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更新サボり続け、すみません(><)何故でしょう。実は、か、書けません…(><)もともと遅筆ですが…(苦笑)、ここまで全く進まないのは久しぶりですね…。せめてSS1本くらいと思ってみたものの、か、書けない…。5時間かけて、1本も書けないとは…。まいった。更新を待って下さっている心優しい方々、今しばらくお待ち下さいっ(><)すみません(><)本当にごめんなさいっ(><)え~ん(><)===============昨日はちと忙しい日でした。お客さん、たくさんいらっしゃいました(^^)お話するのが高瀬の仕事ですが、さすがにあれだけの人数にしゃべり続けるのはつらかった…。でもま、3時間ばかりなんですけどね。でもって、説明するの、好きなんですけどね。さて、今日の予定人数は、昨日の1/3程度。ゆっくりのんびりしゃべりまくります(笑)。ではまた♪
September 28, 2006
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おはようございますvv山沿いにある高瀬の家は、連日強風が吹き荒れています(^^)お洗濯は大変なことになっていますが、風が大好き高瀬はご機嫌です(笑)。さて、更新、遅くなって申し訳ございませんっ(汗)。しばし離れている間に書き方を忘れちまいました←こらこら。現在リハビリ中…(><)今日は仕事も早く終わる予定なので、午後にUPできるといいな……←少し弱気?ではでは午後にまた出没します♪
September 26, 2006
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本当にご無沙汰しました…(><)もしかして、ご心配して下さった方もいらしたでしょうか…。高瀬、ちゃんと生存しております(^^)実は、実家におりました。……実家のネット環境を何とかせねばなりませんね…。今週(来週?)からは帰宅していますので、心行くまでネットライフを楽しみます♪また出没します(^^)更新、もう少しお待ち下さい(^^)すみません~(><)週明けあたりから再開します(^^)お陰様で、退院後の高瀬父は元気です。順調です(^^)やはり元気なのがいいですね。極道な高瀬父に振り回され、殺意すら抱いた青春時代でしたが(ええ、本気で(苦笑))、やはり元気でいてほしいという気持ちがあります。不思議なものです。ギャンブラーな高瀬父の仕出かした数々の悪行…(^^;まず、高瀬、パトカーのサイレンが聞こえると「高瀬父を連れに来た」と思ってました。実際連れて行かれたことが一度。いや、飲んで暴れたんだそうで。高瀬の貯金箱からお金が消えるのは日常茶飯事で、ダミーちゃんを作ってました…。「友達と出掛ける」というと、「○○円置いていけ」とのこと。一体何なんだ、高瀬父。もちろん、お年玉は申告の上、5割を上納金(笑)として父に納め、2.5割を母に納めるのが決まりでした(^^;高校に進学したいと言えば、「特待生で一銭も掛からないのなら」と言われ…。1日目に失敗をやらかしたら、閉じ込められて2日目は受けさせないとのこと。結局、母の助けで逃げ出すようにして受験しましたよ(^^;;ちなみに、高瀬の高校受験失敗談。作文です。○○あるいは△△の題名で、作文を書くようにとのことで。……はい、テーマは○○を選びました。題名は…、好き勝手につけちゃいました!!!などなど、たくさんの逸話がある高瀬父ですが、そして社会を知った今、その多くが問題行動であることに気付いた高瀬ですが。不思議ですね…。元気で笑っていてほしかったりして。うん、高瀬を作った人なんだなと、ふと思ったりするわけです。う~む。不思議。
September 23, 2006
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『魔法使いたちの恋』―卒業9― 「……ふふ、解錠の呪文も知らないの? セイ」 そう言って、エルはくすくすと笑った。 どうして、そんな平静な顔をしているの……? エルの表情には、一片の動揺すら窺うことは出来なかった。 エルの視線を辿り、もう一度、セイを視界に映してみる。 そのセイはセイで、感情というものを全く感じさせない無機質な表情のままだった。 途端、ずきん、と胸が痛んだ。 セイの姿に、さっき見てしまった光景が重なった。 過去のことだと判っている。 目の前にいるセイは、小さな子供ではない。 背だって、僕よりずっと高い。手足だってすらりと伸びていて、顔立ちだってぐんと大人びている。 なのに、ずきんずきんと、胸の奥が消えない痛みを訴え続けてくる。「……セイ、ごめんね」 表情を変えない2人の間で、気が付けばそう呟いていた。 エルの言葉だ。 エルがずっと言えなかった言葉だ。 そう理解すると、涙がまた溢れてきた。“ありがとう、リュイ” 何だろう。 その時、じっと見つ返していたセイの瞳が、そう告げたような気がした。『セイの心を壊したのは僕だ――』 そうエルは言った。 でもどうだろう? 確かにセイは感情が欠落しているように見える。 だけど、エルを見つめるセイの瞳はいつも何処か哀しげにも見えた。 感応しやすいセイのことだ。きっとエルの哀しみも判ってくれているのではないか、ふとそう思えた。