しあいにならなかっただけ良かったか。話のあいの結果、デスクリタッドを連れていき、外に脱出させてやる事にしました。戦闘では役立つと彼女は言いますが、一寸眼を離すと仲間の銀貨をくすねようとしている姿を今後何度か見ることになります。…信頼できる仲間…ではない様子です。この区域には、敵の魔術師が以前の戦いで逃げたはずですからいた筈です。デスクリタッドの案内で様々な部屋を探索します。魔術師の部屋ではバルサミコが敵の呪文書を発見したものの、うっかり開けて大爆発を起こします。どっかーん!「このちょびひげやろー!ふつー、わなさがすだろー!!」「こういう引っかかり方するの何度目ですかっ!!」「んー、初めてですよ、マドモアゼル」呪文書は2冊見つかりましたが、1つ爆発したのでもう1冊は売り払う事にします。続けて発見した書類には、麗しのレアスに付いて書かれていました。「麗しのレアスといえば…敵のクレリックで、マドモアゼル・クラリカが斃した人物でしょう?麗しの御仁でしたか?」「ふためと見られない御面相だったと聞いているぜ」「成り行きでね。この文書では…此処の連中がレアスを追って捜索しているらしいの。敵にとっても…何らかの重要な役割を果たしていたかもしれないわ」レアスを斃した後、クラリカは復活できないように処理していましたから…もう彼から情報を聴くことはできなくなりました。少し嫌な予感はしましたが、もうどうしようもないので仕方ないでしょう。その後この区域には…戦った連中が住んでいた跡がある部屋等がありました。頑丈な鍵のかかったトランクを発見すると、ぎっしりと銀貨が入っています。「金貨だと持っていきやすくてありがたいんだけれどもね」「それでもずいぶんと貯めた様子だな」他にも高品質の武具やら、トランクの持ち主であるトロルが住んでいたトロルの洞窟を示した地図も発見しました。…直接シナリオとは関係ないダンジョンらしいので、はしょります。その奥は自然洞窟がつながっており、デスクリタッドも詳しく知らないといいます。「だってお前、そっちの方から来たっていうじゃないか?」「うっせー、どぶどわーふ!!こちとらじじょうってもんがあんだよ、じ・じ・ょ・う!!」確かにそちら方面から来たデスクリタッドでしたが、荷物に密航して乗り込んだので、途中の事は良く判らなかったというのです。何かに載せられて運ばれたり、運んだ連中が妙に緊張していた様子は覚えているようなのですが。話し合った結果、一度オーク洞窟の方に戻る事になりました。まだ敵の戦車を納めていた洞窟があったはずなので、そちらを襲撃しようという作戦でした。この結末は、あまり長くしても仕方ないので簡単に説明します。オーク達は戦車を今回も出撃させようとしました。しかしそれは冒険者達の予測済み、敵自体は弱いのであっさりと撃退し…オーク洞窟区域の敵は一掃された形となりました。続く大分前のシナリオでハーフリングのローグ「クェスティン・ヒンプル」君が姉を探しているという話があって、もしかして彼女がそれかと思っていたのですが、実はそんな事ありませんでした(ガク)。ちなみにデスクリタッドはローグ3/バーバリアン3、どうしてそんな中途半端なキャラ構築したんだ(笑)。≪強打≫≪薙ぎ払い≫持ちだったというのですが…なかなか無理やりですね。デスクリタッドは蓮っ葉な女性という説明でした。割と罵倒する場面が多く、他のキャラクター達との差別化の為、特徴的な口調として扱わせていただきました。
2011.05.10
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。なお写真とイカロスは物語上直接関係ありません。ちょっとした気休めです。これまでに到達した事のない洞窟に達した一行。クラリカはレンジャーとしての機動力を最大限に生かして、隠れながらもオークの気配に気づきます。クラリカは後方に控えていた仲間に軽く手を振ると、単独でオーク達に襲撃を仕掛けました。先にいるオークは数匹で後れは取らないでしょうが、後方で待つよりは…とワスパリオも進撃していきます。ファルガンは髭をさすりながらワスパリオについて彼女のサポートに回り、リリアもクラリカに間合いを詰めて前進していきました。こうして前線では激しく戦闘がはじまりました。一人残ったバルサミコ、前進するのも危険だし…と立ち位置に悩んだ挙句、通路の後方に聞き耳を立てます。…と後方から近づいてくる気配にその時点で気付きました。前線で戦っているうちに、敵は後方にも集結、バルサミコに向けて襲撃を仕掛けてきました。幸い魔道の鎧だけでなく盾呪文もあらかじめ掛けていた為に、防御力は高くそう簡単には傷は受けませんが、それでも窮鼠猫を噛むでバルサミコは手傷を負ってしまいます。「うぐっ…成程…毒ですか」どうやら敵の武器には毒が塗っている様子で、手がしびれてきましたがのんびりしているわけにはいきません。冷静に精神集中して不可視呪文を唱え、逃げ出すバルサミコ。丁度オークが偶然機会攻撃を浴びせかけて大ダメージを与えました。それなりに魔法による防御力こそあっても戦士ではありませんから勇気(なんて)みせずに、仲間達が斃したオークを掻き分けて安全な奥地に逃げ込みました。しっかり機会攻撃も浴びましたけれども致命傷には至らず。これで冒険者たち側は一応の防御フォーメーションが完成しました。クラリカとワスパリオが戦い、リリアとファルガンが回復、バルサミコが耐毒剤を飲んだりワンドを振ったりという形で暫し戦いは続きました。次々に現れる新手、確かに強いわけではありませんでしたが、仲間を置く形で前進してよいのか悩むクラリカ、思い切って飛び出すワスパリオと戦士としての特性が出た形になりました。この時点では初戦ということもあって連携が完全ではないワスパリオとファルガン。「お…お!?ファルガン、そこは邪魔だぜ!!」「ああっ、ワスパリオ様!その様な場所では治療できませんぞ!」微妙に互いの位置が干渉して戦いにくい状況が見られました。これからも長くコンビを続ける可能性のある二人、立ち位置は今後も重要な要素になるかもしれません。とはいえ戦闘はこのような状況下では不利という事は全くなく、長かった割に危なげなく終了します。「数は多くても…ばらばらに来るんじゃあ…オレ達の敵じゃねぇな」「一発は怖いけれど、あまり熟練した相手ではなかったから助かったわね」敵のオーク達はそれなりに宝物を持っていました。魔法の防具を手に入れたりとしましたが、いちばん薄い革製の鎧は…誰も使わないので…売り払う事になりますが、まぁまぁ嬉しい宝物ではありました。その後、残りのオークを追って進んでいくと、オーガの様な怪物達が支配していた区域に辿り着きます。そこにもオークの姿が見え、散発的な戦闘に入り呆気なく撃退。「もしかして、この区域にオーク共が侵攻したのかもな。外敵もいなくなったから豊かなこっちの方に来たという事も考えられるぜ」「オークとの散発的な戦闘は、オーク達の領域が広がったために数が分散した…と考えられるかもしれません。自分の領土を広げるという行為が、自分たちを弱体化させたと言えなくもないでしょう」「…だとしたら皮肉ね…」以前の戦いで打ち漏らしていたはずの魔術師等もいるはずですし、本来ならばオークはこの区域の連中の敵ではないかと思うのですが、どうやらそいつらの姿は見えません。撤退したのか、他の理由があったのか首をかしげながらも探索は続きます。この区域には火口の湖とその中央部へ続く危険な橋がありました。「中央部に行けば…多分敵の御本尊がいるとおもうんだけど」「私達だと、全滅必須でしょうなぁ」「という事で、ファルガン。そこに行くのはもっと後だ」「ええ、皆様の宜しい様に」が、そこに行くのは危険という事でそちらには進まない事にします。もうしばらくは寺院外周部を回ることに。兵士達がいたらしい部屋にはいり捜索すると、ベッドで違和感を感じたバルサミコが枕を引き裂きます。すると中から「波は無慈悲に打ちつける」と共通語で書かれている小さな石が見つかります。…これが何なのか判りませんが、持っていく事にしました。それまで進んだことのない場所へとはいっていくと、そこは宴会場の様な広い部屋でした。悪趣味な拷問の絵画が描かれている部屋で、沢山のテーブルと椅子が置かれています…が。部屋の隅に沢山の黒い鉄の球が置かれています。「巨人が投げるもの…でしょうか?」「巨人にしては小さすぎるぜ…例の連中が投げるものだったんじゃねぇか?」といっても部屋には他に何もなかったので、その先に続く通路に出て次の扉に出くわします。罠を探した後でワスパリオが扉を開くと、そこには骨の山で覆われた小さな部屋でした。ワスパリオが不思議な部屋なので首をかしげた瞬間、骨の山から…その一個が飛んできました!強襲されたワスパリオ、おでこに見事に命中して…身構えますが山の影から細い腕が見えました。反射的に斬りかかり、相手は血を噴き出します。そして女の声「いてぇっ!!何するんだ、こんちくしょう!!よくもやりやがったな、このばかちんがぁっ」「は…ハーフリング…だとぉ!?」「やらせないよっ!ぐずどもなんかにやられるもんかっ」「…ええと、戦わなくても…よい…相手だった?」ワスパリオが武器を降ろして害意のない所を見せようとしますが、女ハーフリングは続けて攻撃してきました。続く今回の前半のオーク戦闘では、オーク・ダブルアックスという双頭武器を持ったオーク(通称:ダブルアックスのアニキ)がいて…まぁ(ギャグ方向に)猛威を振るったわけです。この武器、二刀流があればかなり安全に使用する事が出来るのですが、どちらにせよ低レベルのキャラクターには物凄く使いにくく、私にはメリットがほとんど見出せない武器なんですね。D&D的には不当なほど不利な武器なのではないかと思います。で、丁度オークとクラリカが対決する場面があったので二刀流対決(?)となった訳です。本当はそちらをメインに描こうかとも思ったのですが、全然戦闘能力としては盛り上がらなかったし(笑)、実力差は天と地だったこと、後はクラリカと云うキャラクターをあんまり汚れ役的なギャグキャラにしたくなかった事もあって、控えた次第。でもこの件は結構盛り上がったなぁ。
2011.05.08
