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数学の証明にしても、殺人のトリックにしても、その他諸々に関しても「完璧だ!」と思っていた自信が崩壊する瞬間に立ち会うのはせつないものだなあ…と。この小説を読んで心動かされたのはまさにその瞬間のみ、でした。*以下、この本に「好印象」を抱かれている人、これから読まれるという人には不快に感じられるかもしれないので、どうぞ読まずにいて下さい。 design by sa-ku-ra*正直に告白しますと、ミステリとしてのインパクトは低かったです。トリックが途中で予想できた、というのもあるけれどだからこそ著者は数学者の「動機」に焦点をすり替えたのかなあ…なんて思ったらもう駄目ですね…^^;各賞を受賞している作品なので、絶賛・賞賛の評を多く目にするしそんな中で「面白かった!」と心から言えないのはすごーく自分が捻くれてる気がしてため息もでちゃったりするんですが。読者に「あれ?」と思わせる部分が多すぎた気がして。柊が気になったのはこの部分。(以下結末に触れる部分を伏字にします)一番は犯行日時が「三月十日」と繰り返し強調されていたこと。(ミステリを読み過ぎてると?この辺が既に素直に読めない)事件と何の関連もなさそうなホームレスたちの描写がトリックに大きな意味を持つのだろうな…と思えること。だいたい死体の手の甲、手首についていた痣はどう処理されたのか、言及されないのが気になってきます。そして探偵役、犯罪者共に理系の人間であることを強調していますがトリックだけ見ているとその必要性があったのかなあ~なんて思ってしまうこと。むしろシリーズ前二作の方が物理学者の設定を生かしていた気がします。“理系”ミステリというと森博嗣さんを真っ先に思い浮かべちゃうんですが理系人間の描写については森さんのが徹底していますよね。(ミステリ部分はともかくとして…?)森さんのにも「天才」と称される人物が登場しますが、彼女の場合、ホントどんな感情にも流されたりしないもの。通常の人間とはかけ離れた、「超越」したものを感じます(笑)森さんを読んだ後では石神というキャラクターはとても弱く感じられてしまう。著者は湯川に対しても、石神に対しても「天才」という言葉を用いているけれどそんなに「天才」という言葉を軽く使っちゃっていいのか、とも思う。「純愛」という言葉に惑わされてしまうけど、人を殺すという犯罪はとても利己的なもので、柊は石神という人物の動機に納得することが出来ません。(いや、どんな動機であろうと納得できやしないんだけど)むしろ最後のシーンは(以下結末に触れる部分を伏字にします)石神が咆哮したのは、愛した女性を最後まで守れなかったため、ではなくて自身の構築した完全犯罪が目前にして崩れ去った為、に思えて仕様がない。そんな利己的な気持ちもなかったとは言わせないぞ、と思ってしまう(笑)柊の見方が意地悪すぎるのかなあ…。んー。柊は今リクエスト中の『白夜行』の方に期待します
2006.02.27
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定められた運命を受け入れるのか、それとも超えようとするのか。うーん、この映画はどっちだろう?と思いながら観ました。 真実の愛を得られない王妃・傾城。 俊足の奴隷・昆崙。 伝説の甲冑を身につける将軍・光明。 三人に対し、冷徹な罠を仕掛けてくる無歓。物語を面白くするために必要な要素は揃ってますよね(笑) *「PROMISE-無極-」公式HPは→こちら予告でも観た昆崙の走りっぷりに、どーにも笑ってしまう他は映像も美しく、予想していたより楽しめました。王妃・傾城がもう少し感情移入しやすい性格・境遇に描かれていたら彼女を取り巻く男性陣の気持ちも理解しやすかった気がします。(美女だからやっかみ半分かしらん??)色彩の美しさやアクションシーンはイーモウ監督の「HERO」「LOVERS」等をかなり意識しているのかなあ…なんて思ってしまう(笑)カイコー監督の「さらば、わが愛~覇王別姫」を観たときの印象とはかなり違って見えました。(お話も全然違うので当たり前、ともいえますが)真田広之さんが最後まで出ずっぱりなのに驚く!(「バットマン・ビギンズ」の渡辺謙さんみたいだったらどうしようかと思っていた☆)中国語の台詞なのですが、台詞の言い回しというか抑揚が日本語風で不思議な感じ。でも違和感はありません。さすがです。主要四人の中で最も運命に振り回される役柄ですが天と地の両方を味わう、その感情の起伏を外国語で演ずるのは楽しくもあり、また大変だったのでは…と思います。出てくる登場人物中一番注目しちゃったのは無歓(=ニコラス・ツェー)美しく、かつ徹底して“悪”な役どころに柊は弱いんだなあ…。(たんにめんくいともいう)俊足の奴隷・昆崙を演じたのは韓国のチャン・ドンゴン。この映画で初めて彼を観ました。純粋で影のない役というのは評価しにくい(笑)彼が出演している映画で「一番おお薦め!」ってなんですか?教えて下さいm(__)m古本屋さんでいろいろ仕入れてきました。書籍は次の4冊。 山田風太郎さんの『八犬傅』(上・下) 横溝正史さんの『三つ首塔』 J・ラヒリさんの『停電の夜に』 山田さんの本には『忍法八犬伝』というのもあるよう。忍法シリーズのもいずれ読むぞ。それから BBCドラマ版の「高慢と偏見」コリン・ファース演じるダーシーが観たい…と思ってたので嬉しい~。1,000円未満で購入できるとは思わなかった…ラッキーです!