「……エル」 セイの声だ。 呪文以外でセイの声を聞いたのは初めてのような気がする。 それは、少し低めの、それでいて良く通る、落ち着いた声だった。 セイの栗色の瞳が、真っ直ぐにエルの姿を見つめる。 隣でエルが息を呑むのが判った。ちらりと視線を向けると、肩を抑えたままのエルの手が微かに震えているのが見えた。 セイの手が伸びてくる。震えるエルの手を掴む。 そうして、「俺は、生涯この学院に留まることを決めた」 セイは短く一言だけ、そう告げた。 学院から出ない者に誓約環は不要だ。視線を送ると、セイの腕には既に誓約環が見当たらなかった。学院長に返したのだ。そのことが、セイの言葉が紛れもない真実だと語っていた。「な、んで……? それがどういうことか……、外に、出られなくなる、って、判ってるのか……?」 そう告げるエルの声は、微かに震えていた。その表情からは笑みが消えていた。「でも、エルを置いてはいけないから」 そう答えて、セイは掴んだ腕に力を込めた。 狼狽したままのエルを引き寄せるようにして、セイは扉に向かった。ただ部屋を出る直前、一度だけ振り返った。「カイなら心配ないと思う」 僕の不安を感じ取ったのだろうか、セイはそう告げてくれた。「ありがとう」 そう答えながら、胸が温かくなるのを感じた。 見失いかけていたものが戻ってきたような気がした。 カイが好き。 うん、僕はカイが好きだ。 信じる。 カイは今もきっと頑張っている。 ずっと一緒にいられるように――。 だから、僕も今出来ることをきちんとする。 窓をぱあんと開けると、爽やかな風が吹き込んできた。 カイが抱き締めてくれている、そんな感じがした。 名前を呼ばれ、1枚の紙と指輪を受け取った。 第1の塔を卒業した証であるその小さな指輪は、重くも軽くも感じられた。 10年過ごした場所を振り返ると、何か熱いものが胸に込み上げてくる。 泣いちゃだめだ。 自分にそう言い聞かせて、零れそうになる涙をぐっと堪えた。 カイに再会するまで、泣かない。 そう決めていた。 卒業式が終わった今日、この学院を後にする。 学院にたった1つしかない門。卒業生10名が集うはずの最後の場所に、カイとシアの姿はなかった。 この門は、カイと初めて会った場所だ。 カイの隣で卒業したいと、そう願っていた。そうして同時に、一緒にいられるのはこの門を出るまでだとそう覚悟していた。 でも、今は違う。 顔を上げると、俯いたままのライの姿が見えた。何処か痛々しくて、一瞬声を掛けるのが躊躇われた。 その時、「シアから伝言」 背後からエルの声が飛び込んで来た。「“やらなきゃいけないことがある。それが片付いたら、何処にいても、世界の果てまででも、ライを見つけてみせる”ってさ。やっぱ強いな、あいつ」 くすり、と1つ笑みを零して、「惚れ直せよ、ライ」と、エルは付け足した。 そして、「……僕に伝言を託すなんて、本当は黙っててやるつもりだったんだけど。リュイが哀しそうな顔してるからね」 そうエルはぼやいて見せた。 でも、シアのことだから、きっと視えていたんだと思う。 エルの心の変化を――。「リュイ。また、会いたいな」 門の内側で足を止めて、エルがそう声を掛けてきた。「僕も」 そう答えると、エルは楽しそうに笑った。「カイにはすぐ会えるよ。もう大丈夫だから」 エルの言葉はきっと真実だ。そう確信する。 あの時、エルは確かに『リュイを抱いたら、学院から開放してもらえる』と言っていた。問い詰めることは出来なかったけど、僕が取引の対象になるなんて、どう考えても変だ。 たぶん、僕とカイは試されていたんじゃないかとそう思う。もし僕が、カイがいない不安に押し潰されてしまうようなら、きっともうカイに会えなかったのじゃないだろうか……。 そう思うと、ぞくりと背筋が寒くなった。「幸せになりなよね、リュイ」 片手を上げて、エルが笑顔で見送ってくれた。 カイに会いたい。 カイが好き。大好き。 離れていても、この気持ちは大きくなるばかりだ。 早く会いたい。 きっと会える。 再会してみせる。 会ったら、何を話そうか――。 見上げると、カイのと同じ色の、何処までも澄んだ空が、そこにあった。 ……第4部『卒業』おしまい♪==================やっと卒業しました(^^;実は後半エルが出しゃばったため、プロット大幅変更(^^;いっちばん書きたかったシーンが割愛されてしまいました…!まあ、いいや。←いいのか!第5部『再会』で♪いやん、えっちが書きたい!!←おいおい…。やっと書けます(^^)さあ、今度こそ最後まで決めますよ~(笑)。あ、補足ですが、セイは扉をぶっ壊して乱入しましたが、開錠の呪文はちゃんと知ってます(^^; 卒業時の成績、実はこの人が3位です(^^; 呪文使わなかったのは、エル相手だからということで(注;魔法無効になるからね…)。でも扉をぶっ壊す…、乱暴者には違いません…(笑)。ところで、エルとセイ、どっちが上だと思いますか? いえ、成績の順位ではなくて…(笑)。==================最近気になったことをば。F1。ミハエル=シューマッハが今期で引退なさるそうで…(><)実は高瀬、彼のファンです♪あの素晴らしい走りが見られなくなるなんて、寂しいです…。F1大好きですね~vv残念なことにセナの頃はまだあまり知らなかったのですが。