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2003年12月30日(火) 磨け!3分間 知的武装 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 年末臨時増刊号 ★★★★★★★★★ 「見方が変わる!『超』マーケティング発想法」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●発行責任者:アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩 読者数:895名――――――――――――――――――――――――――――――――― フィールド探検、読書、ビジネス誌・新聞記事、TV番組などから見つけたマーケティング、経営、ベンチャー起業、キャリア・アップ、読書、グルメ等の旬の素材を厳選し、みつおか流に味付けして毎週お届けします。――――――――――――――――――――――――――――――――― 【はじめに】☆★☆★☆★☆★☆★――――――――――――――――――― こんにちは!みつおかです。早いもので今年もあと僅か。カウントダウンが始まりそうです。会社休みでこれを読むのが年明けの方もいるかもしれません。そういう方には、明けましておめでとうございます。今回はテーマを変えて臨時号という形にします。実を言うと12月にとてもショッキングな事がありました。今ではそのことで、気付き、色々学びました。今年最後をのメルマガは「ある若い女性から教わったこと」を取り上げます。―――――――――――――――――――――――――――――――――◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇ 人生の意味を考える ◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆ 貴方は電脳女神・千佳さんを知ってますか? あまりにも若く急に旅だったある女性が残してくれたもの◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆―――――――――――――――――――――――――――――――――――●最近の新聞記事を読んでいると異常な記事が目を引きます。インターネットで知り合ったみも知らない、いい大人の心中。今を一生懸命生きている人から見れば信じられない事件です。私が楽天のコミュニティ広場で知り合った電脳女神のあまりにショッキングな出来事を敢えてテーマに書かせてもらいます。あまりに凄まじいそして素敵な人生です。では、・・。―――――――――――――――――――――――――――――――――▼その女性は名を「千佳さん」と言った。今年の秋口に楽天広場に彗星の如くに現れた。私とそんなに変わらない時期にHPを開設したのに、あれよあれよという間に、読者をどんどん獲得し1ヶ月も経たないうちに一万ヒットした。その秘訣を探るべく私も何回かそのサイトを訪問した。まだ、若い女性であった。その日記の内容は多岐に渡っていた。▼あるときは笑い転げるような掛け合い漫才の面白さ、ある時は広告論、そしていかに生きるべきかの人生論といった具合である。毎日、律儀に更新されていた。驚くことには掲示板に書きこまれた質問一つ一つに丁寧に答えていた。優しく、時には厳しく、物事の本質をわきまえた心のこもった返答であった。まさにおもてなしの心に溢れたサイトであったのだ。▼私もお若いのになかなかヤルワイと内心驚いた。ヒット数は飛躍的に伸び、三万ヒットに達した。私も意を決して一度、掲示板に書き込んだ。クイック・リスポンス広告について質問した。今までマスメディアを利用したイメージ広告ばかりを打ってきた反省があったからだ。即座に返答が来た。クイック・リスポンス広告の基本の考え方の懇切丁寧な説明をしてくれた。▼それから気が向くと感想を幾度となく書きこんだ。時としてあまりに正論を要領良く返答してくるので、現場を知らずに頭だけで書いているのかなと訝った。しかし良く読み返すと彼女のは本物であった。体全体で感じ、血肉化して心から思ったことをさりげなく伝えてきた。そして驚く程謙虚であった。千佳さんも私のサイトを良く訪問し毎回、書き込んでくれた。私のメルマガも講読してくれた。▼ある時、彼女の過去を知った。いつも明るく前向きなので、普段の千佳さんからは想像も出来ないショッキングな内容だった。千佳さんは十代のときにご両親を亡くして、お兄さんの手で育てられた。車が突っ込んできて、彼女をかばうようにお兄さんが即死する。千佳さんも生死をさまよう。その時の様子をこう書き込んでくれた。「上のほうから血だらけの自分の体が見えた。お兄さんと一緒に行こうとすると、『千佳、お前は生きろ!』と押し戻された」と。結局、記憶が戻らなかった。助かっても首筋の自律神経が切れ、一生半身不随の烙印を押される。▼生死をさまよう天涯孤独となった彼女に、従兄弟の真由美さんが必死で「生きて!千佳姉たん」と叫びつづけた。その声に記憶が戻った。真由さんの私の体と取り替えるから生きてという愛に答えたのだ。真由は世間に反抗して誰も手がつけられない時代があった。ぶったり暴言を吐いたり、でも毎日千佳さんが来て黙ってただ反抗する真由の体を抱きしめた。ある時、真由の投げた缶ジュースが千佳の額にあたり血が流れた。それでも何も言わずに真由を抱いた。真由の目から大粒の涙が溢れた。三ヶ月の無償の愛が真由を救った瞬間であった。今度は献身的な真由の愛が千佳さんを救ったのである。奇跡的に歩けるまでに回復した。誰もが驚く愛の賜物であった。▼生きかえった彼女は今度は、インターネットで迷える人々を救うようになる。そのHPのコンセプトは「無条件の愛と喜び」でった。私のHPに毎日のように書き込んでくれるので、すっかり普通の人と同じ生活をしてると思った。私のメニューのないフレンチのグルメ話を読んでポツリとこう言った。「人間って不思議ですね。半年間も固形物を食べなくても平気なんですよ・・」と。どうやら管を体に入れ流動食のみで生きているらしかった。▼また慶應大学の丸の内キャンパスで高塚猛氏の話しを聞いたと書いたらこうも言った。「いいなー、私もそういうところで聞いてみたい」と。そこで私は高塚さんの講演を四回に分けて日記に書いた。書くとすぐに返事が来た。「やっぱり生の講演はは凄いわ。早くその先が聞きたい」彼女は入院生活に戻っているらしかった。私は胸が締めつけられた。そしてこうも言った。「体が丈夫なのに死にたいという人は、もったいない・・」▼彼女の日記には後ろ向きな言葉は一つもなかった。弱音も一切なかった。まるで天使か天女のように夢と明るさに満ちていた。大勢の人が訪れる訳が分かった。皆、電脳女神に癒されているように思えた。相変わらず私のHPにも書き込んでくれていたが、12月7日に珍しく「退院したらそのフレンチレストランに連れていってくださいね。ワイワイ」と書いてあった。▼千佳さんの日記を見ると「人生最大の賭けに出ます」と書かれていた。彼女は今度は白血病と戦っているらしかった。抗癌剤に対する抗体が出来てしまったので、通常の数十倍の抗癌剤を体に入れる一大決心をしたのだ。その日を境に書き込みが途絶えた。そして突然の訃報が載った。天国に召されたのは12月10日の未明であったという。千佳さんのサイトは今、その志を継いだ真由さんが管理人となっている。今まで以上に大勢の人が訪れている。七万ヒットに迫る勢いである。▼千佳さんから愛を受けた人々が、それぞれのHPで千佳さんのことを綴った。そしてい今千佳さんの播いた種があちこちで芽を吹き出している。彼女に感動し、感化を受けた人たちがその心を受け継いで発信しているのである。千佳たん同盟なるHPも開設されたようである。千佳さんの「無条件の愛と喜び」がインターネット上で大きなうねりとなって輪が広がっているのだ。皆の心に千佳さんがイキイキと生き続ている。サイトを覗き、日記一覧から彼女の足跡を確かめたい人は下の「千佳&真由」HPから。 http://plaza.rakuten.co.jp/?user_id=4689122 私のHPの掲示板一覧からも彼女とのやり取りの一部が残っている. http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777 ―――――――――――――――――――――――――――――――――【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――●いい年をした私が、千佳さんの前向きな姿勢に感動してしまった。彼女は、二三歳の生涯で人の何倍もの人生を経験したのだ。今日は解説は何もしたくありません。