ここはイギリス?それともフランス?「和レトロ」に似合わない雰囲気ですが、ここはれっきとした日本。横浜港の上です。これは現在は博物館となっている、昭和5年竣工の 「氷川丸」
の内部なんです。氷川丸は日本とアメリカ・シアトルを結ぶ貨客船として作られました。一等客室にはフランス人デザイナーによるアールデコ様式の内装が施され、太平洋戦争前には、秩父宮ご夫妻、チャーリー・チャップリンをはじめ、約1万人が乗船したそうです。
ところが第二次世界大戦がはじまり、氷川丸は 政府徴用船、海軍特設病院船
となりました。美しかった船内は改装され、たくさんの傷ついた兵隊を運んだのです。他の船が次々と沈没していく中、氷川丸も終戦までに3回も触雷しましたが、生き残った「幸運の船」でした。
昭和22年から再び貨客船に戻り、国内や海外を就航しました。昭和35年までの30年間で、2万5000人を運んだそうです。でもこの船は引退後も大活躍!横浜港に設置された後は、ユースホステルになったり、レストランや ビアガーデン、さらにライブ、コンサート、パーティなどイベント会場として使われたのでした。
平成20年からは、博物館としてリニューアルオープン。今も美しい姿を見ることができます。実はこの船はロシア人夫が大好きな船!それで私もいつの間にか「氷川丸」ファンになってしまったのでした。(笑)
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