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 若い時は、バイク用のウエアと言えば、ヘルメット、春夏秋用ジャケット、春夏秋用のグラブのみだった。
 その後に、冬用のグラブと冬用のジャケットが加わり、冬用のオーバーパンツも加わった。
 パンツはジーパンが多く、靴は登山靴を使っていた。

 初めて買ったメッシュのグラブは日本製だった。基本的なつくりは革一枚。盛夏用のグラブが手に入ってうれしかった。シンプルなデザインで軽快に使えそうであった。

​​​​

 このメーカーのグラブは指の部分が外縫いになっているのが良い。

 しかし、使った感じはいまいちだった。このグラブを手にはめてツーリングに行ったところ、風が入りすぎて少々違和感を感じたのである。

 その後海外のECサイトで見つけた高割引価格のメッシュグラブはファイブの製品。この時は買おうかどうするか大いに迷った。
 そして、ヨーロッパでの安全基準のことを知った。いわゆるCE規格である。

 買ったグラブは、メッシュと言っても革に開いている穴は日本製に比べてはるかに少なく小さい。こんな穴のあけ方で風が通るのかとも思った。しかも裏地もしっかり付いていて、その分熱がこもってしまいそうである。
 しかし、存在感のある通気口を兼ねたナックルガードが付いている。この意匠は素晴らしいと思える。


 実際に使ってみると、この程度の穴の開き具合でちょうどいい感じがした。ナックルガードの通気口も効いているのか。​​​​

 裏地があるお陰で、汗をかいた時の手の皮膚とグラブとの間のベターっとした不快感が革一枚のグラブよりも断然少ない。
 転倒したときは、ウエアと路面が接触して摩擦が生じるが、ウエアと皮膚も接触して摩擦が生じる。グラブの裏地は皮膚とグラブとの間の摩擦を緩和する役目もあるようである。

 掌にはパームスライダーもある。

 転倒して掌が路面にぶつかった時に、手が路面を滑るようにするためのもので、滑らせることによって手首、肘などに加わる衝撃を緩和させる役目があるようだ。

 これを使って以来、グラブはヨーロッパ製を買うようになった。少しの収集癖が付いてしまったようで、冬用グラブと防水のグラブなども買ってきた。

 それまでは日本製のグラブが一番良いと思っていたが、こうも違うものだろうか。価格も日本製のグラブとほとんど変わらないどころか、同じような価格でもヨーロッパの製品の方がデザインも品質も断然良い。ヨーロッパのバイク文化は日本よりも歴史が古く、そして進んでいる。それにCE規格の策定が後を押したのである。








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Last updated  2024.08.04 00:00:15
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