ただ、一つの事実をお伝えしましょう。凄い人である。--------------------------------------------------------------▼千佳さんは百名の従業員を率いる広告会社の社長であった。リハビリを耐え抜いてカムバックしてから、亡きお兄さんの会社を継いだのだ。二十歳そこそこの社長の誕生である。しかし彼女は悩んだ。以前の会社とどこか雰囲気が違うのだ。彼女は観察し、悩みぬいた。お兄さんと私の違うもの・・?そして気づいた。お客様へのサービスが作業になっていたのだ。クライアントをワクワク喜ばせるようなサービスが無くなっていた。千佳さんは経営を徹底的に勉強し、会社の理念とビジョンを自分の言葉で作り直した。社員からの提案制度もとり入れた。お客さまに愛と喜びを与えることが会社をイキイキとさせるのだ。労使一体となった千佳カンパニーの誕生である。何を隠そう、彼女は現場を重視していた。だから年は若いが、彼女の言葉には人を納得させる真実があったのである。私は、物事の真実の探求に、年齢も地位も関係無いことを彼女から改めて教わった。そして無条件の愛と喜びを・・。▼人には天から与えられた「ミッション」がそれぞれあるように思う。だから彼女は必ず治ると私は信じていた。今はこう思うようにした。彼女は死をもって人々に多くの人に気づかせることが彼女の最大のミッションだったのかも知れない。今頃、天国で善意の輪の広がりをニッコリ眺めているに違いない。―――――――――――――――――――――――――――――――――【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――― ―――――――――――――――――――――――――――――――――●【マーケティング原理30】「究極のマーケティングは『愛』」 ●【今週の一言】 高塚 猛「 変えられないのは他人と過去 変えられるのは自分と未来 」 亀井 勝一郎「 幸福とは、つきつめていえば『謝念』の二字につきる」 ジェームズ・アレン「 愛は、心の奥深くからあふれてくるものです。 ・・・ 人生はレッスンの連続です」 ――――――――――――――――――――――――――――――――― このメルマガは「まぐまぐ」のシステムを利用して発行しています。■登録/解除フォーム http://www.mag2.com/m/0000119371.htm ------------------------------------------------------------―――――――――――――――――――――――――――――――――★☆☆☆☆☆ <<みつおかひろし の編集後記>> ☆☆☆☆☆★―――――――――――――――――――――――――――――――――■■■■良いお年を□□□□ ■■■ 10月から思うところあってはじめたメルマガでしたが、おつき■■ あいいただきありがとうございました。来年はさらに力を入れて■ 書き下しますのでよろしくお願い致します。では、よいお年を! あなたの回りの人を見まわしてください。 そしてお友達 にも一声! エッ、まだ読んでないの? 「超・ァ
2003.12.30
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年末年始のこの時期は、東京でも最もおだやかな時季です。天気も一年で一番安定してます。散歩に出てみてください。日中はぽかぽか陽気。珍しく青空が広がってます。自動車や機会音が少なくとても自然なのです。玄関に飾られた門松やお飾り、ベランダ一杯に干された洗濯物、誰も居ない公園、竹林をそよぐ風の音、小鳥用に実が残された柿の木、庭の片隅で落ち葉を焚く暖・・・。 さて今年もカウントダウンが始まりましたね。フレンチを越える中華の最終回を書かねばと昨晩書き上げたのですが、パソコンの調子が悪く消してしまいました。仕方が無いので再度、その要点のみを書きます。 トゥーランンドット(遊仙境)は、本店は赤阪ANAホテルの隣り、そして最近は六本木ヒルズにも出ているようだ。私がオススメするのは港未来横浜のパシフィックホテルのお店である。ここにはフレンチの名誉鉄人で有名な石鍋さんの「クイーン・アリス」も入っている。この店も私にとっては思いで深い店である。 本店は霞町、いまの西麻布の住宅街にあった。まだ、私の学生時代であった。隣の邸宅にはこんな看板が出ていた。「ここは隣の食堂の駐車場ではありません。迷惑駐車厳禁!」隣の食堂とは、笑えたが、そんなに閑静な住宅街のど真ん中にぽつりと普通のお屋敷を改造した店であった。当時としては出色のフレンチであった。昼はリーゾナブルであった。夜はそこそこ七千円のディナーメニュー一つであった。当時は間だ珍しかった、フレンチの三種の神器、キャビア・フォアグラ・トリュフが何らかの方法で供されたのである。何を隠そう昔、嫁さんもよく連れて行ったものだ。 その石鍋さんが見出したのが脇屋さんである。新進気鋭の脇屋さんにお店を持たせたのだ。たしかフランス大使館のそばだったように記憶している。さて話しを元に戻そう。 横浜のトゥーランドットのエントランスがまたいい。どう見ても不思議の国のフレンチレストランへの入り口と言った感じだ。スーツ姿のドアマンが予約を確認する。「みつおかさま、いま奥のお席をご用意致しておりますので今しばらくお待ち下さい」 廊下の突き当りを右に折れるとエレガントな世界がぱっと広がる。これが中華と子供達の顔に緊張が走る。そうである。ここはフレンチを越えた中華なのだ。ふふふ・・。一番奥の特等席に通される。窓からは下の遊園地のメリーゴーランドがくるくる回っている。真新しいテーブルクロスの上には、大きな飾り皿とナプキン、フォーク・ナイフがセットされている。中華箸などではない。クリスマスの特別メニュー(一万・一万五千円)は避けて、通常のディナーセット七千五百円を頼む。 周りを見渡すともう八時を過ぎているのに満席。どこもおめかしをしたカップルで一杯だ。隣の若いカップルは、胸の開いロングドレスにミンクのショールのいでたちだ。かなり気張っている。しかし学生風の男性は、ジーンズにスニーカーのラフな格好。これからどうやってエスコートするのだろうなどと心配してしまう。いやいや、女性のほうが積極的なのかもしれない。なにしろ勝負服を着込んでいるのだから・・。 最初のひと品がうやうやしく運ばれてきた。大きな正方形の真ん中が窪んだお皿に山海の珍味が彩り鮮やかに盛りつけられている。アワビ、海老、ローストビーフ、牡蠣、アスパラ、それぞれが手の込んだ味付けで小山になり七色のソースがそれぞれにかけてある。 よっぽどお腹が空いていたのであろう。子供達はおいしいおいしいとあっという間に平らげてしまった。次の一品までの時間が長い。子供達は待ちきれない様だ。私の真似をして五重塔のような香辛料入れの最下段の皿に盛られたひまわりの種をポリポリ食べはじめた。1年でも最もかきいれどきだろう。厨房はさぞやと考えると入れてもらえただけでもありがたい。 私は脇屋さんとは二度お会いしている。一度は取材に同席させてもらって、いろいろお話を伺えた。何事にもチャレンジする明るく前向きな姿勢に好感を覚えたものである。特に世界の調味料の珍しい使いかたと色彩感覚の素晴らしさに驚かされた。 お次が出てきた。陶器の小坪である。蓋を取ると中は具沢山のスープ。竹の子、キノコ類、海の幸がぎっしりと入っている。酸味が利いた辛口スープである。海の幸サンラータンスープである。体の芯から温まっていく。滋味たっぷりのスープだ。 いよいよスペシリティの登場だ。干し貝柱で蒸し上げたかぶらの上に、帆立貝が載っている。トロトロの貝柱の秘蔵スープがしっかりとかかっている。干し貝柱の旨みをたっぷりすいこんだかぶらは口の中でとろけていく。複雑な旨みが口中にどわっと広がっていく。こんなにおいしくていいのであろうか?絶品である。私は口数が少なくなってしまった。家族みなが幸せそうな顔をしている。窓の向こうには港の船の明かりが輝いている。横浜ならではの景色だ。ここに連れてきて良かった。 このあとぷりぷりの芝海老のミラクルソース炒めが来た。これも子供達が喜んだ。マヨネーズ隠し味になっている。そしこれでもかこれでもかとあとが続く。肉まんの皮だけを油で揚げた、「特製花捲の香り揚げ」、「牛フィレ肉の炒り焼き黒胡椒ソース」、「蟹肉入りライスケーキ、ホワイトソース掛け」、「トゥランドットと特製デザートお楽しみ」・・。 そして締めが脇屋さんご自慢の「特選高香銘茶」である。そんじょそこらでは手に入らない、高級烏龍茶である。この茶葉は香が違う。今まで食べたものをすっかり洗い流してくれる気品を持っている。中国茶器をすすりながら「口福」を味わう。 どうです。クリスマスや正月にはチャイニーズがお勧めですぞ!
