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2003.01.10
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 年末にドラマ化されたのを見たのをきっかけに、およそ20年ぶりに読み直した。
 ドラマは黒澤明の映画の脚本をそのまま用いたもので、改めて原作を読んでみるとだいぶ違う。
 特に、「徒労に賭ける」の「おとよ」、「鶯ばか」の「長次」の話は黒澤のオリジナルだ。
 原作の方が現実的だが、黒澤明は救いを求めたのだろう。
 『季節のない街』を読んだばかりなので思ったことだが、赤ひげは、『季節のない街』の「たんばさん」なのだ。
 気短で、感情をすぐに表に出すが、「たんばさん」なのである。
 不思議なのは、第3話の「むじな長屋」で、主人公の同僚の森半太夫が労咳ではないかと思われるところがあるのだが、その後、それに関する話がないこと。
 連作になっていて、雑誌に連載したものなので、最初はそれに関する話を書くつもりでいたのが、途中で変わってしまったのかもしれない。
 全体としては、甘いと言えば甘いのだが、山本周五郎はこうでなくてはならないのだ。

黒澤明の映画 がもっともいいようだ。





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Last updated  2005.04.01 21:09:32
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