(ああ、でも彼の事故は印象に残っています)ミハエルはベネトンの頃から好きですvvミカと首位争いをしてらした頃メロメロになりました(^^;人間とは思えない走りっぷりにどきどき…。後ろから恐ろしい勢いで追い上げてくる姿に胸が高鳴りました(><)弟ラルフが表彰台に上った時の嬉しそうな姿も印象的です(^^)実は高瀬、最近はあまり見ていないというていたらくぶり。いろいろ規制が厳しくなり、何だかテクで抜き去るシーンが少なくなったのがちょみっと残念。ピットも大切だし、作戦も大切なのは判っているのですけどね…。でも、危ないシーンが無くなったのは良いことなんでしょう。でもでも、鈴鹿でのレースがなくなるとのことにがっくり。さあ、残りのレース、一生懸命応援しよう…!==================高瀬父、今週末退院が決まりました♪食事がなかなか摂れず、予定より長引きましたが、お陰様で元気になりました♪ご心配&励ましをありがとうございました♪
September 14, 2006
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『魔法使いたちの恋』―卒業8―「……だめ、だよ」 そう声にしたものの、抑え付けられると逃げ出すことも出来なかった。 エルの空間に囚われた以上、魔法を発動させることも出来ない。 それでも、止めなきゃいけない、そう思った。 みんな、傷つくだけだ。 そしてきっと、エルが一番傷つく。 力の限り、抵抗を試みる。なのに、エルの動きを止めることすら出来ない。 自分の力のなさが、本当に悔しかった。 溢れてきそうなる涙をぐっと堪えた。「僕が好きなのは、エルじゃない……」 ちゃんと伝えなくてはならない。そう思って、言葉にした。「それでもいいよ。僕は僕の目的のために、リュイを抱くだけだから」 笑ったまま、エルがそう答えた。 目的……? くすり、と、もう一度エルが笑う。そうして、片手を翳すのが見えた。「誓約環。不思議だろ?」 そう言われて、はたと気が付いた。 互いの出自は明かしてはならないのが、この学院での絶対の規則だ。 先程の話は、誓約環が切れても不思議ではない。 傷1つ、ついていない……?「僕の誓約環は切れない。それは、この学院から出られないことを意味している」 どうして……? そう考えて、答えに気付くのに時間は掛からなかった。 エルの特殊能力は、全ての魔法を無効にさせる。危険なものだ。 学院が手放すはずがない……。「ところが、リュイを抱いたら、ここから出してくれるってさ。もちろん条件付きだけどね」 え……?「僕はここを出たい。ここにいたら、あいつを傷つけてしまうから……」 小さく零れたその言葉には、真実が見えたような気がした。 さっき視えた光景が、脳裏に浮かぶ。「それって、セイのこと……?」 そう告げると、エルの瞳が大きく見開かれた。少し考えて、何度かエルが頷く。「……それも、視えた?」 それも……、というより、それが視えた。 そう考えて、ふと気が付いた。 そうか。エルにとって、一番つらい記憶なんだ。 子供の頃のつらい記憶よりも何よりも、セイを傷つけた、そのことが一番――。「4年前だよ。初めて会った日、忘れようとしてきた心の奥に触れられた。セイは感応力が鋭いからね……」 何となく判っていた。一片の感情も見せない栗色の瞳は、ふとした瞬間に心に触れてくることがある。「で、気が付けば、セイを犯していた。そう、セイの心を壊したのは、僕だよ」 くすくすくす……。 エルがまた笑う。 痛い、痛い、痛い。 嘘吐きだ、エル。 こんなに胸が痛いのに……。「そういや、シアも犯したっけ。ライの傍で変わっていくのが許せなくてね……。あいつも心に闇を持っていたはずなのに、変わっていく、心を取り戻していく……。ふふふ、で、もう一度突き落としてみたんだけど、しぶといよね、あいつ」 何で、こんなことを言うのだろう……。 こんなに痛いのに、つらいのに。「さあ、次は、お人形さんの番だ」「嫌だ」 そう答えて、エルを睨み付けた。「そんな表情(かお)しても、相手をそそるだけだって、知らないの?」 くすり、と、エルが笑う。 腰紐が外されるのが判った。エルの指が滑り込んでくる。 だめだ、だめだ。 違う、違う。こんなのは、違う。「僕が好きなのは、カイだ……」 そう呟くと、「だから?」とでも言いたげに、エルは首を傾けた。「エルだって、ちゃんと言えばいい……。セイが、好きだって!」 そう、この胸の痛みは、大好きな人を傷つけた痛みだ。 エルはセイが好きなんだ。 なのに、どうして言わないの? どうして、離れたいって思えるの?「……嘘吐き。エルの嘘吐き」 感情が制御できない。また、涙が溢れてきてしまう。「痛い……。痛いよ、エル」 声が震えた。でも、ちゃんと伝えなきゃいけない。 エルの胸にそっと手を伸ばす。指先が触れると、エルがびくっと反応した。「ここだよ。ここが痛い。きっとセイを傷つけた痛みだよ」 ちゃんと判って。 エルは、傷つける痛みを、知っているよ。「大丈夫。傷つけることしか出来ない人なんていないもの……」 気が付けば、目の前のエルをぎゅっと抱き締めていた。 どのくらいそうしていただろう。少しして、エルの笑い声が耳に届いた。「……ふふふ、でもね、リュイ。得意なんだよ、僕。他人を傷つけるのが」 そう言って笑うエルの声は、どこか淋しそうに聞こえた。 ズボンが下ろされる。閉ざした膝をこじ開けられる。