2003.12.25
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トゥーランドットは漢字では「遊仙境」と書く。中華の天才・脇屋さんのお店である。横浜ベイエリアのパンパシフィックホテルの三階にある。このフロワーには、フレンチの名誉鉄人石鍋さんの「クイーンアリス」も入っている。 この店も私にとっては懐かしい店である。まだ私が学生時代、西麻布の住宅街にぽつんと店があった。隣の邸宅に立て看板が出ていた。「ここは隣の食堂の駐車場ではありません。迷惑駐車厳禁!」それほど閑静な住宅街にあったのだ。食堂と言うのは笑えたが、ここのフレンチは当時出色の出来であった。当時まだ珍しかったフレンチの三種の神器「フォワグラ、トリュフ、キャビア」が何らかの方法で常に出された。しかも昼はとても安く、夜でも七千円のセットディナーであった。何を隠そう妻もこの店には昔よく連れて行ったものだ。その石鍋さんが見込んで、お店を持たせたのがこの脇屋さんである。 脇屋さんとは昔インタビューに同席したことがある。その素材の巧みな使い方と、調味料の奇抜な使い方には目を見張ったものだ。一度は妻をここに連れてきたいと思っていたのだ。それがクリスマスプレゼントになるとは・・。 お店は赤坂ANAホテル隣と、今では六本木ヒルズにも店を出したらしい。港未来横浜にあるこのお店のエントランスが素晴らしい。どうみてもフレンチの入り口をくぐる。すると紳士が待ち構えていて、右奥に広がる夢のようなテーブル席に案内される。どう見ても不思議の国のイタリアンかフレンチのようなエレガントな雰囲気である。 なななんと満席である。しかもさすがに今日は着飾ったカップルが多い。一番奥の窓際の特等席に案内される。子供達もちょっと緊張気味である。クリスマスの特別メニュー、1万円と一万五千円のは避けて、通常の七千五百円のコースを頼む。それにしても皆めかし込んでいる。お隣のカップルは女性は胸の開いたロングドレスである。男はジーンズにスニーカーのラフな格好。そのアンバランスがなんんとも若者らしくてほほえましい。 すいません、そろそろ大掃除にかかりますので、この続きはまた後で・・・。
2003.12.24
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ようやく年賀状を書き終えました。さっき中央郵便局へどさっと届けてきました。ホットしました。サボっていた日記を一気に書き上げましょう。さてクリスマスは何を食べましたか?我が家はオーソドックスな丸鳥のオーブン焼でした。でもその前の日曜日に外で久し振りに何か食べることにしました。 さすがにどこのレストランも直前の日曜日は予約で一杯である。当日では仕方がない。結局、予約が取れたのは日航ホテルお台場のマルコポーロ。しかし三部制で五時から七時までだと言う。メニューもクリスマス特別料理。ここはまだ良心的だが、他のホテルはもっとひどい。一万五千円のコースのみなんて馬鹿馬鹿しい。 ちらっと中華にしようかなどと考える。ひょっとしていいかも。上海蟹のおいしいシェフ・ズは当日ではまず、無理。野菜をたっぷり使った代々木上原のジーテンもいいな。でもあそこも混むな。それにクリスマスと言うムードでも・・。そうなると神泉の「文林」!あそこの懐石中華、それにアーニン豆腐は天下一品である。でも予約はまず無理。あれやこれや悩む。そうだ横浜にしよう。 イチかバチかでパンパシフィックホテルに電話をかける。トゥーランドットもやはり満員。でも、念押しで料理長の丸山さんはまだやってるか聞いてみる。丸山さんは今は六本木ヒルズ店に異動になったとのこと。この店の総料理長は中華の天才脇屋さんである。「お客様、ちょっと遅くなりますが夜の八時でしたら、ワンテーブル空きますが・・・」なになに、それでは、即予約といこう! ラッキーである。子供達も妻も外出しているので、携帯で連絡するしかない。妻にトゥーランドットがとれたので待ち合わせ場所所と時間の変更を告げる。前から脇屋さんの料理は凄いから一度連れていきたいと言っていたので、妻も喜んでいる。娘はお台場に行けなくなるのが残念なようだ。一番がっかりしたのは息子である。「フランス料理から中華・・」私もこう言う。「イヤー、中華と言っても、フレンチよりフレンチっぽい中華なのだゾ」ようやく皆が揃っていざ、横浜ベイエリアヘ。 なにしろこのトゥーランドットの中華は凄いのである。はじめて食べた時は、こんな中華があるのだと、ガチー―ンと頭を殴られたほどのショックを受けた。色彩、盛りつけ、器、素材、調理技術、調味料、どれをとっても、フレンチや和食をも凌ぐ驚きを与えてくれるのである。マシモ茸サーロイン炒めなど今でもあの食感と味覚が脳裏に焼き付いている。 ワクワクしながら夜になるのを自宅で待った。そして・・・また続く・・
2003.12.23
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余りにショッキングな出来事だったので、その意味をしばらく考えていた。天には神様はいないのであろうか? いや、ミッションをまっとうしたからこそ天国に召されてのであろう・・。 その人の名は「千佳さん」といった。秋口にこの楽天広場に彗星の如くに現れた。そんなに私と変わらない時期にHPを開設したらしいのに、どんどん読者を獲得していった。一ヵ月も経たないうちに一万ヒットした。その秘訣を探るべく度々私もそのサイトを訪問した。まだ、若い女性であった。その内容は多岐にわたっていた。 そして驚くことにおもてなしの心に溢れたサイトであった。多くの人が掲示板に書き込んでいたが、その一人一人に丁寧に答えていた。優しく、そして時には厳しく、物事の本質をわきまえた心の籠もった返答であった。 日記の内容は実に多岐に渡っていた。ある時は笑い転げるような面白さ、またある時は広告論、そしていかに生きるべきかの人生論といった具合である。私もお若いのに、なかなかヤルと内心驚いた。ヒット数は飛躍的に伸びた。アットいう間に三万ヒット。 私も意を決して一度、掲示板に書き込んだ。クイック・リスポンス広告についての興味を書いた。今まで私はマスメディアを利用したイメージ広告ばかりを打ってきた反省があったからだ。即座に返答がきた。クイック・リスポンス広告の基本の考え方について懇切丁寧な説明をしてくださった。 それから幾度となく気が向くと感想を書いた。時として余りに正論を要領よく書いてあるので、現場を知らずに頭だけで書いているのかな? と訝ることもあった。しかしよく読むと彼女は本物であった。体全身で感じ、心から思ったことをさり気なく伝えていた。 ある時、彼女の過去を知った。あまりに明るく前向きなので想像も出来ないショックキンングな内容であった。彼女は一時記憶そうしゅつに陥っていた。車が突っ込んできて、一緒に歩いていたお兄さんが彼女を守るように体でかばい即死した。両親に先立たれた彼女をお兄さんが親代わりに育ててくれていたのだ。 記憶が戻らない彼女に奇跡が起きた。妹のように可愛がっていた真由美さんが呼びか掛けたらすーっと名前が出てきたのだ。真由美さんの献身によってリハビリで何とか歩けるまでに回復した。そして楽天のHPで色々人を助けるようになったのだ。そのコンセプトは「無条件の愛と喜び」であった。 千佳さんは、私のHPにも度々書き込んでくれた。私はすっかり彼女は普通の人と同じような生活をしているのだろうと思った。私のグルメ話を読んで一度だけこうぽつりと書いてきた。「人間って、半年間も固形物を食べなくても生きられるんですよ」彼女は管から流動食をとっているらしかった。また慶応大学の丸の内キャンパスのセミナーの話を書いたら、「いいなー、私もそういう所に行ってみたい・・」。どうやら彼女は入院生活にまた戻ったようであった。私は胸が締めつけられた。そしてこうも言った。「体が健康なのに死にたいと思う人は、勿体ない・・」 でも日記には後ろ向きな言葉は一言も無かった。弱音も無かった。まるで天使か、天女のように夢と明るさに満ちていた。多くの人が訪れる訳が分かった。皆、彼女に癒されているように思えた。 相変わらず、毎日のように私のHPに書き込んでくれた。10月7日に珍しく、「退院したらそのフレンチ・レストランに連れていってくださいね・・」と書いてあった。 千佳さんの日記を見ると、「人生の掛けに出ます」と書かれていた。どうやら彼女は白血病と戦っているらしかった。抗ガン剤に対する抗体が出来てしまったので、通常の数十倍の抗ガン剤を体にいれる賭を決心したのだ。 それから、書き込みも日記も途絶えた。そして突然の訃報が載った。天国に召されたのは12月10日の未明であったという。 千佳さんのサイトは今、志を継いだ真由美さんが管理人になっている。今まで以上に多くの人が訪れている。六万ヒットを超えた。 彼女に感化を受けた人々が「無条件の愛と喜び」を受け継いで、発信しているのだ。私のトップページからお気に入りのリンクが張ってあるので是非、皆さんも一度訪れて貰いたい。 きっと千佳さんは、天国から、世界中に愛と喜びの種が広がっていくのをわくわくしながら見つめているに違いない。
2003.12.22