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。なお写真とイラストは直接関係ありません。イカロスも単にそらからおとされただけです。何度目かの完全滅却寺院への到達です。乗馬呪文を駆使して、遥々と長距離を今回も旅してきました。仲間も増えて、少し戦闘力が上がっていますが、恐ろしい敵が待ち構えているのは明白でしたから、軽口を叩く者はあまりいませんでした。裏門付近まで辿り着くとバルサミコの次元扉呪文で、モラディン神殿に跳躍します。ゴーレムに沢山の罠に謎の宝物群。これらの謎を解くために新規の仲間に力を借りることになります。。以前の探索では様々な謎のアイテムが…結局何なのか判らないうちに過ぎてしまいました。ファルガンにモラディン神殿の様相についてワスパリオとクラリカが説明を開始します。バルサミコは呪文を回復するために休息、リリアも同様です。もっといえばゴーレムもいたのですが、もしかしてファルガンのようなモラディン神に仕える存在がいるのなら何とか無事に通り過ぎる事が出来るかもしれないと…まぁ全員がそう思っていた訳です。暫くファルガンはほとんど休むことも無く精力的に神殿を探索していました。どうやら神の知識や伝承を紐解く事で色々判る様子でした。彼は自活の指輪という魔法の品によって、食べ物を食べずとも飢える事はありませんでしたし、眠る時間もほんの僅かで済むようでした。実はこの時ワスパリオも自活の指輪を購入していました。これは暫く立たないと効力がないので、この時点では効力を発揮していません。「ダスクブレードとして、呪文を用意する時間を短くしたいんだぜ」ワスパリオはそう言っていましたが、もしかして無神論者と語る彼女の心理にファルガンは僅かにでも影響を与えたものかもしれません。いや単に便利な魔法の品だったという可能性も捨てきれませんけれども。ファルガンの話によれば、神殿にいる巨大な石のゴーレムはモラディン信者のドワーフであれば攻撃してこないのだそうです。ワスパリオの場合ドワーフですが、自称無神論者なので…やっぱり駄目だったのでしょう。そして幾つかある魔法の品々についても説明してくれます。以前クラリカが触れた謎の金属はドワーフ族の先祖について知識が判るというものでした。「つまり…クラリカじゃなくて俺が触っていれば良かったって訳だな」「判ってみれば…よね」「真実は得てしてそういうもの…ですね」最終的に判ったのはそういった品々はモラディン信者であったり、ドワーフでなければ扱えなかったりと…この冒険者達には効力がない者が多かったのです。クラリカは結局これらの品々を売り払う事にしました。少し溜息が大きかったのは、異教徒故に使えないという実用性の部分であり、ペイロア神殿だったらなぁと思ったのは間違いありません。ですがこれらの品々はドワーフ達が高く買い取ってくれるという事なので、そういった意味では異教徒にも恩恵がなかったわけではありません。このようにして、ファルガンの手によってモラディン神殿は冒険者たちにとっては拠点という位置付けが完全なものとなりました。安心して休むことができる場所ができるというのは、なかなか安心できる心地でした。もしかして、多元宇宙でこの脅威に立ち向かった冒険者達であれば、あっさりゴーレムを遭遇するなり斃してしまったかもしれません。けれどこの世界での冒険者たちは…悩みました。そして結局、戦わない道を選んだのです。休息を一通り終えると、一行はオーク居住区を襲撃する事にしました。以前の戦いではオーク達と遭遇したものの、あまり大規模な戦いにはなりませんでした。「とはいっても、モラディン神殿に隣接している場所に居留区があるというのは」「隣家が強盗なのが判っていて住んでいる様なものだよな」「そうですなぁ…一応斃せるものであれば…危険は少しでも排除した方が良いでしょうか」どちらかと云うと、新規に入った仲間にとって安全な地を拡大するという意味合いも強かったのでしょうが、ファルガンの表情はいつもにこにこして読みにくいものでした。集団不可視化で全員を不可視化にして少しづつ居留区に進みます。こういう自然洞窟であればレンジャーとして自然洞窟内で独り探索しながら独りで戦えるクラリカの真価が発揮される空間です。普段はクレリックとしての役割が強いので、比較的珍しい場面ともいえるでしょう。すぐにオークの一団を見つけると、クラリカが先行して斬りつけて一瞬で斃してしまいます。連中はかなりの数はいる様子ですが、この襲撃は予想がつかなかったらしくバラバラに行動していました。そうして訪れたのは以前ワスパリオが襲撃して無双したバリケードの或る区域。以前には女子供を匿っている場所でしたが、今回もバリケードが用意されていました。ここでの遭遇は少し時間がかかりましたが、敵が強かったというのではなくバリケードが厳重だった事が送らせた原因となりました。それはもう…隙間もなく、出口も無く(笑)「お姉さま、中に入るのは困難そうです…ね」「それならばリリア殿をラストモンスターにしますから金属部分を溶かしてくだされば」「そんなことするならアース・エレメンタルを招来して突っ込ませるわ」「クラリカ神官殿。それをするには…少し狭いようですな」ああだこうだ暫くかかりましたが、結局貴重な次元扉呪文を使用して移動する作戦に出ました。中にいるのは女子供が僅かにいる程度。殺戮が簡単に行われ戦闘は終了します。大した宝も無く、嫌な気持ちだけが悶々と残るのでした。その後は地図上では不明な場所を埋めるために少しずつ進んでいくことになりました。ですが戦いは拍子抜けする事になります。敵は現れますが、2人単位での遭遇戦が続き、敵の数を着々と減らしていったのです。元々オーク自体は、この冒険者達の敵ではありませんが、更にその数が分散されているとなるとあっけなく感じるほどに…戦いは簡単なものでした。「俺は…フラミリオみたいに騎士道精神は無いぜ。だから強い敵と戦って名誉だなんて思わねぇが…こいつは気の進まない戦いだぜ」「…」ワスパリオの言葉は重く仲間の胸に響き渡るのでした。続くこの回から数回分は、以前探索したダンジョン等の再探索が中心となります。まずはオーガの様な羽の生えた怪物が支配していた地域の探索、そしてオーク居住地のせん滅戦です。これら以前の話に似ている事もありまして、正直言えばあまり面白い物語ではないと思うのです。新たな脅威が、とか強敵が、という場面では全くなく…言ってみればコンピュータRPGの経験稼ぎとか、資金稼ぎに当たるのです。ですのでキャラクター達もオーク戦を楽しんでいないように書かせていただきました。他の世界の冒険者たちはもっと颯爽としているんで…しょうなぁ。今回の感想についていえば、やっぱりゴーレムは戦いたかったですかね(笑)でも戦わずに済まそうとした辺りもキャラクター達の味が出ているようにも思えて、私は彼らが大好きです。
2011.05.07
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてくださいなお、写真とシナリオは特に関係ありませんヴァーボボンクに(逃げ)還るまでに、クラリカとリリア、バルサミコは幾つかの戦いに巻き込まれてしまいました。これが何回かめの仲間を失っての移動となってしまいました。森の中で5体のオーガが現れますが、かなり遠くから遭遇したので安心して戦う事になりました。クラリカが聖なる打撃呪文でオーガ全員にダメージを与え、生き残ったオーガも盲目となって…後はあっさりと勝利します。リリアが珍しくスリングで攻撃する等、微妙に楽勝ムードでした。クモの巣呪文を使えるようになる魔法棒を持っていて、なかなか金持ちなオーガ達でした。その後、急ぎたいのに出くわしてしまったのは巨大な植物の怪物。アサシン・ヴァインという殺し屋ツタで、以前にも戦った事はあります。中年魔術師が魔法の矢を飛ばし…それが有効な上、近づいてこない(動けない)のに気付くと、魔法棒の魔法の矢を連発します。とどめにクラリカが心霊武器呪文で遠隔から攻撃して…終了。銅貨を持っていたりして…まぁないよりマシなのですが、少しがっかりな宝物でした。更に森の中でドルイドに出逢いましたが、簡単な情報交換で終了。その後も大型のスパイダー・イーターという蟲に出くわしますが、毒がいやなので逃げ出します。ノールとも出くわしました…これは火球呪文で一掃。こうして何とか無事にヴァーボボンクに辿り着きました。蘇生呪文の為にクラリカとリリアが信仰するペイロア神殿へ駆け込む3人。何とか蘇生呪文を掛けてワスパリオは蘇生します。こうしてワスパリオは再び戦えるようになったのです。さて、この街のモラディン神殿ではもう一つする事がありました。かのダンジョンで見つけたモラディン神殿の廃墟の事です。神殿側には重要な情報であろうことを話して説明します。丁度そこから持ち出した宝物が幾つかありましたので、これをその証拠として見せると高く買い取りたいという申し出がありました(売るにはやぶさかではないので、喜んで売りました)。失われたモラディン神殿、そして現在も眠るゴーレム、幾つか判明しなかった宝物。これらの話をすると、神殿のドワーフ達は聖遺物があるかもしれず興味を深く持った様子です…が、危険な地でもあり誰も取りに行けるわけではありません。すると、ロープを纏った初老のドワーフ男性が話しかけてきます。「…あなた達は…おお、神の啓示の方々」彼の話しかけてきた対象は…どうやらワスパリオのようでした。同族とはいえ、見知らぬ者にこのように言われ、少し驚いた表情のワスパリオ。「…神の啓示…か?誰だよ、あんた」「私はモラディンの僧侶ファルガンと申します。数日前、あなたの姿を夢で見ました…是非私をあなたの旅に付き合わせてください」「…え?」それは意外な申し出でした。モラディン僧侶のファルガンは、彼の話によればモラディン神の啓示によって、ワスパリオについていくように天啓を受けたというのです。頼りになる仲間の誕生にクラリカとワスパリオは素直に喜びます。「…算盤ファルガン…」バルサミコは(珍しく)眉間にまゆを寄せていました。彼自身がのたまうには、このパーティに私以外の男が入るなど!と冒涜的な事を言っていて、嫌っているように見えたのです。バルサミコは真意看破を使用して話を注意深く聞きながら、その言葉にどうも嘘は含まれていない事を感じて、一応安心します。敵のスパイとも限りませんから…なぁ…それに。ファルガンはヴァーボボンクでモラディン神殿の運営(どちらかというと運用や事務的な方面で)にとても大きな力を残した人物で、算盤の異名をとる程の有名人でした。突然そんな人物が冒険となると…怪しい気はしたのです。敵のスパイで無くとも、裏があることは充分にあり得そうです。ついでにバルサミコもヴァーボボンクの住民として…まぁ悪戯方面では有名人でした(笑)。魔術学院の長の夜の素行を壁に落書きして左遷させられた経緯があっての今回の冒険です。ベクトルは違いますが微妙にライバル心が芽生えたかもしれません。ファルガンは今後ワスパリオが戦闘で死なないように活躍してくれるそうで、その分他の仲間の治療には特に手を貸せないと話します。一見乱暴な申し出ですが、その分これまで一番傷を受けやすかったワスパリオが安心できるという事もあって了承します。「3人もクレリックが揃うなんて凄いですね」「確かに被っている気もするが、バードやスペルシーフ連れて行っても殺してしまいそうだ。安心して戦う事が出来るぜ」こうして新たな仲間が加わることとなりました。続く新しい仲間となってくれたモラディンのクレリックのファルガンさんです。クレリックとして8レベルを持っているのですが、その他にもエキスパートを6レベル持っているらしいので…14レベルのキャラクターなんですよね。かなり実際にはパーティよりも上の実力者…のはずです。実際のファルガンは神殿の事務方で、クレリックのレベルを上げて司祭としての役割を果たしたいという目的を語っていました。なんだけれども、あんまり個人的に冒険心をくすぐらないことと、もう少し神秘的な要素を出しておこうかと神の啓示の部分を付け加えてしまいました、メンゴ。