「嫌っ!!」 胸の痛みが、だんだん強くなっていく。「嫌っ!! させないっ!」 これ以上、傷つかせたくない……! その時だった。 抑えられていた指先に何かが触れたような気がした。 視線を上げると、夏空色の瞳がそこにあった。『リュイ、手ぇ貸してやる。行け』 そう告げるカイの声が聞こえた。 ぱぁんっ! そうして、何かが弾ける音とともに、エルの空間が消えた。 ふふふ、というエルの笑い声が静まり返った部屋に響いた。「まいったね。こんなの、初めてだ」 弾かれた拍子に床にぶつけたのか、肩を擦りながら、エルが立ち上がるのが見えた。「でも、さすがに今のでおしまいみたいだね」 エルの言葉どおり、カイの姿はもう何処にもなかった。 たぶん、何処かから映像と力を飛ばしてくれたのだろう。それが危険なことであるのは何となく判った。「さて、どうしようか」 くすり、とエルが笑う。 負けるわけにはいかない。 覚悟を決めて立ち上がったとき、ガツンっという破壊音が聞こえた。 エルと同時に、音を立てた扉を振り返る。「……セイ」 そこには、壊れた扉を倒しながら近付いてくる、セイの姿があった。================続きます♪第4部終了まで後1話です♪お付き合い頂ければ幸いです(^^)リュイ頑張りました(^^;相変わらず、カイの手助けもありましたが。さて、セイの登場です。彼にも頑張ってもらわないと(^^;================先日、何かの番組で、『たいやきの食べ方』による心理テストみたいなのがありました。頭から、しっぽから、2つに割って……。など答えはいろいろ?ギャグセンスか何かが判るとか言ってたような…。さて、高瀬の回答。「たいやき? まず、まずしっぽちぎって、しっぽ食べる。で、まわりを食べて―、最後餡子でしょ」隣にいたお師匠が一言。「…………変人」ええっ!? 変でしょうか……!そう言われれば、他に同じような食べ方をしている方を見たことありませんが!実は、クリームパンもあんぱんも、まわりを食べてから中身を食べる…。さておき、同じ日の出来事ですが、「……ベジータって何でベジータって名前なのかな?」と高瀬。「前振りなく突然そんな質問できる……。やはり変人や」とお師匠。いいじゃないか、ふと思ったんだから。「ま、でも、王子だからちゃうか?」と答えてくれたお師匠(^^)「何で、王子様が?」と高瀬。「サイヤ人の王子やから。野菜!って名前やろ?」「……えええ、サイヤ人って野菜なの!?」←微妙に違う(^^;;「……お前、気が付いてなかったの?」知りませんでした。サイヤ→野菜。そういえば、ラディッシュもいたね。カカロットはキャロットなのかしら。今の今まで気が付かなかった。「でもま、お前は、トトロがどぶろく飲んでると思ってた奴やからな。今更驚けんな、このくらいでは」と勝手に締め括ったお師匠でした。はい。トトロが木の上でオカリナ吹いている名シーン。高瀬何故か、どぶろく飲んでいると思い込んでいました。歌詞にもあるのにね……(^^;だって、トトロお酒飲みそうよね…??何だか。ま、いろいろということで(^^;
September 13, 2006
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『魔法使いたちの恋』―卒業7― だめだ。エルの瞳に囚われてしまう。 薄灰色の瞳が、淡紅色を帯びていくのが判った。 エルの空間が拡がっていく。 見ちゃだめだ。 なのに、その瞳から視線が外せなかった。 え……? その時、何かが見えたような気がした。「あ……、」 その途端、意識が引き寄せられた。 エルの意識に感応する、そう直感した。 誰……? 誰かがこっちを見ている。 少しくせのある黒髪が、微かに揺れた。じっと見つめる栗色の瞳はまるでガラス玉のようで、一片の感情も映さない。 セイだ。 今のセイほど長身ではないけど、手足もずっと小さいけど。そう、多分、編入してきた頃のセイだ。間違いない。 そのセイが口を開いた。一言、二言、何かを口にしたように見えた。 そして、誰かの手が、その口を塞いだ。 何……? 何をしようとしているの……? 小さなセイを、抑えつける。両脚を開く。細い腰を引き寄せる。 セイの口から声にならない悲鳴が上がった。小さなその身体がびくんと跳ねて、力を失くした。 この光景は、何……? 感情を表さないセイの瞳が、誰かの姿を映す。 エル、だ。 その途端、ずきん、と胸が痛んだ。 景色が流れていく。 痛い、痛い……。 苦しい……。 何だろう、これ。 たくさんの大きな手。仮面を被った人たち。 ぞくり、と恐怖を感じた。「……何、視たの? リュイ」 その声に、現実へと引き戻された。すぐ目の前にエルの顔があった。 その顔は、くすくす笑っていた。でも、その声に笑みはなかった。「エル……?」「別に驚かないよ。僕の空間は便利だけど、僕の心と繋がっているからね。僕が忘れてしまいたい心の奥だって視えることがある。リュイで3人目だ」 そう説明を加えて、エルはいつものようにくすくすと笑った。 その表情から、視線を外すことが出来なかった。 今なら判る。 エルの笑顔はきっと、いろんな想いを隠すためだ。「……何、泣いてるの?」 そう言われて、涙が溢れていることを認識した。 胸が痛い。ずきん、ずきん、と悲鳴を上げている。 つらい、痛い、苦しい。「これ、きっと、エルの涙だ……」 そう告げると、目の前のエルの表情がほんの少し強張った。