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2011.10.29
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カテゴリ: その他の読書録

 フジテレビで長く時代劇制作に携わってきた能村庸一の語るプロデューサー人生。
 「作り方」とは言っても、こうすれば作れるということではなく、自分はこのようにして時代劇を制作してきた、ということを語っている。能村庸一の一人語りという体裁。
 アナウンサーとして入社し、編成異動し、調査部に異動し、編成に戻りと曲折があったのだ。
 一貫して時代劇制作への情熱を持ち続けているのだが、時代がそれを許さない。
 地上波での時代劇はもはや「水戸黄門」だけだが、これもまもなく終了だ。

 能村庸一は自分なりの時代劇像があり、江戸時代を舞台にする、殺陣を入れるということははずせないらしい。
 また、「水戸黄門」のようなものは好みではないらしい。

 何と言っても、吉右衛門の「鬼平犯科帳」を産みだした人なので、それだけでも功労者である。


 ただ、語ったことをそのまま活字にしているようなところがあって、時間軸で見るとつじつまの合わないところもある。
 能村は1975年に一度編成からはずれていて、
自分がいなくなったのと前後して、映画のスターがテレビ時代劇に出るようになった。三船敏郎の『荒野の素浪人』とか萬屋錦之介の『子連れ狼』とか、みんなその頃なんだよね。(p55)

と語っているが、「荒野の素浪人」は1972年の放送で、3年も前だ。

 自分が目指している時代劇が作りにくい状況を嘆き、
東京近郊のステージとCGを駆使した『JIN-仁-』みたいなニュー時代劇が突然バカ受けしたりしようものなら、ライバルが広がるからね。(p182)

と語っているが、わたしには「JIN-仁-」が時代劇だとは思えない。
 あれは江戸時代を舞台にした現代劇だと思う。

 今、BSで「鬼平犯科帳」の第一部を放送している。実によくできている。
 さあみんな、時代劇を見よう。

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Last updated  2011.10.29 12:05:39コメント(0) | コメントを書く
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