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新居に越して、前よりPに会う時間が増えた。 彼はいつも突然やってきた。 朝の3時とか、5時とか。 いつ起こされても、私は犬のように喜ぶのだ。 ところがPがお金がないため引越しをすることになり 私がPの家に引越すことになり 私が住む事になる元Pの家が、Pの仮住まい的な場所になる…という話が持ち上がった。 どういう意味だろう。 意味だろう。 私はこんなにこんなにPが好きで いつもいつも、Pがいなくなってしまう事を恐れているのに 一緒に寝てみたらどんなだろうか と、好奇心を掻き立てられる男の子や男の人が絶えず出現する。 他の女子たちは、そんな風には思わないのかな。 希望のない人間に限って 一番叶いそうのない希望に しがみつく と、先日読んだ本に書いてあった。 分かる分かる。 例えば競馬に溺れた人間が、来るべき日を確信して、ろくに仕事しないというようなケースもあるだろう。 一方、不埒な私は、Pとの関係がいつしか、みんなの前で堂々と公表できるようになり しかも、それが死ぬまで続くことを願っていて 困った事にその筋書きこそが、私の人生設計の軸となっている。 狭き門しか信じたくないのは、どういう訳だ。 有り得ない事にすがるのは、何故なのだ。
2010.07.29
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引っ越したといったら、ムリヤリQが泊まりにこようとした。 断った。 Qは駅で寝て、朝、見知らぬ人に起こされた。 強引に来れば、哀れに思って泊めるとでも考えたのだろうか。 そんな事をして、何になる。 翌朝、家を掃除した。 床をピカピカに雑巾でふきあげた。 そうだ、こんどワックスを買ってこよう。 それから、大好きな映画のサントラを聴きながら風呂に小一時間。 風呂から出たらPから着信があり、今から来るという。 髪の毛を乾かしていたら、ドアがあいてPが来た。 窓から空が見える。 あちこち噛まれて、内出血している。 愛が交わされた事の証しででもあるかのように。 Pを見送り、外へ出る。 またも汗が噴き出す。 どこもかしこも、ずぶ濡れになって。
2010.07.06
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