「……シリル教団って、知ってる? リュイ」 1つ息を吐いて、エルがそう尋ねてくる。 その真意は判らなかった。でも、ちゃんと聞かなくてはならない、そんな気がした。 聞いたこともないその名前に小さく首を振って答える。「邪神を崇める教団だよ。今はもうないけどね」 くすり、と1つ笑みを零すエルの唇は、微かに震えていた。 何だろう、胸の痛みが強くなっていくような気がする……。「その教団には、神子っていうのかな、そう呼ばれる子供がいてね。邪神の器になるためには、たくさんの精をその身に受けなくてはならない。……判る? 愛情を知らないまま、その子は毎日抱かれ続けたんだよ。……そんな子が大きくなったら、どうなると思う?」 くすくすくす……。 エルの笑う声が大きくなる。 この胸の痛みは、エルの痛みだ。 その神子は、エルのことだ。 そう確信する。「そんな子はね、きっと、他人を傷つけることしか、出来ないんだよ……」 エルの指が肌を滑り落ちていく。「はい、おしゃべりはここまで。いい声聞かせてね」 耳元で、囁く声が聞こえた。===================続きます(^^)後2話で、第4部の『卒業』はおしまいです♪お付き合い下されば幸いです♪遂にエルの秘密が暴露されました(^^;第1の塔、曲者揃いです(^^;;;===================9.11から5年経ちましたね…。昨日は、いろいろ思う一日でした。こんなに世界中が平和を願っているのに…。難しいものです…。ただただ、たくさんの失われた尊い命にご冥福をお祈りします。
September 12, 2006
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あああ、ご無沙汰しました(><)遅くなってすみませんっ!復活しましたので、ここからスパートをかけますっ!!====================『魔法使いたちの恋』―卒業6― 学院からカイがいなくなって、もうすぐ1ヶ月が過ぎようとしていた。 こんなに長い間、カイがいないのは、初めてのことだった。 ふとした瞬間に、不安に押し潰されそうになる。 その度に、心の中で呪文を唱えてきた。 カイが好き。大好き――。 そう、大丈夫。カイを、信じている。 みんなの進路が決まったあの日、カイが学院から姿を消した。学院長の説明によると、進路先の都合とかで、卒後の準備を学院外で行わなくてはならないとのことだった。 でも、真意はきっと別のところにある。 だって、いなくなったのは、カイとシアだもの……。『シン先輩の件があるからな……』 あの日、そう呟いたのは、誰だっけ……。 みんな考えることは同じだった。 カイと僕、ライとシア。 卒業が決まった今、引き離しておいた方がいいと判断されたのだ。 「リュイ」 部屋を出たところで、そう声を掛けられた。振り返ると、エルの顔が見えた。 何故だろう。カイがいなくなってからというもの、エルがとても優しい。 眠れているか、食事は摂れているか、事あるごとに心配そうに声を掛けてくる。 ……エルらしくない。 そう思っていたのに。警戒していたのに。 何で、こんなことになってしまったのだろう……。 気が付けば、自分の寝台の上だった。 エルの指が、釦を外していく。「……いいの?」 そう尋ねて、エルが優しく微笑んだ。 いい、わけがない。 こんなこと、こんなこと……。 だって、エルは恋人じゃない。 判っている。 そんなこと、ちゃんと判ってる。 でも――、「怖いんだ……」 何故だろう、思わず本音が漏れた。 そう、怖い。 カイがいない。カイがいない。カイがいない――。 不意に、このまま、カイが帰って来ないような気がしてしまう。 「リュイ……」 髪を優しく撫でられる。啄ばむように口付けられる。 カイじゃない。 判ってる。判ってるのに。 他の人に抱かれようとしている。 何て、浅ましいんだろう……。「考えないで」 エルの声がそう告げる。 その声に、指の動きに、思考が攫われてしまう。 考えなければ、この淋しさは消えてくれるのだろうか。 瞳をぎゅっと閉ざすと、カイの顔が浮かんだ。 怒った顔、笑った顔、呆れた顔……。まるで走馬灯のように、次々と浮かんでくる。 カイが、好き――。 その想いが込み上げてくる。『俺を信じろよ』 そう告げられたような気がした。「ごめ、ん、……エル」 震える手で、エルの胸板を押し返す。「僕、カイが、好き……」 そう告げると、至近距離にあるエルがくすくすと笑った。「知ってるよ、そんなこと」 目尻の流れた薄灰色の瞳が楽しげに細められた。 その瞳に、ぞくり、と背筋が凍った。「僕には関係ないと言ったら?」 そう告げられる。「出来れば無理強いはしたくなかったんだけどね」 その言葉の意味を理解したとき、目の前が暗転した。====================……続きます♪ 早めにUPしますね…(^^;更新、遅くなりすみませんでした(><)何と侘びを入れたら良いのやら…(^^;;少しばかり体調を崩しておりました。現在、復活しております(^^)では、午後にまた♪
September 11, 2006