2011.04.26
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。追い込まれた丘巨人の部屋での敵大群強襲!!敵はどんどん近付いてきて、こちらは呪文の準備は不十分でした。2人の秘術呪文の使い手は攻撃に特化していたらしく、恐ろしい火球呪文を連発してきました。前線の2人は身を守るのにさえ物凄く苦戦します。クラリカは敵の火球呪文はひらりと身かわしで避ける事に成功したため何とかなりました。しかし冒険者達の中で一番タフなワスパリオではありますが、火球の直撃を浴び…オーガの様な怪物が近寄ってくると本人も危険性のため冷や汗を流します。既にHPはずいぶんと削られており、これ以上の損害は危険だったからです。そしてオーガの様な怪物は全力攻撃でワスパリオの体力を…一気にマイナスまで叩き込みます!!「ケッケッケ!ドワーフ…死ねぃ!!」「…(不可視にさえなっていれば)!!」HPの容量を大きく超えるダメージにより、ワスパリオは床に倒れこみます。これによってワスパリオは戦闘不能になってしまい、街に戻って蘇生してもらわなければ助かる事はできません。この絶望的な光景を前に、リリアも中年魔術師もクラリカも一瞬目の前が真っ暗になってきました。もうまともに戦えるのは…クラリカとバルサミコのみ。「…マドモアゼル!逃げましょう!!」壁に追いこまれているバルサミコですが、次元扉の脱出を素早く叫んで提案します。明らかに戦力の数で負けています。呪文の準備もままならず、このままでは…とバルサミコが考えたのも無理ない判断です。ですがクラリカは一瞬悩むものの…小さく被りを振りました。「…駄目よ…ワスパリオを置いては行けないわ…」クラリカはこの時点で密かに勝算がありました。敵の数は多いものの、範囲攻撃呪文はバルサミコがまだ飛ばしてくれるでしょうし、前線に出てきた敵の大雑把なところはワスパリオと斃してしまえています。大将と思われるオーガの様な怪物は健在ですが…ワスパリオがだいぶ傷を与えていました、どうやら敵を倒せるのは間近でもあるのでしょう。…ならば…何とかなる。「…判りました、マドモアゼル・クラリカ…ならば…全力を尽くしましょう!!」「お姉さま!支援は任せてください!」クラリカが後方の支援を感じながらも、ワスパリオの敵であるオーガの様な怪物に全力で斬りかかります…するとクラリカが唖然とするほどにあっさりと怪物を斃してしまえたのです。どうやら敵のリーダーをこうして斃すことに成功しました。若干状況は改善しましたが、それでも敵は多数。そして後方から呪文の使い手が。戦闘は前線をクラリカが維持し、後方の敵にバルサミコが呪文攻撃するというものにはっきりしてきました。敵の女魔術師が火球2連発してきたのですが、避けられるクラリカは兎に角、バルサミコ辺りは自力回復もできませんし地味にダメージが蓄積していきます。恐ろしい事に…3回目の火球呪文を飛ばしてきた時…連中は味方をも巻き込んでしまいました!!敵は口々に悲鳴を上げていましたが、どうやら仲間の事なんか気にしない連中らしく躊躇ない攻撃は…確かに脅威でした。敵はこの時点で知力を増やす魔法薬を飲んでまで火球呪文を増やしたらしいのですが…これによってバルサミコが大きくピンチになってしまいます。更にもう一人の男の魔術師がバルサミコめがけて魔法の矢を放ってきます。「せめて女魔術師殿の方に痛めつけられたかったです…」カエルの潰されたような悲鳴を上げるバルサミコですが、実際にも残りHPが4と非常に危険です。「ドーーレー、吾輩ニ任セヨ」下手な共通語で新しい人型の怪物が現れました。それは…大太刀を肩にして気取った風体をしたトロルの剣士です。どうやら自分の戦闘能力に自信があるのかトロルは(なぜか周囲の敵が“先生”とか呼んでいました)。「吾輩ハ偉大ナル剣士デアル!!」「…?…何、こいつ…」「吾輩デアレバ、コノヨウナ呪文罠等サケラレルゾ、フハハハハハ」トロルの剣士はこの後近づいてくる際に脂呪文の床にわざわざひっかかりに近づいてきたり、本来の肉体武器の方が強そうなのに態々武器を手にしてみたりと微妙に…予想よりも…微妙な…強さで…緊張感のあるこの戦いの中で一服の清涼剤となってしまいます。沈黙呪文か…火球呪文か、バルサミコの問題は後方の敵をどうするのかという事です。火球呪文を唱えて仕留め切れなかった場合、敵魔術師2人は本当に脅威です。沈黙呪文ならば、この場所で戦闘を継続するには近づいてくるしかなくなるので…事実上敵の攻撃をできなくする効果があります。逃げられる可能性はあるでしょうが、ここは敵を封じた方が賢明でしょうな…。沈黙呪文によって、こうして女魔術師は逃げて行ってしまったようでした。クラリカは聖なる打撃呪文で前線の敵にダメージを与えます。ぞろぞろと新手の兵士がやってきましたが、それらのかなりの数が斃されます。トロルの剣士もこの呪文により盲目となってしまいました。トロル剣士はこの後、盲目なので無闇殺法で味方を巻き込んだりしていましたが…事実上このあたりで冒険者たちの勝利は確定してきたように思われます。この後詳細は省きますがトロル剣士も残敵も掃討され、何とか苦いながらも勝利を得ることができました。敵の何人かは逃げてしまいましたが追撃する余力はありません。「お姉さま、ワスパリオ様が…」「ええ、リリア。判っているわ…戻りましょう、ヴァーボボンクに」「急ぎたいのは私も同意しますが、途中で神殿で宿泊した方が良さそうですな…」とりあえず斃した敵の装備品を奪い、一行はヴァーボボンクへの道を急ぐことになります。続く今回の記録、前回から結構期間があいてしまいました。大きな地震とは怖いもので、遊ぶ環境にも微妙な影響を与えました。現在はこれより後のプレイも終わっていますが、仲間達と再会…というには大袈裟でしょうかね、ホッとしたのを覚えています。記録を書きたくなかった理由は、今回の序盤の状態異常に関する事でした。これまでも何度か書いた一文字でしたが…今回は本当に書くのが怖かったです。なので今回から暫くの間はプレイ記録の内容が若干ゲーム用語とか判りにくい表現が増えるのはご容赦ください。
2011.04.23
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。敵地での宿泊と云う事で、一応一行は見張りを立てていました。最初に起きていたのは若干の呪文が残っていたバルサミコ。しかし、僅か数時間も休まないうちに部屋に侵入者の姿が見えます。ここは丘巨人の部屋ですので丘巨人が登場したり、他の怪物らが現れることは予想していました。丘巨人は部屋を荒され怒り狂っていますし、ノールの姿(連中の部屋も近くにある)がちらほら見えました。丘巨人のペットとも思われる巨大なウルヴァリンも控えています。しかし、その内のオーガのように見える怪物が呪文を唱え始めたのは…予想外の出来事でした。このオーガの様な怪物は、翼が生え、青いうろこが生えて角が生えていました。後で思えばあれはデーモンという存在だったかもしれません(ずっとメイジ・オーガだとバルサミコは言っていました)。バルサミコは素早く仲間を起こします。敵が魔法探知呪文を唱えたのを察知したのです。「起きてください!!マドモアゼル!」次の瞬間、用意していたロープの奇術で用意した宿泊所は掛けたらしく失われ、一行は床にたたきつけられます。前の戦闘で使った呪文の回復も出来ていません。敵は怒り狂う丘巨人にノール、部屋の奥には人間のローブを纏った連中がいます。この部屋は逃げ場がふさがれました。もう戦うしかないのです。最も呪文が残っているので脱出は可能ですが、とりあえず呪文相殺される可能性もあるので戦ってみることにします。リリアと中年魔術師は部屋の後方に下がり、クラリカとワスパリオは前面に立ちます。先制したのはバルサミコ、≪即時呪文威力最大化≫した火球呪文を部屋の入り口付近に唱えます。なるだけ沢山の敵を火力の渦に巻き込む作戦、奥の廊下に控える魔術師らしい連中は一瞬で焼け焦げます。また運良く前面の敵達も大きなやけどを負ったみたいです。クラリカは素早く呪文で聖なる剣を作り出します。これは悪党には大ダメージが期待できるものでした。巨人は兎に角何か得体のしれない敵がいるので、不安は残ります。リリアがクラリカの傷を他者への保護呪文で受け持ちます。ワスパリオは魔法戦士としての秘儀を行います。百発百中呪文を即行発動し、≪強打≫を最大まで注ぎ込んだ電撃の手呪文を秘術呪文注入した攻撃を浴びせます。長いので判りやすく書くと、剣に魔法の力をたっぷり注ぎこんだのです。これが何とクリティカル!!標準アクションの攻撃で45ダメージを叩き出します。「一瞬でも早く…丘巨人を斃すぜっ!!」丘巨人は流石にフラフラしていますが、何とか生き残っています。反撃はワスパリオに岩を投げつけ、ウルヴァリンは怒り狂い狂乱しながらワスパリオを狙います。窮鼠猫と云うには強い敵でしたが、ワスパリオに確実にダメージを与えていきます。続く戦闘ターンでは新たな侵入者を警戒して、中年魔術師が入り口付近の床に脂呪文を撒きます。これで侵入しにくくなるはずですが、リーダーと思しきニヤニヤしたオーガの様な怪物は羽で宙に浮いて全く効果はありません。クラリカは予想外の強敵ウルヴァリンに全力攻撃を浴びせて一気に斃します。見事な早業でしたが、巨人はペットを殺されて怒り狂います。リリアがワスパリオの後ろに移動して治療呪文を唱えてHPを回復させます。…呪文の残りが足りない…魔法棒は効果が低くくて…リリアは表立ったの戦闘はしませんが、現状の危険さを一番認識しているかもしれません。ワスパリオは丘巨人にとどめをさしますが、≪薙ぎ払い≫を使う対象が見えず少し落胆します。