2006.02.26
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最近読んだ本は次の二冊です。簡単に感想メモなど残しておこうと思います。 『本陣殺人事件』横溝正史著中篇三編収録されてます。随分前に読み終えていたのですが、いろいろあって感想を書けないままでした。 「本陣殺人事件」金田一耕助登場作&仕掛けが大掛かりだったような…という前知識があっただけ。事件現場の状況や小道具などなどが思いっきり“横溝正史の世界”なのが嬉しくなっちゃいました。(←っていうのも変ですが)日本刀をひっさげて…メッタ刺し!!うーん、怖い世界だ。「車井戸はなぜ軋る」収録作品中、一番面白かった!よく似た人物同士の入れ替わり?というテーマで描かれてるんですが登場人物一人一人の描写にぞくりとする感触があってそこがいい~。結末にも唖然。二転三転する展開はミステリ小説の醍醐味ですねー。「黒猫亭事件」飛行機の中で、移動中に細切れに読んじゃったので既に記憶がうろ覚え金田一耕助危うし!の場面だけ記憶に残ってます。 『Φは壊れたね』森博嗣著Gシリーズ第一作目。新シリーズで事件を解決する役割を担うのは、新しいキャラクターの海月及介くん。寡黙な雰囲気が、犀川先生と似てますね。西之園萌絵ちゃんや犀川先生、国枝助手も助教授となって再び登場するのが嬉しいところです。(とくに国枝さん!)海月くんと犀川先生の推理合戦になるのかなーと思いきや二人とも寡黙というか事件には消極的なので、そういう展開にはならないようで…笑これからどんな風にシリーズを展開させていくんでしょうね…??(いや、柊はまず『四季』シリーズに着手しないと) 図書館から東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』の順番が回ってきました。早速読み始めます。『白夜行』も予約してるんですが、そっちはなかなか時間がかかってますね。ドラマの方が先に最終回を迎えてしまったりして…。
2006.02.22
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↓表紙は二種類あるらしい…というのは先ず置いといて。 今の柊には、やたらせつないタイトルです。まさかこの本を借りたときには、こんな気持ちで読むことになるなんて想像もしていなかったから、ね。こんなタイトル、ただの偶然だけど。こんな偶然は悲しすぎる…。2月12日から13日に日付が変わった深夜。一本の電話に起されました。今は北海道に住んでいる母からで、父が亡くなった…と。その日眠りにつくまでは、普通に元気だったらしいのに。ほんとに突然、救急車で病院に運ばれて。そんなん急に信じられるわけないよね。春には一度こちらに戻ってくるって孫に会うのを楽しみにしてたのに。最後に会って、直接言葉を交わしたのは去年の夏。あれが最後。そんな馬鹿なーだよね。メールや電話を交わしてたけど、そんなのじゃ駄目だった。無意味だった。全然足りなかった。今更気づいたって遅いって…。ほんと、馬鹿だなあ。北海道に向かい、通夜と葬儀を終えて戻ってきても妙に現実感がなくて。でも、本は、読んじゃう。読んで、逃避せずにいられようかって何だかやけくそみたいな感じだけど。ちゃんと、読めるんだなあ。不思議だ。タイトルに負けてぼろ泣きしてしまえ、と思ったけど…むしろ笑っちゃった。弱気だったお父さんが、朴舜臣ら高校生達に励まされ鍛えられていく場面に。高校生相手に敬語で話しちゃうお父さんの姿に。去年公開されたとき、映画は観にいけなかったけど…。堤さん演じるお父さんは素敵だったろうな、岡田くん演じる朴舜臣は格好よかったろうな、と想像できました。すっかり映画のイメージで読んじゃったから、映画の方も観てみたくなりました。 design by sa-ku-ra*
2006.02.21