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三菱地所主催の丸の内マーケティング・フォーラムに久しぶりに行った。講師は元・インテル・ジャパン社長の西岡氏であった。 ラフなスタイルの西岡氏は、「片平教授からパワー・ポイントでのプレゼンをと頼まれましたが、インテルを辞めてからはパワーポイントは使わないことにしています」が第一声であった。 マイクロソフトジャパンの元社長の古川氏とともに日本でパワーポイントを日本に広めた西岡氏なのだが・・・。理由はこうらしい。「パワーポイントで話すと内容が無くてもよく聞こえます。まあー虚仮脅しですナー」 続けて、こうも言った。「外資系の日本の社長って言うのは、一言で表現するなら、まあ、銀座のマダムですわ・・」 ええー、それってなに? あまりに型破りな出だしについつい話に引き込まれる。 西岡氏は、シャープのパソコン事業部長からインテルに引っこ抜かれた。アメリカの本社のボード(役員)にも加わった。そして日本の社長になった。だから本社のインテルの創業CEOの一人、アンディ・グローブの凄さをまのあたりにしてきた。やはり、名を成したアメリカのCEOの経営能力はずば抜けているのだ。 インテルは母体事業の半導体事業から撤退する大英断をした。そうしてマイクロ・プロセッサー・メーカーとして世界に君臨した。インテル躍進の裏話と独自分析が聞けた。 西岡氏も「インテル、インサイド!」を日本発で世界に広めた張本人でもある。まだ、パソコンよりワードプロセッサーが主流という世界でも奇異な日本社長に就任して、それを一気に引っ繰り返した社長である。 だが、関西弁で力強く本音をぽんぽん言う。その迫力にすっかり引き込まれてしまった。なんだか今日は、プレゼンテーションの基本を教えられた気分である。 そしてどんなに素晴らしい経営戦略でも、それを引っ張っていく経営者の、人間的魅了が原動力になることを痛感した一日であった。終了後、運良く一緒に飲む機会に恵まれた。お酒が入っての西岡節はさらに人間的であった・・・。
2003.12.15
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2003年12月16日(火) 磨け!3分間 知的武装 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 第7号 ★★★★★★★ 「見方が変わる!『超』マーケティング発想法」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●発行責任者:アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩 読者数:870名――――――――――――――――――――――――――――――――― このメルマガは、21世紀型江戸っ子マーケター、三丘 大詩(みつおかひろし)が毎週書き下ろす、忙しい人のための知的ブラッシュ・アップ・メッセージです。楽しく読んで自然にマーケティングセンスを身につけましょう!――――――――――――――――――――――――――――――――― はじめに】☆★☆★☆★☆★☆★――――――――――――――――――― こんにちは!みつおかです。かなり冷え込んできましたね。街にはクリスマスのイルミネーションが華やかです。さてこの季節、とっておきのフレンチレストランを紹介しましょう。今週も引き続き、看板の出ていないお店。今回のも凄いです。お客の顔を見てから料理を組みたてるのです。では、超個性的なレストランを素材にお客を呼び込む魅力を学びましょう。―――――――――――――――――――――――――――――――――◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇ 路地裏で見つけたお店 ◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆ 大人の隠れ家・そのニ メニューがないフレンチ・レストラン ◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆―――――――――――――――――――――――――――――――――●地域に溶け込んでお客の心をつかんだ店がある。わざわざ遠くから来る固定客もいる。シェフはお客の顔を見てから献立を考える。そんなフレンチレストランに行ってみたいと思いませんか♪―――――――――――――――――――――――――――――――――▼その店は代々木上原から少し歩いたところにある。このあたりは隠れた名店がぽつりぽつりとあるのだ。今日紹介する店は名を獏」という。あの夢を食う想像上の動物である。獏は上原の商店街にあった。しかしどう見てもレストランとは思えない。まず看板がどこを探してもない。ガラス張りの正面から中を覗いてもウッディで極めてシンプル。テーブルクロスにフォークとナイフ、燭台などという野暮なものもない。割烹料理店のようなL字型のカウンターが見える。カウンターには醤油さしと青森県産天然塩が置いてあるだけである。▼オーナー・シェフの名を岡田氏と言う。京都出身である。老舗の和菓子屋「鍵屋」の御曹司である。甘いものは苦手との理由で、大学卒業後フランスに行きレストランを渡り歩く。フレンチの技を磨く。帰国後、横浜駅の地下街でやはり店名の出ていないレストランを開く。昨年、ここ上原の地でフレンチレストランを拓く。ここは土地柄年配の方も多いという。そこで毎日来ても飽きないフレンチにしようと決心する。▼この店が最も変わっているのはメニューがないことである。入り口付近に小さな黒板がある。ここに良く見ると店名が「獏」とチョークで書いてある。そしてその日仕入れた旬がびっしり書き込まれている。例えば今頃だと脂の乗った野鴨などのジビエもある。鍋料理に最適な「クエ」なども書かれている。はじめてのお客は好き嫌いははっきり言っておかないとならない。慣れてくると「今日はお腹が空いているな。体が芯から温まるのをお願いね」とか「ボジョレー・ヌーボに似合う奴を!」、「うん、このところお腹の調子が優れないからお願いね」などとリクエストすると岡田シェフがニッコリ笑う。▼何しろここの料理は体に優しいのだ。いくら食べても大丈夫なような組み立てである。素材にはこだわりぬいている。野菜は契約農家から仕入れる。無論無農薬である。その農家が半端じゃない。趣味で本物の野菜を作っているのである。収穫の際、ひと口試しにかじる。気に食わなければトラクターで畑をつぶしてしまうのである。畑の肥料にしてしまうのだ。畑も広大で六ヶ所もある。同じ畑には作らない。毎年ローテーションしていく輪作だ。だから土が生きているのだ。野菜もパワーを持っている。▼獏の味付けはフレンチという気がしない。まるで懐石料理を食しているように繊細である。素材の持ち味を最大限に引き出しているのだ。天然塩を魔術師のようにいい塩梅で使いこなす。醤油の使い方も抜群である。毎回、意表をつくメニュが出てくる。岡田シェフはその土地の土の成分や風土を良く考えると料理が見えてくると言う。ワインとメニュ-、素材と調味料などよく本質を見極めて考えることが重要と言う。一般に言われている料理の常識は間違いが多多あるとシェフは笑う。原理原則や基本の成分を知ることが大事なのだ。▼シェフの料理は抜群に早い。素材を取ったかと思うとアッと言うまに皿に盛られている。岡田氏に聞くとその日のお客さんの顔色をまず見ると言う。その日の調子をみてメニューと味付けを組みたてていくのだ。カウンター席から、中は一段低くなっており、調理工程がすべて見渡せる。その素早い身のこなしがまた食欲をそそるのである。まさに割烹フレンチである。▼先日、寒い日に店に入った。無論カウンターに陣取る。「お腹ぺこぺこ」というやいなや小鍋に火を入れた。日本酒を注ぐ。塩を振る。「ハイッ!」と湯気の立つ焼き物の器が出てくる。おお、ナント・・。ス―プの中には白子と厚岸産の牡蠣が入っている。絶妙の火加減だ。これがフレンチ? まるでおすましだ。素材の旨みが温かく体を包み込む。私のお腹も「よーし、今日は食うぞ」とすっかり臨戦態勢に入っていった・・。てな具合なのでる。技法はフレンチであるが、チャイニーズと和食のいい点をとり入れている。温・冷・温・冷・・のリズムがまたいい。味付けも、淡・濃・淡・・である。この前はぴったり八品が出てきた。常連客が多いのもうなずける大人の隠れ家である。―――――――――――――――――――――――――――――――――【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――●どうです、こういったフレンチは?二回続けて隠れたお店を特集しました。ここの凄いのはお客の状態にあわせて料理を組み立てることでしょう。--------------------------------------------------------▼現地では感激したのに日本に持ちかえって食べるとがっかりなんてことがある。例えばカリフォルニアのどこまでも広がる青い空のもと、テラスレストランで呑んだワイン。イタリアで食したトマト料理。自宅で飲んだり食べたりすると何か違うな・・・。その土地の温度、湿度、食べ物との相性、雰囲気、それらが合わさって味をつくるのだ。特に料理ではその土地で取れた素材が大きな部分を占める。だから、本格的なご当地料理を極めようと思えば、素材、調味料、お酒、一式輸入してくるのも一法だ。▼もう一つの方法は、日本の素材、気候風土に合わせてアレンジしていくことである。ただ、これは素材と料理技法の本質をよく身につけていないと単なる無国籍料理になってしまう。アメリカでカリフォルニア・フュージョンとかパシフィック・リムが流行っていた。和食や太平洋料理の素材を使って、基本的にはイタリアンの料理技法を使った融合料理である。素材の特性を良く考えずに奇をてらって、味が調和していない店も多々あった。やはり、素材の相性を見抜き、しっかりした料理技法が要となる。その点この獏はかなりの腕前の店である。ご年配のお客が来ているのもうなずける店だ。▼ここの塩づかいは抜群に上手だ。素材の美味しさをうまく引き出してくれるのだ。フレンチのソースはコクがあって確かにおいしい。ただ、一皿食べるともう、ノーサンキュウになってしまう。ここの味付けは食べ終わったあとにまた食べたくなる飽きない味なのだ。しかも優しい味付けのあとは濃い味付けが来る。この濃淡のリズムがまた心憎い。