敵はぞろぞろと侵入してきます。脂呪文を巧みに避けて、侵入してきたのは二足歩行するトカゲの様な2匹の怪物…ディノ二クスです。早い話が恐竜の一種。「お姉さん…驚いたわ」クラリカが初めて見る敵に茫然としてつぶやきます。恐竜軍団全員集合の危機です。更に悪い事に、扉越しの廊下にいた新手は…秘術呪文を唱え始めます。部屋の中に大爆発が起こり…これが敵の火球呪文であることが判ります。クラリカはひらりとかわしますが、ワスパリオは直撃を受け、後方の2人もダメージを受けてしまいます。更にノールの戦士や怪物招来によって呼び出された犬の様な怪物等も登場しますが…これらは攻撃してもワスパリオやクラリカに傷を与えることはできません。オーガの様な怪物は、ワスパリオに攻撃を浴びせHPを一気に削ります。残るHPが30を切り、ワスパリオは非常に危険な領域です。バルサミコは仲間を集めて脱出しようと考えますが、前線での戦いが忙しく仲間が盾になってくれているからこその安全でもあり、思うようにいきません。バルサミコは再び火球呪文を唱え、奥にいる秘術呪文の使い手を巻き込もうとします。これが35ダメージで敵を何匹か巻き込んで吹き飛ばします。この敵が減った瞬間をクラリカは見逃しませんでした。オーガの様な怪物に瞬間的に間合いを詰めると≪二刀流≫の冴えを見せつけます。その内の一つが致命傷を浴びせますが、流石にタフで殺すことはできません。リリアはワスパリオの傷を癒しますが、残り呪文は少なくなって不安は高まります。ワスパリオは前面に更に進み、全力攻撃を浴びせかけますが…斃すことはできません。そして続く敵の攻撃は…流石に一行の全員が青ざめます。一本の電撃がワスパリオ、バルサミコ、リリアを襲ったのです。そして、連中の仲間もついでに巻き込みました。強力な火力呪文の応酬!!火力自体はもしかして冒険者の方が強かったかもしれません。しかし状況は冒険者たちには不利、どのタイミングで逃げ出すか…というバルサミコの考えが現実的になってきたのです。続く前回と前々回に登場しなかった敵がまとめて登場して奇襲してきたお話です。呪文スロットも回復していませんでしたし、全員が術者であるこのパーティではきついシチュエーションでしたが、顛末は次回に続きます。オーガみたいな怪物はもしかしてデーモンの一種だったんだと思うのですが、案外弱かった印象がありましたが、かなりの狡猾さで巨人の部屋でディテクト・マジックする等の知性派だったんだと思います。そういえば、この敵って僧侶がいなかったんですよね(珍しく秘術呪文使いばっかり)それはそうとして、この時の丘巨人のフィギュアがグレート・ゼブラでした。心の中に名曲王者の魂が響き渡ったのは元プロレスファンだからです(笑)
2011.03.11
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。ランカちゃんはシナリオとは関係ありません。ヤック・デ・カルチャ戦場はかなり広い場所で、しかもオーク部族とノール共に囲まれた形となったものの、ワスパリオもクラリカも全く怯む事はありませんでした。先の蜘蛛の巣呪文は足留めのつもりだったものの、その後全く追撃がなくなり意外と大きな効果をあげました。奥にはノールや丘巨人の姿が見えたので、分断に(偶然にも)成功したのです。「うりゃああああああああっ!!即行百発百中!!全力強打!!!」ワスパリオはノールの大群と丘巨人に囲まれたものの、ドワーフ族と云うのは巨人には物凄く強く若いころから巨人との戦闘術を訓練し続けてきたのです。その為丘巨人からすれば物凄く戦いにくい相手が登場して苦労することになります。丘巨人の恐ろしい攻撃を巧みに盾で受けつつも、ノールを斬り付ける余波で巨人にダメージを与えていきます。更にはバルサミコが人物拡大呪文によってワスパリオを“大きく”したので戦場を席巻します。そうはいっても、巨人と云うのは物凄く強いのです。一番弱いとされる丘巨人ですら侮れない敵であり、対巨人用訓練を組んだワスパリオですら全てを避けるわけにはいきません。一度当たれば物凄いダメージを受けたりします。クラリカも正義の力呪文によって巨大化していました。ノールの残党を相当しつつ、大物である丘巨人に少しずつ近づいていきます。後方ではリリアと中年魔術師が控えていますが戦闘力は皆無に近いので、そちらに敵を送るわけにはいきません。結局の所ワスパリオを突撃させた事で戦線を有利に構築できた訳です。途中で招来したブラック・ペアは相当な数の敵から攻撃を浴びて…途中で戦死したものの頑張って戦ってくれました。後方ではオーク達が用意した戦車が近づき…扉まで到着したものの弓を無暗に射ち放つ以外の行動は出来ない様子でした。…扉を超える大きさではないもの…ね。リリアと中年魔術師は一番近い所にいたものの、幸い(現在の敵にとっても敵なので)集中攻撃を浴びることは無く…その後戦闘が終わった途端、連中は不利を悟ってか逃げ出して行ってしまったのです。こうして戦闘は一行に有利な形で終了します。蜘蛛の巣の呪文はいまだ効いており、おそらくその奥に敵はいるのでしょうが互いに視認することはできません。他の通路もないらしく、追撃もない様子です。呪文はもうしばらく効果がある…ということで、一行は素早く探索を開始します。入り口付近にもう一つある扉。オークの洞窟に続くのか、それとも新しい部屋なのか判りません。ここでバルサミコが大きなミスをします。奥に何者かが潜んでいるというクラリカの忠告を忘れて、うっかりと扉を開けてしまったのです。ひゅんっ!!ひゅん!!「ぎゃぎゃっ!!」合計26本の矢が飛んできました。そこは沢山のオーク達が待ち構えていたらしく、オークが控えている洞窟でした。どうやら誰かが扉を開けるのを待ち構えていた様子です。運よく死なずに済んだバルサミコ、仲間によって引きずられて助かります。オーク達は逃げていきます。「死…死ぬかと思いました」「馬鹿―――!!」オークの追撃は無く、蜘蛛の巣呪文はいまだに効果が続きノールの敵追撃もありませんでした。すばやくほかの部屋を捜索しようとする一行。「…く…臭」人間よりも敏感なエルフのクラリカと、ハーフリングのリリアが鼻を摘んで嫌そうな顔をします。横から伸びる通路には、ノールの部屋と何だか腐った果汁臭い部屋がありました。果汁臭い部屋は大きなベッドが二つ…そう、そこは巨人の部屋だったみたいです。部屋の端にはメロンの腐った皮が沢山散乱していて…どうも巨人たちはメロンが大好物だったという話なのですが…それはシナリオとは特に関係していないので此処では省かせていただきます(笑)「ここは良い拠点となるかもしれませんなぁ」探索者が荒らした汚らしい部屋に呪文で隠れているとは思うまい…しかもこんなに臭い部屋ですし…というバルサミコ。「…」「次元扉呪文が一回分使わなくてよいともなると…まぁ、良い拠点となるかもしれません」「敵のど真ん中で寝るって危険じゃねえのか?」「奥に見えた巨人は此処に寝るかもしれませんよね」「だからですよ、こちらからはあちらは見えますが、逆はそうではない。有利に攻撃準備ができるというものです」ワスパリオは懐疑的な眼をバルサミコに向けましたが、クラリカは一応の理を認めたらしくここを拠点にロープの奇術呪文で宿泊することにしました。ところがこの作戦は早々に失敗することとなります。続く今回でプレイ記録通算80回目なんですよね。普通なら完結していると思うのですが、我々の進行は…後半に入っていないと思うんです(笑)写真のランカちゃんはマクロスFのキャラクターですが、シナリオとは特に関係ありません。巨人のメロンに関しては、色々フレーバー要素の関連があったみたいですが、シナリオには影響ないみたいでした。妙なところが充実したシナリオで、DMから裏話を色々聞いて大笑いしてた私達でした。ついでに彼らの名前とかも聞いたのですが、進行上では特に関係ない事でしたので、ここでは怪物名だけで通します。
2011.03.06
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。安心できる拠点を見つけた…とはいっても、近くにゴーレムはいるし、罠はあるし(笑)何よりもいつまでも留まっているわけにはいかないのです。一行はバルサミコの次元扉でオークの沢山いた通路に辿り着くと、暫く通路を進んでいきます。地図上では描き切れていない場所もあり、まだ調べつくす余地はありました…が。通路は幾つか分かれて…その内の一つは洞窟で行き止まります。他に続く通路もありましたが、何よりも石造りの立派な扉が付いているのが気になる場所でした。ここはまだオークがいるはずなのですが、こちらの様子をうかがっているのか姿は全く見えませんでした。扉をバルサミコが調べますが、仕掛けは扉の向こう側で閂がかかっている様子です。「つまり、あっち側からオーク共を封じている…んだろうな」「何がいるんでしょう…」「アアシマールの美女アマゾネス軍団…だったらいいですなぁ」バルサミコの発言は全員が速やかに無視しましたが、扉は開けねばなりません。呪文で扉の閂を外すと、扉の奥に侵入することにしました。「何者だ!!オーク共かっ!?」「敵!!侵入者だー!!!!」甲高い…そして下手糞な共通語での叫び声が上がります。その姿はこれまでも何度か見たことがある…ノールという人型の生物です。一様に鎧と武具でそれなりの装備をしており、複数いることからこの場所(多分連中からみて扉の奥のオーク共)を警戒していたのではないか…という連中でした。なし崩し的に交渉の余地なく戦闘が始まります。敵はオークが登場したのではないため混乱しているようですが、容赦するような相手ではありません。無論クラリカを始め、冒険者達もそれは承知していますから、いつも通りの戦闘となりました。広く長い通路のこの場所、戦闘するには非常に見晴らしがよい場所でした。間違いなく新手が登場するのは間違いなく、クラリカはこの時点で既に怪物を招来していました。現れたのは中型のブラック・ペア。のっしのっしと扉を超えて中に侵入していきます。前線ではノールとブラック・ペアが激しく戦い始め、その脇をクラリカとワスパリオが抜けてノールを切りかかります。リリアも前進して扉内に進入しますが、バルサミコは遮蔽をとるために扉奥で控える事にしました。ひゅんっ!!ひゅん!!突然弓矢が飛んでくる音でバルサミコ、その事態の異常さに気付きます。どうもオークのいた洞窟で新手が出現した様子なのです。後に判るのですが、それはオーク達が用意した特殊兵器の戦車(突撃して遮蔽をとりつつ弓を射ちまくるもの)。どうやら囲まれてしまったらしい…バルサミコは一瞬焦りますが、戦車は到達するまでに時間はかかるでしょう…し、例え接近しても弓を放つ以外には特に行動はとれないみたいです。