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『魔法使いたちの恋』―卒業4と5―をUPしました♪遂に、R指定が…(^^; ええっと、15禁くらいで(^^)というわけで、フリーページ行きにしました。すみませんっ!読んでやるぜ! という心意気の方はこちらへvv ↓『魔法使いたちの恋―卒業4、5―』(15禁)お楽しみいただければ幸いです♪『卒業』はもう少し続きます♪=========================本館更新情報です♪お待たせしました♪本館、『Crossing』およびお題を1つ更新しました♪待ってて下さった方、いらっしゃるでしょうか…(汗)いらっしゃれば、こちらへ…(^^; ↓『Crossing 第14話』(18禁)ややや、いきなりHシーンです(^^;ご注意下さいませっ!『創作さんに33のお題(痛い・切ない系編)4.見えない敵と見える敵(ジークxロイ)』久しぶりのジークxロイです♪お楽しみ下さいませ(^^)=========================高瀬妹がCDを持ってきてくれました(^^)いわく「たまには今どきの歌を聴きなさい」とのこと(^^;流行の歌とやらを3枚のCDに♪高瀬妹の大好きなジャニー○が多い…。わ、分からない←おいおい。でもいいものですね♪胸がきゅんとなるラヴソングが好きです♪創作意欲が湧きます♪その昔、親友が1枚のカセットテープ(CDでないあたりが歴史を感じさせる…)をくれたっけ…。しかも! 全ての歌にSSをつけて!もう妄想掻き立てられまくりでした♪その後も彼女は、カラオケに行く度に、「○○から△△に向けて!」と歌を歌ってくれました。そして、高瀬の好きなカップリングで悲恋ソングを歌うのが好きでした。苛めっ子…(><)元気してるかな? 電話してみよう(^^)
September 5, 2006
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『魔法使いたちの恋』―卒業3―「手ぇ、どけて」 カイにそう告げられる。 え……? 何? 手?「どけねぇと、触れねぇだろ?」 カイが笑う。かなり意地悪な表情だ。「……触る?」 何に? そう言い掛けて、その言葉をぐっと呑み込んだ。 知らねぇの? とは言われたくない。 途中で止められたくはなかった。 これまで勉強してきたことを思い出す。 身体を触るんだ。 おっぱいや、その、えっと……。 かあっと身体が火照るのが判る。「どうした?」 くすりと笑う声が聞こえた。 何だか少し悔しい。「手伝おうか?」 胸の前で握り締めていた寝布を引っ張られる。「……自分で、出来るよ」 咄嗟にそう答えた。 そのことを、後でかなり後悔した。「あ……っ!」 乳首の先端に触れられる。布一枚隔てた指の動きに、思わず声が上がった。「や……っ、え……? あ、」「手、どけて、リュイ。……自分で出来んだろ?」 カイの声が耳元でそう囁く。 掛かる吐息に、何故だろう、ぞくり、と身体が震えた。「続き、出来ねぇんだけど?」 カイの声にそう促される。 何だかとっても楽しそうだ。 ……意地悪。 心の中でだけそう呟いて、1つ息を吸い込んだ。 意を決して、寝布を取る。 素肌が晒されるのが判った。 カイが見つめている。「そんなに、見ないで」 思わずそう嘆願した。「んな勿体ねぇこと出来るかよ」 そう答えるカイの指が触れてくる。 直接触れたカイの指は、とても熱かった。 火照る身体と同じ熱を持ったその指が、何だか少し嬉しかった。「……あ! 何……?」 不意に左胸がぬるりとした感覚に支配される。「あ、や、……やっ、何? 何?」 自分の意思に反して、背中がびくんと跳ねた。 何とか視線を送ると、カイの黒髪が見えた。 え……? 何? 舐めてるの? え? え?「あ、あっ、……やっ、カイ……っ、あ、カイっ!」 指とは違うその感触が、何かを連れてくる。 どうしていいか判らず、手が宙を舞った。「や、やぁ……っ!」 宙を彷徨った両手で顔を覆う。 手の行く先を見つけたことに安堵したのも束の間、「見えねぇよ」 即座にカイの声が非難してくる。「じゃ、手、どうしたら、いいの?」 声が上ずる。息が上がる。 何だか少し苦しい。「変、なんだ……。どうして……? 少し、苦しい……」 視界が潤んだ。 あれ? また、泣いてる……? どうにも思い通りに行かない。「……少し、腰、浮かせろ」 カイの声が聞こえた。 何だろう、カイの声も少し上ずっているような気がした。 そういえば、息も少し上がっている……?「うん……」 そう答えて、カイの言葉に素直に従う。「え……? ……っ!!」 腰を浮かせた直後、下着ごとズボンを下ろされた。声を上げようとした瞬間、自分自身を掴まれる。恐怖に息が詰まった。「カイっ! ……カイ! カイ!」 カイの肩に両手を置いて、引き剥がそうと試みる。「……リュイ、そのまま、肩掴んでろ」「ああ……っ!!」 カイの指が動く。「あ、あ、……何? な、……あ、あっ!」 緩やかに力を込めた指先が、根元から先端へと行き来した。次第にその動きが激しさを増していく。 意識が攫われる。腰が浮く。「何、これ、……あ、あ、カイ……っ!」 カイの肩を掴む指に力が入った。「は、あ、ああ――……っ!!」 どくん、と身体が跳ねた。 全身から、力が抜け落ちていく。 何? 何が起こったの……? 肩で息をしていたら、ぴちゃりという音が聞こえた。カイが触れているお臍の辺りが、生温くべたべたしているのを感じる。 全身が麻痺したかのように、上手く力が入らない。なのに、下腹部だけはどくどくと脈打っているのが判った。==================== 濡れ場その1をお届けしました(笑)。……もう少し続きます♪い、いかがでしょう……(汗)。今夜は本館の更新作業に移ります。明日の朝、続きをば(^^;では、また♪