店内の装飾もウッディでシンプルだ。フレンチとは思えない。しかしとても落ち着くのだ。お客のたべっぷりを観察しながら次の皿が出てくる。メニューがない究極のお店である。岡田シェフの会話もとても楽しい。ここの最大のスパイスはシェフとの会話かもしれない。―――――――――――――――――――――――――――――――――【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――― ―――――――――――――――――――――――――――――――――●【マーケティング公理1】「知識や技法はすぐに色あせる。原理原則を身につけよ!」 【マーケティング原理1】「お客を喜ばせて自分も儲けるが基本の基本」 ●【今週の一言】 本田 健 『ユダヤ人大富豪の教え』 いいかね。よくこれを覚えておくといい。 すべては自分がとった立場で決まる。 立場の違いで人生はまったく違ってしまう。・・・ 「世の中には、二通りの人間しかいない。 自由な人と不自由な人だ」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― このメルマガは「まぐまぐ」のシステムを利用して発行しています。■登録/解除フォーム http://www.mag2.com/m/0000119371.htm -------------------------------------------------------------―――――――――――――――――――――――――――――――――★☆☆☆☆☆ <<みつおかひろし の編集後記>> ☆☆☆☆☆★―――――――――――――――――――――――――――――――――■■■■お願い□□□□ ■■■ 何かと飲食の機会が多い師走。他店の物真似ではなく、個性を磨い■■ て、きらりと光るお店を特集しました。ここにもこんな大人の隠れ家■ があるぞと言う方、是非、お教えください。口コミがすべてです。 それから、あなたの回りの人を見まわしてください。 そしてお友達 にも一声! エッ、まだ読んでないの? 「超・マーケィング発想法」 登録:http://www.mag2.com/m/0000119371.htm --------------------------------------------------------■第七号、どうでしたか?「うーん、ちょっとねぇー」そいう貴方の感想を待っています。あなたの声を反映します。なんでも結構です。お待ちしてま~す。 メール・アドレス:hiroshi6936@yahoo.co.jp ■みつおか ひろしの「楽楽悠遊日記」 名うてのタウンウォッチャーみつおかひろしのアフターファイブ日誌を覗いてみませんか? とってもグルメな話、ちょっとした流行、先取りした街の「微変」を江戸っ子マーケターの眼で日々報告します。エナジー爆発中! http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777 ■毎週火曜日にお届けします これから、もっともっと、調子を出します。 ハイ!おまかせください。■【次回予告】 企業再建というと、どこもリストラの嵐です。でも、リストラが目的化している本末転倒の企業も多いようです。「人を切らない」真の「会社再建」を、考えてみたいと思います。 ●アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩(みつおか ひろし)
2003.12.14
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今年を振りかえると忙しい中、結構旅に出た。週末の1泊リフレッシュ空の旅である。北陸のど真ん中に夏に能登空港が開通した。開通当初混んでいたので、秋にぶらりと能登空港に飛んだ。1時間足らずで飛べる。土曜の朝に出てもかなり愉しめる。そんな「癒國、能登・加賀を極める!」紀行文もやっと書けた。 北陸は、海の幸、温泉、素朴な自然と盛りだくさんであるが、愉しみの一つはランプの宿であった。 能登半島の突端にその宿はある。山道から急坂を一気に歩いて下る。すると岩場の小さな入り江にへばりつくように宿がある。昔は船でしか来れなかった一軒宿だ。白壁に黒塗りの瓦屋根。まるで江戸時代に迷い込んだようだ。ここの露天風呂がまた、凄い。風呂のすぐ下まで波がくるのである。露天風呂から眺める夕陽は絶景である。夕方になると一斉にランプに燈が灯る。壮観である。 しかし、良く見るとランプは固定してある。しかも電器コードがついている。これってひょっとして電気ランプ? 中庭にはブルーの色を塗ったプールと、ビーチテーブルが並んでいる。これはイケナイ。南仏のようでここには調和しない。テレビでも度々紹介されているせいか、半年前から予約で一杯である。宿も新館が継ぎ足されたようだ。黒光りする瓦屋根を見るとなんだか、日光江戸村のように感じたのは気のせいであろうか? 写真を見たい方は下から http://www.ana.co.jp/kuyujiteki/burari/noto/index.html 今年の2月に青森の青荷温泉に行った。ここも秘湯である。なにしろ雪深いので車では行けない。バス停に車を止めて、雪上車で約小40分ほど揺られていくしかない山奥だ。ここは本当に今でも電気が通っていない。だからランプだけがたよりである。 ここの露天風呂はランプの光と、雪明りに照らされ、時の立つのを忘れるほどのんびりできる。秘湯中の秘湯である。非日常を味わうには最高の素朴な湯宿である。詳細は下から・・ http://svc.ana.co.jp/kuyujiteki/burari/akita/index.html
2003.12.13
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 第6号 ★★★★★★★ 「見方が変わる!『超』マーケティング発想法」■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ●発行責任者:アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩 読者数:868名――――――――――――――――――――――――――――――――― このメルマガは、21世紀型江戸っ子マーケター、三丘 大詩(みつおかひろし)が毎週書き下ろす、忙しい人のための知的ブラッシュ・アップ・メッセージです。楽しく読んで自然にマーケティングセンスを身につけましょう!――――――――――――――――――――――――――――――――― フィールド探検、読書、ビジネス誌・新聞記事、TV番組などから見つけたマーケティング、経営、ベンチャー起業、キャリア・アップ、読書、グルメ等の旬の素材を厳選し、みつおか流に味付けして毎週お届けします。――――――――――――――――――――――――――――――――― 【はじめに】☆★☆★☆★☆★☆★――――――――――――――――― こんにちは!みつおかです。師走は何かと酒宴の多い季節ですね。そんな貴方に誰にも教えたくない隠れ家をシリーズでこっそり教えます。今回は、「エッ!こんなところにこんなお店が???」意外や意外の居酒屋です。では・・・。―――――――――――――――――――――――――――――――――◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇ 路地裏で見つけたお店 ◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆ 大人の隠れ家・その一 徹底的な個性できらりと光る居酒屋◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆―――――――――――――――――――――――――――――――――●見知らぬ土地ではじめてのお店に入るとき、ちょっぴりドキドキしませんか? 外れだと、ああやっぱり・・あっちのお店の方が良かったかな等と後悔します。でも、ビンゴ!だと、天にも昇りたい気分になります。そして誰かに自慢したくなります。何か得した気分。裏道でそんなお店を探しませんか?―――――――――――――――――――――――――――――――――▼昔、看板の出ていないお店を夜な夜な探し歩いた時期があった。これは困難を極めた。唯一の情報源は口コミと自分の嗅覚がたよりだからだ。そんな中で最も苦労したお店の一つがここだ。軽くニ、三十分は探しまくった。ヒントは「中目黒」・「高架下」・「村上製作所」である。線路沿いに商店街を歩くが、「村上製作所」なる看板のお店はどこにもない。結局、悔しいが電話で場所を確認する。それでも分からない。そんなミステリアスな店なのだ。▼周りには明かりも人気も全くない。線路下の無人の工務店事務所である。アルミサッシのガラス戸が4枚あるが、3枚は紙が裏打ちされていて中は見えない。真中の一枚の上半分がガラスになっている。そこに「店前につき、駐車禁止!」と張り出してある。あたりは本当に暗い。良く見ると村上製作所と一字一字紙に書かれて小さく貼ってある。中を覗くが真っ暗。ビニールシートで覆われており、かすかに光が漏れている。あとは材木置き場になっている。エッここがお店?そんな、まさかな・・?勇気を出してサッシ戸を開ける。▼ブリキ缶と脚立が置きっぱなしになっている。人の気配はない。仕切りのビニールシートをめくる。すると中から人の声とラジオが聞えてくる。ドキドキしながら中に入る。薄暗い。裸電球がなん本かぶら下がっている。なんと、まるで未完成の現場である。打ちっぱなしのコンクリート壁やブロック塀。椅子は、角材を束ねたあり合わ。机にいたっては工事用アルミの骨組にベニヤ板を載せただけだ。