何より扉に入ることはできなさそうです。今は前面に集中すべき、ワスパリオとクラリカは後方の異変に気付きますが、ひるむわけにはいきませんでした。実際のところ、オークもノールも決して強敵ではありません。まともに戦ったら一行の敵ではないでしょう。しかし、新手が登場した際に戦況がどのように変化するのかは全く判らないのです。ワスパリオが≪薙ぎ払い≫も発動しながら景気良く敵を切り結びますが、その間にも時間は経っていき、奥の通路や手前の角から幾つかの敵が姿を見せました。…ノール数匹と…丘巨人!!??姿を見せたその威容、ノールの援軍は…まぁ予想範疇ではあるのですが、乱杭歯のおぞましい巨大な男の姿をみてリリアも衝撃を隠せませんでした。丘巨人は手前の赤い帽子を被った奴はすぐに戦いになり、ワスパリオが相手しなければならなくなりました。幸い敵は準備は充分ではありませんが、こちらは準備万端です。ノールにも囲まれ、巨人を先に斃すか、それともノールを斃して戦場を戦いやすくするのかワスパリオは一瞬悩みます。しかしワスパリオは≪薙ぎ払い≫を持っているので、ノールを斃した余波で巨人に少しずつでも打撃を与えていくのが有効と判断します。一方でブラック・ペアはクラリカと連動してかなりの大活躍となります。ノールの必死の攻撃を受けながらも、着実に敵の数を減らしていきまた。クラリカもノールの刃をかいくぐり、敵の攻撃を後方の2人に届かないようにしています。リリアはクラリカに他者の保護でダメージを半分受け持っています。バルサミコは不可視呪文で防備を固めながらクラリカに加速呪文を掛けて戦闘を有利にしようとサポートします。後方の巨人はすぐには到達できない位置にいましたが、もし辿り着いてしまったら危険な事になります。さらに奥には敵の援軍はまだまだいるのではないでしょうか。バルサミコは足止め替わりに通路の奥方面に蜘蛛の巣呪文を張ります。そこを通るのは時間がかかるでしょう…し、現状では敵の姿は(互いに)見えなくなってしまいました。ここで幸運だったのは…敵の士気が意外と低かった事です。奥の巨人、そして奥の通路の援軍は…やってきませんでした。何か彼らなりの思惑があり、援軍として掛けつけようとは考えなかったようなのです。このようにして、敵の分断に事実上成功した状況(後だから言えますが)で戦闘は続いていきます。続くこれから数話は戦闘のみで話が進む事になると思うのですが、そうなると案外描く部分は少ないんですよね(笑)。という事で、いつもよりも少し短く終わるかと思います。クラリカの招来したブラック・ペアは攻撃としても壁としても大活躍でした。プレイ記録ではあんまり書けないでしょうから、ここで書いておきますね。
2011.03.03
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頸文社さんのゲームブックといいますと、コンピュータゲーム等の原作持ち作品もさることながら、オリジナルゲームブックも沢山手がけているなど当時のゲームブックブームを走り去った印象の或る出版社さんです。一種双葉社さんと似た傾向もあるのですが、本書ソロモンの鍵外伝ではコミック版ゲームブックにするなど意欲的な作品傾向が見られます。原作となるゲームは、名作とも謳われるアクション・パズルゲームです。私は遊んだことは無いのですが、原作を遊んだ人は楽しい作品だった事を話されていました。本作はコミック形式のゲームブックで、1ページについて1項目という仕様の作品であります。項目数215、サイコロ等は使用しませんが、アルファベットに数値を入れていくバトルポイント制を使用していきます。この辺りは死んで(有利不利を)覚えていくしかありません。難易度的には…予想外に歯ごたえがあります。本書の最大の長所は、コミック型ゲームブックとしてバランスがよく取れていることです。コミックにもゲームにも偏ることなく、また某作品の様にイラストレイターに恵…あわわ、この漫画家さんは安心して楽しめます(失礼)。兎に角物語にメリハリもありますし、主人公の魔法使いガルトと妖精のエルとのやり取りが楽しく、テンポよく楽しむことができます。普通の冒険漫画として読んでも面白いです。コミック型ゲームブックは通常容量の関係からどうしてもボリュームは少なくなりがちです。ですけれども本書ではそういう不満点は無く、一つのお話を楽しむことができます。途中アイテムを手に入れていかないとクリアできず、案外条件の厳しめに作られているゲームではあります。これは結構難易度が高く一回でクリアできるのは至難の技でしょう。コミック型作品は意外と難易度はそう高くならないというのが個人的な印象なのですが、この作品は頑張っています。不満点としては、サイコロ等を使用しないシステムで、バトルポイント制の部分でしょうか。バトルポイント制は数値を振り分ける形で何度か遊べるゲームとなっています。サイコロやコイン等のランダマイザーは使用せずにゲーム性にバリエーションを与えているというシステムです。サイコロを振るというのは、場所をとったりしてゆっくり遊ぶ時には向いているものの、片手間で遊んだり電車の中等準備ができないときに遊ぶには向いていません。そういう意味では最初に数値を決めておければ冒険が進んでいく楽しみはあります。一方で、最初に数値を分けた時点で事実上ゲームがクリアできるかできないかが決まってしまうという問題点もあります。レベルアップでどんな数値を分けても何とかなる…なら良いかもしれないんですが…それは大変そうですね。このシステムは頸文社さんも双葉社さんも多用しているのですが、ゲームブックとして一旦クリアしてしまうと、その後遊ぶには難易度というか遊び慨がなくなってしまう問題点があります。せっかく面白い作品なので、あっちに行ったり、こっちに行ったりしてみたかったですね。
2011.02.20
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。「それでは次元扉で飛びますよ…(南無南無)…それっ!!」バルサミコが唱えた呪文によって、冒険者たちはゴーレムのいた場所を超えて、階段の先にある部屋に飛び込むこととなりました。先がどうなっているかは判らない故の危険を伴う旅は一瞬で終了します。石造りの美しい部屋には、卵大のエメラルドが銀の細い鎖に繋がれてぶら下がっています。歌うような音がかすかに聞こえてくるのですが…何かの姿があるわけではありません。魔法探知でワスパリオとバルサミコが謎のエメラルドを調査しますが、良く判りませんでした。物凄く高度な術者による品と云う事だけは判りましたが…。「何か重要なものであることは間違いなさそうですけれどね…」クラリカが一念発起して、このエメラルドに触れてみるものの…何も特に変わった効果はありませんでした(セーヴは要求されたけれども)。ドワーフ族の物としてこういう伝承がないか…とワスパリオは知識:地域で必死に思い出そうとしましたが何も浮かびませんでした。「何か判らないけれど、触ることはできたし持っていくことにするわ」「ま、待ってください。そういうのは泥棒…もとい詐欺師の私の役割ですよ(笑)。ペイロアの巨乳美女のなさる事ではありませんぞ」「いまさらりと自分の役割ばらした(笑)」「誰が巨乳よ」「ならば巨尻…(無言で叩きのめされる)」「まぁ我々が悪をなす訳にはいかんよなぁ…ヴァーボボンクに戻ったらモラディン神殿に接触して情報を伝えてみようぜ。」冒険者たちは勝手に盗掘しようとはしませんでした。何か神聖なものらしい、そう考えたのです。今後一旦ヴァーボボンクに帰還した際に、モラディン神殿のドワーフ達と接触してから宝物をどうこうしようと冒険者たちは考えたのです。このダンジョンを建造したであろうドワーフ氏族は恐らく滅びてはいるのですが、彼らなりにモラディン神に敬意を表したという事なのかもしれません。この部屋にはゴーレムに続く扉以外にも扉はありました。バルサミコは盗賊らしく…もとい詐欺師らしく新たな扉を捜索して罠・鍵の有無を調べていきます。ああ見えてもバルサミコはそれなりに高レベルなので、捜索している段階では不安はあまりありません。そこでは通路が続いていて、幾つか扉が見え手前から捜索する事にしました。鍵がかかっていたので、一時間かけて解錠技能で開けようとしますが、バルサミコは鍵開けが得意ではありませんでしたので全く開けられませんでした。仕方なく溜息を付くと呪文で開けます(最初からそうすれば無駄がなかったのにと、リリアがつぶやきましたが中年は聞こえない振りをしていました)。中はベッドがある調度品が揃ったドワーフの神官が住んでいたと思しき部屋でした。恐らく誰も入らなくなって数十年は経っているであろうに、どことなく神聖な気配が漂っているような気がするのでした。書斎の様なものもあり、それがモラディン神の教えや伝承の書物が大半でありました。「ここは…拠点に向いていそうね。バルサミコの次元扉を使えば飛んだり戻ったり出来るかもしれないわね。もう少しレベルアップすれば瞬間移動も可能でしょ?」「その時にはホムレットかヴァーボボンクから日帰りで冒険する方が良さそうですなぁ。堅パンとナツメばかり食べるのは流石に飽きてきましたよ」「何となく落ち着くよ、ここ。完全滅却寺院内にもこういう場所があるんだなぁ」ワスパリオはドワーフらしい発言をしました。確かにここは罠もゴーレムもあるので危険が伴いますが、狂気の教団が結集している地の中では、理解できる危険のように思われました。この部屋では幾つかの神官服等が見つかります。現状で完全滅却寺院の陰謀に関しては表立って察知しているものはいないはずですが、これを持っていけばモラディン神殿の人々は興味を持ってもらえるかもしれない…そう考えて衣装も持っていくことにしました。幾つか金目の物も入手して、次の部屋を探ります。次の扉の前でバルサミコが捜索し始めた途端…。ドスン!!ゴロゴロゴロ…「き…きゃあああああああっ!!」突然真上から巨大な岩が落ちてきて…ごろごろと転がり始め、冒険者たちを巻き込んでしまいます!!全員が40弱のダメージを受け…一番HPの低いバルサミコは九死に一生を得ました。「…ば…莫迦野郎、扉だけじゃなくて扉の周囲も調べろってんだ」「(ぴくぴくしながら)…いやぁ、死ぬところでした」予想外の治癒呪文タイムでした。苦笑いしながら扉の前に罠の仕掛けがある事に気付きます。これを踏めば岩が転がってくる罠だったのです。しかし悪いことばかりではありませんでした。そこは宝物庫だったらしく、大量の金貨や宝石、工芸品や美術品が見つかったのです。