September 3, 2006
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『魔法使いたちの恋』―卒業2― どうしようもなく不安でたまらない。 その理由は判っていた。 昨日見たカイの笑顔。 あまりに嬉しそうなその表情(かお)を見たとき、ふとある考えが頭を掠めた。 カイ、もしかして、卒業できることにほっとしている? 僕と、離れたいの……? そんなはずはない。 何度もそう否定しようとした。 でも、そう考えると辻褄が合うような、そんな気がしてしまう。「……僕を抱かないのは、カイの優しさ?」 知っている。どんなに意地悪な態度を取っていても、カイは本当に優しい。 だから、僕を抱けない。 だって、いつか別れなきゃならないのだから。 だから、この肌に想い出を残さない。残せない。「……そういうことか」 じっと見つめていた夏空色の瞳が閉ざされた。 カイの唇から零れる溜め息がカイの黒髪を揺らすのが見えた。「リュイ、お前、俺のこと、ちっとも信じてねぇのな」 そう告げるカイの声が、いくらか低くなったような気がする。 カイ、怒ってる……?「お前と別れてぇから、俺が喜んでるとでも思ってんだろ」 もう一度溜め息を落として、夏空色の瞳が開かれた。 目尻の上がったその瞳が、真っ直ぐに見据えてくる。 何故だろう。胸が痛い。 カイを傷つけた、そう感じた。「抱かなきゃ信じられねぇってんなら、抱いてやるよ」 吐き捨てるように、カイにそう告げられた。 その言葉の意味を考えていると、カイが上体を起こして上着を脱ぎ捨てるのが見えた。自分と対照的ながっしりとした褐色の胸板が、視界に飛び込んでくる。「後悔するなよ、リュイ」 低い声が、そう告げる。 後悔なんてしない。 でも、カイは……?「カイ、ちょっと、待って……」「待たねぇ」 厚い胸板を押し退けようと試みるが、全くの徒労に終わる。 近付いてきたカイの顔が、首筋に埋められていく。「あ……、」 鎖骨を舐め上げられると、ぞくり、と何かが背筋を駆け上がった。 くすぐったさに、何か別の感覚が混じる。 次の瞬間、ひやりとした空気を感じ、シャツが肌蹴られたのを理解した。「や、……見ないで」 貧弱な身体を晒すのには抵抗があった。慌てて寝布を引き寄せる。「見ねぇと出来ねぇだろ?」 その声に視線を上げると、口元を上げて笑みを浮かべるカイの顔があった。 いつもの、ほんの少し意地悪な表情だ。その表情に何処か安堵する。「カイ……」 声が震えた。涙腺がおかしくなっているのだろうか、涙がまた溢れてくる。「ごめん、不安にさせた」 カイの声が聞こえる。 その言葉に、小さく首を振って答えた。 僕の方こそ、ごめんなさい。 カイの言葉を信じられなくて、カイを傷つけた。 きっと、とてもたくさん、傷つけた。「ごめ……っ、ひっ、く……」 伝えようとした言葉は、そのまま泣き声に変わった。それでも何とか伝えたくて、泣きじゃくる声だけを上げてしまう。 カイの指が、そっと髪を撫でてくれるのが判った。優しいその手をぎゅっと握り締める。「カイ……、大好き」 何とかそう声に出来た。 一番大切な言葉だ。「俺も好きだ、リュイ」 その言葉に、どくんと鼓動が跳ねた。体温が上がるのを感じる。 これは、何……? 変だ、僕……。「リュイ?」「カイ……、どうしよう。……身体が、変だ……」 カイが一瞬、息を止めるのが見えた。 どうしよう、何、これ……? 夏空色の瞳がじっと見つめてくるのが判る。「や、見ないで……」 見られている、そう思うだけで、身体がますます変になっていく。寝布を握り締める指に、力が入らない。「ふ、あ……っ」 髪に触れていたカイの指が、首筋に降りてくる。 それだけで、身体が、びくんと跳ね上がった。「どう、なるの……?」 ほんの少し怖くなって、カイに視線を送った。 にやりと笑ったカイは、何故かいつもの意地悪な表情だった。 何だが、ちょっぴり悪い予感がした……。========================すみません。続きます♪次回を楽しみにしてやって下さると嬉しい♪頑張れ、カイ(笑)。調教し甲斐は、きっとある(笑)。========================本館、更新滞りすみません(><)『Crossing』、ちょっとプロット修正中です←こらこら。実は、以前書き殴ったプロットが出てきました。あまりの非道さに愕然! レイチェル、かわいそうだ…。誰が書いたんだ、こんなの…。←てめぇだ、高瀬!少し軌道修正中…。この週末にUPしますね♪『お題』の方もちょみっとUPできるといいなぁ…。このペースだと今年中に終わらないよ…。あ、『温泉…』も何とかしなくては…。いろいろ反省中です(><)
September 2, 2006