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図書館に行ってきました今回借りてきたのは二冊です。金城一紀さんの『フライ、ダディ、フライ』と森博嗣さんの『Φは壊れたね』 design by sa-ku-ra*『フライ、ダディ、フライ』、『対話篇』を読み終えたすぐあとに、この本を借りられてラッキーです~。BackMusicにMr.Childrenを流しつつ、読書したくなりそうです。本を読んだら次は映画化作品に手を出したくなるのでしょう森さんのGシリーズ一冊目、『Φは壊れたね』積んである「四季」シリーズを読むまでは…なんて思ってたけど見つけたらつい衝動的に借りてしまった(笑)うーん、順番に読むべきかぎりぎりまで迷いそう~。またまた6冊くらいリクエスト出してきちゃいました。予約待ちが4冊在ったはずだから、全部で10冊になっちゃったか。一気にどばっと順番が回ってきたら困るなあ
2006.02.12
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一人の人間がぽつねん…としている状態からは物語は生まれにくい。タイトルが象徴しているように、人と人とが関わりあって初めて動き出すものがあるんだなあ、って思います。 design by sa-ku-ra*「恋愛小説」自分に好意を持って接してくれる人が次々に死んでしまうー。そんな運命を背負った「彼」が話してくれた恋のお話。甘くなりすぎ…な設定ですが、思わずにんまり、しながら読んじゃった。ふんわり、軽くて口当たりのいい文章のせいかな。切ない結末が待っているけど…うくく。「永遠の円環」死の色が濃いお話ですが、重くはないのが不思議なところ。謎の多いKの話をもっと聞いてみたかったです。“僕”からの三つの問いかけのうち、Kがあえて説明しなかった二つの答えが気になる柊…うーん、ヒントあります?柊が鈍いのかしらん。「花」お薦めされただけあって、やっぱり一番読み甲斐のあるお話でした。読み終えて、漠然と力が湧いてくる感じが心地いいです。読みながら、「裁判官は法を遵守するために、法廷速度をきっちり守って運転する」という噂は本当だろうか…なんて想像してしまいました(笑)弁護士の鳥越さんと、死の不安を抱えた青年との間で交わされる会話は『対話篇』中、一番印象深いものでした。そこには世代差が一役買っているのかもしれないです。年月や、経験に裏付けられた言葉には重みと説得力があります。不安でたまらなくて、誰かに「大丈夫」と言って欲しいときがあるけれど、それって誰に言われてもいい、って言葉じゃないよなあ…なんて思いました。本の扉に描かれている花は、柊の家の花壇でも毎年咲いてくれてます。こぼれ種で増えていく、逞しい、かつ小さな可憐なお花の群れ。これからはこの花を見るたびに、鳥越さんのお話を思い出しそうです。トリノオリンピックがはじまりましたね。柊は開会式を録画で観ました。映画「ミュンヘン」を観たあとだからでしょうか。“平和”を訴えかけるメッセージが痛かったです。争いごとのない世界が、いつか実現することを願ってやみませんー。オリンピックをリアルタイムで観戦するのは難しいので、柊はこれから毎朝、ニュースで結果を知ることになりそうです。
2006.02.11
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ゆらさんから、『』(かぎかっこ)バトンを受け取りました。『 』(かぎかっこ)の中に、与えられたお題を入れて答えるのだそう。柊がゆらさんから頂いたお題は“旦那様”です。(うひゃ~、照れます~。)では、早速Q1.自分の身近にある『旦那様』は?仕事で疲れているのでごろごろお昼寝。でも、車に乗って出かけるのが大好きなので即行動。油絵を描いてて、ベートーヴェンが大好き。(で、モーツァルトが嫌い。)子供と遊ぶのが大得意。フィクションが嫌いなので小説の類は読みません。…が最近柊の影響で?