この冒険で久しぶりの大量の財宝なのですが…残念ながら魔法の品物は無かったみたいです。その後通路の先が巨大な広間となっていて、モラディン神殿の宴会場らしいことが判明します。いくつも扉のある場所ではありましたが…敵や味方は存在せず拍子抜けする事となりました。ここでは若干の金目のものが見つかったので持っていくことにはなりました。「宗教上の遺物…というのでもなさそうだし持っていこうぜ」「はい、ワスパリオ様」地図上ではこの場所は天井が崩れた洞窟に近い場所でした。しばらくクラリカは地図を睨めていましたが一つの重要な考えに至ります。もしかして、この場所どこか今までに着た場所に繋がっているのではないだろうか…。その後バルサミコが通路を捜索していくうちに、その場所に繋がる隠し扉を発見しました。案の定そこは自然洞窟につながる場所だったのです。結局この場所は失われて以来誰にも気づかれずにそこにあったのです。これによって、冒険者たちは敵に見つからない拠点を発見しました。全く落ち着く事のないこのダンジョンで数少ない安全な場所を見つけたことによって、冒険者たちの今後はどうなるのか、それは今は判りません。続くインディ・ジョーンズ等で転がる岩を必死で逃げるシチュエーションがありました。DMGにもその様なイラストがあり、まぁ逃げ惑うのは冒険者の憧れであるわけです(本当か?)。なのですが、今回は全員が立ちすくみだったので、逃げる暇がありませんでした、DM酷いや(笑)。せめてプレイ記録上は必死に逃げた事にしようかと思ったけれども捏造は好まないところです。探索パートはいったんここで終了です。次回はオーク達と再戦するのか、再び火の寺院方向に移動していくのかは定かではありません。
2011.02.17
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください競り上がってくる数メートルの巨大な石の人型。その戦闘能力もさることながら、恐ろしいほどの膂力、魔法の大半が全く効果なく、打撃に異常に強いとなれば戦いにくい相手ではあるのです。その名もストーン・ゴーレム。「さ…流石はドワーフ造り…実にすばらしいものですなぁ」バルサミコが無駄に褒めてみましたが、ゴーレムが気を良くするとは思えません。普通に知性も感情も無い事でしょう。無造作にゆっくりとではありまずか入り口付近にいる全員に近づいてきました。「こいつには呪文は聞かないんですよね!?」「ええ、大半は全く効果がないはずです、一寸形勢不利ですぞ」「とりあえず話しかけてみて、ワスパリオ!敬虔なるモラディンの仔なら!!」「…信者って訳じゃねぇんだがなぁ…」兎に角形成は不利と見て、水盤の或る間へ撤退することにしました。そこでなら少しは時間が稼げるかもしれませんし、いざとなればバルサミコが次元扉呪文で脱出できるはずです。ズンズン近づいてくるゴーレムでしたが、どうも部屋から出る事は出来ないか、しないかで追いかけてはこない様子でした。戦うか、それとも何とか戦わずにやり過ごすかは四人の冒険者がかなり活発な議論を行いました。水盤の部屋前の廊下で四人は囲んで座り込むと、背嚢から食料の堅いパンを取り出して食べ始めます。数日前はもう少し柔らかかったんだろうけどなぁと、かなり苦労してパンを飲み込みますが冒険者的には数少ない休息でありました。祭壇の奥に行くとゴーレムが動き出す、そんな仕掛けなのかもしれません。安全であることが確認すると、バルサミコがペラペラと妙な作戦を語りだします。「ええとですね、ワスパリオ様をトリエントに変身させる作戦は如何でしょう。トリエントに飛行呪文を掛けて空からゴーレムに間合い外から攻撃させるのです。私、色々変身してみたくて、ニンフちゃんになったり、ゴーレムになったらどうなるか調べた事があるのですよ」「…はぁ」「トリエントって、あの樹人でしょう?どうしてトリエントなんですか?」「トリエントは全力で攻撃すると、物体に大ダメージを与える特殊能力があるんです。ゴーレムならば格好の敵な訳です…ワスパリオ様の戦闘能力ならばゴーレムの防御力を上回るだろうという事です」「…」「更にトリエントはゴーレムよりも間合いが広いですから、間合い外での攻撃であれば一方的に戦闘可能です。空中ならば…ジャンプして攻撃するしかないでしょうなぁ」「…はぁ」「それよりも、ワスパリオが現在ここからモラディン信者になるのはどう?敬虔なるものには報酬を与えると描いていたわよね」「その方が穏当な気がしますね…」「今からって、付け焼刃はいかんだろう…」この台詞に、うんうん頷きながらバルサミコが言いました。「こんなときにもそんな真面目に(笑)…そういう所も好ましいですなぁ」「もう一つの安全策として…次元扉呪文で扉の奥に目星を立てて飛び込む手もありますよ」「…大丈夫なのか?」「勿論安全は保障できかねますが、ゴーレムの妨害は考えずとも良くなりますぞ」この作戦は…扉の奥がどうなっているか不安が残るので、クラリカが魔法の巻物を用意して吉兆判断の呪文を行うこととしました。扉の奥に飛び込んだ場合敵が攻撃して来るのでしょうか…その様な質問に答えは否。「…敵はいない…ということかしらね」しばらく話し合った末、次元扉移動を検討することとしました。その前に、別の部屋で見つけた球体を持っていきたいと考えます。何の品かさっぱり判りませんが、バルサミコが扉の入り口付近で魔導の手で触れずに運ぼうとしました。「どれどれ、ここから鑑識呪文で何なのかさせていただきますぞ」魔術師用の子袋から黒真珠の粉を取り出して一時間程呪文を唱えていましたが…触れた瞬間。バルサミコの姿がドワーフになりました!!「な、何が起こったんだ!?」その途端バルサミコは球体を手にして、仲間の静止も無視して部屋に入るとそれをテーブルの上に置きました。バルサミコは罠によってドワーフに変身させる呪文を掛けられてしまったのです。しかし基本的な能力は大体残ったらしく鑑定呪文を継続させることにも成功します。結果、これが魔法の武器効果を生み出すものらしいとまでは判りました。しかも魔法の命令で球体を戻すように掛けられた、そういうことだったのです。この間女性陣は驚いたままではありましたが、バルサミコが少しくらい変なのはいつもの事なのでとりあえず静観します。呪文が終わった後でバルサミコがどうなったか本人の話を聞いて一応納得。ドワーフになると女性ドワーフの美しさがすごく判りますなぁという中年の言葉は無視して、この球体は神聖なものであろうから…と一旦無暗に使わず置いていこうかという事になりました。次元扉で新天地へ向かう事にします。続く戦闘は無かったので探索パートで物語は進みます。強引にでも戦うのが良かったんでしょうかねぇ。戦うかどうするかという話し合いで一話分つぶれてしまいましたが(笑)冒険者としての悩み感は理解してください。食料を食べる場面は実際にはなかったのですが、この時私(プレイヤー自身が)饅頭を食べておりまして、少し硬くなっていたのでゲームシーンに取りこんでみました。
2011.02.15
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。「二体のドラゴンの彫り物…火を噴きそうよね」「噛みついてくるかもなぁ…ま、バルサミコ頼むぜ」石造りの巨大な扉はドラゴンの彫物が備え付けられており、いかにも重要そうな場所であることが判明します。ワスパリオの王族・貴族知識でも何も判りませんでした。結局引きつった表情のバルサミコが扉の捜索を行うこととなります。扉の捜索を開始した瞬間、突然足元の石畳がパカッと開きます!落とし穴にバルサミコは落ちていくのですが、開いて中年を飲み込んだと同時に石畳は閉じてしまいます。バルサミコは(内心は兎も角)冷静沈着に羽毛落下の呪文を唱えます。これは瞬間に唱えられる落ちる速度を遅くする呪文なのです。…下は…棘棘の罠、上は閉じられてしまいました…さて、脱出するには次元扉を発動させるしかないでしょうなぁ。バルサミコは次の瞬間、びっくりしている仲間の元に現れます。いやあ、落ちていたら本当に危ない所でした。結局、この罠の起動を抑えることに成功し、扉を開くことにも成功しました。落とし穴の下にはいくつかのオークの死体があったのですが…どうやらあの連中もここに来ようとしたのでしょう。扉を開くと通路が広がっています。荘厳な、神聖そうな飾りの施されているこの場所は、ドワーフにとって重要な場所なのでしょう。扉がいくつかあり、手前から捜索していくことにしました。生きているものはいそうにない…という事でクラリカもバルサミコも死霊の存在に注意を始めます。幸いバルサミコはビガイラーの秘術呪文習得という能力によってアンデットの探知が一日に総統回数行えるようになっています…といっても、この後何度かやっても引っかかりませんでしたので描写は省かせていただきます。手前の扉を罠の探索後あけると、そこは荘厳な一室で、大きなの水盤のある部屋でした。「…なぁ、この水盤…エメラルドで出来ているぜ。同族とはいえ、ずいぶん豪華な事をするよなぁ」「な…なんですって!?」「豪華すぎる(茫然)」この水盤全体が宝石でできているのです。壁には美しい壁絵が施されていますが、全てドワーフですので製作者は明らかです。クラリカは宗教知識によって、これがモラディンの僧侶が彼らの武具を聖別する場所であることが判ります。「つまり…ここはドワーフの神殿…よ。迂闊に信者でないものが手にするような物ではないわね」「成程、それは重要な情報ですなぁ。迂闊に手を突っ込むところでしたよ」「モラディン神…フラミリオの武具を捧げたかったぜ」この場所が重要な場所であり、水盤を運ぶ訳にもいきません。もしかしてモラディン信者がいれば何とか有効に活用できたかもしれませんが…「…あれ?そういえば、ワスパリオ様はモラディン信者ではないのですか?」「オレは無神論者だぜ」モラディンはドワーフ達の主神ですが、必ずしもすべてのドワーフに信仰されているわけではありませんでした。このメンバーでは活用できない様子です。次の扉の前ではオークの焼け焦げた死体が転がっています。落とし穴を何とか乗り越えたのか、あるいは別の場所からやってきたのか判りませんが、何か恐ろしい事が起こりここで死ぬ原因となったのでしょう。次の扉は鍵が掛かっていましたが、バルサミコが秘術鍵呪文で開けます。ローグであれば自力で解錠も出来るのでしょうが、バルサミコはビガイラーですので鍵開け自体は得意ではありません。その部屋はビロウドに覆われたテーブルのある場所で、その上には幾つかの球体が置かれています。一応アンデットの探知を行いますが誰もいませんし、魔法の探知で調べたところ球体がそれに引っかかります。