カウンターの奥に業務用キッチンセットが無造作に置いてあるのでようやく居酒屋かなーと思えるぐらいだ。カウンターの上も工事用の青いビニールシートが丸まっている。厨房がなければ、まさに工事現場そのものだ。▼中はサラリーマンと若者がうまそうにビールを飲んでいる。あとからOL三人組が入ってきた。よく見つけてくるもんだ。奥の秘密部屋に消えていった。その部屋はこあがりになっていて、畳が一枚だけ引いてあり炬燵が置いてある。二、三人で使えば妖しげなムード満点である。料理は魚介類を中心に、気の利いたメニュウがある。お通しが二品出てくる。例えば、牛蒡の胡麻汚しと、小松菜のお浸し山芋掛け。品揃えは多くない。今の季節だと、お勧めはちび鍋。北海道・厚岸産の生牡蠣、天然ブリのカマ焼きなどもある。馬刺し、石垣牛の炙り、朴葉焼きもなかなかイケル。日本酒と焼酎が数種類ある。親方と土方衆が焼酎でもあおっていれば、まさに映画の一場面であろうか?ガタンゴトンと電車の行き来する音が臨場感をさらに盛り上げてくれる。―――――――――――――――――――――――――――――――――【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――●どうです、こういったお店は? 結構、若い女性もいるのです。では、今回と次回は、こういった隠れたお店を素材にその秘訣を探りましょう。------------------------------------------------------------▼飲食店はどこかで何か流行るとすぐにブームになる。讃岐うどんも昨年の秋以降雨後の竹の子のように出来ている。居酒屋での二、三人用個室もブームである。小じゃれた和風居酒屋もしかり。沖縄料理もしかり。どこへ行っても似たり寄ったりでつまらない。ただしこのお店は違う。まず、辺鄙な場所にある。なかなか見つからないのがいいのであろう。しかもこれほど内装にお金がかからないお店も少ない。すべてが剥きだし、工事現場そのものである。だが、この店は意外感がある。呑んでいるとだんだん落ち着いてくる。この薄暗さの中に昭和へのノスタルジアが湧くのかもしれない。そんな不思議な空間だ。齷齪(あくせく)働く現代人にっとて手軽に「非日常」を味わえるスポットである。▼最初のうちは友達を連れてきて「ヘェー!」と驚かれるが、ここまで個性的だと、時として飽きる場合もある。そんなとき重要なのが、奥行きか、ちょっとした変化である。例えばメニューへのこだわりとか、珍しい焼酎の品揃えな、季節の旬を出すのも良い。いずれにせよ変な広告などせず、口コミでじっくり広げたい店だ。▼ここの本店は何を隠そう、この種の突飛な店を得意とする。オーナーは女性であの伝説の恵比寿201号室の経営者である。周りに何もない中古のマンションの一室。鉄の扉を開けると中は和食BARであった。その後は「中村昭三」と名を変え料理は中華となった。ここの中華は美味しかった。この店もなにも目印はなかったが、目の前の電柱に夜毎ごま油が塗ってある。その香りが目印になるとまことしやかに囁かれていた。去年からは店名を「中村圭太」と変え、創作沖縄料理となった。因みに、中村昭三はここの建築デザイナーの名前、圭太はその息子の名前である。お客が飽きる前にやるこのような変更を、マーケィングでは、「計画的陳腐化」という。―――――――――――――――――――――――――――――――――【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――― ―――――――――――――――――――――――――――――――――●【マーケティング原理29】「最善の戦略は戦わずして勝つことと心得よ!」 『孫子』の兵法 「百戦百勝は、善の善なる者にあらず。 戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」 ●【今週の一言】ヘレン・ケラー『開かれた扉』 安全とは思い込みにすぎない場合が多い。・・ 危険を避けるのも、危険に身をさらすのと同じくらい危険なのだ。 人生は危険に満ちた冒険か、もしくは無か、そのどちらかを選ぶ 以外にない。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― このメルマガは「まぐまぐ」のシステムを利用して発行しています。■登録/解除フォーム http://www.mag2.com/m/0000119371.htm -------------------------------------------------------------―――――――――――――――――――――――――――――――――★☆☆☆☆☆ <<みつおかひろし の編集後記>> ☆☆☆☆☆★―――――――――――――――――――――――――――――――――■■■■お願い□□□□ ■■■一昨日、友人ご夫妻主催のパーティで幻のワイン「オーパスワン」が■■ 出された。ロスチャイルドとロバートモンダビが力を合わせて創り出■ した「作品番号1」という意味の究極のワインである。その馥郁たる香 りは今も忘れられない。でも、名もない安ワインの堀だしものに出会った 時の喜びも大きい。そんな掘り出し物を求めて来週もフィールド探索です。 掘り出し物の隠れ家を見つけたら、是非お教えください。 それから、あなたの回りの人を見まわしてください。 そしてお友達 にも一声! エッ、まだ読んでないの? 「超・マーケィング発想法」 登録:http://www.mag2.com/m/0000119371.htm -------------------------------------------------------------■第六号、どうでしたか?「うーん、ちょっとねぇー」そいう貴方の感想を待っています。あなたの声を反映します。なんでも結構です。お待ちしてま~す。 メール・アドレス:hiroshi6936@yahoo.co.jp ■みつおか ひろしの「楽楽悠遊日記」 名うてのタウンウォッチャーみつおかひろしのアフターファイブ日誌を覗いてみませんか? とってもグルメな話、ちょっとした流行、先取りした街の「微変」を江戸っ子マーケターの眼で日々報告します。エナジー爆発中! http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777 ■毎週火曜日にお届けします これから、もっともっと、調子を出します。 ハイ!おまかせください。■【次回予告】 「非日常を味わう! 裏道で見つけた超・個性的な隠れ家レストラン」 乞う!ご期待。誰にも教えてたくない大人の空間、こっそり教えます。 な~んてのはどうでしょう?さあ、何を書こうかナ? ●アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩(みつおか ひろし) http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777 http://www.h6.dion.ne.jp/~hiroshi3/index.html ------------------------------------------------------------
2003.12.12
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オーパス・ワンは、フランス・メドックのシャトー・ムートンのロスチャイルド家とカリフォルニアナパバレーのロバート・モンダビが、出会い、ワイン作りの話しにお互い熱中し、世界一のワインを造ろうと誓いあったことにすべての始まりがあった。その歴史的瞬間はたったの三十分であった。 ここのワイン造りの特徴を一言でいうと、現代技術の粋と自然な巧みの技を芸術的に結びつかせたところにある。まず、収穫されたぶどうは、二階のステンレスタンクに入れられる。そして自重圧で破砕し流れ出たぶどうジュースは1階の発行タンクに自然に流れ,そこには通常の機械的なモーターもポンプもホースも何もつかわれていない。ただ、万有引力の法則に従うだけである。極めて自然なのだ。 発行タンクで生まれた赤ワインの赤ん坊は地下室の貯蔵木樽に移される。すべての樽がホワイト・オーク(樫の樽)の新樽である。綺麗に樽が同心円中に並べられている。それは荘厳な眺めである。コンクリートの貯蔵庫であるが、空調設備もクーラ―も使用しない。ワインの永い眠りを人工的な調節は妨げるからだ。コンクーリーの壁や床の中に細いパイプが何本も通っている。そこに温水や冷水を通して優しい温度調節をしているのである。 一通りの説明と見学を終えるといよいよテーステイングである。では1本数万円は軽く超える「オーパスワン」(作品ナンバー1)が注がれる。そして一般には売られていないワイナリー限定のワインがある。作品(オーパス)になりきれない練習曲という名のワイン「Overture」である。 二階のテラスにグラスを持って行って飲む。応接間からクラッシック音楽が流れてくる。目の前は見渡す限りのぶどう畑である。はるか向こうに、ワイン列車が走っている。これはクラシックな蒸気機関車でワイン街道を走るのである。目玉はワインを飲みながらのフルコースである。 などと薀蓄を話し終えた。ホテル西洋銀座のフレンチレストランの現実に戻る。主催者ご夫婦の秘蔵のオーパスワンが並々とボルドーグラスに注がれる。なにしろ香りが素晴らしい。ビロードのようななめらかさ。腰はしっかりしているのにエレガントで飲みやすいのだ。いいワインとはしばし人生を豊かにしてくれるものだ。ではオーパスワンのラベルに描かれている、ロスチャイルドとモンダビ氏の横顔に乾杯・・・。馥郁たる香りが体中を包みこんでくれる。
2003.12.11