映画を一緒に観に行くようになりました。あまり共通点がない、というか対照的かもしれない。Q2.今、妄想している『旦那様』は?妄想ですか?うーん同じ本を読んで感想を言い合ったり批評したりするご夫婦が世の中にはいらっしゃるんでしょうねー。柊には夢だなあ(笑)夫は夫で、「世の中には登山とかいろんなことに一緒にチャレンジする夫婦もいるのに」と思っていることでしょう。(柊は行動が苦手だから☆)お互い様…??Q3.最初に出会った『旦那様』は?大学のサークルが一緒でした。真面目かつ堅物そうだな…というのが第一印象??Q4.特別な思い入れのある『旦那様』は?柊はとにかく夫の「寛容さ」に救われている、と思います(笑)でなければ柊と一緒に10年以上一緒に過ごせるわけがないそれだけで「特別」な存在と言えるでしょう「旦那様」なんて、なかなか面と向かって言えない呼び名ですー^^;ゆらさん、ユニークなバトンをありがとうございました。次なるバトンは…そうですねー。「旦那様」というお題で、もしくはバレンタインデーが近いので「甘いもの」で答えてみたい方、どうぞ受け取って下さいなm(__)m↓自分で食べたい♪と思ったチョコレートを選んでみました(笑) design by sa-ku-ra*(質問は次の四つです)Q1.自分の身近にある『』は?Q2.今、妄想している『』は?Q3.最初に出会った『』は?Q4.特別な思い入れのある『』は?近頃読書がさっぱりはかどってません。そんなときも、ある(笑)
2006.02.11
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昨日「ミュンヘン」を観てどんより沈んだ気持ちに“喝!”を入れるため元気の出る映画を観ることにしました。選んだのは「三銃士」柊にとって痛快&ミーハーになって楽しめる、大好きな映画です。 design by sa-ku-ra*初めて観たのは大学生の頃、映画館で。以来、何度となく繰り返し観ているんですが…うん、やっぱり元気が出るキーファー・サザーラント演じるアトスと、チャーリー・シーン演じるアラミスについつい魅入ってしまうディズニー配給だけあって、原作にある陰惨な場面なんかはカット、子供が観ても楽しめるようアレンジされているところがいいです。原作は原作で、大好きなんですけどね(笑) 古本屋さんに出かけてまたまた横溝正史を仕入れてきました。念願の『犬神家の一族』を発見~!それから『夜歩く』も。 ああ、書棚に黒い背表紙が並んでいく~図書館からは金城一紀さんの『対話篇』を借りてきました。柊にとって初金城さんになります。
2006.02.09
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「テロへの報復。報復に対する報復。憎しみは、新たな憎しみの種しか生み出さない。」そう言葉にすることは、なんて容易いことだろう。私の言葉には芥子粒ほどの説得力もなくて。だんだん自分に腹が立ってくる。 アカデミー賞主要5部門にノミネートされるなど評価を受ける一方で、「テロに対する報復活動を正当化していない」と批判も受けているのだそう。「そんな馬鹿な。いったいこの映画の何処を観ているの」と思う傍ら、そんなだからいつまでたっても憎しみの連鎖を断ち切ることが出来ないんだと悲しくもなってくる。平和な場所に守られていて、争いなんて知らなくて、それなのに「憎しみを捨てろ」なんて言ったって…通じない。多分。途方に暮れてしまうのは、どうすれば憎しみを捨てられるのかわからないこと。どんなえらそうな言葉を吐いたところで、自分の生活や家族の安全がテロや憎しみの対象にされれば、自分だって鬼に変われると思うから。「では、どうすればいい?」と問われて「報復」以外の答えを即座に答えられる人がいるんだろうか。多くの人は答えを見つけられずそこで立ち止まってしまうのでは?印象的な台詞があった。「恐れているのは“停滞”すること」だと。