バルサミコが部屋に入った瞬間、電撃が彼を襲い18ダメージを受けてしまいます。「電撃…オーク達を殺したのはその球体ではないようね」「冷静な判断ですわ、クラリカ御姉様」「そんなことより治療してください、マドモアゼル」苦笑いして罠を外し、中に侵入したバルサミコ。球体は宝石の付いた銀製で…ぱっと見てもダンジョンマスターガイド(笑)には該当する品物は無いのでクラリカは首をかしげます。モラディンの印である金床が刻まれています。「この場所に入れるのは現状で我々のみ、ここは後で探索しませんか?」「そうですね…何だかよくわからないですし」通路を真っ直ぐ行くと、それまでの扉とは異なる豪華なそれがありました。これを開くと、巨大な神殿風の場所です。部屋の端に階段と扉はあります。一番奥には祭壇らしいものが見えます。しかし他には目ぼしいものは特には見つかりませんでした。仲間で話し合った結果、一番モラディン神に許してもらえそうなワスパリオが戦闘となってはいることにします。悪からの防御や勇壮呪文で防護を固めてから…ワスパリオは一歩侵入します。部屋に入ると、壁に刻まれた様々な文様や文章が眼に入ります。「…モラディンは罪人を滅ぼすが、敬虔な者には報酬を与えん…かぁ」すると部屋の奥からゴゴゴゴゴと何か揺れる物音がします。ゆっくりと祭壇のあたりから、大きな何か物体がせりあがってくるのが見えます。それは…それは…巨大な石の人型…ゴーレムだったのです!!「関わらねぇ方が良いんじゃないか?オレぁそう思うぜ(汗)」ワスパリオの一言は、全員の魂の叫びでもありました。続くイラストは前回のオーク戦のものです。探索部分では丁度良い写真がなかったのでご容赦を。敵とは言えない神の神殿…という事で盗掘すのに躊躇してしまったプレイヤーたちでした(笑)。もしかして見つかったアイテム等は全部持ち帰って売るような品々だったのかもしれませんが、神聖なる場所ということでゴーレムと戦う事も、宝物を持ち去ることにも躊躇した感じです。D&D的にはあんまり遠慮はいらないのかも…とりあえず悩んだ感じで、大都市の同神殿に情報がてら持っていこうとした辺り、盗掘を正当化しようとしていたとか(笑)、正義の神の呪いが怖かったんだとか、一応正義を愛好する側の冒険者パーティらしいロールプレイだとか色々読み取ってくださると幸いです(笑)最後の場面ではくろがねの城~とか歌いたくなってきたのは内緒です。
2011.02.12
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。油断が危険なのは身をもって知っている4人です。油断しているオークが如何に沢山であろうとも、奇襲が可能となっている時点で勝利自体は見えてきていると考えました。結局新手に登場されないように大群を逃がさないように無力化する、というのが当面の作戦となりました。魔法の調査によれば奥に続く通路と巨大な部屋の中央に出来の悪い階段が建造されていました。その2か所に逃がさないように奇襲が必要です。奇襲作戦はヒュドラ戦と同様に火力呪文の連撃によって行われます。広範囲攻撃呪文がいくつか飛ぶと、敵の大半は戦えなくなります。この戦闘は殆んど虐殺となってしまった為と、オークとの元々の実力差が離れすぎていることもあり時間はかかったものの苦戦ということはありませんでした。逃げ惑うオーク達をワスパリオとクラリカが追いかけ、バルサミコが遠隔から攻撃という形であっさりと撃退します。どうやらオークの数匹が必死の思いで逃げ出してしまいましたが、ほぼ全滅という形です。クラリカは怪物を招来して追いかけさせたり、自らレンジャーならではの高速度移動で追いかけたりしましたが、オーク達も本当に必死だった模様です。彼らが逃げ出した先にはかなり通路が複雑に続いているようにも思えました。階段を上がると、そこには無力化したオーク達の溜まり場でした。恐らく戦えなくなったり、衰えたりしたオークはここで死を迎える場所なのでしょう。バルサミコは隠し扉の探索呪文を行い、何もないのを把握すると、この場所は無視することに決めます。「これからどうする?すぐに追撃するか?」「戦闘する事は可能ね…呪文はだいぶ使ったけれど」「私のほうも大丈夫といえば大丈夫ですが…出来れば秘術の眼で先の探索をしませんか?その場合、一晩休ませていただかないと呪文の用意ができません」「先が見えないよりは偵察した方がいいな」その様なこともあってロープの奇術呪文を使用して宿泊することにしました。休憩後、秘術視覚呪文を使用して再び偵察を行います。判ったのは通路の先に入り組んだ洞窟がある事でした。以前同じ呪文を使用した際に発見した謎の魔法のオーラ付近を調べてみると、二つの発見があります。一つは荘厳そうな石造りの巨大な扉、そしてもう一つはオークの集団が潜んでいるホールでした。石造りの扉は明らかにドワーフが何かの目的を持って建造したものでしょうから、重要な場所である可能性があります。オークの集団はその数が20匹以上で、ボロボロのタワーシールド様の物を利用してバリケードの様なものを作っていました。先にこちらを斃さない限り、安心して石の扉を創作することは難しいでしょう。よってオークの集団を先に斃すことにしました。途中の通路は複雑に分かれていて、まだ調べていませんがオーク集団を目指すこととします。バルサミコが不可視球で見えないように近づきます。ここではワスパリオ独りに頑張ってもらう作戦を発動することにしました。ワスパリオに加速、雄牛の筋力、上級不可視化呪文を唱えてから、ワスパリオがバリケード寸前まで移動してもらいます。その後次元跳躍呪文でバリケードの内側、つまり集団内部に入ってから独りで何とかしてもらおうというものでした。呪文の使い手は敵にいないようですから、上級不可視化を続けることで敵には彼女の姿を見ることはまずできないはずです。ホールは出口がバリケードの部分しかないために逃げ出した際には、待機していたクラリカ達に何とかしてもらうという考えでした。突入は完全に成功、オーク達にはすぐに何か起こったかわからない様子です。バリケードのおかげでオーク達は退路を失ってしまっており、ワスパリオには逆に有利な状況です。「喰らいやがれ!!」あっさりと一匹を切り伏せると、その余技で≪薙ぎ払い≫をしていきます。動き出すオークもワスパリオにとっては機械攻撃の範疇。ワスパリオ独りで無双状態の戦闘が継続していきます。当然オークは見えない敵からの攻撃でパニック仕掛けますが、戦意を全く失わない勇敢な連中も僅かにいましたが…こうなるとワスパリオの勢いは全く止まりません。クリティカルも出て39ダメージをあっさり出すなど無敵状態でした。長い時間はかからず、戦闘員は女ドワーフ独りの手によって全滅します。戻ってきたワスパリオですが、敵も頑張ったのでしょう20ダメージを受けてしまっていました。「流石ドワーフとオークは仇敵同士、血を見ずにはいられないんでしょうなぁ」「ワスパリオ様座ってください、傷を治療しますね」「ああ、頼むぜリリア」戦闘員が居なくなった時点で…無力化した女子供は放っておく事にしました。行き止まりを戻りますが、通路付近に敵の気配を感じます。この十字路ではオークの姿は見えないもののどこかでこちらの反応を伺っているのが判ります。とりあえず呪文で調べていたこともあり、通路を以前見つけた魔法のオーラに近づくように進んでいくことにしました。そこでは戦闘は無く、石造りの扉まで辿り着くことになりました。続くオーク戦は集結していないと思うのですが、かなりの数を斃すことになりました。前回オークに全く容赦ないクラリカと、少し躊躇するバルサミコという対比を用意しましたが、クラリカにとっては憎い敵なので残酷というのとは異なると思います。…でもモンテ先生、いくらリアルだからって非戦闘員の敵を用意してくれても嬉しくないです(苦笑)後味悪いし。音声記録を聞いていて思い出しましたが、後半のオーク達の部屋には宝箱があったんですが探索し忘れていますなぁ(笑)ゲーム的には時間がかかりましたが、プレイ記録中ではあっさりと終わらせました。まぁ弱兵相手なので読むほうも退屈かもしれませんしね。
2011.02.09
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。ヒュドラ、七つ首の巨大魔獣。恐るべき再生能力を持ち、切りつけても再生し続けてしまう為生半可な攻撃では斃すことは難しいという怪物。幸いなことに戦う準備が整う前に存在が明らかになりましたから、苦手と思われる炎の呪文の準備は完璧です。全員で話し合った作戦は至極単純。炎呪文で遠隔攻撃してからクラリカが敵を引きつけつつ、ワスパリオが空中から灼熱の光線呪文で怪物を焼き払うというもの。この場合、ワスパリオが灼熱の光線という強力な遠隔呪文を使用できるので普段の役割と少し異なり、壁としてクラリカが立つことになります。巨大洞窟に近づくとヒュドラが接近して来るのが良く見えます。かなりの遠距離で敵の存在を発見すると、一番遠くまで呪文が届くクラリカとバルサミコが炎の呪文を飛ばします。物凄い熱量に焼かれて悲鳴を挙げるヒュドラ。怒り狂いつつも接近してきます。ワスパリオは呪文の力で空を飛びながらも…灼熱の光線呪文は意外と効果範囲が狭いので敵に呪文が使える範疇まで待ち構えるしかありませんでした。続くヒュドラは突進してきますが、近接できる距離には縮まりません。呪文の切れたクラリカは接近していきます。バルサミコはクラリカが戦いやすくなるように加速呪文を仕掛けます。ワスパリオは近づきますが…悔しい事にヒュドラに呪文が届くまで…僅かに足りませんでした。舌打ちするワスパリオ、その焦りも無理ありません。近づいてくる間にもヒュドラは生命力を回復しつつあるのです。ヒュドラはクラリカに七本の首がそれぞれに全力で攻撃を仕掛けてきました。その動きはクネクネしているものの素早さには欠けてクラリカは殆んどを避けていきます。そういった順調さとは別に…少し気になる事が起こっていました。それは洞窟の天井部付近の石が崩れて落ちてきたのです。身かわしというレンジャーの能力で避けられるクラリカ以外はダメージを受けます。この場所では危険か…と考えたリリアはクラリ カを追い、バルサミコも追いかけようとします…が。近づくと数回のセーヴを要求されるということで…バルサミコの低めの生命力では間違いなく耐えることができないのです。結果バルサミコは洞窟を後進していきます。≪信仰の鎧≫で防備を固めてクラリカは二刀流の全力攻撃を浴びせかけます。いきなり敵の急所に入った攻撃は15ダメージと着実にダメージを与えました。