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先週の金曜日に友人ご夫妻の主催でひと足早いクリスマス・パーティがホテル・西洋銀座のフレンチ・レストラで催された。中にはル・モンド紙の記者のフランス人もいた。 最初にでてきたワインは、ご夫妻秘蔵のロゼ・シャンパンだった。マグナムボトルで特注のコスモスの彫刻(カービング)が施されている。ドンぺリニョンである。空ビンだけでもかなりの価値がありそうだ。空ビンを蔵元に送れば、またさせてくれるのだ。なんとも贅沢な特注品である。 お次のワインは、90年ビンテージのオーパスワンである。突然、奥様から「みつおかさん、このワインの説明をしてくださらない」とのご指名を拝受した。仕方がないので立ち上がる。どうも本場のフランス人がいるのが気になる。「エエ、ご指名ですので聞きかじった薀蓄をワインのつまみとして多少ご披露させていただきます・・お耳だけをお貸しいただければ・・・」てな具合でスタートをきる。 サー何を話そう?そうだ、ワイナリーツアーの体験記でも話そうか・・・。 ええ、このワイナリーはカリフォルニア・ナパのワイン街道のモンダビ・ワイナリーのすぐそばにありますが、普通のワイナリーとは全く趣を異にしています。まず、門が閉まっています。完全予約制、しかも他のワイナリーがフリ-なのにここだけ有料で、一人35ドルもとるのです。 門から一本の道がシャトーので延々と続いています。極めてシンプルな概観の白亜のシャトーに一歩足を踏み入れるとそこは別世界です。まず、暖炉のそばのソファに座らされます。重厚なイタリアン家具で落ち着いた雰囲気なのです。早速、エレガントな女性が物語を語りだします。 「ここはイタリア文化とアメリカ文化が結合して出来た建物です。ワインはフランスの歴史とアメリカの技術の結晶として生まれました。フランスが誇るボルドー四大シャトーのひとつシャトームートンン・ロッチルドとアメリカのプレミアムワインの最高峰モンダビが手を組んだのです・・」 そうなのです。あのロスチャイルド家(イタリア系)のご当主とロバートモンダビ氏が、オーストラリアでたったの三十分だけ遭遇したのである。まさに運命の出会いであった。二人は一目会うなりお互いにワイン作りにかける情熱を理解しあった。世界最高のワイン作りをしてみようと約束し三十分で別れた。そして出来たのがこのオーパス・ワンなのだ。二人が芸術を世に送り出した、作品ナンバー1という意味でオーパスワンと名づけられた。すいません、ちょっとっここで休憩。 あとで続きを書きます。
2003.12.10
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そうなのだ。大人の隠れ家レストランを見つけたのだ。場所は代々木上原から徒歩五分。上原の裏道にある。どこにも看板が出ていない。店名は黒板にチョークで小さく「獏」と書かれている。 これがフレンチ? と言いたなるほどシンプル。ウッディでカウンター席の和食割烹風である。しかもここにはメニュー、もナイフもフォークも置いていない。あるのは醤油さしと青森産天然塩だけ。 大学を卒業後、フランス各地に武者修行に出かけた岡田シェフはお客のその日の顔色と好き嫌いを聞いてから、その日の素材を眺める。そして電光石火の早業で次々に料理を組みたてていく。カウンター席に陣取ると、シェフとの言葉のキャッチボールを愉しみながら、出てくるひと品ごとの真剣勝負となる。 今まで六品出てきた。(詳しくは6・7日の日記を参照)温・冷・冷・冷・温・冷と来た。今度はメインで温で勝負をかけてくるであろう。前の1品は、アイナメの薄造りをわさびと岩塩で食べさせるという、意表を突いてきた。さあ、さあ、次はなんだ! 「どうです。みつおかさん、お腹の具合は?」 「まだまだ、いけますよ」と即座に答える。 「これは結構ぐっときますよ。もう止まるでしょう」 「それは愉しみ・・」 フレンチの王道ラムで来るか、あるいは季節柄ジビエ(野鳥)で来るか。野鴨という手もある。ムム、冷蔵庫から霜降り肉の塊を取り出してきた。フライパンをギンギンに熱する。いきなりジュット油が飛ぶ。棒状の肉の四面にしっかり焦げ目をつける。そのあと直火で炙り出した。パッとひと塩を振る。さあ、何の肉だ?さきほどでたのは鹿肉と根セロリのマスタード和えであった。 チャコールに焼けた肉の塊が三本。焦げ目が全体についている。一口頬張る。口に含むと焼き固められたしっかりした歯ざわり。すぐに口中にとろけていく。この柔らかさはなんだ!鹿児島産黒豚のトントロである。それを油で軽く揚げ、表面をブロックする。直火で炙りながらさらに余分な油を落とす。計算尽くされた料理法である。三本ぺろっと平らげる。いやあー、旨かった。豚肉がこんなに味があるとは絶句である。赤ワインで口をぬぐう。 あとはどんなデザートか?「どうでした?」とシェフ。 「いやー、絶品と私」 「フフフ、・・そうですか」と言って大根・にんじん・かぶら・白菜・長葱を取り出した。ええっ、まだあるの?もう、七品食べたのに・・・・ そして、タラ、ハマグリ、アンコウ、・・しかも鍋の王者、「クエ」まで取り出してきた。「今日は超・サービスです。原価割っちゃうかな」と言いながら嬉しそうな顔をする。 手つき鍋に日本酒が入る。さてさてもう食べられないが何??「さあ、止めです」と特性ぽん酢の入った小皿を渡される。そうして大きなスープ皿とスプーンが出てくる。 どひゃー!魚介と野菜の一杯詰まった「和風ブイヤーベース」である。スープをすする。塩味だけだが、それがかえって素材の甘味と旨さを引き立てている。体にどこまでも優しい味だ。これがフレンチとはとても思えない。もう食べられないが、意地でも完間食してやるぞ。幸い自然な味だから結構食べられる。 では炊きたてご飯をと言って、白磁の小さな茶碗に可愛らしく盛ってある。おしゃれだが、お腹がもう結構と言っている。ブイヤベースをせっせと食べる。最後の1滴まで呑んでしまった。ここで一服。シェフが「それならとっておきの生卵を特別にお出ししましょう」と笑う。「これは普通の卵の軽く十倍はしますよ」。 鹿児島で特別に作らせているらしい。ここは素材には格別にこどぁっている。野菜はすべてこだわり農家から仕入れている。だから力強いのだ。「ここの農家は趣味でやっているのです。農薬は無論使いません。農家の親父が試しに食べて、気に食わないとすべてトラクターを入れ土に返してしまうのです」しかも六面の広大な畑を毎年順番に一面しか使わない。だから土の力が違うのだ。いやはや脱帽である。 その卵は凄かった。黄身が濃いオレンジで、箸でつついたぐらいではくづれない。しかも白身までこんもりしているのだ。ごはんの上にかけて醤油をたらす。うわー、卵かけご飯ってこんなにおいしかったっけ・・ こういう瞬間を人は、「口福」と言うのであろう。大人の隠れ家にふさわしいお店であった。そう言えば「獏」とは「夢」を食べる空想の動物であったな。いい「夢」を食べさせてもらった。
2003.12.09
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先週の金曜日、セミナーを受けたあと食事会となった。場所は、銀座一丁目のホテル西洋銀座である。バブル華やかし頃は、政治家や経済会のお偉方で夜な夜な密談が交わされたホテルである。西武の堤清二氏が建てたホテルだ。 そのホテルのレストランでの会食である。個室の調度品は贅を極めている。出てくるメニューは格別である。例えば前菜の冷製スープはオマール海老を丹念につぶして作ったすスープをゼラチン状に固め、上に生ウニと生クリームをたっぷり掛けてある。生ウニの甘味と海老のコク、それらがゼリーと渾然一体となった至福の味である。 これにはシャンパンが運ばれてくる。この食事会の主催者ご夫妻の秘蔵のワインが持ち込まれたのだ。ドンペリニョンのロゼ・ブリュット・マグナムボトル、88年モノである。ロゼ・シャンパン自身が珍しい上、シャンペンのビンテージものだ。しかもマグナムボトルに特注のコスモスのカービング(彫刻)が施されている。このカービングだけでも相当の値打ちだ。 今宵はシャンパンだけで通したい気分になった。主催者ご夫妻は共に抜群のセンスである。奥様は私の大学の1年後輩、御主人は奇しくも中学・高校・大学の私の三年先輩。ハーフでずば抜けた美男子。 次に出てくるワインはなんと、オーパスワンである。しかも2本も抜栓してある。ホテルで頼めば軽く十万は超えるであろう。 急にご婦人が、みつおかさん、このワインの説明をしていただけるかしらと言われた。確かに多少のワインの知識はあるが、ソムリエ・アドバイザー試験を受けたのは十数年前である。細かい知識は皆、忘却の彼方である。どど、どうしよう。しかも客人の中にはルモンド紙のフランス人記者がいる。 そうだ、三年前カリフォルニアに行ったときの話をしよう。 ええー、このワインは、アメリカとフランスの技術の結婚、あるいはイタリア文化とアメリカの結晶といわれております。 上がっている割には、いい滑りだしだ。調子に乗って続ける。カリフルニアはナパバレーのワイン街道にそのシャトーはあります。街道に面して白い門柱だけが二本そびえ立つ。門から白亜のシャトーまで直線の道が一キロ以上続く。周りは一面のワイン畑。 ここで、ワインが木になっているのとの質問! どっと笑いが起こる。気にせず続ける。ほとんどのワイナリーツアーがフリーなのにここだけは門が締まり、完全予約制である。しかも一人35ドルも取るのだ。大人数のパーティは断られる。せいぜい八名ぐらいまでである。丁度、京都の修学院離宮や桂離宮が五名以上の団体を一度に入れないのと似ています。 ところで、オーパスワンのラベルをご覧ください。二人の男の半分づつの顔とサインが描かれています。一人はカリフォルニアワインを世界的なプレミアムワインにしたロバート・モンダビ氏もう一人はフランス・ボルドーの四大シャトーの一つ、シャトー・ムートン・ロッチルドのオーナー、ロスチャイルド氏であります・・ 明日に続く・・