それはどんな陰惨なシーンを目にするよりも怖ろしい感覚だと思った。突き進むことしか知らず、結果を振り返らないということは。そうしなければ「憎しみ」という感情は維持できないと、知っているみたいに。イスラエル、パレスチナ、ユダヤ…その周辺の国々が抱えてきた葛藤。憎しみの根源を辿っていけば旧約聖書にまで辿りつく。個人的な憎しみを、正義や大義名分に簡単に擦りかえることが出来る。憎しみを共有することで、個人の罪悪感は軽減、正当化される。子供に伝えるのは「平和」ではなく、代々受け継がれてきた「憎しみ」…言葉の無意味さ、自分の無力さを痛感させられる。いったい自分に何が出来るだろう、と。 *「ミュンヘン」公式HPは→こちら旧約聖書、カインとアベルの話を思い出した。人類最初の殺人者となったカインの物語。地上の放浪者となった彼は報復に怯え、主に訴える。「わたしを見付ける人はだれでもわたしを殺すでしょう」主は言われる。「カインを殺す者は七倍の復讐を受けるでしょう。」そして誰も彼を打ち殺すことのないように、彼に一つのしるしをつけられた。このとき、神はカインにしるしを施し、報復の輪を断ち切ったのではなかったのか。人は愚かな故、そのしるしを見失ってしまったのか。宗教心のない柊は、神の考えなどわかりたくもない。言葉一つで世界を創造できるなら、今すぐ「憎しみ」を地上からなくしてくれよ、と思う。
2006.02.09
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「B型の人は観に行かない方がいいかも(笑)」なんて、感想を見かけたら俄然観に行かなくては!…なんて乗せられてしまう。そう、柊はB型ですー *「B型の彼氏」公式HPは→こちら“さあて、B型がどれだけ傍若無人に描かれているのかしらん…?”そんな自虐的な喜びに浸るために足を運んでいるとしか思えんのだけど、これでもか!ってののしられる場面にはやっぱり笑ってしまった☆「究極の自己チュー」なんて性格分析が、日本だけの認識じゃなかったのか~っ!てのが一番の驚きで韓国でも(もしかして世界中でも)そう思われているんですね。しかーしなんでB型ってだけでこんな変人扱いされなければならないんでしょ。そ、そんなに身勝手に見えますか?こんなに皆様に嫌われていたとは??一歩間違えれば犯罪者ではないですか~。…しくしく。なーんて傷ついて反省すると思ったら大間違いだいっ!!B型はB型であることを楽しんじゃってますからね反省どころか、一層図に乗っちゃうこと間違いなしです。えっへん。でなきゃマイペースなんて貫けないよ。A型の彼女と考え方や行動の相違があったり、喧嘩したりするなかで「B型のここが変!反省しなさい!」って言われているような気がするんですが何故か、B型の彼氏ことヨンビン君の言ってることに肩を持ちたくなっちゃう。それはやっぱり私がB型だから??恋人だろーが誰だろーが自分の問題だと思ってる領分に口を挟まれるのは嫌…。うんうん。柊もそう思う。好きなことに夢中になってるときに「それと私とどっちが大事?」なんて絶対聞かれたくない。わかるわかる「振り回すだけ振り回して、身勝手だ」って責められても「じゃあ、振り回されなきゃいいのに」って私も言っちゃってるしなあ…。ああ、やっぱり私もB型だ(笑)この映画中一番光ってたのは、主人公の女の子ハミと同居している従姉妹のチェヨンだと思います。B型を嫌悪するあまり飛び出す台詞の数々に妙に実感がこもっている!最高に笑いました。主要三人の俳優・女優さんはA型みたいですが、監督をはじめとする製作スタッフは全員B型だそう。B型の汚名返上!?にかなーり頑張ったみたいです(笑)出来れば日本語吹き替えじゃない方で観たかったのですが…。韓国映画って字幕上映されないわけじゃないよね??韓国映画って…柊はまだコメディしか観たことないなあ。あはは♪明日はスピルバーグ監督の「ミュンヘン」を観に行く予定してます。こっちは気合入れてかないと!?