続く戦闘ラウンドでも加速によって四回の攻撃すべてが入り…16、11、12…と途中でヒュドラはあっけなく倒してしまいます。ワスパリオは出番がありませんでしたが、予想よりは楽に勝利することができました。問題は落盤で、バルサミコは取り残されてしまいました。とはいえバルサミコは秘術の使い手、次元扉呪文であっさりと仲間に出会う事は出来ます。合流前にバルサミコは一旦後方の洞窟で調査を行う事にします。秘術視覚呪文を≪呪文効果範囲拡大≫して魔法のオーラを広範囲に調べることにしました。これによって判った事は比較的近距離の場所には魔法のオーラはありませんでしたが、クラリカ達がいる方向に魔法のオーラを感じ取りました…これを辿れば何かあるかもしれません。この後バルサミコ、クラリカ達の元に戻ってきました。ヒュドラは結構良い宝物を持っていました。胃袋からは魔法のバスタードソードや宝石がごろごろ出てきたのです。洞窟を更に進んでいくと、人の手によって作られたと思しき通路に出ました。不可視球呪文で全員の姿を見出すことは難しくなっています。「これは…ドワーフ造りだな」「完全滅却寺院は元々はドワーフ氏族が建造したもの…伝承は本当の様ですね」「生き残りはいませんかね…いたら手助けしてもらえるかもしれませんが」「狂信者共はそんなに甘い連中じゃないわよ、間違いなく全滅しているわ」「ドワーフがだめならば、アアシマールの美女アマゾネスがいませんかなぁ」誰もが“居るか!”と思ったはずですが、完全にスルーします。アアシマールは異次元から訪れる優美な異種族人ですね。通路は…前方で大きな部屋となっており…そこにはオーク達がかなりの数いるのを発見できました。聞き耳を立てるとオーク語で何か話しているのでしょう…が、何を話しているかは全く判りません。「…兵士の部屋ですかね」「多分違うわ」「ああ、女子供が混じっているようだけどな」だとしたら後味の悪いことになりそうですなぁ…バルサミコは一人心地ます。オーク達との戦闘を避けない場合には、冒険者達が残虐な行為をする事になってしまう…訳です。ビガイラーとしては、だましてでも“上手く済ませたい”という欲求があります。オーク達との交渉を持ちかけて状況に変化を与えてみたい、バルサミコはそのように話します。「駄目よ、奴等とは交渉の余地はないわ」クラリカは重々しい表情で、そして全く妥協のない口調でそう語りました。リリアもバルサミコも…恐らく交渉事を持ち込もうとするのを反対しないだろうと考えたのですが…それは予測がはずれました。ワスパリオも戦闘に反対しません。彼女の場合には種族としてドワーフにとってオークが仇敵なので仕方ありません。どうやら戦う事は既に心の中で決まっていた様子です。「…オーク共はユラールを殺したのよ、交渉の余地なんかない」追憶の彼方に死んだ昔の仲間、クラリカには静かな怒りが今も渦巻いているのでしょう。交渉事を続けたかったバルサミコですが、エルフ剣士の重々しい決意をあえて茶化したり、異を唱えるつもりはありませんでした。そうなるとやることは決まっています。速攻で、しかも圧倒的に。そして鋼の決意を持って。続くヒュドラさんといえば、現在の我々のレギュレーションとレベル帯を考えると決して強敵と言えない相手でした(七本首の場合です)。準備さえ可能ならば炎呪文の連撃や大ダメージの連打がありますし、それなりに高レベルパーティなので遅れはとりません。赤い手は滅びのしるしという別キャンペーンでは私はDMとしてこの敵を出しましたが結構強敵でした(レギュもレベル帯も現在よりも酷かったので)。でもそれほどまでに苦戦しなかったような理由は…やっぱり頭数です。当時は五人くらいのパーティでした。現在は…4人かぁ(事実上3人ですが)。頭数って本当に大事なのですよね。
2011.02.07
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注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。「オレに剣で斬られるか、ハンマーでぶっ叩かれるか、どっちがいい?」一人称が“オレ”となったのはワスパリオ。その口調は一寸どころではなく怒っていました。それまでは確か(それなりには)女性らしさがあったドワーフの女魔法剣士のワスパリオでしたが、この時には下町の乱暴者としか思えないような、そんな荒くれ者のような口調に変わっていました。クラリカもリリアも唖然としています。ここはロープの奇術という呪文で作り出した魔法の空間。一行はダンジョン内では宿泊が危険なので安全な場所で避難しているのです。唯一の男性…というか変態紳士のバルサミコは色々と彼がのたまう所の“女性賛否”を繰り返していました。この時にはワスパリオ様が丁度前日悪霊に精気を大量に吸われてしまったことから、添い寝して温めて差し上げましょうかと語ったのが発端となりました。それまで一人称で語ることがほとんどなかったワスパリオ、この時には感情を露わにして、まるで男の口調の様に冒頭の様に怒鳴ったのでした。どうやら鉄拳制裁だけで済んでほっとしたバルサミコ、洞窟内に出てからは新たな提案をするのでした。「皆さま方、如何でしょう。一旦進路を変えて正面門へと進んでいきませんか?」「何故だ?まだまだイケるぜ」「…?このまま進んでいくと危険でもあるの?確かに進んでいくと火の寺院があるから危険は間違いないと思うけれど…」「どっちにしても敵の寺院があるんだから危険ですよー?」バルサミコの話によると、火の寺院に行くと炎に強そうな敵が沢山いるかもしれない…ということは、現在バルサミコの主力攻撃呪文は火球なので効果が薄く苦戦は必至。ならばもう少し経験を積んで炎対策を多少でもしたほうがよいのではないかという事なのでした。「オレは電撃の秘術打撃が得意だから気にしないけどな、そういう事なら依存は無いぜ」「何だかワスパリオさんの口調、慣れるの時間がかかりそうです」ワスパリオはすぐに賛成してくれて、クラリカも発言に理があると感じたのか賛成します。リリアは中年の話は兎に角、クラリカに付き従うのが彼女の目的なのでした。このようにして、風の神殿の方面に戻っていく一行でした。既に敵は裏門エリアにはいない状況で、逆に静けさが帰って不気味な印象なのでした。そういえば…とクラリカが長い回廊を歩いているときに思い出したことがありました。風の神殿付近で見つけた謎の魔法の光はなんだったのだろう…という事で、丁度前を通るので寄ることにしました。結局時間をかけて判ったのは邪僧共が死霊を操りやすくするための物という事で、破壊したほうが良い様なものでした。思いっきり時間をかければ破壊できるのは判ったのですが、流石にそれはリスクが大きいのでした。また、これを使用できるのは既に倒した敵の邪僧の一人のみ。となると、この魔法の光は何の意味もないのです。クラリカは少しこれが気になりましたが、放っておく事にするのでした。またワスパリオが少し離れた通路から、地下へ続く長い螺旋階段を見つけたのを思い出しました。行ってみれば地下二階とでもいうのでしょうか。どこまで続いているのかさっぱり判らないくらいに広い洞窟が待っていたのを思い出します。色々検討した結果、あれはアンダーダークに続くものだったことが判明します。流石にアンダーダークまでは行けないですから、この外周部の探索を続けることとします。一説によれば、このダンジョンというかシナリオを考えた神様はアンダーダークは用意したものの、地図とシナリオは各DMに任せていたらしいという…おいおい(汗)風の神殿に辿り着くとバルサミコが呪文で探索をすることになりました。秘術視覚という呪文は短時間ではありますが、魔法の眼球を飛ばして何があるかを調べられます。もし敵がいるとか判るのならば、奇襲するなり避けるなりできるはずで大きな意味があるはずです。秘術の発動には10分間という時間がかかります。眼球を呼び出すと、バルサミコは少しずつ洞窟と思しき場所を進んでいくのでした。風の神殿の奥は巨大な自然の洞窟が待ち構えていました。敵がいない…のも、風の寺院の連中がここを避難所とかに使用していなかったのは…妙に気になります。残党の連中は、自然洞窟よりも悪霊が屯していた見張り台の場所に隠れていたくらいです。となると、悪霊よりも悪質な連中がいても不思議はないかもしれません…なぁ。広範囲を調べて判ったのは、ぱっと見た限りでは敵はいない洞窟の奥にもう一つ大きな洞窟があること。バルサミコは視界を飛ばして次の自然洞窟に入ります。「マドモアゼル・ワスパリオの聖なる下着に掛けて!」精神集中していたバルサミコがいきなり叫ぶと、次の瞬間にはワスパリオの蹴りが飛びました。それは一瞬の出来事でした。「…いたたたた、酷いですなぁ。」「…どうしても何かされたいらしいわね」「まぁまぁ、それより大変なものを見つけましたよ、敵です」バルサミコが見たのは、巨大な怪物で七つの首を持つ蛇のような怪物だというのです。ヒュドラ…全員がその言葉を思い浮かべましたが、口に出してはどうやって斃すかというのが話の中心となりました。「私とワスパリオとバルサミコで遠くから炎の呪文を放てばいいわ」「いゃぁ、ワスパリオ様を空中で移動できるようにしますから、空から炎を放ちまくればそれだけで勝てますよ。灼熱の光線、何回くらい使えますか?」「…8回だな」ヒュドラは炎に弱いという弱点がありますが、物凄い身体回復能力をもっていて首を切っても生えてくるという侮れない怪物なのです。接近すると7回攻撃して来る訳ですから命中率が低くても危険と云えば危険でしょう。さぁ、どうやって斃したのか…それは次回のお話に引っ張らせていただきますね(笑)続く多分我々以外のパーティがこのダンジョンに入るとした場合には、普通に真っ直ぐ外周部を攻略するのではないかと思うのです(笑)右往左往するこのパーティ、本人たちは必至なのですが生温かい目で見守ってください。ということでタイトルは左往としました。外周部からみた場合、左回りに進み始めたわけです。ワスパリオは今回からオレっ娘としての素性を露わにした展開となります。いままで隠していたんだけれども中年への怒りが目覚めさせたんだ的に読んでくだされば幸いです。バルサミコのセクハラというか美の礼賛者発言は結構高頻度でプレイ中聞かれています。バルサミコはビガイラーですので、胡散臭さは引き出せているかもしれません。一方で聞かされる側は大変かと思うのですが、各女性キャラクターの美しさや魅力等を語っている部分もあるのでご容赦ください(笑)
2011.02.03
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