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『魔法使いたちの恋』―卒業1― ここは、何処だろう……? 澄んだ青い空に、真っ白な雲。 何処までも続く草原を、風がさわさわと駆け抜けていく。 とても懐かしい風景――。 誰かが笑っている。金の髪を揺らしながら、若草色の瞳を輝かせて、走って来る少年が見える。 あれは、僕だ。 小さな左手に握り締める1枚の紙。それは、学院の入学許可証。 その紙を受け取ったとき、とても嬉しかったのを覚えている。 だって、やっと僕も何かが出来るかも知れない。 育ててくれた義父母や義兄(にい)さん、大好きな実兄(にい)さん。僕と同じ寂しさを知っている義弟妹。 学院に入ったら、魔法使いになったら――。「……え?」 瞳を開くと、寮の自室だった。眩しいくらいの朝の光が、視界に飛び込んでくる。「……夢?」 幼い頃の夢を見たのは、随分と久しぶりだった。同時に、そのことが何を意味しているのか、何となく判るような気がした。 夢を、捨ててしまいたい――。 そう思ってしまった僕を、責めているのかも知れない。 そう考えずにはいられなかった……。 瞳を閉ざすと、昨日の出来事が思い出された。「すごいな、リュイ。全教科満点かよ……」 そんな感嘆の声を上げたのは、誰だっけ……。 昨日の夕暮れ、卒業試験の成績が貼り出された。その紙を前に、さまざまな声が上がっていた。 最高学年に進学できた10名全員の合格――。2桁人数が卒業するのは、実に5年ぶりのことらしい。 頑張ってきた成果だ。 最上位に名前を挙げたということは、魔法使いとしてガリル王城に招かれる可能性を意味する。この世界にたった7人しか存在しない、ガリル王国宮廷魔法使い――。魔法使いたちの最高峰といえるその場所に辿り着けるかも知れないのである。 願い続けてきた道が、拓かれた。 なのに、そこに書かれた『卒業』という文字に、視線が奪われる。心が囚われる。 素直に喜べない自分がいた。 戸惑いがちに視線を巡らせると、ライの姿が飛び込んできた。腕を組んだまま、成績表を睨み据えるライの顔にも、いつもの明るい笑顔はなかった。「何だ、卒業できるのか……」 ふっと苦笑いを浮かべたライが視線を外す。その向こうに、踵を返してすたすたと歩いていくシアの姿が見えた。その姿を見送るライの背中に、ずきんと胸が痛んだ。 カイ……! ともすれば胸が張り裂けてしまいそうで、人込みの中、視線を巡らせてカイの姿を探した。片手で胸をぎゅっと握り締め、胸の痛みに何とか耐える。気を緩めると、涙が溢れてしまいそうだった。 その時、「リュイ!」 そう呼ぶカイの声が聞こえた。 何故だろう。 会いたいとそう願うと、いつもカイは来てくれる。 まるで僕の心が判るかのように――。「カイ!」 縋りつくような気持ちで、声のした方を振り返った。「リュイ、おめでとう」 カイの笑顔が飛び込んでくる。 本当に嬉しそうなその笑顔に、言葉を返せなかった。「おはよう、リュイ」 カイの声に、現実へと引き戻された。寝台の上、上半身を起こしながらもう一度瞳を開くと、朝陽の中に、カイの笑顔があった。 目が痛い。カイの顔を見ることが出来ない。 それはきっと、朝陽が眩しいからだ。そう思い込もうとして、涙がつうっと頬を流れた。「リュイ?」 カイが近付いてくる。「どうした?」 カイの指が涙を拭ってくれた。濡れた頬に口付けが降ってくる。「……何が、嬉しいの?」 ふと昨日から抑えていたその言葉が、唇から零れ落ちてしまった。 馬鹿なことを言っていることは判っていた。カイを困らせることも判っていた。 でも、どうしようもなかった。一度堰を切った感情は抑えることが出来そうになかった。「卒業……出来るのが、そんなに、嬉しいの?」 声が震えた。寝布を握り締める両手に涙がぽたぽたと落ちてくる。「ああ、嬉しいぜ? リュイが頑張った成果だ。首席卒業だぜ? 喜べよ」 諭すような優しい声が聞こえる。ゆっくりと伸ばされた手が、頬に触れてくるのを感じた。その手を思い切り跳ね除ける。「どうして!? 僕は、喜べない……」 両手を伸ばして、カイの胸元のシャツを掴んだ。そのまま引き寄せる。 言っちゃだめだ。 言ってどうするつもり? 頭の中で、誰かが、そう告げる。 でも、「嫌だ、卒業したくない! カイと離れたくない……っ!」 引き寄せたカイの胸に顔を埋めて、ほとんど泣きじゃくるようにそう声にしていた。「馬鹿。言ったろ。ずっと一緒にいてやるって」 耳元でカイがそう告げる。「無理だよ、そんなの」 そう、無理だ。 そんなの判ってる。「信じろよ」 カイの手が、背中をとんとんと叩くのが判った。いつもと同じその動作はまるで、癇癪を起こした子供をあやすかのように思えた。 違う。そうじゃない。「……だったら、抱いて」 気が付けば、そう口にしていた。 自分の声が耳に届くと、顔が火照った。耳元が熱い。鼓動が騒がしい。 でも、どうしても知りたいことがあった。「今ここで抱いてくれたら、信じるから」 重心をずらして、カイの身体を引き寄せる。驚くカイがバランスを崩して、倒れ込んできた。 さっきまで眠っていた寝台に背中が当たる。上に跨るような格好で、それでも咄嗟に腕を付いてカイは自分の身体を支えていた。 見下ろす夏空色の瞳が、すぐ目の前にあった。===================続きます(^^)いよいよ第4部です♪楽しみにして下さると嬉しいです♪===================本館の更新が滞り、すみません(^^;また午後に出没しますね(^^;
September 1, 2006
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