2006.02.07
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思えば『春の雪』の結末に驚愕し、『奔馬』で清顕の生まれ変わりを確信したときから、いつか、いつか聡子の口からもう一度清顕の存在とその転生についてどう思うかを聞きたい、と願っていたような気がする。それなのに…四部作を締めくくるこの終わり方をどう捕まえればいいのだろう。この謎かけを、どう考えればいいのだろう。輪廻転生の謎を見つめ、問い続け、挑戦した本多も、既に死を目前にしていて、答えを見出すまでの時間はもはやない。もちろん、この物語を綴った著者もいない。この結末について問える人はもう何処にもいない。ものすごい虚無感、喪失感に眩暈を憶えながら、ただ三島の言葉の、表現の美しさだけが確かなものとして、そこに留まっている。 この物語で七十六歳になる本多は、清顕、勲、月光姫の転生と思われる 十六歳の少年安永透を養子に迎え入れる。 世俗的な教養を施し、凡庸な青年に育て上げることにより 二十歳で夭折する運命から救おうとするのだが…。ここにきて、ずっと鮮烈な生を見せつけられてきた本多が初めて“転生”に抗おうと試みる。老いたことによって得た財や、知識や、世渡り、醜さを持って対抗しようとする。…その根源にあるものは「嫉妬」だ。清顕や勲のような生き方を許されなかった自分自身に対する挑戦。なのに、透を手中に収めようとする一方で、彼が清顕たちのような死を迎えることを期待していたりもする…この矛盾!一方の透も、自意識については本多に負けず劣らず強く認識していて次第に養父となった本多を憎むようになっていく。この両者の拮抗の果てにあるものは…。ああ、「転生」とは何だったのか。昴を思わせる、三つの黒子とは何の印だったのか。ましてこの物語が著者の遺作なら、何を伝えたかったのか…。答えが知りたければ、繰り返し自分で読み解いていく他ないのでしょうね。一読しただけの読者に、それがわかるようなら評論家も研究者もいらないし。けれど、他者から与えられた解答にすんなり納得できるような物語でないことだけは、わかるから。この四部作を読み終えて感じるのは、テーマは難解かもしれなくても用いられる言葉の、表現の美しさにすっかり虜になってしまったってことです。読む、というよりも美しい言葉の一つ一つ拾い上げていく感じ。いったいどうすればそんな表現を紡ぎ出せるのか、知りたくてたまらなくなる。一方では、“過剰に装飾された文章”などと批判を被ってもいるようですが私にはそう思えなかった。三島由紀夫を読んだあとに、いったいどんな本を読んだらいいのか見当もつきません。どんな小説も、読む前から負けてしまうことが明かだから。四部作の中で最も印象的なのはやっぱり『春の雪』です。最初に読んだ、という鮮烈さもありますが、その時代背景や設定が三島由紀夫の文章に一番よく似合っていました。続く『奔馬』も良かった。三島その人を思い起こさずにはいられない、結末の一文は決して忘れられないでしょう。『暁の寺』は前ニ作に比べるとずっとトーンが落ちてしまう。難解さと、本多・その周辺に存在する人々の老いの醜さに思わずため息がー。そして『天人五衰』は…。本多の老獪さと、安永透の手記との対比に緊張感があって読み甲斐があった。安永透の持つ美しさや内にある「悪」には清顕を思わせる部分があって最後まで惑わされる上に、その結末は…よくも悪くも期待を裏切るものでした。輪廻転生について考えることは、「生」について考えること。紛れもないフィクションであるにもかかわらず、つい計算してしまってる自分がいる。もしも、清顕の魂が二十年の周期をもって、今も転生を繰り返しているのだとすれば…現在12、13歳くらいの年齢になっている筈だ、なんて。design by sa-ku-ra*昨年、『春の雪』が映画化されましたが、こうして四部作を読み終えてみると全然物足りない内容だった、と思えてきます。清顕の夢の内容をすべて違えてしまっていることや、決して聡子が言う筈のない台詞などは、この物語(原作)に対する冒涜じゃ~とまで思えて来た…映像が美しかった、と思えるだけに無念ですー。いや、「豊饒の海」から万人が納得のいく結論を引き出そうとすること自体難しい挑戦なんだろうから…とは思うけども、うむむ。いつか、叶うなら…“完璧な”映像化作品を観てみたいものです。
2006.02.05