2003.12.08
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上原の裏道にひっそり佇む「獏」の岡田シェフはフランス修行までしたフレンチの料理人であるが、全くそんな感じがしない。 和食・中華・フレンチそれぞれのいいとこをとりいれて、自由な発想で料理を組み立てていくのだ。だから、メニューが無い。お客の顔色や、反応を見ながら、その日仕入れた素材を料理していく。 今まで4品が出てきたが、温・冷・冷・冷ときた。今度は「温」であろうが、何を出してくるのか楽しみだ。 おお、イカやホタテを手に取り、包丁をいれる。これは外れたかなと思っていると、フライパンを手にしてジュアーっと炒め出した。ニンニク、生姜を炒め、日本酒をさっと振りかける。じゅっという音。出てきた一品は、イカとホタテの炒め物にあんかけがかけてあった。その上に雑穀が散りばめられている。蕎麦茶である。心憎い!しかもホッとする味だ。イカとホタテの旨みが閉じ込められている。うーん、敵さんはかなりの腕前だ。繰り出されるアッパーが私の顔面を捕らえたようだ。まだまだ、ほんのスリップダウンよ、お次はなにで来る?よし、来い! ホット体が温まったら、今度は定石通り「冷」できた。アイナメのお造りである。本わさびに浅葱、みょうが、貝割れ大根が添えてある。これってフレンチ? 和食じゃないかとルール違反を主張しようとすると、「お客さん醤油は使わないでください」と言う。ふふーん、読めたぞ。かぼすにオリーブオイルで食べさせる気か。 「こちらの岩塩を振りかけてそのまま召し上がってください」 エッ、塩?アイナメの刺身にわさび・みょうが、貝割れをのせ岩塩を塩梅に振りかける。口に運ぶ。ウウー、これは、うまい。淡白なはずのアイナメの上品な美味しさが、わさびの辛味とあいまってじわっと口に広がる。刺身が塩で食べられるなんて・・・完全に1本とられた。 「さあ、お口直しに命の水を」とリキュールグラスが渡される。中はやや白っぽいが、透明である。口に含む。甘い!これは何だ。豆乳? そんなはずはない。透明だ。エエッ、豆腐水?ざる豆腐から出る汁だそうだ。ムム、心憎い奴よ。 さあ、お次がいよいよメインの焼き物であろう。ここで勝負だ。相手の筋を読んで、カウンター・パンチをお見舞いしてやろう。 さあ、最終ラウンドは何か・・明日につづく
2003.12.07
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メニューのないフレンチ・レストラン「獏」は上原の商店街にポツリとあった。フレンチなのに八席のカウンターがある。内側はオープン・キッチンになっており、しかも一段低くなっているのでお客さんと同じ視線で会話しながら料理を作っていけるのだ。お客からも調理場がすべて丸見えなので向こうも真剣だ。 私は、「結構お腹空いてるな。嫌いな物はまるでなし。お醤油好き。あとは僕の顔をよく見てメニューはシェフに任せるよ・・」とオーダーする。 では、と早速小鍋に酒をいれなにやら作りだした。南仏の軽い赤ワインを頼む。さーさあ、岡田シェフ,何を出す?真剣勝負! 最初の1品が出てきた。ちょっと以外であった。おっと、おすましの中に、白子と牡蠣が入っている。お吸い物を飲んでいるようだ。これがフレンチ? まさに和食では? 体が温まてきた。これで完全に私のお腹が万全な受け入れ態勢となる。だしは昆布ぐらいしか使っていないのでは無いか?お酒と塩だけで素材の旨みを引き出したのだろう。実に優しい味だ。最初のジャブが私の顔面を捉えたが、勝負はこれからである。 岡田シェフは根っからの京都人。何を隠そう和菓子の老舗「鍵屋」の御曹司である。。大学卒業後、フランスに逃亡。レストランを渡り歩き、フレンチの腕を磨く。帰国後横浜西口地下で、やはり店名の無いレストランを開く。 昨年、ここ上原に理想の店を開いたのだ。その日仕入れた新鮮な素材。客の好みを聞く。あとは顔色と肌の張り、そして食べっぷりに応じてメニューを組み立てていくのだ。 土と作物との相性がすべてと言う。素材の特性をうまく引き出す、調理法と調味料を使う。まさに料理は、原理原則を知った上でのクリエイテブな仕事なのだ。醤油とワイン談義に花が咲く。すっかりシェフと意気投合してしまった。あまりに間違った常識に皆とらわれすぎている。このシェフの言葉に感心した。まだお若いのになかなか敵も手ごわそうだ。 お次は、ミニサラダ。和食器に盛られてくる。枝豆もやしをさっと湯がいて、上に芝海老が載っている。シンプルだがこれが美味。枝豆の触感、芝海老の塩見、ほのかなごま油のコク。最初にニンニクのみじん切りを油で炒めたのか、ガーリックが隠し味になっているようだ。敵さんは、シンプルな中にも技を使ってくる。 次は、これまた意表を突く技を繰り出した。三日月形の白磁皿に、うぐいす色と白のムースがちょこんと載っている。これだけである。これを岩塩で食べてと言うではないか。なんとざる豆腐二種をスプーンでこそねてだしたのだ。これは枝豆豆腐!甘い!塩も要らない。こっそり家庭用と言って、さる有名店から分けてもらってるそうだ。これはストレート・パンチだ。こちらもガードを固くしよう。 良く見るとシェフは男前である。誰かに似ている。そうだ、コロッケの顔を引き締めて端整にしたのだ。これって表現が悪いかな?なかなかいい顔をしているのだ。サ―ビス精神旺盛である。言葉のバトルがまた面白い。こちらが一言いうと、企業秘密ですと言いながら、二・三言かえってくる。 お次は、オオットこれはなんだ。赤みの肉の薄切りと、かぶら様の白い野菜の千切りを和えて上に浅葱が載っている。淡白な赤身である。まさか馬肉?それにこの野菜の触感ははじめてだ。シェフがにたにたしながら「みつおかさん、これなんだか分かります?」と聞いてきた。ムムム、皆目見当がつかない。苦し紛れに、何かの芋の系列?「フッフ、近い」不敵な笑いだ。 根セロリだと言う。かぼちゃを二周り小さくしたような球形である。どうりでほのかにセロリの香りがしたのだ。肉は鹿肉。なるほど、納得。それらをマスタードと醤油で和えたのだ。 いやはや、敵はこっちの予想を見事にはずしてくる。調理する手さばきが見事だ。ワインを飲んで仕切り直しをする。 つづきはまた明日にしましょう。お腹が空いてきちゃった・・。
2003.12.06
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仕事にかまけて、日記をおろそかにしてしましました。反省です。さて坊さんも走る師走。何かと外での飲食が多くなる季節。最近感激した取って置きのお店をこっそり紹介しましょう。 その店は上原の商店街の入口にあった。どう観察しても何のお店か良く分からない。裏通りに面した正面は、全面ガラス張り。ただどこにも店名が見当たらない。小さな黒板が入口付近に立てかけてある。そこには「貘」と書いた店名と、その日仕入れた旬の素材が書き出してある。手掛かりはそれだけである。「貘」ってあの夢を食べる想像上の[貘]? 店内は落ち着いたダークブラウンの木で統一されている。Lの字型にカウンターになっている。奥には椅子席がちらっと見える。カウンターの上には醤油注しと青森産の天然塩が置かれている。レストンの三種の神器、テーブルクロス、フォーク・ナイフ、キャンドルか花なぞという野暮なものは何も置かれていない。 はてさて何のお店か初めての人は迷うであろう。しかもであるこの店が決定的に変わっているのは、メニューがどこを探してもないのである。待てど暮らせどメニュー等でてこない。まずこのお店の作法は、入る前に黒板をよく観察するのである。 何々、フムフム。「ジビエ(野鳥)」か、野鴨など脂が乗ってそうである鴨鍋などいいかな。いや待てよ。鮮魚がよさそうだ。アンコウにホタテ、アイナメに・・おお、「クエ」なぞも入っている。てな具合である。いらっしゃいませ、中からオーナーシェフの岡田氏が現れる。ここからが勝負である。 カウンターの特等席に陣取る。メニューがないので自分の好みを言う。特に好き嫌いのある人は事前に苦手なものを事前申告する事が必要である。あとはその日の素材を頭に入れてあれやこれやリクエストする。「ああそうね。お腹は空いてるな。ヘビーに行こうかな」とか「寒いな体が芯から温まる料理がいいな」「今日はボジョレーヌボーに似合う料理ね」等といって小粋にウインクの一つでもすれば、ばっちりである。 そういう勇気の無い人は、「私は豚肉とニンニクが苦手です。あとはお任せします」でいい。では以下シェフと私のやり取りの実況中継をしよう。ああ、忘れていた。ここの場所である。電車なら千代田線の代々木上原が一番近い。この辺には隠れた名店が多い。 天然酵母パンで有名なル・バンに近い。駅の近くにはプロの料理人がよくお忍びで食べにくるチャイニーズの「ジーテン」が在る。そういえばジーテンもカウンターのあるビストロ風の造りである。とても中華には見えない。野菜中心の優しい料理で、いついっても予約で満杯である。東北沢の方まで歩けば、昔良く行っていたやはり看板のない「おかめ」がある。この店も外からは普通の民家である。格子戸を開けると、食欲をそそるどこまでも透明な出汁で煮だした関西風おでんやである。ここの大根とたけのこは絶品である。駅のほうに行くと昭和初期にタイム・スリップした老夫婦がひっそりやっている居酒屋がある。ここのコの字型のカウンターもまたいい。今の時期なら、松茸の土瓶蒸しに熱燗の一杯、ああ、たまらない味である。あれこれと脱線してしまった。 力が入り過ぎたので、メニューのないレストランに話を戻してこの続きはまた明日しよう・・・。乞う、ご期待!
2003.12.01
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