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“人間を無機質に感じるとき…”「自分にもあるかも」と思いました。フィクション(作品)との境を曖昧に感じるくらいのめりこんだ後、ってかなりその状態に近い気がする。テレビゲームの弊害、なんてニュースを観ても「私には他人事」と聞き流しているけれど、(柊んちにはゲーム機がないので)でも、柊にとっては「読書体験」ほど脳内に毒素を撒くものはないなあ…と。毒素と書くと悪いもののようだけど、「依存を招く薬」とも言い換えられる!?「誰に迷惑をかけているわけではない」と自分では思ってるけど読書中、あるいはその本を読み終えるまで柊の人格・生活なんてあるようで実は無いものに等しい。現実を生きているように錯覚しながら、実は本の中でしか生きていないのかも…なんて想像はありえすぎて怖い。 design by sa-ku-ra*『光の帝国』のあとがきに、 拝島瑛子が夫を取り戻す話は、また別の機会に書いてみたい。と書かれていて、「まだかまだか」と待ち続けやっと刊行されたのがこれ、『エンド・ゲーム』です。 「裏返さ」なければ「裏返される」。裏返されたら、どうなる? 正体不明の「あれ」と戦い続けてきた一家。 最後のプレイヤーとなった娘が誘い込まれたのは、 罠と嘘の迷宮だった…。(bk1の紹介文より)漠然と、柊は常野一族は“光”を司る一族だと思ってたんですよね。(タイトルのイメージもあるかな?)けれど、それぞれに不思議な力を持つ人々がいるなかで、拝島一家の持つ力はとても異色に感じられます。それは“陰”を思わせる能力ー。いつ「裏返される」時が来るのかと怯える日々。力を持っていることで蓄積していく疲労感。『禁じられた楽園』『月の裏側』などの作品で味わった恐怖を思い出します。そして、そして、まさかこんなラストが待ち受けていようとは~!「裏返される」ってこういうことか、なんて思っちゃいました。急展開、そして明らかになる事実に理解がついていけなくて何度も何度も読み返してしまうー!この辺、賛否両論いろいろありそう。他の方の感想を伺うのが楽しみだったりして…(笑)また別の物語を予感させる終わり方。常野一族は、こんなふうに未来に物語を紡いでいくんだろうな、と思います。
2006.02.03
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ジョディ・フォスターをスクリーンで観たのは久しぶり。硬質な魅力が健在で、なんだか嬉しくなりました「羊たちの沈黙」の続編「ハンニバル」…脚本が酷く残酷だというので出演を拒否されたんでしたが、原作を読んだ時はもちろん彼女のイメージで読んでいたし、ジョディに演じて欲しかったなあ…なんて改めて思ってしまった。代わりに演じたジュリアン・ムーアも良かったですけど、っていったい何の映画の話だったっけそうだ、フライト・プランだった! *「フライトプラン」公式HPは→こちら 高度一万メートルの密室。 乗客425名全員が容疑者ー。 一緒に登場した筈の6歳の娘が行方不明に…。“果たして娘は本当に存在しているのか”この辺の引っ張り具合はもう、ジョディの見事な演技力に尽きます。娘を必死に探そうとする姿は、狂気をもはらんでいて…彼女が必死になればなるほど、周りは冷めた目で見てしまう。飛行機に同乗している乗客も、それを劇場で観ている観客も一緒になって彼女に疑いの目を向けてしまう。無関心だったり、関わりあいたくないと思ったり…反応は人それぞれだけど密室という状況がそれに拍車をかけてきます。(映画館という場所も上映中は密室状態なだけに恐怖感も高まる)そして後半。いったい誰を信じればいいのか…と張れるだけ張った緊張の糸が切れた瞬間の…真相を知ったときの驚き!どひゃー。サスペンスものはここからが勝負ですね。柊はなかなか楽しんできました。飛行機恐怖症の人は観れないかも…!?残念なのは、予告編でヒントを明かしすぎていることかな~。それも策略のうちなのかもしれませんが、先入観なしに、予測なしに観に行く方がずっとずっと楽しめる、って思いました。無関心も怖いけど、人って大勢の意見に左右されやすい。流されるままに、記憶すら改竄してしまうこともありうる。登場人物の何気ない台詞に一番ぞっとしてしまった柊です。夫と一緒に観に行ったのですが、「ピーター・サースガード(機内公安官・カーソン役)、曙に似てる」と感想を述べてました。うーん…目が似てる気もする…ど、どうでしょう?柊はショーン・ビーンが機長役で出演していてびっくり、でした。
2006.02.02
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